連邦生徒会長が失踪した、探して前を見えなくしてやりてぇ 作:スピリタス原液
皆様、大変ありがとうございます。
追記:11/15日 軽微な修正
……さて……皆様方、いかがお過ごしだろうか?
俺は現在、『シャーレ』と言う組織が使うはずの建物が乗っ取られた上、これから生徒会長が消えた件について『会見』を控えているので、胃が溶けてアメーバになりそうだ!
はははははは!…………………もう笑うしかねえ……
…………よし、ひとまずこの話は一旦おいておくとして、
……あの『行政官強制睡眠事件』から1週間、いや2週間か?下手すると1ヶ月ほどたっている、そんな時に、突如リンから『指定の空き教室に来るように』と連絡をもらった。
……何故わざわざリンは俺を呼んだのだろう?基本的に重要な報告は、俺の私室と化した副会長室で行う筈だが……
そう考え、俺は三徹したことで回りにくくなっている思考を立て直し、再度熟考する。
………そしてそんな状態で出てくる思考は、当然まともなはずが無く………
………うーん……コレ……もしかしてリンからの『告白』なのだろうか?
と、そんなイかれた思考が頭によぎった。
そこから更に思考が脱線して行き……
……もし、告白されるとしたら、コチラもその事を『覚悟』しなければ……
……そのような考えに至り、告白された想定で『現場の想像』をする。
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桜の花びらが舞い落ち、『御入学、おめでとうございます!』と書かれた看板の前で笑顔を振りまく新入生。
……まだ少し冷たい空気が残る空き教室に呼び出されて、期待を寄せつつスキップで向かう俺。
まだ誰もきていない教室の中にいるのはもじもじしつつ、一人佇むリン。
そして頬を赤めたリンが、『寝てください先輩!』と言ってくる。
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……うーん…想像がつかない。
……我ながら色恋沙汰の尻尾すら見つけられないのは、流石に悲しい………
……だが、おそらくこれは、どれもこれも全ては恋愛に発展する相手がないのが悪い。
まあ、この連邦生徒会と言う閉鎖的で事務的な空間においては、恋愛に発展しようがないのが一番の問題だろうが……
………確か、恋愛といえばあの『連邦生徒会から逃げたあのバカ』もルックスだけは良いと感じていたが…………時間が経つにつれて『残念美人』と言うか友人ポジとしての要素が強くなりすぎてしまった。
もう二度とアイツは恋愛対象にはならないだろう。
…………さらば恋愛よ!さらば淡い期待よ!
……そんなことを考えた俺は、何かを悟った眼をしつつ少し哀愁を漂わせるも、数日ぶりにデスクから体を離す。
このような機会はいったいいつぶりだろう?
狂った体内時計を正しくするためにも朝日を浴びようと立ちあがろうとするが………
……が、
「いだだだだだだっ!!!」
立ち上がるった瞬間、激痛すら通り過ぎてもはや痛いとしか言えない痛みが全身をくまなく駆け巡る。
……さらに腰や首など関節の至る所から『ゴキゴキ』などと生ぬるい音でなく、『バキャ!ボキャ!ゴキャ!』と人間を折り畳むかのような音が聞こえてきた。
………うーん……何というか寿命がゴリゴリと消費されている音がする。……まじで死ぬかも…
……そう考えるも、俺は三徹の体に鞭打って軽いストレッチをしてからリンのところに向かうことにした。
……いったぁ……
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…………そして何やかんやあって、現在俺たちは空き教室に居る。
「……あの、先輩?その、なんで椅子に乗って移動されてるんです?」
そう、まさしく俺の現在の状況は、椅子の下についたローラによる移動だ。
この移動方法は基本怒られるし、みっともないが……………今の俺のように間接含めてイカれてる人間にとっては一番楽な移動法だ。
……ミレニアムのヴェリタスの部長が使ってるみたいな奴を使いたいが、金が無い上に作りに行くほどの価値があるとは考えられない。……それはそうと、車椅子羨ましいなぁ………
「いいや、気にしないでくれ。………それよりも要件は?」
そう聞くとリンは俺に対して少し驚いたような表情を向けてきた。
「……もしかして、ご存じないのですか?生徒会長が去り際に残して行った『シャーレの先生の赴任日と、その場所』を」
「……えっ!?」
「えっ?」
……俺たちの間に気まずい沈黙が流れる。
……え?
いや、なんのこと?
……いや、あの連邦生徒会長のことだ。
流石にこの状況を見越して対策でも打っていたのだろうが………
………いや、そんな事すんならもっと早くしろよ!?
大体シャーレってそのために作ったんか!?あんだけ予算かけといて?
もっと言ったら俺、過労死寸前どころか三途の川の反復横跳び初めてそろそろ世界狙えちまう数に到達しそうなんだが!?
………その所為でシャーレに来た襲撃を迎え撃てなかったし……
……うん、アイツには一回痛い目を見てもらおう……
俺はそう心の中で誓うも、あくまで外面は冷静に保つ。
「リン行政官、すまないが把握していなかった。ここでは何だし別室に移って詳細を………」
「………いえ、私たちの連絡不行届きが原因ですし……それにもうすぐいらっしゃいますよ?」
リンがそう言った瞬間、教室が突然ピカッと教室が輝く。
「ツッ……!」
体の痛みを気にせず、椅子から立ち上がる。
瞬間、背中に手を伸ばし、自分の得物を取ろうとするが………
やっべ……『あれ』ってサンクトゥムタワーが使えない代わりに、臨時で借りたサーバー代の代わりに俺が質に入れちまったんだった………
「しくじった」と思いつつ、『あれ』がない代わりとして椅子から拳銃を取り出す。
……しかしそれは無駄だったようだ。
…………何故なら閃光の中から現れたのは、寝ていると思わしき大人の女性だったのだから。
主人公
副会長。
色々あって自分の得物であり、両親の形見であるものを売っぱらった人。
無茶苦茶ためらったらしいが、これでキヴォトスの市民が安全に生きられるならと質に入れた。
ちなみに1000万ほどの価値がついたらしいが、サンクテゥムタワーが使えない時の代打として借りた1ヶ月分の臨時サーバー代でそれは全て消えている。
なお、サーバー代は全て自腹で負担した模様。
ちなみに簡易的ながらも連邦生徒会が動くようにプログラムやマニュアルを一斉更新した有能。
この人はほぼ全ての労働を『サビ残』と『休日返上』で済ませる。
リン
そんな先輩に休んでほしい人。
先生の登場方法に驚いたが、すぐに割り切った。
ちなみに副会長である先輩が無理しているおかげで、自分達がまともな職場で働けている事を知っている。
先輩への矢印の方向は不明。