連邦生徒会長が失踪した、探して前を見えなくしてやりてぇ   作:スピリタス原液

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レポート書いてて遅くなりました。
とりま、これからは更新速度早めにできるよう頑張ります。

……正直、遅いのは、どうにか出来る様に頑張りたいです。


あれ?もう帰るの?まだみんな働いてるよ?

 

 

 

 

 

ブロロロ……

 

 

……俺たちが乗っているヘリのプロペラ音を聴きながら現場に向かう。

 

 

目指す場所はD.U自治区から30キロ離れた外郭にあるシャーレのビル……その地下だ。

 

 

リンが連邦生徒会長から受けていた命令の内容によると、地下にある『シッテムの箱』なる物と、『クラフトチェーンバー』を取りに行けば良いらしいのだが……

 

 

俺はどちらの詳細もよく知らない。

……強いて言えば、その形状くらいだ。

 

 

……いや、組織のNo.2がそんな重要機密知らないでどうしろって言うんだよ!?

 

 

 

そんな事を考えつつも、着々と情報の入手にかかる。

 

 

____________

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……体が鈍ってたとはいえ…あいつらに侵入を許してしまったのは痛手だったな……」

 

 

…情報収集の過程で近くの監視カメラをハッキングし、占拠されたシャーレのビルを見つつ愚痴をこぼす。

 

……侵入された事は今更の話なのだが……それすら止められない、今の凝り固まった体と健康な時の体を比べると流石に自分の衰えを感じてしまう。

 

 

……認めたくない物だな……若さ故の過ちを……

 

 

 

……そう考えていると、先生が話かけて来た。

 

 

"うーん、まあしょうがないんじゃない?……疲れてたんでしょ?"

 

 

……どうやら独り言を聞かれていたようだ。

 

 

「…聞こえてましたか?」

 

 

そう聞くも、先生は曖昧に笑う。

 

 

”まあ少しだけかな?”

 

先生は俺の言葉に頬をかきながら応じた。

 

 

「……まあ、防衛に乗り出せなかった私の失態ですので……先生に、負担を掛けてしまうのは申し訳ないですが……」

 

 

そうだ……先生はあくまでも『外』から来た人間。

…ましてや銃すら触ったことがないだろう。

 

『アイツ』が送り込んで来た『大人』とは言え、いきなり戦場に放り込むのは人道的にも倫理的にもアウトだ。

 

……というか、『アイツ』が始めた不始末な為、本来は内輪だけで解決すべき問題なのだが……

 

 

”ふふ、そんな事言わないで……君も生徒なんだし、私を頼ってくれていいんだよ?”

 

 

先生は、このような事を言って来る。

 

 

……だが、それではダメなのだ。

……頼る事は、誰かに対して自身を背負わせる行為だ。

 

それは背中に重荷を乗せて歩かせるのと同義であり、今まで背負って来た身としてはあまりその様な事はして欲しくない。

 

………まあ、それでも背負ってしまうのが、恐らくこの人の人柄なのだろうが……

 

 

 

 

 

 

ん゛ん……

……ともかく送られて来た情報を目にし、内部にいるであろう敵勢力の人数等を把握、そしてそれらを先生と共有することによって最善の作戦を考える。

 

 

…………なぜ先生と情報を共有するのか不思議かもしれないが、先生は『戦闘』ではなく、『戦闘指揮』が得意なようだ。

 

 

……さらに言ってしまえば、戦闘指揮の技量に関しては俺よりも数段上手だ。

先生自身は、実際に戦闘した事はないらしいが……そうなるといよいよ天性の才能だろう。

 

 

…このままだと分かりにくいので、簡単に言語化すると……

……昔俺が暇潰しとして作った戦闘指揮訓練用のアプリを、最高難易度で初見クリアしてしまったレベルだ。

 

 

暇つぶしで作ったとはいえそれなりに形になっていたため、ヴァルキューレも訓練用として使っていたものの……難しすぎてイージーでもクリア出来たのは数人だったらしい。

 

 

……最高難易度をクリアした人間は『アイツ』ぐらいなので、そう考えるとレベル高いなんてもんじゃない。

 

……もっとも、戦闘においては先生はからっきしだそうだが………

 

 

 

そんなチグハグな形になるって……どんな環境だったんだ?

 

 

 

 

………兎も角、作戦の立案の為に必要な、肝心のシャーレの設計図などは消されたらしく、記録上に一切残っていないため、俺の記憶から組み立てるしかない。

 

…まあ、消したのは十中八九失踪した『アイツ』だろうから、何か意図があったのだろうが……

しかしながら、あいつがもう少し情報を残してくれていたら何か出来たかもしれんのに……

 

いや、ない物ねだりはするべきではないだろう。

そう考えて、後ろの席にいるユウカ達に向かって、指令を出す。

 

 

 

 

 

「えー、今回の作戦ですが、先生が全面の指揮を担当して下さります」

 

そう言うと4人は様々な反応をしてきた。

 

 

 

「え?あの、失礼ですが……副会長が指揮をしてくださるのではないのですか?」

 

 

皆の意見を代表したかのように、トリニティの自警団所属の方が困惑したように何か聞いてくる。

一体どうしたのだろうか?

 

 

 

「ですから…その……副会長は指揮がお得意ではないのですか?」

 

 

自警団の方は、少し言いづらそうに口を開く。

 

 

 

 

 

……あー、おそらく俺の戦闘指揮の評判でも聞いたのだろう。

 

 

どこからかはわからないが……俺は『魔王』とか、厨二病ですらもう少し捻った表現になるであろう二つ名がついている。

 

 

………せめて、『連邦の白い悪魔』とかそんな感じの名前にして欲しかった。

 

 

………というかなんだよ『魔王』って、そもそもそんな名前になる理由がわからないんだが……

 

 

そう悪態をつくも、噂は無くしようがないのでしょうがない。

 

 

にしても本当にダサいな……

 

そんな事を考えつつも、先ほどの質問に答える。

 

 

 

「……もし勘違いさせたのならすみませんが、私は今回指揮を行いません。………全て、彼女…『先生』に一任いたします」

 

 

そういうと、皆は驚愕したかの様にこちらを見てくる。

 

 

「なっ!」

 

 

特にユウカは、驚いたような反応を見せる。

 

 

 

……俺も出来れば『先生』に任せっきりにしたくない。

 

………だが、これは先生のお披露目会の様なもので、尚且つ先生の『チュートリアル』の様な物だ。

 

 

これから様々なモノを背負ってしまう先生には慣れてもらうしかない。

 

 

「…まあ、安心してください。私よりも指揮は上手です」

 

 

 

 

…そう言い残すと、俺は複雑な感情を抱えつつ、先生と共にヘリからの降下準備を始めた。

 

 

 

 

___

_____

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




Tips
・主人公には、『先生』の情報が一切伝わっていなかった。と言うかぼやかされていた。
そのため、必要な情報のすり合わせは、リンと急いで行われた。


・主人公の親の形見は『得物』、要は主人公の武器。本来なら数億は下らないらしい。今までの金含めてサンクトゥムタワー代わりのサーバー代として溶けた。


・主人公とユウカは、色々あって仲良く(?)なった。ユウカからは何やらジトっとした視線をたまに感じる


・主人公の名前は◼️◼️◼️◼️◼️であり、その名前は何故か公的な記録には残っていない。
ちなみに連邦生徒会の中では『副会長』とか『行政官に振られた人』とか散々な言われようらしい。
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