まあいい。
確か......
冷たい朝!
そう、あれは始まり方からして違った。
原作よりも悲壮感が増していたんだ。
まさに一話以来の激重回だったな......
まぁ、いい回だったよ.......
「435体...ぐらいじゃない?」
「うーん、どうすれば...」
「あれを使えばいいんじゃないですか?」
第二ウェーブが始まり、二人が戻ってきた。敵はさっきよりも多い400体ぐらい。
「あれって...砲台?」
「あそこの司令塔から操作できるって!」
司令塔...
「では心桜、お願いしますね~」
「頑張ってね!」
そうして、二人はまた防護壁の外へと飛び出していった。
「砲台は全部で10基、ENは無限だけどオーバーヒートがある...」
ディスプレイを開いて仕様を確認しつつ、司令塔に入る。
「これ...」
─────────────────────────────
『撤退!撤退を進言します! 』
『撤退は許可できない。作戦を続行しろ』
『...総員退艦、責任は私がとる!......ごめんね、心桜ちゃん...』
─────────────────────────────
「...はぁ、はぁ、はぁ!」
嫌だ...艦長さん...おかあさん!
「心桜!心桜!心桜!」
「っ...!?」
あれ...わたし...
「心桜!落ち着いてください!」
「...二人とも」
この司令塔...いや、この
「...少し休憩しましょうか」
☆
「はいこれ、私の奢り!」
ふと、下を向いている私の視界に、ペットボトルに入ったお茶が現れる。
「ありがとう、恋白ちゃん」
それは恋白ちゃんのおかげ。
「またPTSD?」
「ぴーてぃーえすでぃー...?」
「心的外傷後ストレス障害───特定の何かがトリガーになって過去のトラウマが掘り返されること、今の時代は多いから気をつけてよ」
私を蝕む病気のうちの一つ、それが
「...覚えてきましょう」
やっぱり、戦闘なんてしなければよかった...!
「心桜」
「なに?」
あそこでちゃんと断っていれば...
「今日、泊まってもいい?」
☆
「で、なんで月城さんついてきたの?」
「私も心桜が心配なので〜」
「...」
アレから少し経って、窓の外の海にオレンジ色の光が映る時間帯になった頃、私たちは家の前にいた。
「入って良いよ」
結局、あの後は何もせずに私の家に泊まることになった。
「ご飯は...「いいよ!私が作るから!」」
「ごめんね、恋白ちゃん」
「いいんですよ!たまには休みも必要です!」
「何もしてないお前が言うなお前が」
...意外と息合ってる...
「...」ジュー
「...」
「...」
「心桜、静けさは好きですか?」
「静けさ...」
「えぇ、どうも騒がしいのが好きなようには見えなくて」
別に、静けさは嫌いじゃない。
「うん。でも、騒がしいのも嫌いじゃないよ」
本当は騒がしいのは嫌い。でも、それは恋白ちゃんを傷つけてしまう。それと違って静けさは嫌いじゃない。
「...そうですか」
だって、静かだということは私の周りに
「...」
「あー...足りないな...」
「どうしたの?」
「いや、ここにある材料だけじゃ3人分作れないから買いに行こっかなーって」
「あ、じゃあ私も行くよ」
「なら私も行きましょう!留守番なんて嫌ですからね!」
☆
「卵とお米が足りないから...よっし心桜!それと月城さん!卵は任せた!」
「恋白ちゃん、お米一人で大丈夫?」
「だーいじょうぶだって!こう見えても筋トレしてるの!ささ、行った行った!」
えぇ?本当に大丈夫かな...恋白ちゃんは体弱いし、無理矢理にでも手伝った方が───
「...ならそうしましょう。心桜、いきますよ」
そう言って依さんは私の手を引いてその場を離れる。
「依さん」
「なんですか?」
「卵の場所、わかるの?」
「...お願いしますね、心桜っ」
本当に
「多分...あっちだよ」
「あ、ありましたね~」
自由なひと...
「うん」
依さんはわざわざ、奥の方にあるパックを持ってきた。
「別に、私はそういうの気にしないのに...」
「私が気にするんですよ。俗物が触れているかもしれないものに、君を触れさせたくない」
「ぞ、俗物...」
...エセリアルからしたら、人間なんてその程度なのかな。
「...っ」
「心桜、少しトイレに行ってきますね」
「あ、うん...」
☽
『ご来店ありがとうございましたー』
話しかけてくる人間の声を聞き流して外に出る。
「さて、と。あっちですかね」
私が心桜に嘘を吐いてまで外に出てきた理由。
「このエーテル濃度...並大抵のものじゃありませんね」
それは、異常なほどのエーテルの高まりを感じたから。
「それに、あの恋白という存在」
あの小娘はいつも心桜の傍にいる。それに、異常なまでに過保護。
「裏が、ありそうですね」
普通の人間ならあり得ない。心桜は余りにも悲しすぎる。目に光がない、いつもどこか遠くを見ている、何かに囚われている...そんな人間に、自ら関わろうとするはずがない。
「...私の思い違いでしたかね」
少し考えすぎだったのかもしれない。早く心桜のところに───
『!"('#""&#$)!)(#$!』
『11010 1101』
「っ!」
ふと耳に聞こえてきた、叫び声。
「...やはり何かいますね」
声が聞こえたのは近くの雑木林。そちらに向かうと、一瞬黄色に光ったのがわかった。
『1110 0101 1110 0101 011 1000 00 01 010』
着いた雑木林にいたのは、目を黄色に光らせて右手に
「おやおや、きみ...」
「...っ!?」
私が言葉を発すると、彼女はグルンとこちらを向いた。
「お前...」
「...?」ニコニコ
「はぁ...ほんっと最悪」
そう言うと、彼女はこちらに歩いてくる。
「少し前から少し怪しいとは思っていたんですが、君も
「お前は最初からバレバレだったよ」
「...」ジャキッ
「...」メキメキッ
心桜には申し訳ない。だが、彼女は危険すぎる。今ここで───
「二人とも?」
「「っ!」」
「遅いから卵もお米も買ってきちゃったけど...何してるの?」
...今はやめておこう。心桜がいる。この場でやるのは余りにも危険すぎる。
「...いや~、お米がなくてスーパー探してたら迷っちゃったんだよねー!」
「えぇ...そんなんじゃ、恋白ちゃんも私に言えないよ?」
「ほんと、窓の外を見たら雑木林に向かっていく恋白が見えたのでびっくりしましたよ」
ここは彼女に便乗させてもらおう。
「...絶対に」
『01011 10 00 11010 1000 10101 01110 010 01...!』
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『YC!vRiY25FWh』
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※沈みすぎた気分はMechanized Memories in the endとDay After Dayを聞いて無理矢理上がらせました。