ヒーロー世界のロドスアイランド   作:カワウソ紳士

4 / 6
おもてた以上に伸びてびっくりした。
評価、感想、誤字報告ありがとうございます。
ランキング27位まで上がって嬉しかったです。

一応は全体の話の構成は決めたのでお酒が切れない限り書こうと思います。



RS-前編

20XX年 ???

 

薄暗い店で1人の男が酒を飲んでいる。

手には比較的新しい写真と古そうな写真がある。

1枚は今のドクター、もう1枚は十数年前に取られたであろうドクターの写真である。

成長は全くしていないわけでは無い。

細かい部分は変わっているが、ほぼ微々たる差だ。

 

男は考える。

年を取る、それは誰しもが共通して持っている個性だ。

自分も例外ではない。

体は今持っている個性を使えばどうだってできる。

見た目は何ともない。

絶好調ともいえる体だが劣化を感じる。

だが、この男はむしろ新品みたいだ。

こいつは今いくつだ?

最低でも半世紀は生きてるはずが20代に見える体。

個性だ。光る赤子、あいつが最初ではなかった。

こいつは恐らく個性の影響で不老、もしくは近い存在になっている。

 

「いいなぁ、いいねぇ、わからないけど、いい'個性'だ。」

 

「ほしぃなぁぁぁ」

 

血だまりの店の中で男はただ呟いていた。

 

しかし、男もただ奪いに行くだけではめんどくさい事は分かっている。

ロドスアイランドは大きい組織だ。

壊すなら内部から、もしくは外から直接か、

 

「...不老は誰しもが夢見るものだ。エサとしてばらまいて襲わせるか。いや、所詮有象無象だ正面から奪いに行くとしよう」

 

男はニヤニヤする。

不老を奪う際にどれだけおもちゃにダメージを与えられるか。

ただ相手にどれだけいやがらせができるか。

 

「あぁ。たのしみだなぁ」

 

男は闇夜に消えていく。

 

 

 

 

 

 

ロドスアイランド ケルシー加入数日後

 

「ドクター。私の歓迎会の時に聞いたが、個性の影響で若い、と言われていたが何の個性なのだ?」

 

「...君には言っておこうか。恐らく「歳獣」だ」

 

ケルシーが息を飲むのがわかる。

 

「...根拠は」

 

私は手のひらを合わせゆっくり開けていく

手の中に小型のクヒツムがあらわれる。

手を閉じて消した後、次は片手を空中で何かをつかむようにして、振り下ろす。

手にはかつて見た事ある、赤く輝く剣が握られる。

それも手を離すことで跡形もなくきえる。

 

「...私以外の誰かに言ったのか?」

 

「誰にも言っていない。君が初めてさ。」

 

「個性登録には」

 

「神秘的な生物もしくは物を召喚できる個性としている。」

 

「いつから」

 

「分からない。初めては、オペレーターをかばう際に盾が出てきた。もしかしたら生まれた時から使えたのかもしれない。」

 

「恐らく、というのは」

 

「私が今使えるのは代理人たちが扱っていた武器や能力だ。能力を使えるだけならそれが「個性」となり、年は取り、衰えるはずだ。」

 

「だが実際は年を取っているが、より力が増すのを感じている。なら私という存在が「個性」によって他より長命になっているのであれば、能力の元、彼らは元々何だったのかを考えれば」

 

「歳獣」

 

「その通り。でも彼らやズオ・ラウの話を聞いたのと比べると弱い、としか言えない。だから「恐らく」だ」

 

「...」

 

「自分でもまだ分かっていない事は多い。特に歳獣自体の情報もわかっていない部分がある。個性自体についてもだ。これは誰にでも話せる内容ではない。最低条件としてテラの記憶のある人物にしか話せない。君には大丈夫だと思って話したんだ。ケルシー。」

 

「...英断だな。君は、君の個性に関してどう思っている?」

 

「私は、この個性は、正直言って怖い、しかし怖いと思うと同時に、彼らの存在を近くに感じられるようでうれしいとも思っている。変かな?」

 

ケルシーは最後の言葉を聞いて微かに微笑む

 

「いや、君らしいさ。分かった。この内容は一切漏らさないと約束しよう。」

 

「ありがとう。こっちもちょっとは気が楽になったさ。」

 

「しかし、健康診断の項目は、私が資格を取った場合、私主導の項目をいくつか追加させてもらう。いやな顔をするな、これは決定だ」

 

くそ、ケルシーはいつも横暴だ

ドクターの呟きはちゃんと聞きとられ、この後シバかれる

 

 

 

 

 

20XX年 ロドスアイランド

 

その日はいつも通りの日常だった。

保護した子供は無邪気な笑顔で走り回っている。

事務員は書類と睨めっこしている。

オペレーターは自室で本を読んだり、自主訓練している者もいる。

スピーカーからクロージャが選んだ音楽が流れている。

 

しかし平穏は急に終わりを告げる。

 

大きい爆発音、寝ていた者も起き、ドクターは手を止め、ケルシーはドクターのもとに駆け出す。

 

スピーカーからクロージャの声が聞こえる。

 

「襲撃!ロビーの被害未知数!数1!被害者数不明!」

 

焦った声がロドスに響き渡る。

 

オペレーターはすぐに戦闘態勢に移る。

 

ドクターは無線を手に取りクロージャにつなぐ

 

「クロージャ、詳細!」

 

「壊される前の監視カメラに男1人、腕を大きくさせて扉を破壊!その無線と全スピーカーをつなぐよ!」

 

助かる。心の中で感謝し、次の事を考える

 

「全職員に告ぐ!オペレーター以外はEブロックに避難!オペレーターBブロックに集合しつつ避難の手伝いを!」

 

即座にクロージャの個人回線に切り替える

 

「クロージャ敵の場所は!」

 

「Aブロックを次々破壊してるよ!近くにいた人々を一カ所に集めてる。」

 

心の中で舌を打つ。人質か。

 

「敵の個性は恐らく複数!生きてる回線でシャッターを閉じたら手を刃物にしたり、炎を出してとかしたりしてる」

 

「何」

 

「ドクターあいつ、監視カメラに気づいてるよ」

 

 

 

 

 

ロビー跡地

 

「聞いているさドクター。君は、情報を集めて確実に相手を倒す戦法を組み立てるのだろう。やってみるがいいさ。」

 

男は感心していた、少し離れたスピーカーから聞こえるドクターらしき声の指示に、対応の早さに。

大体の組織は避難訓練等行うが、実際に想定外の出来事に直面しても動ける事は無い。

だがこいつらは少し違うようだ。

僕が人質として集めた中には元オペレーターもいるのだろう

僕にばれてないと思っているのか後ろ手で今わかる情報を何処かに送信している。

送るがいいさ。所詮お前らは勝てない。個性を持った集まりにしかない事を教えてやろう。

 

~♪

 

気分が良い。やっぱり何かを壊すのは心地いいものだ。

 

「さぁ、楽しもうぜ」

 

 

 

 

 

ドクターは戦闘用の無線を取り出す。

 

「みんな、移動しながらよく聞け」

 

「敵は1人、Aブロックにまだいる。僕たちを迎え撃つつもりだ。」

 

元オペレーターから届いた情報を基に考える

 

「狙いはなんであれ、タイムリミットは恐らくヒーローがやって来るまでだろう」

 

ただの復讐なら最初の力を乱発すればいいだけだから

 

「だから早期に決着をつける。」

 

狙いは、人質以外の'だれか'、もしくは僕自身の'存在価値'

 

「緊急作戦、開始する。」

 

だが好きにはさせない

 

「「「「「「了解」」」」」」

 

 

 

 

 

ここら辺にいたおもちゃを人質にとる。

差別された人を集めてるからか異形型の割合が多いな。

使えない。有用性のありそうな個性も持っておけよ。

無個性っぽい奴も擬態型とかだし。

やっぱドクターだけでいいかな。

しかし、面白くない。

全員がドクターが助けてくれると思っている。

 

「おまえはいったい、何の為にこんな事をした」

 

若干イライラしているとそんな事を聞いてきた。

 

「ん?あぁ、ドクターには個人的に恨みがあるからね。その仕返しさ。」

 

もちろん嘘。

狙いはドクターの個性だけ。

馬鹿正直に答えてやる必要はない。

奪った後は君たちもみんな平等に殺してやるさ

 

ドクターを呼んでやろうと人質に手を出そうとした時

 

僕の頭に衝撃が伝わる。

 

「来たk」

 

目を向けると次は首に衝撃がくる。

 

驚いた。鳥か?長い廊下の先から弓を討ってきてやがる。

銃が浸透した世界で弓か、どんな命中精度だ。

先端が衝撃を与えるためだけに丸められた矢を拾い投げ返そうとするが既に撤退している

 

「普通こういうの時は、撤退勧告とかするんじゃないのk」

 

一瞬で僕の周りに複数の人の影が現れる。

攪乱目的で動き回ってるとわかるが、こいつらは全員に存在感がある。

厄介だ。消し去ってやr

 

窓を突き破って先ほどと同じ矢が体に衝撃を与える。

 

っち、これも厄介だ。目線を飛んできた方向に向けるがもういない。

 

徹底して訓練されてやがる。

 

「よく躾された犬だな」

 

隣の部屋から突進してきた牛の盾を受け止める。

人質から少し離された、問題ない。

まだあそこにいる。いつでも狙える。

 

「いいねぇ君たち。ヒーローと呼ばれるやつ等より十分有能さ。これは世辞ではないよ」

 

「うるさい、お前に褒められてもうれしくない。」

 

つれないなぁ。もっとお話ししてもいいだろうに

 

手で殴りかかる。火であぶってみる。水で攻めてみる。

うまく盾でガードしているねぇ

けど相手の方が防戦一方だ。

影は所詮攪乱のみ、盾を持ってる奴は動き続けてる。その内ばてるだろう。

遠くから飛んでくる矢ももう慣れた。

半歩下がって避ける。

 

「さて、これ以上何かあるかn、なんだ本体もいたのか、良い個性じゃないか」

 

盾持ちを捕まえようとした瞬間、影に殴られる。

無造作にだせる影、敢えて最初に攻撃しなかったのは誤認させるためだな。

ここまでの作戦を瞬時に考えられるのか。

 

いいねぇ。これが'ロドス'か、これが'ドクター'か!

 

でもここまでにしよう。

僕はロビーを破壊した力を地面に向けてはなってやった。

 

 

 

 

 

 

 

 

埃が舞っている。牛の彼も、影の本体らしき奴も撤退しきれず、地面に倒れている。

 

...?人質がいない?

 

目を向けると人質だった場所には人間のような人形が置かれているのがわかる。

さっきの一撃以外で、できたであろう穴が人質の所から外に向かってできている。

 

「なるほど、人質は救出されたか。しかし、今ここに新たな2人の人質ができた。どうする?」

 

「だから私が来た。」

 

口角が上がるのがわかる。獲物が遂にやって来た。




狙撃オペレーター
個性「ワシ」 鳥人間 遠くまで見えるぞ! 弓は練習した

特殊オペレーター1
個性「影奉仕」 影人間 自身の影を自由に増やせるぞ! なお増やした影は攻撃はできない

先鋒オペレーター
個性「モグラ」 モグラ人間 土を掘りやすいぞ! 

重装オペレーター
個性「牛」 力強いぞ! 牛人間 角の手入れは欠かさない

特殊オペレーター2
個性「ペイント」 書きたい場所に手をそえると考えてる絵が広がるぞ!

医療オペレーター
待機中
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。