ジャスティスの会道場。
到着すると、案の定ジャラランガが、怒りの形相を浮かべて暴れまわっていた。
「何事ですか!」
「何事……?」
「シロー様! ムク様! 実は見たことのないポケモンが暴れておりまして!」
「野生のポケモンですか……?」
「いや、カロスでは見たことのないポケモン……」
シローと呼ばれた筋骨隆々の男性と、かわいらしいシャンデラの帽子をかぶった女の子がやってくる。
シローさんはポケモンを繰り出した。
「とても強そうな相手です! こちらも本気で行かないとなりませんね!」
「シャンデラ……。と、誰かいる」
「お、おおう。邪魔しとんで」
「サビ組のカラスバとジプソ……」
「どうも」
「あのポケモンを止めに来たの?」
「まぁ、そういう感じやな。4人ならいけるやろ、アレ」
「たぶん」
カラスバさんはペンドラーを繰り出し、ジプソさんはエアームドを繰り出した。
そして、四人ともメガシンカ。メガタイレーツ、メガシャンデラ、メガペンドラー、メガエアームドが立ち並ぶ。
本気出し過ぎと思ったが、マジギレジャラランガを止めるにはいいかもしれない。
「ランガァアアアア!」
「うるっさ……!」
「ゼータ! これなんや!?」
「スケイルノイズ……。鱗をかき鳴らして攻撃するんです!」
「あのじゃらじゃらとした鱗か!」
「なんか変な踊りを踊っておりますが……」
「やば……! デカヌチャン!」
私はデカヌチャンを繰り出した。
デカヌチャンはハンマーを構え、ジャラランガのほうを向く。
「あれはアローラで習ったZ技……!? ポーズしてもいないのに……!?」
「なんやぁ!?」
「タイレーツはデカヌチャンの後ろに! というか皆さんデカヌチャンの後ろに!」
ジャラランガのZ技、ブレイジングソウルビート。
ジャラジャラと激しく鱗をかき鳴らし、音で相手を攻撃する技。この技は威力も高く、デカヌチャンで対処するしかない。
デカヌチャンはどこからともなく鉄を取り出し、それをハンマーでばんばんかき鳴らす。音の相殺を狙っているようだが、それでは止めることはできない。
「対象がデカヌチャンになりました! みなさん、耳を全力でふさいでください!」
激しい音が鳴り響く。
耳をふさいでもうるさく感じるほど、強烈な音。
音が鳴り響き、終わる。
デカヌチャンはけろっと立ち尽くしていた。ドラゴン技だからフェアリーには無効なのである。
だがしかし厄介なのは……。
「この技を使った後はハイテンションになって少しの間全部の能力が上がるんです」
「……」
「攻撃が苛烈になります」
「気を引き締めていかんとなぁ! ペンドラー、毒づきや!」
「エアームド、ブレイブバード」
「タイレーツ! インファイト!」
「シャンデラ、シャドーボール」
ジャラランガは攻撃を躱し、タイレーツめがけてスカイアッパーを繰り出した。たかくかちあげられるタイレーツ。
そして、シャンデラのほうを向き、鱗をかき鳴らして攻撃。シャンデラは音の攻撃によって吹き飛ばされる。
ペンドラーめがけて炎を吐き出す。エアームドが盾になったが、ほのおが弱点であるエアームドにはとてもきつい。
「強いですねこのポケモン……!」
「ものすごく修業しましたからね……」
「? あなたのポケモンなんですか?」
「お恥ずかしながら……」
「……この責任は取ってもらう。シャンデラ、まだまだいける」
「高くつくで? ペンドラー、エアームドに守ってもらってばかりじゃあかへんで!」
シャンデラが前に出る。
「あまり使いたくはないけど……シャンデラ、のろい」
「ジャラ!?」
ジャラランガは呪われた。
じろりとにらむジャラランガ。
「デカヌチャン! デカハンマー!」
「ペンドラー、デカヌチャンの援護や!」
巨大なハンマーがジャラランガに振り下ろされた。
思いっきり急所にあたったらしく、ジャラランガはのろいの効果も相まって、その場に目を回して倒れる。
私はジャラランガをボールにしまった。
「お騒がせしました……」
「いえ、私たち自身もまだまだ修行不足だってことを思い知らされました! まだまだ修行に励みましょう! ね、ムク!」
「……勝手にして」
「力こそパワー! 力こそジャスティスです!」
「それ以上修行する必要あらへんやろ……。ジプソ、回復して次いくで。次はどこや」
「お次は……。メディオプラザにタイレーツが現れたとのことで。オヤブン個体のようにでかいらしく」
「私のポケモンです」
「いきましょう」
私のポケモン、あと2体……。