Long awaited tricksky 作:LANA(ラナ)
【用語解説】
URANS(ウラヌス)
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キーンコーンカーンコーン……
………………
ズドドドドドドド……
「わっ!?」
学校といえばコレという穏やかなチャイムが鳴り終わる前に突然響き始めた謎の音と振動。慣れない書類の整理をしていた新人教員がよろけながら悲鳴をもらした。
カタカタとパソコンを打ったり、コピー機が唸り声をあげるだけだった職員室では、その声は注目を浴びるに値したらしい。ベテランたちは互いに顔を見合わせると、後ろで鳴っている騒音なんかお構いなしにクスクスと笑いながら「かわいいねぇ」「そういやそうだったね」と次々口にした。
新人は突然の振動だというのに驚きもしないベテランたちに怪訝な顔をしつつも、発生源であろう廊下に繋がるドアを開いた。
状況を把握するよりも早く、風が彼をかすめていった。瞬きをして次に見た光景は、今度は彼に悲鳴すら許さなかった。
「あ!こんにちは!!」
そう言いながら誰かも分からないままウマ娘たちが通過していく。正確には誰かも分からない速さで彼の前を疾走していくのだ。
目の前で起こっていることを整理できずに固まっている彼に、半笑いの先輩が答えを渡すのだった。
「あの、な、『廊下は歩くか全力疾走!』これがトレセン学園での決まりなんだよ。ま、段々慣れるんだな」
再度「ふふっ」と笑うと先輩は彼の横から立ち去っていった。ただ、新人は答えが分かっても、理解が追い付かず、まるで置物のようにしばらくそこで立ち尽くしているのだった。
当然の如く巻き起こる
入学したばかりの一年生ウマ娘たちだ。マンモス校どころではない生徒数がいるトレセン学園には、とてつもない数の教室が設置されていた。そして彼女たちは、無情にも全力疾走なしでは考えられない長距離の教室移動を迫られるのだ。
しかし、忘れてはいけない。彼女たちはついこの間までは至って普通の小学生。
「廊下は走るな!特にウマ娘は!」
6年間口うるさく言われ続けたこと、というより常識はなかなか抜けないものなのだろう。結果として起こるのが全力疾走ゾーンでの事故と大渋滞だ。遠慮してジョギングをしては後ろが詰まり、止まる場所を間違えては玉突き事故が起こる。ただでさえ騒がしい休み時間の廊下がこの時期だけは悲鳴で埋め尽くされていくのだった。
廊下1つ取っても慣れないことだらけ、教室も校舎が広すぎて分からない。そんな困惑だらけの日々をセイウンスカイも例外なく送っていた。そもそも彼女はトレセン学園どころか、レースの世界そのものに疎かった。きっと手助けしてくれるクラスメートがいなければこの数日すら乗り切れていなかったことだろう。
必死になって駆け抜けた最初の一週間は恐ろしく早いもので、あっという間に金曜日を迎えていた。いつものように彼女が教室に入り、かばんを置いていると、隣の席のウマ娘とその友達が笑顔で話しかけてきた。この二人こそがこれまで幾度となく彼女を助けてくれたウマ娘たち『エミネンスグローリー』と『バンコレオン』だ。
『エミネンスグローリー』は地方レースクラブ出身のウマ娘。初日からセイウンスカイに話しかけていた、とても気さくで明るいウマ娘だ。夢は「天下一」のウマ娘になることらしく、思ったこと、憧れたものには迷わず突っ込んでいってしまう。
『バンコレオン』は、セイウンスカイと同じ美浦寮で暮らしている。有名レースクラブ出身で、それ相応のプライドを持っているものの、冷静さは欠かさないクールなウマ娘だ。猪突猛進タイプのエミネンスグローリーとは真逆の性格だが、むしろ相性抜群でとても仲が良い。セイウンスカイにもレースの世界での常識を度々教えてくれているのだった。
まだ朝学活の前だというのに話しかけてきたエミネンスグローリーはハイテンション。間違いなく何かがあったのだろう。セイウンスカイがそれを声に出して聞く前に、エミネンスグローリーはその内容を話し始めた。
「ねぇねぇ!セイちゃん!もうアレ、見た?出走表!」
「出走表…?なんかあったっけ?」
レースをほとんど知らないセイウンスカイでも出走表くらいは知っていた。けれど、話題になるようなものを彼女は知らなかった。首をかしげながら聞き返した彼女に、待ってました!とばかりにエミネンスグローリーは話を続けた。
「
「う、うん…、うん…?」
押されるままにセイウンスカイが返事をすると、それまで黙っていたバンコレオンがやれやれといった顔をしながら口を開いた。
「おいおい、そう次々話すなよ、まずセイは出走表をまだ見てないんだから何言ってるか分かんないだろ」
「そっか!まだ見てないんだった!ごめんごめん!これ、これだよ!セイちゃんの出走表!私と一緒のレースなんだぁ」
見せてきたスマートフォンの画面には、セイウンスカイの祖父が新聞で見ていたような出走表がしっかりと組まれていた。15人ずつで走るレースのようで、第8レースと書かれたページのエミネンスグローリーは4番に、セイウンスカイの名前は7番に書かれていた。
「初めての模擬レースというだけにコースは、入試の時と同じ1600m芝コースになってるみたいだな。ま、どうせこの後、教師から説明があるだろ」
はしゃぎ回るエミネンスグローリーを横目に、バンコレオンがそう言っていると、ちょうど朝学活のチャイムが鳴った。
朝学活が始まって少しすると、バンコレオンの予想通り担任は模擬レースの説明を始めた。
今回の模擬レースは新一年生の基礎能力の測定を目的としたレースで、トレーナーのつかない一年間の練習の参考、トレーナーたちへの情報提供、必要であればフォームの矯正など幅広い観点から行われるようだった。
説明の中でも最も一年生たちを盛り上がらせたのは、専らそのレースの結果についてだった。レースの結果はしっかりと
過去にG1を勝利した多くのウマ娘たちが、これから何度も行われる模擬レースで好成績を残し、デビュー前からファンの注目を集めていることも紹介され、この説明の後はなかなか教室は静まらなかった。
そして朝学活が終わっても、一日が終わっても、一年生中の熱は冷めず、いつの間にかセイウンスカイもその熱に感化されながら、日曜日を迎えることになるのだった。
ーーー
スマートフォンのアラームが時間通り鳴って、晴れ渡る青空の中、遂に日曜日がやってきた。食堂で朝食を軽めに取って、部屋へ戻って体操服に着替え、まだピカピカのレースシューズを袋にいれると、机の置き鏡の前にセイウンスカイは座った。
耳につけていた昔から馴染みの魚型の飾りを外して、大切そうに置かれたケースから菊の髪飾りを取り出した。鏡をジッと覗き込みながら場所を調整すると、左の前髪にゆっくりとそれを留めた。
「よしっ!」
顔を両手でパチンと叩くと、彼女は意気揚々と模擬レースの集合場所へと向かうのだった。
見渡す限り芝が続いている練習コースは、いつものように先輩ウマ娘で溢れかえってはおらず、一年生で貸し切りの状態だった。夜の間に設置された本格的なゲートの前に一年生たちは集められ、それぞれアップをしたり、友人と作戦の話をしたり、デビュー前のウマ娘のあどけなさを吹き飛ばすような気合いでその場が満ちていた。
セイウンスカイがレースコースに入った時にはもう見知った二人は到着していて、テンションが最高潮のエミネンスグローリーが放つマシンガントークを全て躱しながら、バンコレオンは準備運動をしていた。
「あ!セイちゃんだ!おはよー!!」
「おはよう、朝から絶好調だねぇ」
「全くだ…、セイ…、こいつの口を止めてくれよ…」
「そんなこと言って、レオンちゃんも準備万端じゃない」
「まぁな、ジュニアクラブ時代に覚えのあるやつもいるし、なにより強いやつもいるからな。気は抜けない」
「私はそもそもレースに慣れてないからさ、すごく緊張してるんだけど、二人はすごいね」
「大丈夫!走り始めればそんなの忘れちゃうよ!今日はぜーったい逃げ切って見せるもんね!」
「言っちゃっていいのか…?仮にもセイだって同じレースのライバルなんだぞ?」
「言ったって言わなくたって勝つのは私だもんね!」
そんなたわいもない会話を3人が繰り広げていると、メガホンを持った一年生の担当教員が呼び掛けを始めた。
「ガガ…はい!皆さんおはようございまーす!これから皆さんにはレースの枠順ごとに並んでいってもらいます!右から1、2、3…」
「じゃ、頑張ろうな」
そう言うとセイウンスカイたちより早くレースをするバンコレオンは
軽い説明の間に直線コースの外にはトレーナーと先輩ウマ娘のギャラリーが多くなっていき、最前列が埋め尽くされたころ、遂に第1レースがゲートの荒々しく開く音と共に始まった。
待っている一年生たちからドッと歓声が上がった。
運動会のリレーを思い起こしながら、セイウンスカイもレースを見守った。結果は、真ん中辺りから抜け出てきたウマ娘の差しきり勝ち。暖かな拍手が送られて、次のレースへと移っていった。
そして順調にレースは進行し、向かえた4レース目。バンコレオンが走るレースまでたどり着いた。セイウンスカイとエミネンスグローリーが固唾を飲んで見守るなかゲートは開かれた。バンコレオンは流石の好スタートを見せた後、ずっと2~3番手を走り続け、直線に入ると見事な加速で逃げていたウマ娘を捕まえた。セイウンスカイはその様子を見て思わずガッツポーズをした。(エミネンスグローリーもやったぁ!と大声で叫んだ。)
しかし、
その瞬間セイウンスカイは人生でまだ1度しか感じたことのない"何か"をバンコレオンを追いかける集団の中から感じ取った。
あり得ない速さだった。そのウマ娘は入っていた集団を軽く置き去りにすると、先頭のバンコレオンも難なく抜き去り、速度を増してゴール板を通過した。後ろのウマ娘たちは影すら踏めていなかっただろう。
その日初めての圧勝に、見ている一年生だけでなく、ギャラリーも熱狂的な大歓声を浴びせた。その声に答えるようにそのウマ娘は手を振った。セイウンスカイたち、待っているウマ娘から遠く離れていてはっきりと姿は見えていなかったが、特徴的な赤いマスクのようなメンコだけはその走りとギャラリーの誰かが叫んだ言葉と共に確かに記憶に刻まれた。
『あれが新しい時代を作るウマ娘だ』
そんなレースを見せられてからというもの、ハラハラするような接戦が繰り広げられても、高揚しきった全員のザワつきは勝者にすらほとんど向けられなかった。皆、さっきのウマ娘の噂をしたり、自分の気合を入れ直したり、更に燃えあがっているのだ。
ほとんど誰もレースを見ていないと分かっていても、自分の番が近づいてきて高鳴り始めたセイウンスカイの鼓動は、感じたくもない緊張と比例するように早くなっていった。
「ガガ…それでは第8レースの皆さん、それぞれゲートに入ってください!」
ゲートの前では、深呼吸をする者、気合いを入れる者、後ろに並んでいる友達に手を振る者。数百人いる1年生のうち、たった15人でもこれほどまで様子は異なっていた。それでも、ゲートに入ってしまえば考えることはたった1つ。
「勝ちたい」
入学してずっと感じてきた周囲のその思いを、セイウンスカイはゲートの中でより強く嫌というほど感じた。
そして、遂にスタートを合図する声が聞こえた。
ーーー
ガコンッ!
その日8度目の金属音が鳴り、ゲートが開いた。
「いっくよーー!!!」
聞きなれた声がセイウンスカイの右耳を通っていった。やる気そのままにスタートに成功したエミネンスグローリーが一気に先頭に躍り出たようだ。
セイウンスカイ自身のスタートはまずまずで、すぐに周りのゲートから出たウマ娘に囲まれた。いわゆるバ群に飲まれた形だ。速度を間違えれば前のウマ娘の靴を踏んでしまいそうな距離で走っている彼女は、窮屈でどうもにも好きになれない、と思いながらも逐一変わっていく前の速度に、ぶつからず置いていかれずにいられていることに気がついた。入学前なら間違いなく躓いていた状況だが、自然と出来ている自分に驚きながらも、直感的にその理由もすぐに思い当たった。
慣れなかった全力疾走を必要とする廊下だ。彼女も少なからず事故に巻き込まれていたし、きっと渋滞の原因になったことだってあっただろう。それでも走り続けた廊下には危険以外に、練習という成果を彼女に与えてくれていたのだ。
これが名門校か、と彼女が勝手に感心している間にレースの舞台はコーナーへと移っていた。
彼女がバ群の隙間から前を窺うと、まだ先頭はエミネンスグローリーだった。しかし、見るからに疲れていて顔が完全に天を仰いでしまっている。みるみるうちに勢いが落ちて下がってきたエミネンスグローリーを後続集団が吸収したとき、周りのウマ娘たちは示し合わせたかのように一気にスパートをかけ始めた。
セイウンスカイもスパートをかけようとしたが、それは無理だった。完全に囲まれてしまっているのだ。ただ、少しの焦りを感じつつも彼女はまだ冷静だった。入学試験の時と全く同じ状況だからだ。
そうしてただ前を追いかけて入学試験の時のように前が開くのを待っていた、が、全員が入学試験を突破したウマ娘だ。そう甘くはない。いつまで待っても前が開くことは無く、むしろ彼女は気が付いた時には一番後ろの方まで追いやられてしまっていた。『廊下』は
(流石にまずい)
一気に焦り、釣られてかいた冷や汗が彼女の額を伝って落ちる。終わりかけのコーナーで彼女は外を回りながらようやくスパートをした。
違和感。違和感だけが彼女を駆け巡った。
確かに彼女はスパートした。というのに、一向に前に進まない。むしろ、更に離れている気すらしている。横で並走していたウマ娘はもう中団を抜いて先団を捉えにかかっているというのに。
あれほど疲れていたエミネンスグローリーすら離れていく。これだけ足を動かしているのに、もう囲まれてはいないのに。
ただ1人、彼女だけが長い直線を走っているようだった。救いを求めるように彼女は空を見上げた。さっきまでいなかった雲が彼女の邪魔をした。
彼女が追い付いたのは無慈悲に佇んでレース終了を告げるゴール板だけだった。後ろからはいくら経っても足音は聞こえない。
望んだ青空はどこまでも遠かった。
15着。正真正銘の負けだった。
『負ける』というのはもちろん彼女の頭の中にあった。入学試験ですら勝利はしていないのだ。分かってはいることだった。
こんな言葉を頭の中で並べても、この結果は瞳を輝かせる少女にとって酷という言葉では足りない重石になった。引っ張られるように目線は下を向いた。掛けられた励ましの言葉に笑顔で返すほどの元気しか、もう彼女には残ってはいなかった。
時間が倍速再生のように進み、いつしか模擬レースは終わっていた。元気に満ち溢れ、無神経に空腹を伝えてくる体を引きずりながら彼女は寮に戻った。
とりあえず部屋へ戻る選択をした彼女へ、通りかかった広間のテレビがまたも声をかけた。
曜日は日曜日、時間は4時に近づいていた。彼女が顔をあげた先には、かじりつくようにしてテレビを見る沢山のウマ娘がいた。
軽快なラッパの音が聞こえた。年に数回しか聞けないその音楽はセイウンスカイのすぐに下がってしまいそうな目線をもテレビに向けさせた。曲に合わせて『天皇賞 春』という立派な金文字が浮かび上がる。日本最長距離のG1レースの幕開けだった。
テレビからは彼女ですら聞いたことのある声の実況がスタートを待ちながらちょっとした小話をしている様子が聞こえる。そして、うまく話を纏めると全員がゲートに収まったことを確認し、タイミングを合わせて「スタートしました!」と声をあげた。
エミネンスグローリーどころではない大逃げを打つウマ娘が2人。スタート直後から大きくカメラの注目を引いた。その2人を写すカメラがズームをやめると、誰もが見たことのある姿がテレビに映る。
「マヤノトップガンはナリタブライアンの前に出ました。そして、それを見るようにしてサクラローレル」
実況が彼女たちが主役であると言わんばかりの紹介をする。
セイウンスカイはサクラローレルという名前にピクリと反応すると、ずっとその行き先を見守った。
直線が近づくにつれて、彼女はインタビューを見た時にも感じた頭の中を回る、よくわからない恐怖は強くなっていることを感じた。それは、決してサクラローレルだけから感じるものでは無かったからだ。先頭に変わって最終コーナーを回るマヤノトップガン、そしてナリタブライアン、まごうこと無き主役たちが皆、それを彼女へ向けて放っていたのだ。
直線に入って先頭を譲るまいとするマヤノトップガンとナリタブライアン。サクラローレルはその実況の中に出てこなかった。
それでもセイウンスカイはあの日インタビューで見た、サクラローレルの笑顔を忘れられなかった。何も起こらないはずがない。そう思わされたあの笑顔を。
そして遂に、同室の先輩は獲物を狙う捕食者のように、静かに、そして突然に後ろから牙を剥いた。
「なんとサクラローレルか!マヤノトップガンは2番手に後退!ブライアンかローレルか!また京都にサクラが咲くのか!サクラローレルが交わした!交わした!サクラローレルだ!なんとまた京都にサクラが満開!サクラローレルゥ!!」
やったー!!おめでとう!息を飲んで直線を見守る静けさが、一気に歓喜に溢れた声に変わり、美浦寮全体から聞こえた。美浦寮、トレセン学園、いや、歴史上に1人の最強が誕生したのだ。
「おめでとう!」
セイウンスカイもそんな喜びに満ちた言葉を心から、本人に届かずとも送りたかった。
だが、彼女の身体はその意志に逆らうかのように動いてしまった。渦巻く溢れんばかりの何かが彼女を部屋に逃げ込ませた。
扉が閉まるとすぐに覆い被さるようなとてつもなく大きな罪悪感も彼女を襲った。大勝利を称えることすら出来ずに、自分の感情ばかりを先行させてしまった自身を彼女は許せなかった。頭の中で混ざり会う感情の濁流が小刻みに彼女の身体を震わせた。
声にならない声で叫びながら、彼女は優しく包み込むだけのベッドに倒れた。
途端、絶対に溢れさすまいと思っていた何かが、耐えられずにこぼれ落ちる。
「そりゃ、そうだよね」
いつの間にか真っ赤に焼けてしまった空から差す日に照らされながら、うずくまった芦毛の少女は弱々しく呟いた。
「どうして、どうして私なんかがこんなところに来ちゃったんだろう…」
pixiv側でもまとめ版投稿をやってるので、その話数ずつこちらに移行してます。
誰かが楽しんでくれているといいなぁと思うばかりです。
※投稿日は2025/1/15です。