不死人はキヴォトスでも人間性を捧げるようです 作:闇霊人食い埴輪
体調と精神の不安定とゲームが同時に来たので1ヶ月以上空くとかいうエタったと勘違いされそうなことをしでかしました
ナイトレインDLCとダークソウル3とスト6とウマ娘がわるい()
「うへ〜、なんだかめんどくさいことが起きてるみたいだねぇ」
……油断は無かったはずだった。それでも尚、不死人はその声が聞こえるまで気配を感じ取ることが出来なかった。
背後を見ると、桃色の髪の少女がたっていた。気怠げに目を細めているが、一挙手一投足を見逃さないようにしているのが見て取れる。
「それで、そこのお兄さんは少し退いててくれるかな? おじさんそっちの子らとお話したくてさ」
お話、とは言っているがおそらく暴力が伴うのだろう。
殺し殺されが普遍的な世界で生きてきた不死人からすれば直ぐに感じ取ることが出来た。ここで同盟相手を殺されるのは少し面倒だ。情報と金はあって困ることはない。
『……済まないがそれは了承出来ないな。私は仮にでも彼女達の同盟主だ。わたしのような者が守る理由にしては些か高潔に思えるがな』
「へぇ……そっかそっか、お前を殺せばもっと上も釣り出せるかな?」
纏っている雰囲気がより濃密に変わった、そう感じた瞬間不死人は地面に身体を投げ出すようにして横に回避行動を取っていた。その0コンマ何秒か後に不死人の頭のあった位置を複数の弾丸が通り過ぎ、灰色の壁を容易く抉っていた。どうやら彼女は力で不死人を排除するつもりらしい。
弾丸の数としては先刻の多数戦の方が圧倒的に多い。然し威力で言えばこちらの方が圧倒的に高いだろう。おそらく高速戦闘の1体1になる。不死人はそう判断し、武器を無骨な棍棒から渾沌の魔女から作った妖刀へと替えた。
「今の避けるんだ……勘が良いねぇ」
そう呟きながら桃色の髪の彼女は不死人に銃を放ちながら駆け寄る。
不死人は再び身体を投げ出すように今度は彼女とすれ違うようにして避ける。飛び起きようとした刹那、「まだだ、避けろ!」という先刻のリーダー格の少女の悲鳴にも似た声が聞こえた。
咄嗟にもう一度、今度は横に身体を投げ出して回避する。その一瞬後、不死人が先刻まで転がっていた位置に爆発が起きた。おそらく火炎壺の類だろう、爆発の跡に炎が燃えている。これで建物の入り口は封鎖された。不死人だけなら指輪の権能で逃げられないこともないが同盟主達がいる。炎に怯んでいる間に背後から撃たれてお終いだ。
動きの理解出来ない強者に会い、逃げる事は出来ない。
そんな状況に立たされたのだ。不死人は絶望した? 不幸を嘆いた? 不可解なことの連続で意識を狂気の底に埋めた? 否、笑っていた。
「ここで笑えるんだ……気でも狂った?」
『いや何、楽しくてな。新しい土地、新しい武器、新しい猛者。これを喜ばずして何を』
「楽しそうで何よりだねぇ!」自分から話しかけておいて堪忍袋の緒が切れたようで少女が銃を放つ。
不死人は咄嗟に避けたが頬を一発の弾丸が掠る。掠っただけの弾丸は顔を覆う兜を貫き、向かい傷を与えた。
最初に焼け焦げたような熱が走り、続いて痛みが後を追う。
「えっ、血……」避けられた事に対してか、或いは別かは分からないがその少女に一瞬の動揺が走った。
もちろんそれを逃す程不死人は甘くない。
駆け寄り、刀による一撃を放つ。
少女も左手に持つ大盾で防いだが、動揺していたこともあり体勢が崩れた。不死人は脚を狙った薙ぐような連撃を打ち込む。一撃目は後ろにステップを踏んでかわしたがニ撃目をもろに喰らう。仰向けに倒れた少女に不死人が留めを打ち込もうとした刹那、背後に爆音が響き渡った。不死人がそちらに気を取られた隙を見、少女が銃を胸に突きつける。
斯くして戦場は膠着状態となった。
『さて……事情を話しても良いだろうか?』(不死人にノンデリ、或いはKYって言葉は言ってもいいものだろうか)
「胸元に銃突きつけられてるのに説明って肝座りすぎでしょ……まぁいいや、あいつらとはまた違うみたいだし」
どうやら弁明の機会は与えられたようだ。
「それで? 自分は異世界から急に転生してきて情報も住む場所も無いからこの子達に頼んでお金と情報と銃を手配してもらおうと考えたって?」
『そういう事だ。理解が早くて助かる』
「いやまぁ全然理解できてないけどさぁ……刀とか鎧とかでこんな強い戦い見せられたら信じるしか無くなるよね? おじさん割と強いって自負してたんだけどなぁ……」
『実際貴女は恐ろしいほど強いぞ。動揺さえなければもっと苦労していただろうさ』そこで不死人はとある違和感に気づいた。
『貴女、なぜあの時動揺した? おそらく血を流す覚悟は決まっていただろうに?』
「あー……それはね、君のヘイローが無いことに気づいたからだね」
『ヘイロー……とは?』
「私とかそこの子達の頭の上にある光る輪っか。これがあると銃弾とか対して効かなくなるんだよね」
道理で結晶グレートクラブや混沌の刃の一撃を貰ってなお生きているはずだ。不死人は納得した。
「で、君達の行先についてなんだけどさ……お兄さん、アビドス高校に来るつもり無い?」
『貴女さえ良ければ良いのだが……おそらく貴女以外にもそこに通っているのだろう? 私が受け入れられるとは限らんだろう』
「そこに関してはへーきへーき。おじさん割と考えてるからさ」
『ならば世話になるとしよう。後ろにいる彼女達は……』
「うーん、その子達は襲撃の時に顔が割れてるし流石に厳しいかな。あと出来れば大元から情報抜いて来て欲しいし」
リ「その「出来れば」って「絶対」って意味だろ」
「まぁそりゃね? 自分の高校襲われて鞍替えしたんで許してくださいって言われても認められるわけないし。多少成果は欲しいよ」
リ「それもそうだな。お仕事に信用は着きもんだし頑張りますか」
『話が一段落したら自己紹介でもするとしようか。私は不死人の████だ。不死人で構わんよ』
「ごめん、多様性とはいえ自認不死人は流石に……まぁいいや。私は小鳥遊ホシノ。ホシノで良いよ」
「じゃあ一応アタシもやっとくか。アタシはこの5人のリーダー、神無月トワ。こいつらからはリーダーって呼ばれてる」
ホ「それじゃ、情報交換も終わったし動こっか。おじさん疲れちゃったよ。」
ということで3話、小鳥は遊ぶし不死人は嗤う の投稿でした
次話からはホシノ以外のアビドス組&先生と顔合わせとなります。
魔術や呪術、祈祷に関しては最低限しか使わないような戦闘スタイルです。
後ぶっちゃけるとホシノが不死人をアビドスに連れてきた理由は監視の為です。先生がアビドスに到着したばっかって時系列なので不穏分子は2人まとめて監視した方が早いと判断しました。
そんでもって神無月トワちゃんですね。
この子は完全オリキャラです。需要がありそうならまた改めて設定細々と書いてく予定です。一応武器、身長とかだけ
武器 クリス・ヴェクター 固有武器名 1・2・Sweet
身長 159cm 体重 38kg