てんせい∀ちゃんねる 作:オナ・ニーマン
むかしむかし、あるところに小さく貧しい町がありました。
何もない質素な町並みはどこか寂しく、町の人々はいつもお腹を空かせていました。この町に住む限り、お腹いっぱい食べられる日は、一生のうち二度あればよいほう――それほどまでに困窮していたのです。
そのうえ町一番の宝石商は財をため込むばかりで、弱った人々に分け与えることもありませんでしたから、貧しさは深まるばかりでした。
ところがある日の夕暮れ、そんな生活をひっくり返す出来事が起こりました。
なんと、空からこぶし大のキラキラした物が、雨のように降り注いだのです。それは鮮やかな緑色の光沢を放つ綺麗なエメラルドの原石のように見えました。もっとも、人々は最初それが本物のエメラルドだとは思いませんでした。けれど、強欲な宝石商が目の色を変えて拾い集め始めたのを見て、ようやく気づきました。
――あれは本物の宝石なのだ、と。
すると町は大騒ぎです。
皆が我先にと袋を手に駆け回り、降り注ぐエメラルドを拾い集めました。道という道は人で埋まり、街灯の光に宝石がきらめいて、まるで夜空が地上に降りてきたかのようでした。
エメラルドの雨は、人々が満足するまで降り続き、そして夜も更けた頃、ようやく止みました。
町の人々は集めたエメラルドを方々に売り、途方もない富を築きました。いつしか貧しい町は豊かな街となり、やがて都と呼ばれるほど繁栄していったのです。
え? 宝石商のその後ですって?
普通に山賊に狩られて死にました。
(クリーフ童話2巻126ページより引用)
1919年8月10日11時46分
なんか今朝出た小便がドス黒かったんだが……
1:名無しの転生者
なおケツからはエメラルドが出て口からはお花を吐く模様
【画像】*1
2:名無しの転生者
>>1
開幕グロ画像やめろ
3:名無しの転生者
>>1
ヴォエ!
4:名無しの転生者
>>1
きっしょ。もう貼るな。そして死ね。
5:名無しの転生者
>>1
6:名無しの転生者
>>1
岩倉黒焼きそばが如きどす黒い背景にきらりと輝く綺麗なエメラルドの原石が光って
よって-1145141919810点を進呈します
死ねどす
7:名無しの転生者
>>1
ビョーキだよね。きっと
8:>>1
>>2~>>7
( இωஇ )ピエン
みんな酷い、酷くない?
こっちはマジで困ってるんだけど?
ケツからエメラルドを生み出す方法。を実践したわけでもないのにケツエメしちゃうわ小便が DEEP♂DARK♂FANTASY やし口から花湧いて窒息しかけるわで息も絶え絶えなんだワ
町医者にかかっても「んまぁ、そう、よくわかんなかったですね」で追い返されるし街のチンピラからは尻から宝石が出る金ヅル扱いで追い回されるしで、ワイにはもう転茶を除いて頼れるところが他にないねん
転茶も頼れんとなったらワイはどうしたらええんや……
9:名無しの転生者
>>8
死ねばいいんじゃないですかね?
10:>>1
>>9
そっか!全部俺のせいなんだ!!
ちょこっっとグロ画うpしただけで
全部俺が悪いんだ!!勝手にブラバして
俺のせいにして俺なんかイッチボコられて
死んじゃえばいいんだ!!
そう言いたいんだ!!あぁー「敵」!!
「敵」「敵」「敵」お前「敵」!!
11:名無しの転生者
>>10
コイツ完全に全身雁木状態に落ちたな
12:名無しの転生者
>>10
>俺なんかイッチボコられて
死んじゃえばいいんだ!!
そうだよ(無慈悲)
13:名無しの転生者
>>10
雁木のチンポは気持ちよかったか?
14:>>1
ア゛!!!
HND△みてぇな格好のチンピラ×3がワイの尻目掛けて走ってくるゥ^~!!!! ぜってぇワイのケツエメ狙ってるゾ~これ
助けてェーッ! 集団ストーカーに襲われていまァーッす、集団ストーカーに襲われてます!!!! ライダー助けて!
15:名無しの転生者
>>14
ホモの尻を追うホモ
16:名無しの転生者
>>14
すまんが脳裏にノンケ狩り三人衆から逃げるYSKWSKTを想起して草が止まらない
17:名無しの転生者
>>16
待てコラァ!(迫真) 好き
18:名無しの転生者
>>14
三人に勝てるわけないだろ!
19:名無しの転生者
>>14
もう諦めるアル
大人しくフィストファされて好きなだけケツエメ掘らせてやれば許してもらえる可能性が微粒子レベルで存在しているかもしれませんよ?
20:>>1
>>19
嫌です……
ケツエメ出すと尻穴が裂けそうになって狂う゛ぅ゛~ので勘弁してくれ
このままじゃアナルローズ先輩になっちゃう!!!!
21:名無しの転生者
>>20
もしかしてイッチのケツエメはホンマに綺麗なエメラルドの原石なん? お尻から石を出す民間療法の産物ではなくて?
22:>>1
>>21
せやから何度もエメラルド言うとるやろッッッ!
宝石商にも「これはエメラルドですね、間違いない(確信)」のお墨付き貰ってるんだよなぁ~
ケツエメ売却代金で豪遊してたらうっかり口を滑らせて今に至るんだがなガハハ
23:名無しの転生者
>>22
宝石商さんかわいそう……いやマジで
24:名無しの転生者
>>22
汚い宝石姫やめろ
25:名無しの転生者
>>22
>ケツエメ売却代金で豪遊してたらうっかり口を滑らせて今に至るんだなガハハ
やっぱり自業自得じゃないか(呆れ)
26:>>1
っと、チンピラ撒けたかな?(ジュッセンパイヤー)
>>25
いやでも尻がお亡くなりになるのと朝昼晩の三回にわたって花吐きするのは俺のせいじゃないと思うんですけど
岩倉黒ションベンは……不摂生が祟ったかもでんにゃぴですゾけどねぇ!
少なくとも生命力的なものをガンガン使われている感じがして命の危険感じるんでしたよね? だから早く何とかしたい所さんなのだった
27:名無しの転生者
>>26
普通にワンチャンダイブでリセマラ確定案件でしょ
シンプル死病臭いし転生して治しましょうねぇ~
28:>>1
>>27
転生者の人っていつもそうですね…!
私たちのことスキマスイッチだと思ってるんですか!?
そんな簡単に積み上げたものぶっ壊してたら生きる意味を…失う…!(レ)
29:名無しの転生者
>>28
2度3度と短期間で死ぬとガチャ感覚で自殺してしまうねんな……転生者の悲しい性やでこれは(通算25回目)
30:名無しの転生者
>>29
人生リセマラ推奨兄貴オッスオッス!
どうすか? そろそろ自分の人生始められそうッスかぁ~? この前郵便屋兄貴がバチギレしてたっスけど来世もチップ貰うつもりでいるんすかねwwwwww
31:名無しの転生者
>>30
黙れ
32:>>1
>>29
あのさぁ…(クソデカため息) 転生したら蓄えた財も人脈も全部ロスするってそれ一番言われてるから
なるべくそうならないように立ち回るのは当たり前だよなぁ?
33:名無しの転生者
ケツからエメラルドだしてる奴に説教されてて草
34:名無しの転生者
>>32 >>33
死ね
35:名無しの転生者
>>30 >>34
効いてて草
36:名無しの転生者
>>34
顔面ヒクヒクですよ神
37:流浪に賢者
>>1
イッチさん
それ、呪いです(猫猫並感)
38:名無しの転生者
>>37
!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!
39:名無しの転生者
>>37
賢者ニキ!? そのコテハンは賢者ニキなのかい!?
40:名無しの転生者
>>37
俺たちの光!
41:名無しの転生者
>>37
初日からコテハン引っ提げてくるとは流石賢者兄貴、余裕の顔だぜ?
42:名無しの転生者
>>37
うわぁ!いきなり現れてスレの流れを変えるな!
43:名無しの転生者
>>37
フラッシュ!
44:名無しの転生者
>>37
賢者ニキ!賢者ニキ見てるかー!? 毎オフごとに有用な魔法教えてくれて謝謝茄子!
ニキの豊穣魔法のおかげでヨッメが飢えずに済んだぜ!
45:名無しの転生者
>>37
人間の鑑にして魔法使いの鑑
46:名無しの転生者
>>37
運営のメンバー入り打診蹴ったって本当ですか!?
47:名無しの転生者
>>37
ニューロチップ開発に一枚噛んでるって噂の真偽教えてください!
48:名無しの転生者
>>37
結婚してくれーーーー!!!!
49:名無しの転生者
ホモたちが語録も忘れてガキみたいな面して喜んでいらっしゃる
賢者ニキ抱かせろ
50:名無しの転生者
ニキになら掘られてもいい(真顔)
51:流浪に賢者
>>38~>>50
おちけつ
52:名無しの転生者
>>51
ウッス!
53:>>1
>>37
け、賢者ニキ……本物?
いやしかしもしそうなら治し方って……ご存じなんでしかね?
54:流浪に賢者
>>53
イッチが俺の顔知っとるかは知らんが、これ
【画像】
視界をそのまま転写して画像に起こせるってマジ便利よな
55:名無しの転生者
>>54
うわあ、若白髪グリーンアイズヒューマンだ。これは賢者ニキですね、間違いない(確信)
56:名無しの転生者
>>54
いつみてもイケメンやなホンマ
本当に淫夢厨か?
57:名無しの転生者
>>54
親の顔より見た手配書フェイス
本人認証完了です……
58:>>1
>>54
ッッッッ!?!?!?!?!?
ほ、ほんものだぁ
59:流浪に賢者
>>58
信じて貰えたようで何よりや
そんでイッチの呪いやがな、結論から言えば治せる
まあ治すというよりは「解く」やがそこはまあどうでもええ話やな
60:>>1
>>59
●はい。
61:流浪に賢者
呪いとは、一種の魔法現象のことや
通常魔法は呪文や陣を介して行使されるもんやが、それが全てっちゅうわけやない。人の放つ強い願い、思い、恨みつらみの感情で乱された魔力が、稀に発動状態になることがある。魔法として発動した魔力は元となった願いや思いが反映されとってその効果は千差万別。人に作用するもんもあれば特にこれといった効果がないもんもある。それら雑多で法則性のない魔法が「呪い」や
エルフ連中は「原初の魔法」と呼んどるな
62:流浪に賢者
この呪いを意図的に起こそうとしたんが現代魔法で、その過渡期には藁人形に釘千本やら生贄捧げたり血を浴びたりしてマギ・イニシエーションを行い自身と魔力との親和性を上げるというやり方が主流やった時期もある
一般人の想像する「呪い」とはこの時期のもんが多いんとちゃうかな
現代魔法解釈で行けば「儀式魔法」の括りになるとワイは考えとるんやが、如何せん魔法は曖昧なところが多くて理論立てて説明しきれん
63:流浪に賢者
でイッチが今かかっとる呪いは「原初の魔法」の方やな
最も古く、最も曖昧で、最も複雑。魔法解除呪文では解除できへんのがコレや
64:流浪に賢者
しかし呪いを解く方法は実は簡単なんや
65:流浪に賢者
呪いの元となった願いや想い、それらを満足させてやったらええ
66:流浪に賢者
方法はなんでもええが、一番確実なのは呪いの元となった人物と直接会って仲直りすることやな
そうすれば呪とはおさらばや
67:>>1
>>61~>>66
はぇ~、すっごい丁寧な解説……で、ワイは誰と仲直りすれば良いんですかね
68:流浪に賢者
>>67
知らん、そんなのは俺の管轄外だ
69:>>1
>>68
はぁ~〜〜、つ っ か え ! やめたらこの仕事! やめたら! 仕事! この! 魔法使いの屑がこの野郎……ウンチ穴が裂ける苦しみも窒息死寸前になるまで口いっぱいに花が広がる不快感もガングロギャルめいた岩倉ションベンを見て死を覚悟する恐ろしさも知らない他人様が期待させるだけ期待させやがって俺のワクワクさんに謝って?謝れ謝れ謝れ謝れよやあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああマンコションベンマンコションベンマンコションベンマンコションベンマンコ舐めろオラァッッッ俺のマンコ舐めんだよ!貴族令嬢が愛おしく飼うバター犬みたいによぉ!
70:名無しの転生者
>>69
何やねんその態度
71:名無しの転生者
>>69
キチガイ
72:名無しの転生者
>>69
あーあ、イッチ壊れちゃった
73:名無しの転生者
>>69
賢者ニキになんてことを…(憤慨)
74:名無しの転生者
>>69
お前やりませんねぇスギィ!!!! 賢者ニキはんコイツ殺しましょうよ!!
75:流浪に賢者
>>69
イッチも呪いで相当参ってそうやしな……ままええわ、今回は許したる(寛容)
だからちゃんと話を最後まで聞こうね
76:名無しの転生者
>>75
こんな奴許さなくていいから……
77:>>1
>>75
マンコ?マンコスイッチ?ニチニチする?するの?
78:名無しの転生者
>>77
このイッチはホンマ…(呆れ)
79:流浪に賢者
>>77
キチガイの振りは即刻中止せよ!
ヒントをやるならイッチに出とる症状は3種類
これはつまり最低でも3人分の思いが一つになった呪ってことや
んで呪いとは大元になった人物の思いが反映されるもんや
そこまで言えばわかるんちゃうの?
80:流浪に賢者
これ以上はイッチに頑張ってもらうしかないから本当に管轄外
81:>>1
>>79
あー、それはおマンコですね
あの行きずりおマンコどもは何を勘違いしちゃったのかな(笑)俺の心に付け入る隙なんてないのに勝手に恋慕して最後は呪いをプレゼントですか……優しくしてやれば付け上がりやがってこれだから人族マンコは(笑)その優しさは仮初だってわからないんでしかね? ワイの心は常に姫様のモノなんだよ? 人族の虫けら風情がどうこう出来るものではないんだよ?
ちょっと調子に乗り過ぎだよね?
処すよ?
その権限が俺にはありますよ?
82:名無しの転生者
>>81
これ本格的にイッチ壊れちゃったのでは?
83:名無しの転生者
>>81
先輩頭大丈夫っすか?
84:名無しの転生者
>>83
これで大丈夫なわけがないんだよなぁ……
85:流浪に賢者
>>83
とりま心当たりあるなら良かったんじゃないですかね?
まあ流石にキチガイの面倒までは見れんので俺はこれで落ちるよ
86:名無しの転生者
>>85
お疲れ様です……
87:名無しの転生者
>>85
よう頑張った!感動した!養生せえよ!
88:>>1
ああ^~もうウンコ出ちゃいそう!(半ギレ)
マンコへの処罰は二の次や、今はトイレへ……マンコ!? またピネだ! クッソあのドチンピラどもめがぁあ~~~許せる! ワイが呪い受けて消耗しとらんかったらな、お前らみてぇなビチグソなんぞ屁でもなく瞬殺なんじゃいッ こっちくんなクソックソッ
肛門が裂ける!
俺が君たちに何をしたというんや?
お前はただの護衛やったろ?寄り道したダンジョンで拾ったエメラルド一つくれてやっただけで何を靡いてますの?
お前はただの花屋の娘やったろ?一週間ぽっち常連になっただけの関係でなに呪いかけてくれはりますの?
お前は妖精に虐められていたところを助けてやっただけの闇精霊やろ?お礼の加護ってもしかしてこの呪いじゃありませんよな?
肛門が裂ける!
エメラルドがこんにちはしちゃう!
89:名無しの転生者
>>88
イッチ……
90:名無しの転生者
>>88
便意と殺意が腹の中でぐるぐるしている
おまけにチンピラに追われているとはたまげたなァ
91:名無しの転生者
>>88
もしかしてイッチがおかしかったのは便意を堪えていたから?
92:名無しの転生者
>>91
あっ、それかぁ!
糞、ためて待つぜ。は常人には無理ってはっきりわかんだね
93:名無しの転生者
>>88
ちょっとイッチに同情してきたわ
見る限りお人好しのいい奴やんけ
94:名無しの転生者
>>88
クソ(ケツエメ)を我慢しながらチンピラに追いかけられるとかあまりにも惨め
95:名無しの転生者
>>88
なんかごめん
96:名無しの転生者
イッチ?
97:名無しの転生者
レスが返ってきませんね~、逝きましたかねクォレは……
98:名無しの転生者
みんな、イッチが帰ってきたら優しくしてあげような
99:名無しの転生者
賢者ニキへの非礼は全て不問にするからさ、機嫌直してくれよな~
100:名無しの転生者
イッチ?
魔大陸――それは人ならざる存在、魔族たちの住む領域。
その大地を統べる王、魔王の座す場所こそ魔王城。魔大陸唯一の国家『大魔王国』の中心であり象徴であるその城は、その威光が大陸の隅々にまで行き届くようにと建築された、まさに天を突く摩天楼のごとき構造物であった。
その魔王城の一室で、ひとりの少女がネグリジェ姿でソファにもたれて壁を見ていた。
ぼさぼさの長い銀髪と、くるくると捻じれた一対の角。目元には気だるさが漂い、表情は「何もかもに飽いた」と言わんばかりに平坦だった。
それも無理はない。
なにせ彼女は魔王の娘である。
望めばすべてが手に入り、手に入らぬものなど存在しない。
流行りのファッションは着倒したし、新作スイーツは嫌というほど味見してきた。遊戯盤は毎日のように職人に作らせては、数度遊んで捨てる。更にはメイドに腹踊りをさせつつ朗読劇をさせるという奇行も日常茶飯事。
そんな生活を続けていれば、刺激などすぐに摩耗してしまうのも当然であった。
「ンッ……ぶふっ、さすがはボクのリョーマ、今日も面白く踊るねぇ」
しかし、少女は笑った。
とても面白いものを見たと言わんばかりに、壁の方を見て笑う。
少女の視線の先、壁に映し出されているたのは――彼女の従僕、リョーマの旅路である。
魔王城の一室で、魔王の娘はひとり映像越しに彼の冒険を眺め、くすくすと笑う。これこそ、全てに飽いた彼女にとって唯一「飽きない」娯楽であった。
映像の中のリョーマは、どうやら妙な呪いを受けて四苦八苦している途中のようだった。クソが全てエメラルドになり、日に三度口から花を吐き、小便が黒くなるという頓珍漢な呪いを受け奮闘するも、チンピラに追い立てられて絶体絶命――というのが現状であった。
少女はその様を見て肩を震わせて満面の笑みを浮かべる。
そこに従僕への
「あはっ、どこまで面白いの君は! なんでそんな馬鹿みたいな呪いにかかるの!? しかも闇精霊を助けるなんてアホの極みだよ! どれだけお人好しなんだ!」
彼女は生粋のサディストであった。
そもそもリョーマがこんな旅に出ることになったのも、彼女のせいだ。
日々のSMプレイに飽きを感じていた彼女が、『人族の神器3つ集めるまで帰れません! 凡大陸横断レース!』なるカスのような企画を思いつき、リョーマを凡大陸へ転送した――それが全ての始まりであった。
魔王は暴君である。
その子である彼女もまた暴君であった。
それだけの話である。
愛しの従僕が傍にいない日々はほんの少し寂しさがあったが、そこは娯楽の為である。致し方ないと彼女は語る。彼が元々受けていたプレイは全てメイドに肩代わりさせているし、何の問題もなかった。もっとも、バター犬ごっこはやはりリョーマが相手でないと興が乗らないのでそこだけは困りどころであったが……。
「ああっ、身体強化までかけて括約筋を締めてる!! んふッ、酷い顔!!」
そして次に彼女の口から飛び出したのは――なんと「漏らせ!」の大合唱であった。
「漏らせ漏らせ漏らせっ! そんな必死な顔してる時点で、もう勝負ついてるってばぁ! あー、ほら、限界でしょ!? いけッ、いけッ、いけー!」
魔王城の一室に響き渡る、魔王の娘のテンションぶち上がりの声。
その一方、壁に映るリョーマは、必死に逃げながら泣きそうな顔で呪いとチンピラと括約筋と戦っていた。
『姫様の従僕がクソなど漏らすかぁーーーーーーッッッ!!!!』
リョーマの魂からの叫びが室内に木霊すると共に、少女は腹を抱えて転げ回らんばかりの勢いで笑う。
メイドたちは扉の外で震えながら、「どうかお嬢様の機嫌が良いままでありますように」と祈る。腹踊りのし過ぎで皆お腹を壊していたので、ここでさらに八つ当たりなどされたらたまったものではないからだ。
そして、ついにその時は訪れた。
チンピラから逃げ路地裏から飛び出した瞬間、リョーマはこけた。無様に、滑稽に、魔王が娘の従僕であるという威厳も感じさせずにあっさりと。
101:>>1
あああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!(ブリブリブリブリュリュリュリュリュリュ!!!!!!ブツチチブブブチチチチブリリイリブブブブゥゥゥゥッッッ!!!!!!!
魔王娘、大爆笑。
「さっすがボクの従僕! 愛してる!」
そしてリョーマは伝説になった。
蟲師すき