パチンコ大好き山伏女がダンジョンの下層階で遭難した美人配信者に注文通りハンバーガーセットを届けたら全世界に激震が走った件 作:羽黒楓
放課後の教室。
廊下の窓を通して、西日が入ってきている。
机を挟んで向かい合わせにすわる二人。
二人とも、紺色のセーラー服を着ている。
開け放した窓から風が吹いてきて、赤いリボンを揺らした。
小柄な
羽衣はうつむいて自分の指をいじっている。
その表情は暗かった。
「で、相談って……?」
「うん、
「なにか、心配ごとでもあるの?」
「あのね、明日から6月じゃん?」
「そうだね。私たちも、だんだん学校に慣れてきたよね。
「うん、学校は楽しいよ? でもね、……でも、明日かあ。気が重いんだ……」
「どうして?」
「あのね、あの!
そして
★
その日の夜。
午後7時。
もうすっかり日は暮れて、暗くなっていた。
さらには10歳くらいの女の子も正座している。
姉――
そして羽衣の顔を見ると不満そうに、
「あーー!
「うん、ごめん、ちょっと
「それならそれでいいけど、電話くらいしてほしいわよ。せっかく虹子さんがごはん作ってくれたのに」
ローテーブルには料理が並んでいる。
お刺身とサラダ、それに肉じゃが。
虹子が立ち上がって味噌汁をお椀によそいながら、
「
金髪の女の子、
「すごく待ったのです。おなかペコペコです。
そして顔を上げて羽衣を見る
その瞬間、
「あれ?
「え? なにが? 別に変じゃないでしょ」
「なんかいつもと違うです」
セーラー服姿の
そしてその視線が
「
「ん? なにかなあ?」
「大きくなってる……」
反射的に胸を手で隠してしまった。
「
それを聞いて
「……ほんとだ!
驚きの声を上げる
「ははーん。そっかあ、羽衣ちゃんもついに色気づいたかー」
ニヤニヤしながらそう言う虹子。
虹子は味噌汁の入ったお椀をローテーブルに置く。
「
「
と叫んだ。
「え、どういうこと? 1日で成長したってこと? まさか
「駄目だよお姉さま、こういうのはそっとしておこうよ!
「えー。
「駄目! これヌーブラつけてるの! ずれたら困るから……」
「え、買ったの? あんたお小遣いをそんなことに……」
「だって! 明日から夏服なんだもん! みんなスタイルいいのに私だけペッタンコで恥ずかしかったの!」
「
「パチンコよりマシでしょ」
「パチンコよりマシです」
虹子と
ちなみに今日も三万円ほど負けていた。
「いいじゃんいいじゃん、かわいいよ!
なぜか男言葉で虹子がそう言い、
「あの……私もおっぱいほしいです」
「あんだはまだ絶対ダメ。まったくもう、羽衣はそのままでかわいいのに」
虹子がポンポンと床に置いてあるクッションを叩いて、
「ほらほら食べよう!
ところが
「うわーい! ふかふか! ……でも零那ママとなんか感触が違う……」
「あ、ちょっと待って
「うわ! おっぱいがおなかに移動した!」
「やーめーてー!!」
爆笑する虹子と呆れた表情の
そんなこんなで、今日もとても平和な一日だった。
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