パチンコ大好き山伏女がダンジョンの下層階で遭難した美人配信者に注文通りハンバーガーセットを届けたら全世界に激震が走った件 作:羽黒楓
血の気の失せた顔、でもしっかり呼吸はしている。
さすが私の妹ね、と
あの攻撃を食らっても気を失っているだけでどこもケガをしていないわ。
「クーちゃん!」
「にゃおー!」
クーは鳴き声を上げながら
「オン マユラ キランデイ ソワカ! クーちゃん、
「にゃお!」
クーは一度大きく羽ばたきすると、ピンク色の粒子を空気中に撒きながらふわっと浮き上がる。
薄いピンク色の唇が目に入る。
口を開けさせる。
白い歯が見えた。
「クーちゃん!」
「にゃおーーー!」
クーの姿はすっかり
「ウグッ! グァッ! ガァッ!」
「虹子さん! 足!
「グウゥゥッ! グゥゥッ!」
「ニャオ! ニャオー!」
クーがそのクチバシにゲジゲジを挟んで、
だが、ゲジゲジに抵抗されてそれ以上出てこられないようだった。
「オン マユラ キランデイ ソワカ!
そして、歯を使わずに唇だけで孔雀の頭をゲジゲジごとしっかり挟み込むと、
「むーーーーーー!」
と、思いっきり頭をのけぞらせる。
ズルズルッ! とクーの身体が
「ミャオ!」
孔雀の身体が床に叩きつけられた。
そのクチバシから、全長30センチほどのゲジゲジが離れ、床を這って
「ソワタヤ ウンタラタ カンマン!!」
不動明王の真言とともに
「ギシャァ!」
ゲジゲジは燃えさかる炎になすすべなく、黒い炭となる。
「はあ、はあ、はあ……」
肩で大きく息をする
息を整えるための時間も惜しくて、
「
ペチペチと妹の頬を叩く。
しばらくそうしていると、
「う……うーん……」
ようやく
「ふーー……。よかった。無事だったようね」
「お姉ちゃん……あの……私……?」
「蟲使いの蟲に操られていたわよ。それか、幻覚を見せられていたか。
「……なんか、すっごい強いカマキリと闘って……」
「幻覚の方かな。私をカマキリだと思ってたのね」
「嘘……私が……妖怪に……?」
「そんな……私が……? お姉ちゃんたちを攻撃したの……? 妖怪にいいように操られて……? 嘘でしょ……?」
そして唇を震わせながら、その大きな目からポロポロと涙をこぼし始めた。
「そんな……私が……お姉ちゃん、ごめんなさい……ごめん……虹子さんも、ヤミちゃんも……ごめん……」
「まあいいわよ、無事だったんだし。でも、
と、そこに虹子が口を挟んできた。
「そんなすごい奴、私たちの手には負えないと思うからお姉さまに任せたいところだけど……。それより、この子はどうする?」
虹子の視線の先には、