パチンコ大好き山伏女がダンジョンの下層階で遭難した美人配信者に注文通りハンバーガーセットを届けたら全世界に激震が走った件 作:羽黒楓
彼女の姿がほのかに光った。
ふわふわの長い髪の毛が重力を失ったように宙で舞う。
そして、
「天に満つるは日月星辰(にちげつせいしん)、地に満つるは五行百神。五芒の星宿よ、人に仇なす
すると、
それは、青く光り輝く線で描いたような五芒星。
「
その瞬間、青い五芒星が弾かれたように杖の頭から放出された。
それはヒュンヒュン! とまるで手裏剣のように回転してまっすぐ
そのスピードはゆうに時速200キロを超えているだろう。
足を三本失っている
五芒星が
激しい火花を散らしながら、二つになった
〈妹ちゃんもすげー!〉
〈すごい魔法だ〉
〈っていうかセーマンって言った?〉
〈セーマンってドーマンセーマンのセーマン?〉
〈それって
〈修験道というより陰陽道だよな〉
〈急急如律令は陰陽師の詠唱だぞ〉
コメントを聞いて、
「そうなのよ。
命を助けられた虹子は、その場でパチパチと拍手をして、
「すっごーーい!
そう言って自分の腕をさする。
その手はまだ少し震えていた。
〈たしかに〉
〈あっさり倒したけど、危険レベル4を倒した人類ってこれで二人目だぜ〉
〈なんだこれ、俺の中の常識がこわれるなあ〉
〈信じられない。
〈よく考えたら妹ちゃんもSSS級なんだよな〉
〈俺、そのランク付け、なんかの間違いだと思ってたけど、全然合っているな〉
虹子は続けて
「
「いえ、
「へーかっこいい! いいじゃんいいじゃん、陰陽師!」
「陰陽師っていうほどのもんじゃないです。基本は修験道なので……。でも、どうしても陰陽道の技、使っちゃうんですよね……」
「へー、そっちのが才能あるからじゃない?」
「いえ、というより、陰陽道の技って個人的に……」
「個人的に、なに?」
「かっこいいから……」
「えー、
そこに、編み込みサイドポニーの幽霊少女も、虹子と同じように拍手しながら、
「どっちもかっこいい! 助けてもらっちゃったね! ね、ね、あなた、名前なんていうの?」
「名前……?
「え、名前なんて教えちゃって大丈夫?」
不安げに聞く虹子に
「大丈夫よ、名前くらい。私は三日月
ゴスロリ幽霊少女はそれに答えようとして――。
「ええと、私は……。あれ? え? あれ? なんだっけ……。あれ、私、自分の名前思い出せない……」