拙い文章だと思いますが、どうかよろしくお願いします。
脱線しないようにしなきゃ!!
「よもさーん、南さーん、お待たせしました〜」
「ちせちゃん!暦さん!」
「2人とも大丈夫だった?ちせちゃん人混みに流されたって聞いたけど」
「はい!なんとか無事でした!センパイのおかげで!」
「良かった〜」
「暦さん、こういう時は、しっかり大人なんだよな……」
「こういう時だけっすよ」
「2人とも聞こえてるからね?それにこういう時じゃなくても俺は大人だよ」
4人は夢芽の知らせを受けて、かつて皆で集まっていた思い出の高架下に集まっていた。既に時間は遅く、周囲はほとんど真っ暗で見えずらくなっている。
「それで、南さんが隊長にあったって聞いたんですけど、その隊長はどこ行ったんすか?」
「それが……ほんの一瞬目を離した隙に消えちゃって……」
「俺達の時と一緒だ」
「そういえば、いつのまにか隊長消えてましたよね。まぁ連絡はできるからあんまり深く考えてなかったですけど」
「つまり……俺以外のみんなガウマさんにあったけど、少し目を離した隙に消えていたってことだよね……」
「ガウマさんの身に何かあったとか…?」
「……そういえばグループの既読、1人ついてないよね」
「ここにいる人達は見てるから…隊長がもしかして見てない?」
「……ちょっと俺連絡してみます」
蓬はガウマの携帯に連絡を入れる。電話の発信音が闇に響く。しかしその電話を取るものはおらず。
「ダメだ……ガウマさん連絡つかない……」
「隊長どうしちゃったんだろう……」
「なんか元気ないように見えたんだよね。ガウマさん」
「そういえば……スーツじゃなかったよね……あの時は非番かと思ったけど」
「どこにいるんですか……ガウマさん」
4人はそれぞれガウマの安否を心配する。そんな中、暦が先程の怪獣と白いダイナゼノンの戦いについて、ふと思い出してつぶやいた。
「そういえば……あの白いダイナゼノンは……」
「そうですよ!あれ!あれなんですか!」
「それが……俺達にも良くわかんなくて」
「ガウマさん達も何も言ってなかったよね」
「さっき、ちょっと話してて、あの白いダイナゼノン……もしかしたら、怪獣に関係あるんじゃないかなって」
「怪獣……。!確か、シズムくん達が着てた服があんな感じの色で!」
「てことは…怪獣優生思想がまた出てきたってこと!?」
「でも、それだとおかしいんですよね〜。あの白いダイナゼノン、怪獣を倒してたんですよ」
「そうだよね。怪獣優生思想なら多分怪獣を倒さないだろうから」
「つまり……どういうこと?」
「………」
音信不通で連絡の取れないガウマ。再び出現した怪獣。そして現れた白いダイナゼノン。4人はそれぞれ頭を悩ませて考えていた。
「あ、そうだ!夢芽。お姉さんが家に帰って来たって……」
「あーそうだ。そっちも考えなきゃいけないんだった」
「死んだ人間が帰って来る……。多分怪獣の仕業だよね」
「まぁ、実際出て来てますしね」
「つまり、最近の異変は怪獣が起こしてる…ってこと?」
「他になんか異変ありました?」
「俺は……特にないけど……」
「俺もないね」
「私も」
「………」
「………」
「………」
「………」
「とりあえず、夜遅いし、今日は解散しません?」
「そうだね」
「ですね〜」
「じゃあ、また明日。ここに集まるってことで良いですか?」
「わかった」
4人は結論が出ないまま、それぞれの帰路につくことにした。こうして蓬達の不可思議な8月16日は過ぎていく。
〜〜〜
「この世界で何が起きてるんだろうね…」
「わからない。裕太達にも連絡つかないし……」
「私達だけじゃ…怪獣倒せないしね…」
「……そうだね」
蓬は夢芽を家まで送るため帰路を共にしていた。
時刻は夜9時を回り高校生が歩いていては補導される時間だが、怪獣騒ぎの混乱でそうも言ってはいられないだろう。
「夢芽はさ。お姉さん帰って来て…嬉しい?」
「うーん。よくわかんない。でも…」
「でも?」
「……私さ…あの時…蓬が助けに来てくれた時に、香乃とちゃんと話してさ。聞きたいことも、言いたいことも言えて。だから、それで良いと思ってたからさ。いざ、また会ってみたら、どうすれば良いかよくわかんなくなっちゃって……。でも…ちょっとだけ、ほっとした自分もいたんだよね」
「夢芽……」
「もし、怪獣のせいで、香乃が帰って来たなら、怪獣を倒したら、香乃も元に戻っちゃうんだよね」
「………」
「なんでちょっと泣きそうになってるの?蓬」
「いや……大丈夫。夢芽は大丈夫?」
「うん。蓬の顔見たら大丈夫になった。倒そう。怪獣」
「うん」
「あ、着いた。じゃあまた明日」
「うん。明日」
夢芽は家の扉を開き入ろうとする。その時、扉がひとりでに開き、中にいる人物が外に飛び出して来た。
「やっぱり熱いなぁ…あ。夢芽おかえり」
「香乃…」
「私ちょっとコンビニ行って来るけど、何か欲しいものある?」
「……大丈夫だよ」
「?…!ひょっとして、君、夢芽の彼氏さん?」
「あ、は、はい。麻中蓬って言います」
「そっか。君が……。夢芽を送ってくれたんでしょ?ありがとね」
「いえ…!全然」
「これからも夢芽と仲良くしてあげてね?」
そう言うと彼女はコンビニに向かう。その背を蓬と夢芽は目で追っていった。
「お姉さん…良い人だったんだね」
「前はわからなかったけど……でも仲良かった時はあんな感じだった気がする」
「そっか」
「蓬。ありがとうね」
「?」
「お姉ちゃんに自慢の彼氏紹介出来て、ちょっと良かったなって思った」
〜〜〜
(夢芽はああ言ってたけど……せっかく、お姉さんが帰って来たのに元に戻ってしまうなんて……)
蓬は1人、自分の家への帰路についていた。その中で今回の異変が最愛の彼女にとってかなりの負担になっているのではないかと考えを巡らせていた。
(……今回の異変が……もし怪獣のせいだとしても……白いダイナゼノンといなくなったガウマさんと帰って来た夢芽のお姉さんって……どれも全然関連してない……)
「これから…どうしたら良いんだ…」
考え事をしながら、ふと蓬が店の窓ガラスに写った自分の顔を見る。その窓ガラスの店は花屋だった。蓬が窓ガラス越しに店の様子を見る。
「……!?!?え!?!?」
するとその窓ガラスに見覚えのある髪色、そして髪型の青年を見つけた。蓬は急いで店に入り、その青年に近づく。
「ナナシくん、この花はしまっちゃって大丈夫だよ」
「わっかりました!店長!」
「いや!ガウマさん!!ガウマさんってば!」
「え…?」
「お、おい!今日はもう店終いだ!!お前に売る花はもうねえぞ!?」
「いや、花を買いに来たんじゃなくて!!ガウマさん!こんなところで何やってるんですか!?なんで連絡しないんですか!?」
「ナナシくん、知り合い?」
「いや……っていうか、お前……」
「?」
「一体、誰だよ」
ここまで読んでくださりありがとうございます!
また次の話でお会いしましょう!
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