てんせい∀ちゃんねる   作:オナ・ニーマン

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【異世界産】妖精とかいうゴキブリ【ゆっくり】

1919年8月10日11時46分

ゆゆっ!とってもゆっくりとした掲示板さんだね!ここをれいみゅのゆっくりぷれいしゅにすりゅよ!

1:名無しの転生者

あなたの家にふわりと舞い降りた可憐な妖精さんは続いてこう言いました。「だから人間さんはサッサと出て行ってね!すぐでいいよ!」

どうする?

 

1、潰す

2、潰さない

 

2:名無しの転生者

>>1

かまわん!うち殺せ~~~~!!

 

(id:r2e) 

3:名無しの転生者

>>1

1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1

 

4:名無しの転生者

>>1

死ね

 

5:名無しの転生者

>>1

潰すぞこの羽虫が

 

6:名無しの転生者

ウチの畑荒らしたの一生許さない

ホンマ潰したい

 

7:名無しの転生者

妖精とかいうゴミクズはゆっくりしないで今すぐ死んでね

 

8:名無しの転生者

誕生罪で死刑

 

9:名無しの転生者

千翼は生きてもいいけどコイツらは死ね

 

10:名無しの転生者

語録を忘れるほどの苛立ち

本物の殺意しか向けれない

 

11:名無しの転生者

ブリキ缶に閉じ込めてバルサン炊きたい

 

12:>>1

>>2~>>11

ぶっぶ~、全員ハズレ!

正解は2の「潰さない」でした~!

 

あんなにぷりちーな妖精さんを潰すだなんてもってのほかだよ! お野菜さんをむーちゃむーちゃされても怒っちゃメ、なんだよ?(笑)妖精さんがおうちに来たらゆっくりもてなしてあげてね!

 

13:名無しの転生者

>>12

は?

 

14:名無しの転生者

>>12

こいつマジ?

 

15:名無しの転生者

>>12

冗談はよしてくれ

 

16:名無しの転生者

>>12

お前精神状態おかしいよ…

 

17:>>1

おっとみんな、言うのを忘れていたけどここは妖愛派専用スレだよ(笑)

妖虐鬼威惨たちはこっちのスレにIKEA↓

【異世界産】妖精とかいうゴキブリ【ゆっくり】

 

18:名無しの転生者

>>17

お前愛で派かよぉ!(驚愕)

 

19:名無しの転生者

>>17

妖愛とかマジキチ過ぎんだろ……

 

20:名無しの転生者

>>17

マジで包丁出すぞ?オイ。マジで包丁出すぞ?

 

21:名無しの転生者

イッチちゃんなんか障害ありそう、一緒に福祉センターに行こーよ!

 

22:名無しの転生者

>>12

こんな奴が存在すると知って今日一萎えた

控えめに言って妖精と一緒に潰してやりたい

 

23:名無しの転生者

俺のレスを返せ 魂が汚れる

 

24:名無しの転生者

>>12

コイツ前世で「熊を殺すな」とか市役所にクレーム入れてそう

 

25:>>1

>>19~>>24

ん?なに(笑)この芋マンコわ(笑)(笑)

もしかして僕チンだけ妖精さん愛でてるの見て嫉妬っすか(笑)妖愛嫉妬民見苦しいぞ(笑)

 

26:名無しの転生者

>>25

!?!?!?!?!

「「「「エイプリルフール」」」は終わったハズだぜ!?

 

27:名無しの転生者

>>25

あまりのキショさに全細胞が「敵対」を選んだKMR

 

28:名無しの転生者

>>25

死ね

 

 

1919年8月10日11時46分

【異世界産】妖精とかいうゴキブリ【ゆっくり】

1:名無しの転生者

ここは“異世界産ゆっくり”こと妖精アンチスレです。妖愛キチガイは勝手に自分でスレ立てして、どうぞ

 

■注意事項

 

〇荒らし、妖愛発言は禁止です。見かけてもスルー推奨

〇妖精虐待に強い義憤を感じる方のご利用はご遠慮ください

〇妖精以外への暴言は控えましょう。あなたも妖精ですか?

〇次スレは>>970が立ててください

 

2:名無しの転生者

今朝も庭で見つけたので撲殺

頭潰したあともピクピク動いててGにそっくりよね

 

3:名無しの転生者

>>2

⚠️ゴキブリには全く似ていません!⚠️

無駄に知能が高くて人語を解すGを超えた肝い害獣です。

 

4:名無しの転生者

エルフ「妖精のことは多少知性の高いゴブリンだと思いなさい」

人間「妖精タソかわいい最強!邪悪な魔力を消し去る聖なる生き物!」

人間ップさぁ…(呆れ)

 

5:名無しの転生者

エルフがバチクソ妖精嫌ってるせいで妖精大好きな人間との仲が険悪になってて笑う

いや人間正気か?

 

6:名無しの転生者

>>4

これホンマ草

いや草じゃないが

 

7:名無しの転生者

妖精「お野菜さんむーしゃむーしゃするよ!ゆゆっ!あまあま(魔力)もたっくさんあるね!もーぎゅもーぎゅ……し、しあわちぇーーーーー!!!!」

汗水垂らして育てた野菜を盗むわ存在するだけで空間魔力を根こそぎ奪うわでマジでゴミ

 

8:名無しの転生者

人間国家でロクに魔力が練れない原因さんオッスオッス! 死ねッ!!!!

 

9:名無しの転生者

魔法というか魔力を嫌うデポン教と魔力を貪る妖精との親和性が高すぎる!クソのフルコースやめろや!!!!

 

10:名無しの転生者

愛しの畑の惨状思い返すだけでもキレそう

妖精一斉駆除オフまたやりませんか?やりましょうよ

 

11:名無しの転生者

>>10

あぁ^~いいっすね^~

これから毎日妖精焼こうぜ

 

12:名無しの転生者

>>11

焼くと忌避フェロモン出て妖精が逃げるからNG

根こそぎ叩くなら撲殺が正義ってはっきりわかんだね

 

13:名無しの転生者

エルフ創世神話「妖精はユドミレシアとかいうゴミクズが世界樹様をレイプしてできた忌み子!見つけ次第殺せ!」(迫真)

 

14:名無しの転生者

>>13

神話からして妖精を殺す理由が あ り す ぎ る !(楽天モバァイ!)

魔法文明を築いているエルフ的には既に存在がギルティなのに宗教がさらに理由を補強するとかバグでしょ

 

15:名無しの転生者

しかもアイツら言葉が通じるのに会話が通じねぇからな

対話が可能な風を装ってるのが一番のムカつき所さんですねぇ!

 

16:名無しの転生者

>>15

 

ワイ「よ、妖精ちゃん!お野菜さんむーしゃむーしゃしないで!」 妖精「ゆゆっ?ここはふぇありーのゆっくりぷれいすなんだよ?くしょ人間はとっとと出て行ってね!すぐでいいよ!」ムーシャムーシャ

 

ワイ「あ、あぁ~ッ!」

 

妖精「ゆ?お野菜さんなくなっちゃったのじぇ?ふぇありーはまだおなかすいちぇるよ?お野菜さんはゆっくりしないで生えてきてね!」

 

ワイ「殺!!!!!!!!!!」

 

↑コレが現実

 

17:名無しの転生者

エルフ語で妖精を指す『ゴブライカ』の由来はお察し

 

18:名無しの転生者

>>13

これデポン神話では「妖精とは世界を歪める邪な力を正すため、唯一神デポンが世界樹との契りを通してこの世に生み出した調停者である」ってなってて笑っちゃうんすよね

 

19:名無しの転生者

妖精狩りガチ勢のエルフ国家群でも妖精を根絶できていないのに、たった五年でソレを完遂したガオランドの異様さが際立つな

 

20:名無しの転生者

>>19

そりゃ根っからの狩猟民族と魔法頼りのモヤシ野郎とを比べちゃいかんでしょ

 

21:名無しの転生者

>>20

それはそう

 

22:名無しの転生者

>>20

エルフの得意な魔法も妖精を前にしては無力もいいとこだからね、仕方ないね

 

23:名無しの転生者

>>22

エルフ「魔力が練れん!!ドブカスがぁ!」

人間「楽してエルフ奴隷ゲットおいしいめう〜☆」

 

24:名無しの転生者

>>23

(エルフ奴隷がやたら多い原因は)あっ、これかぁ!

 

25:名無しの転生者

ともかく妖精は魔法文明の大敵なんすよね

これだけは覚えて帰ってね

 

26:名無しの転生者

転生者「魔法使いたいメンスねぇ…」

妖精「魔力リソースぱくりんちょwwwwww」

魔力「死~~~ン(笑)」

転生者「魔力が練れや〜ん!」

 

エルフやなくても殺すしかないやろこんなん

 

27:名無しの転生者

毒餌撒いて全滅狙ったけど、やつらすぐ学習するで効果なかったわ

ホンマ無意味に賢いで腹立つ

 

28:名無しの転生者

>>23

だから、体内魔力だけで運用可能な身体強化を鍛えておく必要があったんですね。(獣人並み感)

 

29:名無しの転生者

>>27

それワイが10歳くらいの時にパッパとマッマ含めた村総出でやったけど意味なかったんか……ちな人間国家な

 

なお徴税官にバレて村民全員縛り首になった模様

クソがよ

 

30:名無しの転生者

>>29

成仏してクレメンス

 

31:名無しの転生者

>>30

今はピチピチの4歳児なんで安心してくれよなぁ~

たまたま郵便兄貴に遭遇してチップ貰えて助かったぜ

 

32:名無しの転生者

>>31

たぶん間で一回死んでて草

 

33:名無しの転生者

人間国家でも田舎では妖精クッッッソ嫌われてるってそれ一番言われてるから

 

34:名無しの転生者

>>33

人様が丹精込めて育てた畑メチャクソに荒らすんだから嫌われて当たり前だよなぁ?

お上に収める分の穀物まで食い荒らされてマジ狂い!アカンこれじゃ村人が飢えて死ぬゥ!村人が死ぬねんこんなんじゃ(村長並感)

 

じゃけん徴税官にバレないようこっそり妖カス間引きしましょうねぇ~

 

35:名無しの転生者

ワイしがない人間国家貴族、王の威光が届かない辺境であるのをいいことに領民に妖精狩りを許可してしまうwwwwww したら爆速で妖精減ってて草

 

36:名無しの転生者

>>35

デポン教徒のクズにして人間の鑑

俺の村も仲間に入れてくれよ~(SNJ)

 

37:名無しの転生者

>>36

そうしないと税収減っちゃうからね、しょうがないね

あと人間だからといって勝手にデポン教徒扱いしないでくれ(憤慨)

 

38:名無しの転生者

そもデポン教もそんなメジャーな宗教じゃないってそれイチ

 

39:名無しの転生者

>>38

人間国家の10分の1が信奉する宗教がマイナー…?妙だな

 

40:名無しの転生者

>>39

キリ〇トより流行ってねぇならマイナーでいいでしょ(鼻ほじ)

 

41:名無しの転生者

>>40

世界宗教と比べてはいけない(戒め)

 

42:名無しの転生者

デポンじゃなくても人間国家で流行ってる宗教の大半が妖精を神聖視している模様

一神教か多神教かに関わらず妖愛的思想が蔓延ってるの普通に意味わからないんすよね

 

43:名無しの転生者

一部転生者陰謀論界隈では人間は妖精の奉仕種族として上位種族が創造したウンチとかいうとんでも学説飛び交ってて愉快だゾ~これ

まあそう思いたくなる気持ちも分からんではない

 

44:名無しの転生者

>>33

一般農民「畑を荒らす妖精はウエンライカなので殺しても問題はない」

 

45:名無しの転生者

>>44

その理屈だと妖精全部殺すことになるんですがそれは

 

46:名無しの転生者

>>45

いいだろお前成人の日だぞ(?)

 

47:名無しの転生者

お、>>44とこでも妖精のことウエンライカって呼んどるんか? ワイの地元もソーナノ

ワイの実家近辺の村落だとウエンライカは妖精とは別の生き物扱いになっとって、殺しても特に文句言われんのや

村の教会も「あれは妖精様ではないので」で黙認しとるわ

 

けど最近新しく赴任してきた神官様がウエンライカとかいう欺瞞に疑義を呈してきて村が若干や草ピリついとる

 

48:名無しの転生者

>>47

最後で草

 

49:名無しの転生者

>>47

神官っぷさぁ……イワナ、書かなかった?地方では教義を柔軟にしましょうって

そんなんだから銭ゲバクソ坊主言われるんやぞ

 

50:>>47

>>49

坊主じゃなくて尼なんだよなぁ……

 

51:名無しの転生者

>>50

まん!?

 

52:名無しの転生者

>>51

ガチきしょ

なんJに還れゴミクズが

 

53:名無しの転生者

>>51

まんまんゼミさん!?まずいですよ!

 

54:>>47

>>51

哀れ。

 

55:名無しの転生者

>>47

神官ちゃんのスペック貼ってもらえないでしょうか⋯?

今日のおかずはそれにするから

 

56:>>47

>>55

しょうがないにゃあ‥いいよ。

 

名前:セリオ・ファングラーダ

種族:人間

年齢:16歳

性別:♀

身長:145㎝

胸囲:Aカップ

職業:神官(見習い?)

学歴:アデルカン聖堂会付属大学卒業

 

金髪ツインテールが特徴的な可憐な16歳☆ 緋色の瞳が君の中の中二を目覚めさせる魅惑のフェイスに村人たちもメロメロです!

 

牧師「アレはウエンライカです。作物を荒らすので殺します」

神官ちゃん「先輩頭大丈夫っすか!?どうみてもアレは妖精様でしょ!」

牧師「いえ、ウエンライカです二度と間違えるなクソが」

神官ちゃん「そんなわけないでしょ!!!!(激怒)」

 

真面目で勤勉でちょっと融通の利かないところもありますがそこもまた素敵ですね☆

今日はそんな彼女のために、村人たちが歓迎会を催してくれるとのことで、神官ちゃんは妖精の扱いに怒りつつもワクワクです☆ 年相応の女の子らしさが滲み出ていてとってもキュート!

 

じゃあ、やろっか

 

妖殺童貞卒業式

 

57:名無しの転生者

>>56

へぇ、かわいいじゃん

なんぼなん?

 

58:名無しの転生者

>>56

なんか最後不穏な文字が見えたんですがそれは……

 

59:名無しの転生者

>>56

金髪ツインテロリシスターとか属性盛りすぎ

エロ同人かよ

 

60:名無しの転生者

>>56

腰の炎が燃え上がりました

ありがとうございます

 

61:名無しの転生者

>>56

>妖殺童貞卒業式

実況して♡

 

62:>>47

>>61

あ、いいっすよ(快諾)

何度もリピートして見てくれ

 

63:名無しの転生者

>>62

や っ た ぜ

 

64:名無しの転生者

>>62

神官ちゃん可哀想……ヌッ!

 

65:名無しの転生者

>>64

急にイクな変態

 

 セリオが神官を志したのは、そこに絶対の正しさがあると信じたからだ。

 

 生まれ落ちた商家の家では、親は稼ぐために何人もの人間を地獄に突き落としてきた。彼らの怨嗟の声を聴くたびに、セリオは生家の家業が「正しく」ないことを実感していた。そして同時に、その「正しく」ないことで得た糧を食べ育つ自身もまた、「正しく」ないのだと知った。

 

 セリオはただ「正しく」ありたかったのだ。

 

 正しく稼ぎ、正しく食べ、正しく生き、正しく死ぬ。そうありたいと、願っただけだった。

 

 宗教はいつも正しい。

 教義という明快な答えを与えられ、それが正しいと定められた世界は、セリオの傷ついた心を満たしてくれた。

 信じているだけで正しくあれる宗教のことがセリオは大好きだったし、同時にもっと正しくなりたいという思いが肥大化するのは必然。

 だからセリオは神官になったのだ。

 

 神に仕えるのは正しいこと。

 教えに従うのは正しいこと。

 教えを広めるのは正しいこと。

 

 12歳で家を飛び出しやってきた大学では、全ての教義をその脳に叩き込んだ。正しさが内に入る感覚に酔いしれた。教授の間違った経典解釈を指摘して、より正しい方向に人を導いたことに快楽さえ感じた。ペーパーテストや口頭試問は常に満点を取った。それが正しさであるなら、セリオは手を抜かなかった。むしろ、何故他の人間が満点を取れないのか疑問にさえ思った。

 

 間違いは指摘され、正しく正されなければならない。

 

 大学を首席で卒業した時は、自分の正しさが神に認められたのだと本気で思った。いつも憎々し気な顔でセリオを睨んでくる教授さえもがこの時ばかりは笑顔で卒業証書と配属通知を差し出してくれたのだから間違いなかった。

 

 配属されたのは都から遠く離れた、エルフの治める『北エルガルド帝国』の境界線にほど近い村。

 

 馬車で2ヵ月の旅路を終えた彼女を迎えたその村は、8月にしては荒涼としていて肌寒かった。「こんなことなら、お気に入りのロングコートを持ってくるんだったな」とは思いながらも、村の教会に向かう彼女の表情は明るい。

 何故ならば、教えを広め導くことは正しいから。

 それが実践できるならば、都であろうと辺境の田舎であろうと彼女は幸福なのだから。

 

 彼女の頭には、未だ『左遷』の二文字は浮かんでいない。

 

 穏やかな笑顔を浮かべながら、すれ違う村人たちに「こんにちは!」と挨拶をする彼女に、彼らは快活な表情で「新しい神官さんかい?」「ようこそ我らが村へ!」「あとでウチで作った野菜を持って行くと牧師さんに伝えてけろ」と朗らかに返す。

 セリオは歓迎されていることに素直に喜び、「いい人たちで良かった」と胸をなでおろした。なんせいくら神官とは言え彼女はまだ新米で、16歳なのだ。知らない土地で受け入れてもらえるのか、不安に思うこともあるだろう。

 

 ああ、満ち足りている。

 

 自分は今、幸せだ。

 

 なのに、なのに、どうして。

 

「牧師様ッ、あ、あぁ、れ、あれは妖精様ですよね……? なんで、妖精様がこ、ころ、殺されているんですかぁあああああああッッッッ!?!?!?」

「皆さん、妖精様を傷つけてはなりません! これは経典の1章13項にも書いてあることで、正しいことなんです! どうか話を聞いてください!」

「どうして誰も話を聞いてくれないの!? 妖精様は尊きッ…!? え、うるさい? なんでですか? 無視しないで……」

「殺さないでください! 妖精様だって生きているんです! あ、やめ、やめてぇええええッ」

 

 どうして村人たちは妖精を殺すのだろう?

 何故村人たちは私の話を聞かないのだろう?

 牧師様の言うウエンライカなんて経典には一度も出てきたことがないのに、どうしてみんな信じるんだろう?

 

 ――どうしてみんな、私が間違っているみたいな目で見るの?

 

 夢見た理想と現実とのギャップに、セリオの心は押しつぶされそうだった。恥も外聞もなく泣き叫びながら、セリオはただひたすらに走った。下ろし立ての神官服が泥だらけになるのも構わずに。

 正しくない自分が今更どれだけ汚れようとも、きっと誰も気には留めもしないのだから。

 もう自分に、存在価値などないのだから。

 走って、走って、走って、走り疲れた彼女は、村はずれの川の土手の下まで辿り着くとそこに蹲った。川の水面に映る自分の姿が酷く醜悪に見え、思わず乾いた笑いが口から零れる。

 

 ――いっそ、この身を川に投げ出してしまおうか。

 

 そんな思いが彼女の脳裏をよぎった、その時だった。

 

「どしたん? 話聞こか?」

 

 揺らいだ心に、優しさは薬のように染みわたる。その正体が例え毒であったとしても。

 

「うんうん、それは村人が悪いね」

 

 セリオの涙交じりの独白を、唯一否定せず聞いてくれた彼。

 

「あーね、ちょっとウチの人ら頑固なところあるからさ」

 

 自分よりも背が高くて、農作業で出来た豆のある手なのに、触れられると暖かで心地よくて。

 

「大丈夫、セリオちゃんは優しい子だから。みんなわかってくれるよ」

 

 黒く長い髪の切れ間から覗く彼の瞳は、セリオを肯定するかのように優しく見つめていた。

 

「歓迎会を開こうよ。そこでもう一度セリオちゃんのことをみんなに知ってもらお? そしたらきっとみんな君を認めてくれるハズだよ」

 

 彼のことは信じられる。

 彼のことを信じるのは、きっと正しい。

 こんなにも心地よい気持ちが、間違っているはずがない。

 

 セリオは優しい言葉をくれる“彼”を信じることで、自分の中に正しさを再発見した。だからセリオは彼の言葉に促されるまま、今日という日を迎えることを選んだ。

 

 セリオがこの村に赴任してきてから一週間の節目の日。

 

 今日は“彼”が用意してくれた彼女のための歓迎会を取り行う日だ。

 

「さあ、セリオちゃん。今日は君が主役なんだから、笑って?」

 

 愛しい彼が微笑んで言う。

 彼の笑顔でセリオも微笑みを顔に浮かべることが出来た。

 

 まずは集まってくれた村人たちに感謝と、先日の非礼に対しての謝罪を。彼の言う通り村人たちは頑固だが根は善良なようで、彼女の謝罪を快く受け入れるばかりか逆に「あんまり強く言ってすまんかったねぇ」「都会とは勝手が違うだろうにねぇ」と謝ってさえくれた。

 その後は皆と一緒に談笑しつつ、豪勢な食事に舌鼓を打ち穏やかな時間を過ごした。

 

 ああ、よかった。

 

 一時はどうなるかと思ったけど、自分はここで何とかやっていけそうだ。

 

 そんな安心感が彼女の胸に去来したその時、場の雰囲気が少し変わったことに気が付いた。「あれ、おかしいな、なんでみんな静かになっちゃったんだろう」先ほどの安心感は一瞬で搔き乱され、妙なざわめきが胸を支配する。

 助けを求めて忙しなく視線を揺らしてセリオが探したのは、言うまでもなく愛しの“彼”の姿だった。

 先ほどまで居たはずの場所に、彼が居ない。

 不安は焦りに変わり、焦りは恐怖に容易く変じた。心臓が早鐘を打ち、呼吸は微かに荒く、手のひらにジワリと冷や汗をかく。

 しばらくして、ようやくセリオは“彼”を見つけることが出来た。

 どうやら席を外していたらしく、道理で見つからないわけだと思ったのもつかの間、彼女の視線は彼の抱える『箱』に釘付けになった。

 

 あの箱は、なんだろう。

 被せられた布はひどく汚れていて、小刻みに揺れているし、それに何だか聞こえるような……。

 

「はやく出してね。人間さん、はやくあたしを箱から出してね」

 

 すごく、嫌な予感がした。

 

「暗いのはあんまり好きじゃないのです。明るくハッピーに生きたいと思いませんか? そうでしょ? 人間さん」

 

 “彼”を疑うなんてことは「正しく」ない。

 

「ああ、やっと明るくなりましたか。あれ? お菓子なんて何処にもないじゃないですか」

 

 布が外され現れたのは、両手で抱えられる程度のサイズの鉄格子。

 

 その中には、妖精。

 

 妖精は自分の置かれた状況を理解できていないのか、二対の羽でふわふわと滞空しながら小首をかしげている。

 

「アイン……どうして、妖精様が」

 

 ――そこにいるの?

 

 セリオは“彼”の名を呼びながら、震える唇を押さえつけながら疑問を口に出そうとした。しかしその疑問は最後まで続かず、セリオはその場で嘔吐した。

 何故なら“彼”――もといアインが高らかにこう言ったからだ。

 

「セリオは勤勉な子です。先日は少々おかしなことを言いましたが、それは初めての田舎に動揺していただけのことなのです。

 彼女は優秀な神官ですから、当然ウエンライカを処理することに反対なんてするはずがない。ただちょっと、見間違えをしただけなのです。

 これも仕方のないことです。妖精様とウエンライカは見た目が非常によく似ていますし、ウエンライカは彼女の元居た都には居ないと聞きます。見間違えるのも無理はない。

 繰り返しますが、彼女は優秀な神官です。

 ウエンライカという妖精を真似る邪悪な存在を殺すことに、躊躇を覚えることはありません。

 

 ――そうだよね? セリオちゃん」

 

 セリオは顔を引きつらせながらも、無理矢理に作った笑顔で返す。

 

「……は、い、出来ます。よ、妖精様じゃないなら、殺せます」

 

 アインはその言葉を聞いて嬉しそうに笑みを浮かべて、セリオの手にナイフを握らせた。

 

 それがどういうことなのか、流石の彼女にも理解できた。

 

 今までのセリオなら、泣いて逃げ出していたハズだ。正しくないと断じたハズだ。

 

 しかしもう、今のセリオにはとてもそんなことは出来なかった。もう間違いたくない。正しいことかはどうでもよくて、ただ間違いたくなかった。

 彼の思う正しい自分を、間違いたくなかった。

 失望されるのは嫌だ。

 捨てられるのは嫌だ。

 アインと一緒に居たい。

 

 だから。

 

 どうか。

 

 私を恨んで。

 

「……? おねーさん、どうしてそんな怖い顔をしているの? あたしみたいにハッピーに生きようね!」

 

 その日のことを、セリオは生涯忘れないだろう。

 

(「転茶面白エピソードまとめブログ」より引用)

 

768:>>47

ちなみに実況は(命が)最終回で暴走した妖精をセリオちゃんが泣きながら調理して終了

工事完了です……

 

769:名無しの転生者

>>768

嘘予告やめろ 泣いてはいたけど調理はしてないやろ

まあ止め刺しはしたけど

 

770:名無しの転生者

>>768

人の心とかないんか?

 

771:名無しの転生者

>>768

近年稀に見る鬼畜だよお前

 

772:名無しの転生者

>>768

お前は結局セリオちゃんをどうしたかったのだよ(純粋なる疑問)

壊して依存させただけやんけ

 

773:>>47

>>768

村のみんなと仲直りさせたかったんや、信じてくれメンス

(これは誓って噓では)ないです

 

いやだってさ、妖愛思想のままウチの村に住まれても誰も得をしないじゃないですか

したらそこはセリオちゃんに折れてもらうしかないわけで、別に心を壊したいとかはない

 

村の連中にセリオちゃんは妖精殺せます!これで仲間!って認めさせたかったんや

セリオちゃんも村のみんなに疎まれて苦しんどったし、今回のことは長期的に見れば間違っとらんハズ

きっとセリオちゃんもその内これが正しかったと分かってくれるハズや

 

774:名無しの転生者

>>773

死ね

 

775:名無しの転生者

>>773

ゴミクズ

 

776:名無しの転生者

>>773

圧倒的人類悪

 

777:名無しの転生者

>>773

激肝マッシュマン

 

778:名無しの転生者

>>773

全身チンポ野郎

 

779:名無しの転生者

>>773

マジで死んでくれ

 

780:>>47

>>774~>>779

トゥクトゥク言葉やめてください!!

トゥクトゥク言葉やめてください!!

NG行為ですよ!!

 

781:名無しの転生者

>>780

知らそん

 

782:名無しの転生者

>>780

黙れ公然わいせつカット

 

783:名無しの転生者

>>780

なんで神官ちゃんにしっかり事前説明せんかったのや

そうすりゃ防げた悲劇やろ

 

784:>>47

>>783

だって、サプライズパーティー的に演出したかったんだもん……

 

785:名無しの転生者

>>784

なにこいつ

 

786:名無しの転生者

>>784

判決判決判決判決判決判決判決判決判決判決判決判決判決判決判決判決判決判決死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑判決判決判決判決判決判決判決判決判決判決判決判決判決判決判決判決判決判決

 

787:名無しの転生者

>>784

だってじゃねぇよカス

 

788:名無しの転生者

>>784

お前マジでずっと何?

 

788:>>47

ア!!!(バルカン大先輩)

セリオちゃんがぐずり出したからそろそろ落ちるわ

 

789:名無しの転生者

>>788

逃げんなやカス

 

790:名無しの転生者

>>788

お前マジで転生させてやるからな

 

791:名無しの転生者

>>788

マッチポンプ先生と呼ばせてください!軽蔑しています!

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