不定期での更新となると思いますがよろしくです。
おらにやる気を分けてくれ!!
「帰って来たって……」
『うん。今も家にいる。お父さんも、お母さんも、何もびっくりしてなかった。まるで普通のことみたいに受け入れてて』
時は数分前に遡る。
〜〜〜
「じゃあお母さん。夕飯蓬と食べてくるから」
「行ってらっしゃい。気をつけてね」
「夢芽出かけるのか?送って行こうか?車出そうか?」
「大丈夫。みんないるから。1人で行けるよ」
「わかった。気をつけてな」
「うん、いってきま…」
「ただいま〜」
「え?」
聞こえるはずのない声。いるはずのない人物が夢芽の家へ帰宅する。
「香乃…」
「香乃!おかえりなさい。長期休暇今日からなの?」
「うん。後荷物の整理もしたくて」
「少し痩せたんじゃない?ちゃんと食べてるの?」
「食べてるよ。ほとんどレトルトだけど」
「それじゃあ体壊すぞ。今度、おじいちゃんのところから届いた野菜送るから」
「えー。自炊してる時間あんまりないよ」
「香乃…だよね?」
「?夢芽、久しぶり。元気だった?」
「夢…じゃないよね。この状況」
「何?ぼーっとして熱でもある?熱中症かな…。今日暑いから気をつけなよ?」
「あ、うん。あ、ありがと」
「夢芽。時間大丈夫?」
「何かあるの?」
「今日彼氏と夕飯食べてくるんだって」
「え、夢芽彼氏できたの!?おめでとう」
「うん。ありがとう」
「そっか。夢芽に彼氏か…。どんな人か今度私にも教えてね」
「うん。今度…ね」
〜〜〜
『ってことがあって……私どうかしてるのかな…』
「いや……でも、夢じゃないとは思うよ」
『そうなんだよね〜。ほっぺつねってもちゃんと痛いし』
「調べ方が古典的過ぎない?」
『もうすぐそっち着くから。ガウマさん達にも相談しよう』
「わかった」
蓬はそう言って夢芽との通話を切り、裕太達の連絡先を探す。
(こういう時は裕太とか六花さんに相談した方がいいよな。もし、怪獣が出たのならグリッドマンにも助けてもらいたいし)
『えー!!!い、いいんすか!?はい!!わかりました!!はい!!では後ほど!』
「あれはちせちゃんの声?どうしたんだろう」
『え!?本当に??嘘じゃない??桁番号間違ってたとかいうオチじゃないよね??え、ホントに?うん。うん。わかった。それじゃあ』
「暦さんもめちゃくちゃ話し込んでる…」
「よもさん!お待たせしました!」
「ちせちゃん……何かあった?随分嬉しそうだけど」
「実はですね…」
「こっちも終わったよ。今これ…なんの話?」
「センパイ!!センパイも聞いてください!実はですね…しばらくゴルドバーンと一緒に暮らせることになったんですよ!!」
「え!」
「おー。でも…二代目さん達よく許してくれたね」
「なんでも、ゴルドバーンの能力をゴルドバーン自身に使う訓練の一環で、私にその訓練の補助をお願いしたいらしいです!それで小鳥くらいの大きさのゴルドバーンと一緒に暮らせないかって!!」
「そっか。ゴルドバーンもちゃんと働いてるんだな」
「センパイとは違うんですよ」
「ふふふ。じゃあ今日はお祝いだね。少し良いところのお店行こうか」
「え」
「何その疑いの『え』は」
「センパイが自発的に……良いお店に行こうとしてる……今日天気予報雪でしたっけ?」
「それ失礼だからね?」
「暦さんもちょっと嬉しそうですけどなんかあったんですか?」
「え?そう見える?これでも隠してるつもりだったんだけど」
「結構バレバレですよ。センパイ」
「実は、お父さんが今日宝くじ当たったって一等」
「一等」
「それ、いくらですか?」
「え、なんか1お…」
「センパイストップ!!」
「暦さん。それ多分ここで言っちゃダメなやつです」
「センパイ命狙われますよ!!」
「そんな大袈裟な。第一当たったの俺じゃないし」
「それでも!身代金目当てに狙われたらどうするんですか!!センパイ!!非力なんですから!」
「さっきからずっと失礼だよ?」
「そ、そういえば南さんはなんて言ってました?もうすぐ着くんすか?」
「いや、向かってるらしいけど、ちょっと異変があったみたいで」
「異変?」
「見つけたら戻るやつ?」
「センパイ。ゲームじゃないんすから」
「あ、そっか。それでどんな異変?」
「それが…夢芽のお姉さんが夢芽の家に帰って来たらしいんですよ」
「え!?」
「……それってまた怪獣の仕業?」
「わからないですけど…多分」
「と、とりあえず、みんな集まってから決めましょう!」
ドゴォン!!!
突如として駅の喧騒を破り轟音が響いた。その正体は2年前この世界に突如として現れた怪物の姿だった。
「今の音は!」
「怪獣!!」
「また怪獣が…」
サイレンの音や緊急アナウンスなどが鳴り響く。怪獣が出たのはここより少し離れた場所。だが足音とビルの倒される轟音は鳴り響く。
「とりあえず!どうしましょう!」
「今ダイナゼノンないし……」
「夢芽…!」
「じゃあ、南さんと、隊長探して、ダイナゼノンで倒しに行きましょう!」
「そうしよう…。まず蓬くん、南さんに連絡取ってもらえる?こっちはガウマさんに連絡取ってみる」
「わかりました」
「ここじゃ電波繋がらないから、移動しながら連絡し……」
突如起こった怪獣の騒ぎに群衆は狼狽え、その群衆の波がちせをさらっていった
「センパイ!よもさん!」
「ちせ!!」
「暦さん!!ちせちゃん!!」
群衆の波を暦は追い、蓬はその波から弾き出され完全に2人と逸れてしまった。
「くっ…!ガウマさんにも連絡つかないし、これじゃあ夢芽にも…」
怪獣の足音が刻一刻と迫る。段々と絶望感が背後ににじり寄って来る。
『バーストミサイルシュート!!!』
その時、巨大な影が上空を通過した。その影は迫る怪獣に向かって突っ込んでいく。
「あれは…!」
『ジュウガ!!お前!!先制攻撃は俺にやらせろ!!』
『すみません。でもこちらの方が効率が良いと』
『どうでもいいから。そこ、さっさとやるよ』
『………』
「白い……ダイナゼノン!?」
〜〜〜
「もう後戻りはできないな」
水門の上。傷だらけの男が呟いた言葉は風に乗って消えていった。
ここまで読んでくださりありがとうございます!
また次の話でお会いしましょう!
感想も是非是非