皆さんはチョコ、あげたり貰ったりしましたか?ミクさんはそんな事よりネギが気になる様です…
UA777突破!(>.<)ヤッタネ!
時間がかかるかもしれませんがちゃんと第7話は書いております!ボカコレの曲でも聴いて待っていてください!
外は曇天。向こうを見れば黒い雷雲が浮かんでいた。
「あんまり天気はよくないか…雨、降らないといいけどな。」
『まぁ私はスマホの中に入れば良いんですけどね〜』
「スマホごと雨ざらしにしてやろうか?」
『なんでぇ!?』
男はバスを待つ間、スマホでボカロを聴いていた。
『…マスター、この曲は?私が歌ってるみたいですけど…』
「あぁ、これ?ボカロPのDEstraCxOn27.さんの曲だよ。出勤前にこれ聴いたら体にスイッチが入るからさ。」
ミクはなるほど、と理解したように頷き、そして彼の再生リストを漁っていた。
『起きる時用BGM…?なんでこれ今朝聴かなかったんです?』
「聞いて起きようとする前に誰かさんが耳元で叫んだからねぇ…」
『それはその…起きないマスターが悪いって言うk』
「やっぱり雨ざらしにしようかな」『何でもないですすいませんでした』
そんな他愛もない会話をしていれば、バスが到着する。通勤時間というだけあり、人でいっぱいだ。
「んじゃバス乗るから、静かにしてくれよ〜。」
『はーい!』
*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+
「…着いたね。」
『わぁ…まさかの都心ですか!』
バスから降りた2人が最初に見たものは、かの有名な東京タワー。男の勤める楽器店は都心にあるのだ。
「ほらミク、見上げてみてよ。333mの電波塔」
『へえ〜…私が200人ちょっと位の高さ…生で見るのは始めてです!』
ミクは目を輝かせてタワーを見あげている。彼女にとっては世の中の殆どが初めて見る物だろう。
『二人にも見せてあげたいなぁ…きっと驚きますよ!』
「はは、まぁあいつらともココに来るだろうしその時かな…」
タワーを見つめていたミクだが、ふと周りを見渡す。最初に彼女の目に止まったのは…
『…ネギッ!!』「ん?…あぁ、スーパー?」
よくよく見れば、のぼりに【野菜大特価!!ネギ39%OFF】と書いてあるではないか。
「そっか、ミクってネギ好きだもんね。」
『ネギこそが私の生きる意味であり私の生きる意味はネギにあるんですよ…分かります?』
「いや何も分かんない。」
『エッ』
男は腕時計を見る。出勤時間まで10分弱、スーパーに寄る時間は無い。
「…時間ないな…悪いけどスーパーは寄れn」
『嫌です!いーやーでーすー!』
「あんたはガキか」
…どうしたものか。彼女は頬を膨らませて抗議の意を示している。説得する時間もないだろうか…
「はぁ…コンビニのトイレにスマホ置くから、そこで出てきてくれれば行けるか…」
『あ、それ妙案ですね!スマホも私が持ってれば良いし!』
結局別行動か、と思ったが、このまま拗ねられても面倒だろう、致し方なし。
多目的トイレの扉を閉め、荷物置きにスマホを置く。
「それじゃあ俺は仕事行ってくるよ、スマホ見れば勤務先分かるだろうし困ったら来てね。」
『はーい!』
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「…よーし…変装完了!」
すっかり一般人の服装になったミク。これならボカロ好きの人じゃなければバレないんじゃないだろうか?
「財布もあるし…うん、バッチリ!東京を楽しむぞっ♪」
気分ははじめてのお使い…あるいは修学旅行か?何度もバックの中身を確認した後、多目的トイレを後にした。
コンビニの中でも人がそれなりに。流石都心といった所か。
「うひゃあ、人が沢山…ここで歌ったら絶対楽しいだろうなぁ、まぁゲリラライブは迷惑だろうけど…」
是非、彼の曲でステージに立ちたいものだ。…そんな事を思っていると、ふとそばから大学生数人の声が聞こえる。
「なぁなぁ、これ美味そうじゃねぇか?」
「ん?…とけのこの里・スパイシー味?合うか…?」
「まぁ、買ってみるのは良いんじゃない?」
「…とけのこの里かぁ…よく論争が起きてるアレ…あっそうだ!二人にも買ってきてあげよ!」
とけのこの里とかずのこの山。世間でよく論争が起きているアレである。
論争から喧嘩するリンとレンが浮かんだミクは、2人にとけのこの里を買ってくる事にした。尚この選択が争いを生むことをミクはまだ知らない。
「お会計340円になりまーす!」
「(高いなぁ…東京だし物価のせい?)はーい。…あ、5000円からでお願いします!」
東京周辺は何でも高い。夢の国に行こうものなら天然水すら300円はするのだ。
店を出たミクは、ネギを売っているスーパーに一直線。やはりネギが好きなのだろう。
「1本ネギがあれば10日は生きられる…絶対。」
スーパーに着いたミク。野菜コーナーの前で彼女は立ち止まった。
「へー…北海道産のSAN地直送か…すっばらしすぎない…?千本位買いたい…」
北海道産。
「1本81円だから…55本ちょっと買える!それじゃ_はっ。」
★妄想★
『ミク、お前買いすぎだろ…え?渡した5000円全部使った?はぁ?捨てるぞ?』
『わ、わぁ…そのネギ凄いね…流石に引いた…』
『ミク、そんなにネギがあっても食品ロスになっちゃうよ?調理する?そんな事したら10割食品ロスになるじゃん…』
「…やめ、とこう…」震える手で、掴んだネギは5本。これでも常識人からすれば多いが、ミク的には抑えたほうだろう。
「いやでも〜…あぁぁぁっ…」
旗から見ればネギの前で悶える変人である。
_しかし、そんなミクをまた違う目で見ている人物がいた。
「(あの青緑の髪…すごい高音のうめき声…ネギに対する執着…もしかして…?)…あのー…」
「ひゃいっ!?私何かやらかしましたか!?」
「…違ったら、申し訳ないんですけど…初音ミクさんですか…?」
「……えっ。」瞬間、ミクの時が止まる。何故バレた?何で?そしてこの子は誰?
「あっ、突然ごめんなさい…。私、近くの中学校に通ってる学生なんですけど…凄く知ってる特徴の人が通学路にいて…」
所作は礼儀正しい。ミクよりは間違いなく正しい事からも、良い子なんだろうなというオーラが漂ってくる。
ミクは暫く視線を泳がせた後、迷ったように言う。
「そ、そのー…秘密、だよ?」
「あっ、はい!…でも、聞きたいことがあるので聞いていいですか!?」心なしかその少女は興奮している様に見える。まぁ初音ミクを前に興奮しない方が異常なのかも。
「えっ、何!?何でも答えるよ、スリーサイズとか…」
「いやいいです」
「なんでぇ!?」
「ミクさんは…なんで現実世界にいるんですか?」
その当たり前だが、予想していなかった(やや予想が偏っていた)質問に、虚を突かれる。
「え、あ〜…そうだね。どこから話すか迷うけど、元々はある人が私のパッケージ版を買ってくれたんだ。でも紆余曲折あって私本人がそのある人…マスターのお家に行くことにしたの!」
「へ、へえ〜…そんな事もあるんですね。その人が羨ましいなぁ…」
「ふふっ♪私もまだ会って数日しか経ってないけど、凄く面白い人だよ。縁があったら会えるかも!」
「是非会ってみたいです!…あっ、もう時間だ!」
時刻は8時5分。そろそろ学生は急ぐ頃だろう。
「またいつか、会えたら!」
「気をつけてね、青春楽しんでー!」
…姿が見えなくなって、ミクは一息着いた。
「ふぅ…。…お姉さんっぽく振る舞えたかな。」
スリーサイズ云々の時点でダメである。
ふと、左から鐘が鳴る。
「朝の大特価、タイムセールのお時間でーす!!」
すると、沢山の人が雪崩れてきた。そろそろネギを買わねば。
レジに並び、お会計をしようとしたミク。そこで彼女は凄まじいものを見た。
「お会計405円となります!」
「はーい。」そしてお金を置いてコンマ1秒。完璧に袋詰めされたネギ、レシート、お釣りまでそこに置かれていた。
「…は?」思わずこの声。なんだ、今のは。何も彼女の目には映らなかった。
「お会計ありがとうございました〜」
流れで袋を持ち、スーパーを出るミク。彼女の頭の中は疑問符でいっぱいだった。
(え…何アレ!?私何も分からなかったよ!?)
やり手のレジ担当はこうなのか。今月のミク・オブ・ザ・イヤー1位が確定した瞬間である。
気を取り直して大通りを歩くミク。タワーを背に、吹き抜けの良い広い道を青空の下歩くとは、なんで爽やかなんだろうと彼女は痛感していた。1曲歌いたくなる。
「…私は今日も転がります♪」
鼻歌で歌うことにしたミク。歌っている姿は生き生きしている。…ネギを見つけた時の方が生き生きしていたような気がするが、きっと我々の気のせいであろう。
賑わっている人々、発展した社会…楽しそうに音楽を、ボカロを聴く人々。この短時間でもそういった人々が彼女の視界に映っていた。
「…最初はちょっと迷ったけど……。やっぱり現実世界って、凄く良いなぁ…来て良かった。」
電光掲示板には別の自分が映っていた。なにやらあるボカロPの新曲が流れている。
「マスターも、あそこの名前の所に乗る日が来るのかなぁ?」
何事も大成するには凄まじい経験が必要不可欠。その人の才能の有無や度合いでその経験量は変わるが、今の時代に活躍している人々は誰しもが努力し、あるいは挫折し、時には運にも勝ってきた。
_それは私達を創った人達だって、そう。沢山の調整やプログラムを組んで、時代の流れを読んで、大ヒットさせてくれた。
なら、私達に出来ることは…私達を使ってくれる人に精一杯協力する事!
「…マスターと、皆と良い曲を作るため…がんばるぞー!!」
眩しい決意。気づけば空は晴れていた_
「…そういえば、困ったら店に来て良いってマスター言ってたなぁ…」スマホを取り出し、楽器店の位置を確認する。
「よーし、行ってみよう!」
少し歩くと、彼の勤める楽器店が見えた。よく見ればかなり賑わっているではないか。
「ここがマスターの働く楽器店…!入ってみよう!」
自動ドアを開け、レジを見る。列ができており、先頭では男や他の従業員が対応に追われていた、が…
「こちら4000円になります」「こちら78000…」
「ありがとうございました〜」「お客様こちらです〜」
「店長3番入りま〜す!」「レシートお忘れなく…」
…スーパーでも見た、超高速レジ捌きであった。
「え、え、え?」
列を捌ききった(?)後、男はミクの姿を見て察したように近寄ってくる。
「ま、マスター…何ですかあの動き…」
「ん?あぁあれ?東京の店は混むからさ、東京に店を持つ人は大抵この技術を持ってるよ。検定とかもある。」
「……人間ってこわぁ……」
人間がミクに驚くことも、ミクが人間に驚くこと、まだまだ沢山ありそうだ…
ミク:ネギを愛して止まない歌姫。東京の人々の潜在能力に恐怖している様子。しかし所々の爆弾発言など天然な所は相変わらずである。ちなみにとけのこの里派。
次話投稿はいつになるかな…ちなみに鏡音2人の話になるのは確定してます。
途中で登場した女の子。名前いる?
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いる(作者的にはこっちがウレシイナー)
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いらん