あと、「じゃんけんで決めよう」も若干ネタキャラ感があってよかったよ。
...それすらも汐莉さんに食べられるためだと思うと、うん。
ピピピピッ
「...?」
6時45分...月曜日。今日も学校か。
『おはよ!今日はちょっと遅れそうだからいつもの場所で待ってて!』
『わかったよ、あそこで待ってるね』
同意の旨を乗せたメッセージを送り返す。
「結局、変わらなかったな」
あの後は、私が夜中に
「いかなきゃ」
☆
不思議...
「…」
あのひとが現れてから。
『あなたを殺しに来たんです♪』
言葉一つで。
「違う」
凍りついてしまいそうな春の陽射しも、青色に見えなかった空も。
「あのひとの言葉一つで、ここまで変わるものなんだ」
でも...
「みんなは...」
お父さんが、お母さんが、お姉ちゃんが戻ってくることはない。
「...」
「
「呼びました?」
「わっ...びっくりした」
一体どこから現われたの...?
「ふふっ、驚かせてしまってすみませんね♪」
「いや、大丈夫だよ」
...真後ろだ。この私が、真後ろにいた依さんに気が付かなかった。もしかして、依さんなら本当に...
「あ、そうだ。恋白ちゃんがこの後来るらしいから待とうよ」
「ん〜そうですね....じゃあ、待っている間に気になったことを聞いても良いですか?」
「いいけど...なに?」
「確認ですが、人間は気温に応じて服装を変えるんですよね?」
「うん」
なにが聞きたいんだろう...?
「それで、今は春ですね?」
「うん、そうだよ」
「じゃあ、なんで冬服を着てるんですか?」
冬服...そっか。依さんには言いってないんだっけ。
「私、生まれた時から持病があって...エーテル
「だから寒いから冬服だと?」
「うん。それに、血行不良で酸素不足だから体力もないの」
「体育に参加しないのもそれが理由ですか」
私の平均体温は33℃、暖かい服装をしてないと体が震えたり、意識が朦朧としたり、フラフラしたりする。だから半袖は夏にしか着れないし、息切れしやすいから運動もできない。
『お~い!こさくー!』
「あら?来たみたいですね」
「おはよ~心桜!月城さん」
「おはよう恋白ちゃん」
「おはようございます、恋白」
「おはよー、じゃいこっか!」
やっぱり、依さんに冷たいな...
「今日が決着、ですかね」
☆
「...何でだろう」
恋白ちゃんは、なんで依さんと頑なに仲良くしようとしないのか。
「このままじゃ...」
私の
『─からだな。エーテルは臨界すると電子を破壊するようになるが──』
お出かけする作戦は失敗...やっぱり、日常から変えないとだめかな.....
『その臨界温度は...長春、何度だ?』
「...え?」
「わからないのか?」
「あ、えっと...77860℃です」
「そうだ、テストは80000℃でいいからなー」
...さすがに、授業に集中しないと。
☆
「恋白と仲良くなってほしい?」
「うん、これからは三人でいる時間が増えると思うから」
多分、私だけじゃだめだ。本人たちが意識しないといけない。
「...心桜は優しいですね」
「なんて?」
「いえ、なんでもないですよ」
「じゃあ...私、ゴミ出してくるね」
「はい。お気をつけて───」
...彼女が居なくなったのを確認して、左から飛びかかってきた
「見せしめも兼ねてシアエガを殺したんですが...」
(知能のない劣等種には意味が無かったみたいですね)
とは言え、放置するわけにはいかない。近いうちに掃討する必要があるだろう。
「さて、と。いつまで隠れているんです?」
「...はぁ、気づいてんのかよ」
「それほど鈍感ではないので♪」
校舎の陰から現われたのは恋白。どうやら出てくるタイミングを窺っていたようだ。
「...今度こそ」ギュィィン
「ここで終わらせる」メキメキッ
へぇ...あの子、手が変形するんですね?
「その様相...元も人型ですか」
「お前は人型じゃないみたいだね」
あの形はエーテルキャノン...なるほど。
「君は──「恋白ちゃん?」」
「掃除当番...だっけ?」
「...違う違う、心桜を迎えに来たんだよー!」
「あ、そうなんだ。依さんは...」
「大丈夫ですよー。箒は私が片づけておくので」
「だから、早くいこー!」
箒を依さんに渡してから急いで鞄を肩にかける。
「えっと...さようなら」
☆
「やば!きゃわー!」
「う、うん?」
依さんと別れた後、私は恋白ちゃんに連れられて近くの喫茶店まで来ていた。
「あ、この画角だわ!こっちもいいー!」
「恋白ちゃん...食べないの?」
「わかってないなぁ心桜はぁ...まず写真を撮ってから食べるんだよ?」
「そうなんだ...?」
「そしてYに上げる!」
「リアルタイムの投稿は...「だーいじょうぶ!」」
「何かあっても!心桜だけは守ってあげるから!」
そう言って恋白ちゃんは、私に抱き着いてきた。
「...苦しいよ恋白ちゃん」
正直に言うと、少し首が締まって苦しい。
「いいじゃーん心桜のケチー」
「離れないと恋白ちゃんの分も食b「それだけはダメぇ!」」
「んぅ~うまー!」
「あ、本当だ。美味しいね」
ケーキを食べちゃうという警告をすると、恋白ちゃんは自分の席に戻ってくれた。...ケーキの方が大事なんだ。
「...あ、心桜!」
「なに?」
「ちょっと予定できちゃったから...一人で帰れる?」
この作品を読んでいるということは、君たちが求めているのは果てしなきシリアスの世界。そしてハッピーエンド。
その意味では、我々の思惑は一致している。
シリアスのない作品によって作られる世界など、私の生きる世界ではない。
依「それを破壊するために、この作品を書いていると?」
筆者「シリアス作品の中にしか、私の存在する場はない。好きに書き、理不尽に失踪する。それが私だ、評価の有無ではない」
シリアスな百合はいい 私には、それが必要なんだ