【まのさばネタバレ】魔法少女ノ魔女裁判-異譚蜃問-【Ano-ode671 実況プレイ】   作:味噌のミカ

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 クリスマスが今年もやってきたので初投稿です。



Part4

 

 

 どうも、クソ共犯者です。

 

 前回のあらすじ。

 

 レイア様が快気祝いを予定する傍ら、朝っぱらからノアちゃんと浮気デートすることになりました(語弊)

 

 では起きて……ん?

 

 “せっかく完治したことだ。軽く朝の準備運動でもしようか?”

 

 

・する←

 

・しない

 

 

 ちょっと何するか見てみたいので『する』を選択。

 

 ……時を止めて軽く体操してから、片手で腕立て伏せを始めました。片手で!?(筋力F並感)

 あ、解除して息を整えたかと思えば、再び止めて今度はジャックナイフをしています。好きなんでしょうか筋トレ。

 

 “よし、問題なし。やっぱり鍛えるのは気持ちがいい。”

 

 どうやら好きみたいです。タフという言葉はユリちゃんのためにある。時間停止を解除すると、ノアちゃんがやってきました。

 

「おはようリオナちゃん! 早く探しに行こう!」

 

「おや、もうですか? まあ明日の朝と言ったのは私ですしね。行きましょうか。」

 

「わーい!」

 

 “もう城ケ崎さんがやってきた。本当は朝食を食べに行きたいところだが、そこまで楽しみにしてくれていたというのなら仕方ない。当たり前だが、うっかり時間を指定していなかった私に非がある……。”

 

 やさしみ。ではレッツら……

 

「や、やあ。リオナくん。」

 

 “!?!?!?”

 

 あっ。

 

「その、朝から、バ、ノアくんと一体どこへ行くのかな……? 少々、汗をかいているようだけど……。」

 

「ヮッ……お、おはようございますレイア様。」

 

 浮気現場RTAやめてね。てかバルーンって言いかけてますよこの人。せめてもう少し殺意を隠して?

 

 “ワーーーーッレイア様!! 寝起きのレイア様だ!! そうだ!! 寝起きの!! レイア様と!! 逢えるじゃないか!!”

 

 心の声がうるせえ!!!

 

「リオナちゃんがね、のあとお絵描きする場所を探してくれるんだ! お絵描きお絵描き〜♪」

 

「ノ、ノアくんと、【お絵描き】……?」

 

 ピンク脳になってるー!?(ガビーン)

 魔女因子ゾワゾワだとマーゴみたいにエロと殺意が結びつくんか……?(全方向ヘイトスピーチ)

 

「夏目さんが倒れてしまったと聞いたので、代わりにお絵描きのできる場所を探そうかと。城ケ崎さんの素晴らしい才能を活かす場はレイア様のためにも必要です。」

 

「───あ、ああ……? そうかい……やっぱり優しいねリオナくんは……。」

 

 “作業場があれば城ケ崎さんのアートを活かし、レイア様を輝かせる舞台を作れるかもしれない。……さっきから、レイア様の様子がおかしい。実は朝が弱かったりするのだろうか。”

 

 レ、レイアがズタズタにNTR脳破壊されている……

 しかもテンション上がりすぎて脳破壊に気づいてねえ!このクソボケがーッ

 

「……リオナくん、私も同行しよう。」

 

「えっ、レイア様のお手を煩わせる訳には……朝食もまだではありませんか?」

 

 “私は目的があってやってるからいいが、レイア様のお手を煩わせる訳には──”

 

「それは、君も同じだろう?? ノアくんも、構わないね??」

 

 “ワッ……!?!? 顔が近い顔が近い顔が近い!!!!”

 

「そ、そこまで仰るのでしたら……!?」

 

「レイアちゃんも探してくれるの? わーい!」

 

 “ふう……推しの過剰摂取でトータル1000回は死んだ気がする……。しかし、圧が凄かった……。”

 

 またしても何も知らないノアちゃん(15)

 朝から浮気漫才とか何やってんだこいつら……(困惑)

 

 という訳で、3人揃って探索することになりました。は〜〜修羅場修羅場。2人は特にそんなつもりがないのにガチ焦りしています。レイアちゃん、ひとりで大騒ぎしてる……。

 

 では、【あの場所】のイベントが起こるまで倍速しながら、レイアのトラウマについて解説。

 

 改めて言うまでもありませんが、蓮見レイアのトラウマは【自分を見てもらえないこと】です。

 心がボドボドになったママさんに自分を見てもらえなくなり、舞台役者になっても【魔法】を使っても見てもらえず……そうして誰よりも一番目立たなければと思う内に、哀しき承認欲求モンスターとなりました。

 と言っても、魔法を使う以外は何もイカサマはせず、特に好きというわけでもない努力を欠かさなかったりとかなり光のモンスターなんですけどね。後はヒロちゃんとナワバリバトルしてみたり。

 

 本来ではノアちゃんがバルーンであることが広まった時、すかさず我らが黒幕ことメルちゃんが「ダークチップを使いなさい…」とかなんとかささやいたことがきっかけで最初の殺人を起こしています。

 

 どうやらこの様子だと、既に【ささやき】を受けているようですね。……いや脳味噌ピンクなのはただの相乗効果だと思うんですけど。

 ただでさえ自分より目立つバルーンが出てきた上に、唯一の大ファンがそのバルーンに寝取られかけている(ように見える)のでさあ大変。昨日思い切り告白してましたし。

 

 レイアを曇らせはしますが、マッハで殺人事件を起こされるわけには行きません。すぐ退場したらトラウマ分しか曇らせられないので。

 可哀想ですができる限り苦しんでから魔女化してくれるように努力します。

 

 そんなこんなでしばらく屋敷内を探索し……【あの場所】に着きました。

 

「…………。」

 

「中々見つからないようだしそろそろ……リオナくん? どうしたんだい?」

 

「ここに何かあるの?」

 

「ええ。見取り図や中庭を見たところ、恐らくこの壁の向こうにそこそこ広い部屋があるはずなのですが……。」

 

「……やっぱり、どこにも扉は見当たらないようだね……?」

 

「魔法で消されちゃったとか?」

 

 “そう、開かずの間だ。明らかに向こう側に部屋があるにも関わらず、不自然に扉がない。虹、桜……昨日の探索で魔法による奇妙な現象をいくつか見てきたのもあって、受け入れてはいたが……何かあるのだろうか?。”

 

 はい。開かずの間こと、【ノアのアトリエ】の前ですね……地図だと【ノアのスタジオ】だったり、ノアがいない時に見つけると【美術室】になったり、なんか呼ばれ方が安定しませんが。

 この通り壁のどこにもドアはありませんが……

 

「それなら〜……。」

 

 “城ケ崎さんがおもむろにカラースプレーを取り出すと、あっという間に壁に扉を描いた。……凄まじく精緻に描かれている。レイア様の劇場に活用できないだろうか。”

 

「じゃーん! ないから描いてみたよ!」

 

「ははは……流石に絵と現実の区別は付けた方が──」

 

「……おや。」

 

「えー!? 開いちゃった!? えー!?」

 

「そ、そんなっ!? バカなっ……!?」

 

 ノアちゃんがなんの気なしに扉を描いたことでこの通り。魔法でドアが爆誕し、ひとりでに開きました。

 

 ちなみに、今はアプデで原作イベントのみが起こるように改善されてますが、実はダストシュートとかそれ絡みの部屋は普通にバグまみれだったりします。例えばダストシュートに魔法で作った氷を投げ込んだら、焼却時間に牢屋敷全体が水蒸気爆発しました(2敗)

 

 公式の時点でバグった魔法まみれってマ?(ノアアンモンスターズ)(今日のヒロちゃんVS今日のヒロちゃん)

 

 では本編へ戻ります。みんなも実況、やろう!設定でいつでもアプデ前の状態にできるし、牢屋敷のバグで遊ぶ実況とか牢屋敷爆散RTAもいいぞ!

 

「どうやら、城ケ崎さんの魔法がこの部屋の不可思議と噛み合って、本物になったようですね……。」

 

「う、うん。のあもびっくり。流石に本物になったことはなかったもん。」

 

「し、しかしノアくん、これはまたいい場所が見つかったね。」

 

「えっ? わあ……!!」

 

「お絵描きするための場所だあ! のあ、ここでお絵描きしてもいいよね!?」

 

「ええ、勿論です。ここなら城ケ崎さんの芸術性を発揮できるでしょう。」

 

「すっごい場所見つかっちゃった! わーい、わーい!」

 

「たまに私達も使ってもよろしいでしょうか?」

 

「もちろんいいよ〜!」

 

「別にノアくん専用の部屋というわけではないんだけどね……。」

 

「ありがとう、リオナちゃん! レイアちゃん! ここだけじゃなくてね、2人のおかげでいっぱい素敵な場所見つかって、のあすっごく嬉しいな!」

 

 “それはとても良かった。できたらその豊かな才能とインスピレーションを、レイア様の舞台にも役立ててもらえると嬉しいが……そういえば、なんとなくだがレイア様は城ケ崎さんにはしばしばトゲのある物言いをしている気がする。”

 

 お?そろそろ気づくか?

 

 “確かに城ケ崎さんは【バルーン】。自分以上に目立たれるのは嫌なのだろう。”

 

 それは、そうなんですが……(ペンチメガネ)(誤用)

 

 そんなこんなでレイア様と一緒にパクパクイチャイチャ朝飯を食った後、マーゴちゃんに呼ばれて房にやってきました。なのちゃんも一緒ということは、あのイベントが始まりますね。

 

「協力して欲しいことがあるの♡」

 

「……と言いますと?」

 

「監視カメラを捜すの。死角が見つけられれば、牢屋敷へ抵抗する鍵になるはず。」

 

「勿論協力致します。正直なところ、私は監視カメラの類はない方向で考えていますが……。」

 

「どういうこと? 奴らは囚人である私たちの動向を監視する必要がある。そのための設備がないはずがない。」

 

「考察の域を出ませんが……監視カメラを視認できると、魔女候補の殺人衝動が萎縮するためです。」

 

「殺人衝動が萎縮するため、ですって? 興味深いわ♡ まるで運営が殺人を促しているような言い方ね?」

 

「ご明察の通りです。この牢屋敷の運営側は殺人を忌避するような物言いをしていながら、まるで魔女候補の殺人及び魔女化を幇助するかのような管理を行っている。ラウンジにボウガンがあったのはご存知ですね? ……矢は既にどなたかが回収したようですが。」

 

「…………あなたも気づいていたのね。」

 

「分かりやすい凶器ですから。図鑑の【魔女因子】の記述によれば、ストレスを増幅させれば魔女化が進行します。武器で疑心暗鬼を煽れば、ストレスだけでなくそのまま殺人を正当化してしまう動機にもなる。」

 

「【魔女裁判】というシステムも妙です。ゴクチョーは、肝心の捜査や魔女への投票を私たちに一任している。これまで殺人が起きているにも関わらず、です。」

 

「詰まるところ私は、牢屋敷側の目的が【殺人事件の発生及び魔女化】であると考えています。そのために【見られている】意識を持たせる監視カメラは設置せず、あくまで監視は看守と外のフクロウのみに一任しているのではないかと。」

 

「そして、しばらく殺人事件やそれに類する不和が起きなければ──運営側が何らかのアクションを起こすかもしれない、とも。」

 

 一日で割と説得力のある考察をお出しされてナノマゴが無言でドン引きしとるやんけ。

 

「……それ、私たちに話して良かったのかしら? リオナちゃんはもう私たちを信じてくれているのね♡」

 

「勿論です。そろそろ、監視カメラを捜しに行きましょうか。」

 

 “脱獄や牢屋敷の裏方を考察する姿を見せれば、他の囚人の探索のモチベーションにも繋がる。【黒幕】であれば行動パターンに変化が生まれるか、あえて変えずにいるだろう……そしてボロが出る。まあほぼほぼ話し得だ。まずは彼女たちを信じてみることの方が、この環境では武器になると思う。”

 

 打算で人を信じる……中々見ないスタイルで立ち回りますねこの子。

 さて、監視カメラ捜しに入りましたが、手分けして捜したものの、何一つ痕跡すら見つかりませんでした……と、ここで【人気のなさそうな場所で黒部さんと合流する】というヒントが出ましたね、選択です。……マーゴちゃんとは合流しないんでしょうか。

 

「黒部さん。そちらは見つかりましたか?」

 

「今のところはなかったわ。あなたの言う通り、設置された痕跡すらなかった。その様子だと、あなたも見つからなかったようね。」

 

「ええ、全く……可能性があるとすれば、ゲストハウスでしょうか?」

 

 選ばれたのはゲストハウスでした。ドアを開けるついでに誰も着いてきていないことを確認……なんか手慣れてない?

 

 “地精の間では監視カメラの類は見つからなかった。”

 

「……ここにも、ないのかしら。」

 

「そのようですね……あなたの【サイコメトリー】ですら分からないのなら、私にもお手上げです。」

 

 “あくまでも【魔法の看破】は本人のみがいる場で行う。黒部さんとは協力できそうだ。”

 

「……あなた、一体何者? なぜ私の魔法を知っているの?」

 

「どこにでもいるレイア様のファンです。予想……いや、ほぼ確信していたというか、黒部さんに隠す気がなさ過ぎるというか……。」

 

「こんなファンどこにでもいて欲しくないのだけれど。…………どうして分かったの? 目的は何? 取引かしら。」

 

「ええと、まず黒幕でなければ初日にどうやってその銃を見つけたのです? この間は唐突に佐伯さんに触れて、何かに気づいたようですし……。協力関係を結ぶのであれば、黒部さんなら歓迎ですが……。」

 

 “黒部さんの手が私の左腕に伸びる。【占い師】に白と見てもらえるなら大歓迎だ。……何となくだが、仮に囚人側に【運営】がいたとしても黒部さんにできる気がしない。”

 

 ククク…酷い言われようだな まあ事実だからしょうがないけど

 

「……抵抗、しないのね。私の魔法が【幻視】だと知っていながら。」

 

「あなたと協力する上で、特にやましいことはございませんから…………そろそろ視えましたか?」

 

「…………っ!? あ、あなた……自分で……!?」

 

 アッ!またなのちゃんのメンタルがやられている!

 アカンこれじゃユリちゃんが死ぬゥ!ウオーッ説得!!

 

 “……信じられないモノを見る目でこちらを見ている。動悸に、過呼吸……何か、選択肢を間違えたら取り返しのつかないことになる気がする。”

 

・魔法の観点から説得する←

 

愛する人を守りたかったと伝える

 

「三人を助け、今後もこの牢屋敷で協力、ひいては殺されないようにするには、【この魔法】ではこう見せる必要が、氷上さんの魔法に賭ける必要があったのです……大丈夫ですか?」

 

「……はぁ…………。分かったわ。確かに……この魔法を保有していること自体が、他者の生殺与奪の権利を握るも同然。」

 

 説得ロール成功です。なのちゃんは、【治癒】の違和感を残すために口内に傷をつける、咄嗟に【千里眼】を利用してダイイングメッセージを作る、【死に戻り】の強化を考察して当てるなど、魔法についての知識は豊富。

 なので、【時間停止】のヤバさを言い訳にすれば無事説得できるんですね。実際それが理由ですし。

 こういう時に咄嗟に説得ロールができるのも高知力ビルドの強みです。これが知力Sの力ァ!(ダークマイト)

 

「分かっていただけたようで幸いです。」

 

「………………けれど。」

 

 “両手でしっかり肩を掴まれて、見つめられている。かなり真剣な顔だ……。”

 

「絶対、絶対に。自分を(なげう)つような真似はやめて……! 遺された人の──あなたの慕う蓮見レイアの気持ちも考えなさい……いい?」

 

 “…………本気で心配されている。その通りだ。レイア様も、私の生死を心配なさっていた。レイア様に看取られる幸せを享受していた己を恥じるばかりだ。トップヲタとしての役目を全うするならば、生きて推し続けなければならない。”

 

「分かりました。必ずや生きてレイア様を推し続けましょう……さて。恐らくないとは思いますが……他のゲストハウスも探しましょうか。」

 

「……そうね。ごめんなさい。」

 

 “……けれど、何となく私は、唯一のファンとしての役目を全うする中で否が応でも自身を犠牲にしてしまう気がする。”

 

 かなしいなあ……

 

 “水精の間を調べていると、おもむろに黒部さんが話しかけてきた。”

 

「……湯浅リオナ。佐伯ミリアには気をつけなさい。彼女──いえ、あの男は悪魔よ。」 

 

 “……汚らわしい物でも思い出すかのように、黒部さんが話し始める。佐伯さんが?”

 

「元々彼女は【入れ替わり】の魔法を持っている。今は男性が強制的に彼女の身体を奪っているの。きっとあいつが……【黒幕】よ。」

 

 “確かに肩を触られていた時、『何何何!?!?』ともの凄く動揺していたり、一人称がおじさんだったりするが……いや思ったより怪しいのか……?”

 

「それは重要ですが……具体的に【黒幕】である証拠は見つかったのですか?」

 

「断片的なビジョンだったから、まだ分からないわ。視えたのは、奴が佐伯ミリアの体を奪った瞬間だけ。」

 

「有益な情報感謝します……が、身体を奪った男=【黒幕】と決定づけるには早いのでは?」

 

「……現状一番怪しいことには変わりない。しばらくは奴の監視を続ける予定よ。他に、疑わしい人物はいないんでしょう?」

 

 “【黒幕】の目的については、まだ考察の余地がある。覚悟の決まったかのような暗い瞳……私と黒部さんの【黒幕を暴く目的】は違う可能性が考えられる。ここで疑わしい人物を言うべきではないのかもしれないが……。”

 

 

黙っておく

 

・疑わしい人物を言う

 

 

 本人の意思を優先するプレイスタイルのため、話さないを選択しました……もう怪しい人物に目星つけてるんです?目的って?

 

「そうですね……特にいませんし、一応考慮には入れておきます。……?」

 

 “棚を退かしたが……何か、この辺りの床に違和感がある。隙間……?”

 

 えっ。

 

「どうしたの?」

 

「いえ……特に何も。」

 

 “これも、黙っておくべきだろう。……まだ調べていないから直観だが、【黒幕】に関わるとんでもないものを見つけてしまったかもしれない。”

 

 …………えー……ユリちゃんは水精の間でとんでもねえ手掛かりを発見していきました。

 

 地下の管理室に通じる隠し扉です。

 

 こ、この後は特に何も見つからなかったので、房でマーゴちゃんと合流しました。やはりお互い監視カメラは見つからなかったようです。

 

「そういえば、宝生さんはタロット占いを嗜んでいるのだとか。」

 

「リオナちゃんもやっていく? カメラ探しも手伝ってくれたし、今回は特別にサービスしてあげるわ♡」

 

「おや、ありがとうございます。」

 

 マーゴちゃんがサービスしてくれるの珍しいですね。興味でも唆られたんでしょうか。

 さて、コミュニケーションの手段であるマーゴちゃん占いが始まりました。これ、実はたまに当たります。当たりはするのですが……当然3枚には【イカサマしたもの】が混ざっています。

 

 ここで面倒なのが、たまに当たるマーゴの好奇心でイカサマの数が決まる点です。

 

 全部クソみたいな正位置でも、全部イカサマしたケースからマジでたまたま出てきたケースまであるんですね。

 【魔法:読心】のキャラでマーゴの好感度を上げまくって、偶然死・塔・月の正位置が出た際、内心嘘でしょこの娘ってなってたのが印象深いです。

 

「まずは──【恋人】の逆位置。あらあら、浮気者ね♡ 何か心当たりはあるかしら?」

 

 “は? そこのところ私はレイア様一筋だが??? …………まさか。まさかまさかまさか!!! 城ヶ崎さんとアトリエ探ししたの、まさか浮気判定なのか!?”

 

「あらぬ噂を立てられるのも気に食わないので弁明はしておきますが……私はレイア様一筋です。」

 

 アホ動揺してて草。

 

「うふふっ、なら人たらしは程々にした方がいいわね♡ 次は── 【世界】の正位置。完全を意味するわ。リオナちゃんにピッタリじゃないかしら♡」

 

「完全……ですか。そんなモノ実在しやしないのに。」

 

「あら、謙虚なのね。傍から見てもハイスペックな娘に見えるけれど♡」

 

「強いて言うなら、日々の鍛練の賜物でしょう。できる限り完璧でありたいのは事実ですし、そうあろうとしないと中々不安を拭えない質で。」

 

「案外可愛いところもあるのね♡ 最後は──【悪魔】の正位置。誘惑、裏切りを意味するわ。」

 

「裏切り、ですか。……やっぱりイカサマしてたりします?」

 

「……さあ、どうかしら♡」

 

 なんかびっくりしてますねマーゴちゃん。もしかして悪魔の正位置だけ偶然引いたとかでしょうか。

 

「あまり嘘ばかりついていたり、人を揶揄っていると、その内誰にも取り合ってもらえなくなりますよ。」

 

「【狼少年】ね。でも、ここではそんなことも言っていられないと思うけど♡」

 

「……そろそろ時間ですし、房に戻ります。ありがとうございました。」

 

 “何故だろうか。恐らくかなり頭の良い方だろう彼女とは話が合うはずなのだが……恐らく宝生さん側もそう思っているだろう。彼女は【食えない相手】だと本能が言っている。”

 

 ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨……

 

 わあ、お互いニッコニコで別れた。

 

 なんかこう、物理的な切った張ったとはまた違う政治家が言葉で殴り合ってるみたいな雰囲気になってて、隅っこで興味なさげに見てるなのちゃんが「なんだコイツら……!?」と眉間に皺を寄せてます。あまりにも小動物……

 

 もしかしてこの2人、不倶戴天的なアレか?

 

 “ここに来る前は、みんなが口を揃えて私を【完璧】と言った。やはり、そんなモノなどない。この間は敢えて自傷したが、レイア様や【魔女因子】の情報を考えればもっといいやり方があったかもしれない。”

 

 “……昔から、完璧という言葉は嫌いだ。”

 

 自分でも結構思うところがあったようです。実際既になのちゃんが被弾してボコボコになってますからね。かわいそ……

 

 次回はようやく食事会です。マーゴちゃん占いを経由したので、アレにも警戒しておく必要がありますね。ご視聴ありがとうございました!

 

 

 


 

 

 

 Side:宝生マーゴ

 

 

 

 9時55分。タロット占いを終えたリオナちゃんが自分の房に戻った後、彼女について考える。

 

 初日にレイアちゃんを庇って死にかけたり、目覚めたと思えば不味いとしか言いようのない料理を平らげたり、すぐさま情報収集や問題解決に奔走したり……。

 とっても興味を唆られる子がいたから、面白半分で誘った。

 

 論理性と計画性を以て、愛を為そうとする彼女が気に入らない。

 打算を含めて他者を信じる姿が信じられない。

 レイアちゃんへの真心を示そうとする姿が気持ち悪い。

 

「ねえナノカちゃん? リオナちゃんの魔法、本当に【瞬間移動】だと思う?」

 

「……この話、以前にもした気がするけれど。なぜそう思うの?」

 

「さあ? 直観……って言ったら怒るかしら♡」

 

「………………。」

 

 同じ嘘つきだからこそ何となく分かっていた。彼女の魔法である【瞬間移動】は、嘘。

 ナノカちゃんの挙動を見た限り、二人で何か話をしたのでしょうね。自分で自分を傷つけてまで、何を隠そうとしているのかしら♡

 

 タロット占いはあくまでコミュニケーション。当たっていると感じたところで、バーナム効果による錯覚でしかない。

 それでも、()()引き当てた【悪魔の正位置】に、今は運命すらも感じる。

 

 

 彼女がそのタロットを見た時、一瞬だけ、こちらを訝しむ表情が剥がれ落ちて──あまりにも不気味な、能面のような無表情になっていたのだもの。

 

 

 昼の自由時間、全員が食べ終わったのを見計らって、物置から手に入れた針を料理に仕込む。ビュッフェ形式の食事で、ストレスのためか料理の追加はあれど古いものとの交換がないのは確定……こんな所でも彼女の推測が当たっているようで苛立ってしまう。

 

 絶対に、嘘。

 あなたのレイアちゃんへの愛なんて、嘘なのよ。嘘でなくてはならないの。

 

 だから、此処で一番最初に裏切るのはあなたじゃなくて……暴力と支配と嘘に晒された(本当の愛のカタチを知っている)、私。

 

 どんな形であれ、生きてこの眼で見てみたいのよ。愛を嘯くあなたが、誰かに裏切り裏切られ、破滅していく姿を。

 

 

 





 マーゴの解釈が想像の一億倍難しかったり知り合いが提唱してきたなのちゃん鬼龍説が絶妙に否定できなくなってきたので失踪します。エクゾディアより酷い渾名初めて見たわね。
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