戦いなさい。
戦いなさい。
女皇ティタニアのために。
蒼穹帝国グラモスのために。
――戦
――女
――蒼
戦女蒼戦皇穹な皇穹な皇穹な女グ蒼戦女蒼戦グ女蒼皇穹な皇さ穹な皇穹な戦二女蒼戦女蒼戦女蒼ティ戦皇穹な皇穹な皇穹な皇穹な皇穹皇穹なな皇穹な皇穹ティな皇穹な皇穹なラ女蒼戦女蒼戦グ女蒼戦女蒼戦女ス蒼戦女蒼戦女蒼戦女蒼戦女蒼戦女蒼戦戦女蒼戦皇穹な皇穹な皇穹な女グ蒼戦女蒼戦グ女蒼皇穹な皇さ穹な皇穹な戦二女蒼戦女蒼戦女蒼ティ戦皇穹な皇穹な皇穹な皇穹な皇穹皇穹なな皇穹な皇穹ティな皇穹な皇穹なラ女蒼戦女蒼戦グ女蒼戦女蒼戦女ス蒼戦女蒼戦女蒼戦女蒼戦女蒼戦女蒼戦女蒼戦女グ蒼戦ラ女蒼戦タ女蒼戦皇穹な皇穹な皇穹な女蒼皇ティ皇ラ穹ティな皇穹な皇穹なグ皇い穹な穹皇穹な皇穹ティな皇穹な皇穹な皇穹な皇穹なタな皇グ穹な皇穹な皇ラ穹女蒼戦女グ蒼戦ラ女蒼戦タ女蒼戦皇穹な皇穹な皇穹な女戦女蒼戦皇穹な皇穹な皇穹な女グ蒼戦女蒼戦グ女蒼皇穹な皇さ穹な皇穹な戦二女蒼戦女蒼戦女蒼ティ戦皇穹な皇穹な皇穹な皇穹な皇穹皇穹なな皇穹な皇穹ティな皇穹な皇穹なラ女蒼戦女蒼戦グ女蒼戦女蒼戦女ス蒼戦女蒼戦女蒼戦女蒼戦女蒼戦女蒼戦女蒼戦女グ蒼戦ラ女蒼戦タ女蒼戦皇穹な皇穹な皇穹な女蒼皇ティ皇ラ穹ティな皇穹な皇穹なグ皇い穹な穹皇穹な皇穹ティな皇穹な皇穹な皇穹な皇穹なタな皇グ穹な皇穹な皇ラ穹蒼皇ティ皇ラ穹ティな皇穹な皇穹なグ皇い穹な穹皇穹な皇穹ティな皇穹な皇穹な皇穹な皇穹なタな皇グ穹な皇穹な皇ラ穹、
エコー、繰り返し。リピート、ディレイ、
――声と共に意識が浮上していく。
またいつものように、
ただ、いつもと違うのは、今日が
繰り返される毎日と同じように、
表面の金属にあたしの顔が映って、自分のことなのに、あまり血色は良くないな……、なんて考えていた。
でも、それはあたし以外の
司令部からの音声が流れてくる。
今まで顔も見たことはないけど、その威厳のある声にいつもとは違った感情がこもっているように感じた。
『――先の
音声の響くスピーカーの前に、徐々に
『彼ら彼女らの
一言一句が身に染みていく。
『これまで、我々は永く深い夜の底にいるがごとくであった。だが、第012中隊の尊い犠牲の果てに、一条の
気づけば、
でも、頭の中では、『第012中隊の尊い犠牲』という言葉ばかりが
第012中隊のAR-6322は確か一度話をしたことがあった。
彼女はキレイな……グラモス鉄騎兵団で
たったそれだけのやりとりだけど、きっといい人だったんだと思う。その時、いつか親衛隊に
いい人ばかりが、どんどん先に退場していく。
『だが、ついに、だ。ついに、我々は長年探し求めていた蟲共の巣を突き止めた。
――これより、我々グラモス鉄騎兵団は全兵力をもって、その巣を叩く!!』
どの
『今、我々は蒼穹の果てにある虹を掴む――
いかに深き夜といえど、明けぬことはない。諸君らの健闘を祈る!
命を燃やせ! 女皇陛下のために! グラモスのために!』
――女皇陛下のために!!
――グラモスのために!!
全身が震えるほどの声が四方八方から飛び交い、鮮やかな光を撒き散らしながらSAMへと変じていく。
――そうだ。これで決着がつく。
どっちかが勝って、どっちかが負け――ううん、あたしたちが勝つんだ。弱気になる必要なんかない。
必ず。
「――ファイアフライ-
アーク作戦の内容は、比較的シンプルだった。
元々、『繁殖』の
だけど、調査の結果、その分裂の指示を出していたのが
その生産性は比べものにならなくて、間違いなく
つまるところ、あたしが配属された部隊――
「AR - 26710、応答しろ!」
「――ッ、申し訳ありませんッ!」
「意識をしっかり保てッ。一分一秒でもこの地獄を生き延びたければな――!!!」
中隊長――AR - 3398の叱責の声であたしは飛びかけていた意識を取り戻す。
あたしは地獄を見たことはないけど、
今の光景が地獄でないのなら、きっとその地獄は地獄なんかじゃないんだと思う。
おびただしい数の
それらの固く、なのに柔らかいものが混在した何かを踏み越えて、進む。
耳は絶えず羽音を拾っていて、意識的に
「進むぞ、ついてこい!」
「はっ!!」
もう考えている暇なんかない。ひたすら動きのあるナニカを認識すると同時に腕を振るう。
右斜め前、殴る。前方、肩からタックル。上、頭突き。左、ブレードでなぎ払う。
何度腕を振るえば終わるのか。
――獣みたいな声をずっと出しているから喉が痛い。
なんで、こんなに殺しているのに数が減らないのか。
――ああもう、こっちが進もうとしてるんだから、邪魔をするな。
ホントウニ?
本当に、終わりは来るのか。
負、
ノイズ。
不意にAR - 18686の声が聞こえた気がした。
『――思うんだ。僕たちみたいな遺伝子をイジられた
たとえば、最も辛く悲しいことって何だろうかって。
終わりが見えないこと。
自分の行動に意味がないこと。
誰にも理解されないこと。
僕はきっとそのどれかじゃないかと思うんだけど。
AR - 26710、
きみは、きみにとって、それはなに――』
さっき、中隊長に怒られたばかり? それってどのくらい前のことだっけ?
ああ、いいや、とにかく、
――思考の油断が衝撃となって、ツケを払わされた。
背中から襲った衝撃。
あたしはそれに逆らえず、無様に大地に転がる。2回、3回、4回。
5回を数えて、砂に頭部が埋まり、カメラアイが黒に染まった。
痛、い。
――ダメージ域40%突破。
アラートがSAMの中で鳴り響く。投薬されてもまだ暴れる痛みに顔をしかめつつ、あたしは追撃を避けるために身体を横に転がす。
カメラアイを
思わず舌打ち。
それでも辛うじて、とどめを差そうと突進してきていたおそらく
「あああ”あ”あ”あ”あ”あ”ッ!!!!」
ぐしゅ、ぶしゅという音。何度も息の根を止めるべくブレードに刺さった
ブレードがへし折れて、ようやくあたしは我に返る。
――地獄はまだそこにあって。
気づけば一人になっていた。
中隊長は!? と周囲を見回しても、砂塵がひどくて存在の有無がわからない。
なのに、はっきりと、
いくつも赤い複眼だけは見て取れた。
――ああ、ここが”おしまい”なんだ。
いつか、どこかで必ずやってくるもの。
さけられ、ない、こと。
――これで、もう”おわり”なんだ。
でも不思議と、ようやく休めるという思いもあって、
ロストエントロピー症候群で終わりじゃなくてよかったとさえ思いもして、
とてもじゃないけど、言葉にしたくてもできない思いばかりが、あふれそうになる。
戦士なのに、なさけないけど。
なのに、目からあふれて、止まらない。
――生まれた理由は、戦うためだったんだ。
――死ぬ意義は、女皇陛下とグラモスのためだったんだ。
だったら、
だったら、だよ?
だったら、
あたしにとっての
あたしがやってきたことは正しかったのかな。
それしかできなかったよ。
いつかビデオ資料で見た学校に通ってみたかった。
そんなことできなかったよ。
楽しいとか、苦しいとか、わかんないよ。
そうしろとしか、言われなかったよ。
だから、わかんないよ。
あたしって――、
――ちゃんと生きれたのかな。
『AR - 26710、きみは、きみにとって、それはなに――』
ああ、それは、きっと、
――やっぱり、■■■■たくない、な……
「――顔わかんねぇけど、
――目ぇ開けろ」
そんな声が聞こえて、
「良い子は悪い夢から
光る剣で両断されたスウォームを踏みつける、
その背中は、見覚えがあって、
「待たせたな。
――――お前を奪いに来たぜ」
振り返って、その人は笑った。
執筆時BGM:
1.『at’aek ON taitn』『立body機motion』from 進撃の巨人 OST
2.『色彩~雪花の盾~』from Fate/GrandOrder OST