グランドホテルシュールリッシュ。
ここに、私のポケモンが暴れているという情報があり向かってみると……ホテルの入り口が凍っていた。
入り口の氷の前にはキュウコンが鎮座しており、ドラミドロ、ピクシーと対面している。
「ハルジオ、これ以上この方に時間を取るわけにはいきませんわよ」
「はい……」
「ロコッ!」
Aキュウコンのれいとうビーム。
ドラミドロは躱してヘドロ爆弾を吐き出した。華麗に回避したその先に、ピクシーのムーンフォースが飛んでくる。
キュウコンはムーンフォースで相殺。
「さすが私のポケモン」
「ユカリかぁ……。あまり関わりたくあらへんねんけど」
「まぁ、迷惑をかけてしまっている以上関わらざるをえませんね」
「キュウコン!」
私が呼びかけると、キュウコンはこっちを向く。
キュウコンはばぁあっと笑顔になり駆け寄ってきた。
「なんですの?」
「どうやらあの見慣れないキュウコンはあの女性のポケモンのようです」
「ふぅん……」
と、褐色肌の女性はこちらを値付けするような視線で見てくる。
「あーあ、目ぇつけられてしもうたな」
「嫌な予感しかしませんけど」
「あなた」
褐色肌の女性が話しかけてくる。
「うふふ、私はユカリと申しますわ。あなた名前は?」
「えと、ゼータです」
「ふふ、ゼータ様。あなたをスーパーユカリトーナメントにご招待いたしますわ!」
「……なんすかそれ」
「スーパーユカリトーナメント。私が開催するバトルトーナメントですの! このミアレの実力者を集めた私の私による私のためのトーナメントッ! 参加しますわよね?」
「えっ、あー、まぁいいですけど今は……」
「今は?」
「ちょっと手持ちのポケモンが暴れていまして! 本来の力を出せないので手持ちを取り戻してからでいいですか!?」
「そうなんですのね。ふふ、参加ということでよろしいですか?」
「参加します参加します! バトルは好きなんで! 本気のバトルしたいんで手持ちを取り戻してからで!」
「では、お待ちしておりますわね! ハルジオ、次は……」
「はい……」
ユカリさんがホテルの中へ入って行く。
ハルジオと呼ばれたメイドの人はため息を吐いていた。
「お前、うまいこと言うなぁ……」
「え?」
ハルジオさんはそう言い残してどこかへ向かう。
「お前偉いやる気やんな」
「そうですか?」
「あのお金持ちは横暴ですからね。断っていたら何がなんでも参加させようとしてきたでしょう」
「そうなんすか?」
「上手いこと言い訳したなぁ。ま、次やな。ここも早く終わってよかったわ」
ジプソさんはスマホロトムを呼び出し、次の場所を調べていた。
「次はジャスティス会道場で謎のドラゴンポケモンが現れて大変なことになっていると」
「あのようわからん会か。ま、ゼータのポケモンはあまり手ぇかからへんから次も楽勝やな」
「……いや、次はマジで対策していかないとやばいかもです」
「なんでや?」
「多分暴れているポケモンはジャラランガってポケモンなんですけど、あの子はキレたらとても見境なくて……」
「…………」
「急ぎましょう」
「せやな!」
面目ない。うちのポケモンが……。