【まのさばネタバレ】魔法少女ノ魔女裁判-異譚蜃問-【Ano-ode671 実況プレイ】   作:味噌のミカ

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 てぇへんお久しぶりなので初投稿ですわ。

 作品制作やら新生活やらで忙殺され……明けにセール中にDLCフルセット買ってステラリスやってましたわ。




Part8

 

 

 

 お久しぶりです、クソ共犯者です。

 

 

 

〜前回のあらすじ〜

 

 

リオナ(犯人)「これは全てゴクチョーと黒幕って奴の仕業なんだ」

 

ミリア「なんだって!?それは本当かい!?」

 

メルル(えっ)

 

マーゴ(えっ)

 

 

 

ナノカ「よくもお姉ちゃんにこんな真似をさせてくれたな…殺してやる、殺してやるぞ…佐伯ミリア

 

ミリア「えっ」

 

リオナ(えっ)

 

メルル(えっ)

 

 

 

ミリア(自認おじさん)「ぐへへへへ……おじさんはねえ……!普通におじさんだから一人部屋に替わった方がいいと思うんだ」

 

/ニロ(正しい)

 

リオナ「……で、誰と替わるんです?」

 

ミリア「リオナちゃんです」

 

リオナ「えっ」

 

 

 

 ガバによってなのちゃんがいつも以上にブチ切れたり、同室がレイアになるかもしれない役得イベントでユリちゃんの時が止まったりしましたね。時間停止だけに。

 

「あっ、もう時間まずいよね……! また明日聞かせて!」

 

 “…………………………はっ。”

 

「え、ええ。おやすみなさい。」

 

 “レイア様と同室…………。レイア様と同室…………。レイア様と同室…………。”

 

 しばらくず〜っとこんな感じのまま……あっ、思ったより早く眠りにつきました。色々ありましたからね。まだ3日目なのにやたらイベント多い……多過ぎない?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さあ……目覚めの刻だ、英雄よ。」

 

 朝が来ま……えっ。

 

「なんてね。ふふっ。おはよう、リオナくん。」

 

 “……………………?”

 

 …………目の前にレイア様がいますね。どうやら無事治ったのか、モーニングコールに来たようです。まーたユリちゃんがフリーズしました。

 

「レイア様……? おはよう……ございます…………??」

 

「ああ、キミの大好きな蓮見レイアだとも。」

 

 “無事治ったようで良かった……。いや、これは…………どういうことだ……??”

 

「大体の話はさっき聞いたよ。黒幕の魔の手から私を救うだけに留まらず、ナノカくんからミリアくんを守ったそうじゃないか!」

 

「あ、あの、レイアさん! その、治ってますけど、病み上がりなので……! あっ、おはようございます……!」

 

『どうしてこう落ち着きのない病み上がりばかりなんだ』

 

 “なるほど、お二人から聞いたのか。……大体は自作自演なので申し訳なくなってくる……。”

 

 メルルとアンアンもいますね。では、ちゃちゃっとお手洗いとか色々済ませたら朝食を食べに行きましょう。

 どうでもいいですけどトイレはそこそこキレイだったりエチケット用品とかは比較的ちゃんと揃えてるんですよね、牢屋敷。「衛生面が終わり過ぎてて魔女化する前にパンデミックが起きました」とかメルちゃんはともかくゴクチョーも【機関】も過労死しますからね。機関に関しては少女を苦しめることは割と本意ではないあたりやはり世知辛いお仕事……

 

 さて、ミリアも加えて今日も今日とてくせぇ飯を食べます。レイア様がニッコニコでよそってきてますね。ガツガツ食べていきます。エマちゃんたちとかも続々とやってきましたね。

 

「相変わらずいっぱい食べるねぇ……。あ、そうだ! レイアちゃんにも話しておこうと思ったんだけどさ。」

 

「おや、どうかしたのかい?」

 

「リオナちゃんにはもう話したんだけど、その……おじさん、こんな感じだろう? だから、おじさんとリオナちゃんで部屋を交換しないかって。」

 

「リオナくんと同室になれるのかい!?」

 

「えっ!? う、うん……!? まあ、まずはゴクチョーに聞かなきゃだけど……。」

 

 “佐伯さんの中身の事情そっちのけでウキウキしている、色んな意味でいいのか……?”

 

「リオナくんも構わないね!?」

 

 “あっ、はい。”

 

「あっ、はい。」

 

 内心がそのまま出てる勢い負けレイアヲタク……。【ゴクチョーを探す】というヒントが追加されましたね。

 

「その……リオナちゃんってさ。」

 

「はい?」

 

「なんで、おじさんのこと庇ってくれてるんだろうな〜って……。」

 

 “黒幕に目星がついているというのもあるが、今は……。”

 

「私には、命の恩人がいるのです。【おじ様】の雰囲気は……どことなく、その人に似ていると思ったからです。」

 

「へえ……キミの命の恩人か! 感謝しなくてはならないね……!」

 

「そ、そうなんだ……! 今どうしてるんだろうね……きっと、心配してるんじゃないかな!」

 

「そうですね……。きっと、そのはずです。」

 

「早く顔見せてあげないとね!」

 

「……ええと、既に逝去された方なので。」

 

「あ……ご、ごめん……!」

 

「そ、そうか……。」

 

 湯浅リオナちゃんの新情報来ましたね。命の恩人がいるようです。天寿を全うしたのか、それとも庇って死んだのか……。

 そんなこんなで朝食も終わり、ラウンジに集合しましたが……なにやらレイア様がエマちゃんに話しかけていますね。話し合いの件でしょうか?

 

「まずは、私から話をしよう。」

 

「……提案したエマさんから話すんじゃねーんですの?」

 

「ううん、ボクもレイアちゃんの話聞きたかったから。」

 

 やっぱり話し合いの件だったようですね。自分からも話がしたいとか言ったと思われます。

 ……ハンナちゃんがぶつくさ言ってますね。これは既定路線というか、一定の会話+あるルートに入った時によくある挙動だったりします。

 

 本実況の趣旨からするとメチャクチャ警戒しておく必要がある挙動なんですが……詳しい話は後で解説します。

 

「牢屋敷生活が本格的に始まってから、第一の被害者となってしまった私だが……それでも! それでも私は、キミたちのことを信じたい!」

 

「リオナくんが昨日話してくれた通り、あくまで敵は私を襲撃した黒幕のみ! みんな仲間になれるはずだ!」

 

 レイア様が演説を始めました。被害者とは思えないほどイキイキしてるんですがそれは……もしかしなくてもこれ、第一被害者として目立とうとしてますね。怯える様子すら見せないんですけども。

 

 …………まさか、ユリちゃんが犯人だって気づいてたりする?いやでもいつも通りではあるし……目立てそうな時だとマジで何考えてるか分からない…というか基本自分が目立つことしか考えてないんですよねレイア様。嘘でしょチェンソーマン…

 

 “なんというか……こんな時でもブレない方だ。”

 

 あっ、ユリちゃんに目配せしてますね。【同意する】ヒントとアクションが出てます。とりあえず従っておきましょう。

 

「その通りです。何もしないで孤立するより、一丸となって戦略を練るべきでしょう。全員を疑っても、結局黒幕は一人だけなのですから。」

 

「つってもさ〜……。その黒幕が誰かわっかんねーじゃん。てか、お前らの誰かが魔女になるかもしんないだろ。」

 

「承知の上さ。けれど、例えそうだとしても、団結することにはきっと意味があると思っているよ。もしかすれば、例え誰かが魔女になろうとも殺人事件を止められるかもしれないんだ。エマくんは、どうだい?」

 

 どうやら止められた自覚はあるっぽいですね。

 

「ボクもそう思う。あの時は方針が違ったけど……ううん、違ったとしても、ここに囚われてるのは同じなんだ。やっぱりみんなで協力した方がいいと思う。」

 

「その通りだ! ゴクチョーに見せつけてやろうじゃないか──例え獅子身中の虫が紛れていたとしても、私たちの結束は揺るがないということをね!」

 

「いや見せつけちゃダメっしょ、脱獄すんだから……で、話し合いってなんなん?」

 

「勿論、昨日話せなかった具体的方針の決定でしょう。さあ、レイア様。今後の方針は如何致しましょう?」

 

「レイアちゃんは、ここから逃げ出す方法を思いついたの? おじさん、検討もつかなくて……。」

 

「あ、ああ……いや、期待させてしまってすまない。脱出に関しては、まだ何も。」

 

「やっぱエマさんに任せた方がいいんじゃねーですの……?」

 

「流石のレイア様も病み上がりですから……ですが。それはつまり、【脱出以外については既に案がある】ということですね?」

 

「そう、その通りさ! みんなにも聞いて欲しい!」

 

 “大きな手振りと共に演説が始まり───同時に全員がレイア様に注目する。……ふむ、やはり、魅せ方が巧い。所作一つ一つにこだわりと美麗さを感じる。【魅せる】とは、即ち技術。レイア様の栄光は、到底ただ魔法を扱うだけで成し得られるモノではないのだ。”

 

「さっきも言ったが、脱出するため、そして、殺人事件を起こさないために、私たちは団結しなくてはならない。つまり、もっと交流して互いの絆を深める必要があると思うんだ。」

 

「えっと、みんなで仲良くなろうってことかな?」

 

「ああそうさ! 仲良くなり絆が生まれれば、殺人が起こる確率を少なくとも減らすことができるだろう!」

 

「え〜……流石に頭お花畑じゃね……?」

 

「なんと言ってくれても構わないよ。理解されないことも、難しいことも、どちらも承知の提案だからね……それでも、何もしないよりはいい──そうは思わないかな?」

 

「仲を深めると言ったって、具体的には何をするんですの?」

 

「ふふふっ、ハンナくん! よくぞ聞いてくれた!」

 

 “……もしや!”

 

 察するのが早すぎる。

 

「絆を強くするために必要なのはやはり、同じ目標に向かって苦楽を共にすること──みんなで、劇を作ろうじゃないか! 一丸となって、舞台を作り上げるんだ!」

 

 はい。レイア様が劇の制作を提案しましたた。警戒心が強かったり殺意が強かったりすると提案まではしないので、恐らく精神面的には良い傾向だと思われます。多分。

 

「流石はレイア様。名案です。」

 

「素晴らしい! 皆さんで1つの目標を成し遂げる……きっとお互いの気持ちが深まりますよ!」

 

『脚本は吾輩が担当しよう』

 

「劇って……一体誰に見せるんですの? まさか、ゴクチョーと看守?」

 

「付き合ってらんねえ。」

 

「あてぃしも……てか、劇て。んなことしてる場合じゃないっつーの。」

 

「そうね、流石にそんな暇はなさそうだわ。」

 

 劇制作反対派はアリサ、マーゴ、ココですね、帰ろうとしてます。……【足止めする】ヒントが出てるので実行してみましょう。

 

「おや、実利の観点で見ても合理的ですよ? 何かあっても劇の準備と言い張れる──より堂々と、スムーズに脱出工作が行えます。」

 

「……カモフラージュができる、ということね。それならいいんじゃないかしら?」

 

「リ、リオっちがそう言うなら仕方ないな~? よくよく考えたら面白そ~だし? 実質芸能人にバルーンとのコラボじゃん?」

 

 “よし、釣れた。”

 

「いっそ清々しい手のひら返しですわ。」

 

「うっせーわ! 手伝うんだから感謝しろっての!」

 

「……ウチには構わなくていい。じゃあな。」

 

 “まだ話は終わっていない……そうだ、私からも話があるんだった。”

 

 【紫藤さんを止めて部屋替えを提案する】ヒントが出ましたね。時を止めてアリサの前に立ち、引き止めます。

 

「お待ちください。私からも重要な話がありました。」

 

「うおっ!? いきなり出てくんじゃねえ! まだなんかあんのか……!?」

 

「ええ。紫藤さんにもどうしたいか聞くべきですし、行方の分からない黒部さんを除き、各員の同意がなければ実行できないことですので……レイア様、よろしいですか?」

 

「ああ。構わないよ!」

 

「ありがとうございます。提案というのは、部屋替えです。私と佐伯さんが部屋を替わることになりまして。この際、皆様がどうしたいかも聞いておこうかと。」

 

「……なるほどな。ウチもそこのハエ女が鬱陶しかったとこだ、ウチが遠野と替わっときゃ丁度いいだろ。」

 

「酷いじゃないですかー! 妖精さんって呼んでくださいー!」

 

「だったら付きまとってくんじゃねえ、マジで燃やすぞテメェ。」

 

 4日目朝にしてメチャクチャ辛辣ですが……これ多分アリサ拘束後のイベント経由してますね。

 元々アリサからすれば嫌いなタイプなのもありますが……実はシェリーちゃん、単独行動中は懲罰房内のアリサに話しかけるだけでなく、解放後もアリサを探したり同じ房で懲罰房生活について聞こうとするみたいなんですね。自由時間外どころか自由時間でも付き纏われてノンデリインタビューされたらそりゃアリサもキレますわ。

 

「はー? お嬢ならまだしも、ヤンキーと同室とかあてぃし嫌なんだけど。ならあてぃし一人になりたーい。」

 

「すっげー死にそうなヤツのセリフですわ。」

 

「フラグみてーに言うなし! てか、一人の独房で死ぬ訳ねーじゃん。まさか外からサクッと殺せるわけでもあるまいし~。」

 

 草。レイアとユリちゃん苦笑いやんけ。ハハッ、まさかね。

 

「……確か、ボウガンありましたわよね。この屋敷。」

 

「というか、レイアさんのスマホの台座に使われてましたね、バラバラになったボウガン! 肝心の矢は行方不明ですけど。」

 

「えっ!? ああああ、あてぃし、そんなの知らねーんだけど……!?!? やめろってマジで……!!」

 

 “……ここは、黒幕候補と誰かが同室になるのは避けるべきか。”

 

「きっと、どなたかが処分したのでしょう……桜羽さん、調整できますか?」

 

「えっ、ボク?」

 

「桜羽か……。」

 

「え、えっと……ダメ、かな……?」

 

「……構わねえ。てか、ハエ女と離れられんなら何でもいい……あんま付きまとってくんなよ。」

 

「う、うん! 良かった……。」

 

「何がだよ、変な奴。」

 

 

 エマアリの波動を感じる……

 

 

 話はだいたい終わったので、今回のところは各自解散を始めました。エマちゃんによれば言いたいことはレイアちゃんが言ってくれたから大丈夫だそうです。…脚本担当志望が浮かない顔をしてますね。どうかしたんでしょうか(小並感)

 ……なんでもないそうなのでほっときましょうか。ヒントが出ないあたりユリちゃんも無理に深入りするタイプではなさそうです。あっ、部屋替え表を渡して去っていきましたね。やっぱり根は優しい子なんですねえ。

 

 

 エマアンルートもいいぞ。

 

 

 さて、ミリアと……着いてきたレイアと一緒にゴクチョーを探している間に、ハンナちゃんの件でも話しましょうか。

 

 ハンナちゃんのトラウマは【置き去り】。両親からきょうだい共々ネグレクトを受け、貧乏を超えた貧乏な家庭で妹の面倒を見ていたハンナちゃん。ある日、本のお姫様やお嬢様の如く【浮遊】の練習をしていたら、熱を出した妹に気づくのが遅れ、病院に連れて行けず見殺しにしてしまいました。

 

 そして、出会った時から【住んでいる世界】が違うレイア様が嫌いであり、二周目では何の気なしに地雷発言+ブロックワードぶち抜きをやらかしたレイア様を殺害、ついでに目撃者のエマちゃんを殺害しました。唯一のワンターンダブルキル事件を起こし、ヒロちゃんが怪しすぎたのもあって地味に勝ち筋が精神攻撃しかなかった犯人。そして、フラグ的にはある意味二周目世界の救世主です。真の黒幕の野望を木っ端微塵に砕いて激萎えさせましたからね。ここまでは皆さんご存知でしょう。

 

 問題は一周目です。

 

 実は、原作にある程度沿った上でのハンナちゃんの魔女化進行って、二周目以降より一周目の方が早かったりするんですね。

 

 これはメルルが退場していないだけが理由ではありません。検証したところ、レイアが処刑されて自己防衛ぐらいの動機しかささやけないメルルと、メチャクチャ気に入らないけど悪人ではないレイアでほぼトントンぐらいの速度でした。

 

 ではなぜそれでも一周目の方が進行が早いのか?それは、【二周目のヒロちゃんが自己紹介を巻きで進めていたため】です。

 

 今回の初対面での会話を振り返ってみましょう。ほわんほわんほわん(昔気質な回想入り)

 

 

 

 

「……ふんっ、遠野ハンナですわ。お見知りおきあそばっ、お見知りおき……あそばせせ?」

 

「ふふっ、緊張しているようだね……その話し方は、ご両親に教わったのかい?」

 

「だから笑ってんじゃね〜ですわ! もうほっときやがりなさい! ですわ!」

 

 

 

 

 ……では、ここで原作二周目を思い出してみましょう。既にお気づきになった共犯者の方もいるのではないでしょうか?

 

 はい。二周目はヒロちゃんが主導していることで、この地雷原でタッブダンスするかの如き会話が高確率でスキップされるんですね。

 そして、ハンナ自身レイアが嫌いなことは自覚しているため能動的に避けていたり、そもそもエマさんやシェリーさんと同行することが多いので、スキップ後にも囚人が一定数以下になるまでそういった会話は滅多に発生しません。

 

 勿論原作の通り、お嬢様ロールプレイをしてる状態なのでブロックワードほどの一発アウトにはならないんですが……両親に置き去りにされたハンナからすれば当然地雷発言です。どんぐらいか?N2地雷ぐらいですかね?多分。サリエルが死なないぐらいです。

 

 ……つまり何が言いたいんだってばよと言いますと。

 

 

 レイア生存ルートで次に事件を起こす可能性が高いのは、レイアが嫌い+メルルの【ささやき】によって殺意の波動に目覚めたハンナちゃんということです。

 

 

 しかもこの殺意ハンナちゃんというか、レイアの殺人を止めるルート、まのさば異既プレイの方ならご存知だとは思いますが、フリープレイの登竜門にして、実質的なハードモード扱いのようでして……まああんまし話し過ぎてもアレですね。

 

 とにかく、

「犯人はハンナ!理由は浮けるから!」

は割とガチなんてもんじゃないということは覚えておいてくだせえ。

 

 おっ、アトリエ付近の廊下でゴクチョーを見つけました。

 

「ゴクチョー。」

 

「おや、どうか致しましたか?」

 

「あ、あの、部屋割のチェンジってできないかな!? おじさん、その……。」

 

「そのぐらいなら構いませんよ。我々はこの通り、皆さんに心地良く過ごしてくださるのが第一ですので……予め申請さえしてくれるのならお好きにどうぞ。」

 

「ま、待ってくれ! 随分とすんなり通してくれているが……何か裏でもあるのかい?」

 

「レイア様? レイア様?」

 

「え、えっ……?」

 

「? いや全く……。我々そういう立場ですし……ねえ? 湯浅リオナさん?」

 

「……感謝します。では、こちらの通りに。」

 

「な、なんだかすんなりいっちゃったね……?」

 

「説得するつもりだったんだけどね……なんというか、張り合いがないというか……。」

 

 “……チッ。 生活改善案を通しやすくはなったみたいだが……イヤミなフクロウだ。”

 

 内心でガチの舌打ち!?

 レイアが部屋替え表をゴクチョーに渡したので各自解散です……単独行動しようとしているのでレイアがまたションボリしています。

 

 

 ……しかしユリちゃんがレイア推しの瀟洒なメイドなこと以外に関しては一切が謎のままだねえ。いやまあ今回新情報が出ましたが。

 

 

 全肯定かと思えばそうでもなく、殺人は殴ってでも止める。でも理解度はメチャクチャ高いししっかりサポートも布教もする、ついでに牢屋敷のくせぇ飯もむしゃむしゃ食べるガチのレイアヲタク……けどあまりレイア様と一緒に行動する気がない。

 他者を有象無象と扱う傲慢の極みかと思えば根はメチャクチャ善より。でもゴリゴリに打算で動くし偽装も扇動も厭わない冷酷さも持ち合わせる参謀メイド……が、嘘みたいによわよわ限界ヲタクになる。

 で、ついでに魔法は()()()()【時間停止】。普通なら停止時間の長さが伸びるってところですが……ユリちゃんの場合なんか魔法の解釈を広げたりしてイカれた挙動させそうなんですよね。どっかのマーゴみたいに。

 

 音を媒介にした魔法を扱う囚人に【モノマネ】することで効果を相殺する!は意味わからないって言ってるんですよマーゴさん。なんならあなた、本編外の魔法の特訓で【モノマネ】の魔法解釈を広げて振動操作と魔法のコピー習得しようとしてたでしょ。

 

 

 

 

 “背後から、殺気を感じる……恐らく宝生さん辺りか? ……丁重に、エスコートして差し上げましょうか。”

 

 

 

 

 ……えっ。なにっ。なんだあっ。

 

 というかなんか、特に後ろ振り向いた訳でもないのにパリィの選択肢が出てるんですけども。ニュータイプか何かなんで……?というか受付時間長くない?

 

 で、ではパリィしましょう。あっ、カーテシーして……

 

 

 蛇翼崩天刃(半分スネークの上強の元ネタ)

 

 

 ノールックで姿勢避けしながら凶器を蹴り飛ばしました……

 

 ……あの、多分これ時止めるまでもなく人知を超えたバケモンだと思うんですけど。まのさば世界観に準じた上でコレって、マジでこれまでどういう生き方をなさってきた子なんですかね……?

 

 さてさて、殺しに来たのはマーゴかハンナか、それともメルルか…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「沢渡、さん……?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ファッ!?ココたん!?

 

 

 と、とりあえず停止!

 

 “沢渡さんとは、完全に予想外だった……何故だ……? とにかく、聞き出すしかない。”

 

 ゲストハウスまで連行して尋問を始める所で……いやユリちゃんこわっ…こえーよ!?

 

 ラスボス要素が垣間見えたところで今回はここまで。

 

 ご視聴ありがとうございました!

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

Side:沢渡ココ

 

 

 

「あ、あてぃし、リオっちのこと、すげーって思ってっから! 仲間だと思ってっから! それじゃ!」

 

 

 

 何を考えてんなこと言ったんだろ、あてぃし。あてぃしだけは殺さないでくださいー、とか? 見逃してくださいー、とか?

 

 まあとにかく、【死にたくない】──その一心で、破れかぶれにリオっちに呼びかけてたんだろう。

 

 

 

 黒幕で魔女かもしれなくて、いつでもあてぃしらを殺せるリオっちに。

 

 

 

 あてぃしの魔法は、【千里眼】。

 

 配信でも写真でもなんでも、あてぃしを見てるヤツを俯瞰して見られる魔法。

 念じると、パソコンのタブみてーにいっぱい見れたり、特に見ときたいのはしっかり見れたりする。そんな感じに見えてんのに、視界は邪魔しないんだから変な話だ。で、目ぇつぶってる時にも見えんのが鬱陶しい、あといっぱい見すぎると頭疲れる。そんだけの、脱出の役に立たねークソ魔法……なんだけど。

 

 この牢屋敷に来て、リオっちと出会って、見たことない挙動をしたんだよね。

 

 あてぃしの魔法は、リアタイでしか映せない。なのに、過去の動画が流れてきた。

 その動画、なんかリオっち以外の全てがピタッと止まってるし。二階堂ヒロってヤツが首切られて、リオっちも大怪我して……吐いてる間に見たから、あん時は細かいこと気にしてる暇なかったんだよね。

 

 最初は、単にこのクソ屋敷のせいでバグったのかと思った。ここに来てからなんか変だし、特にシャワールームの鏡の中からはなんかキッモい視線感じるし。身体とか顔とかねちっこく見られてるっつー感じの? なのに魔法は発動しねーしさ。ホント役立たねー。

 

 で、バグじゃないって分かったのは立食会の時。あてぃしの頭の中に流れてきたのは、リオっちが周りを見回してから、針を仕舞った映像。

 

 配信してた時にコメントで見た、マンガのキャラのセリフの一部……なんだっけ、アレ……? あー、アレだ、てかまんまだ。今のあてぃしの気持ちを代弁してくれてる……。

 

 【頭がどうにかなりそうだった】。

 

 リオっちの魔法は、【瞬間移動】なんてチャチなもんじゃ断じてねー……もっと恐ろしい、ヤバ過ぎる魔法。

 

 【時間停止】。リオっちは、止まった時の中で動けるんだ。

 

 ……じわじわ思い出してきたわ。あのセリフってそういうことかあ……。そりゃそうだわ。んな気持ち生きてる内に絶対味わいたくなかったけど。

 しかも多分だけど……リオっちには発動の限界とかはないはずだ。確実に5秒以上は止められる。

 

 思い返せばリオっちは、あてぃしとか他のヤツらは心配してても自分のことはあんま心配してなかった気がする。なんなら、1回腹切られてんのに率先して牢屋敷調べてたりしてた。

 

 絶対痛いじゃん。フツー反抗する気失せるって。頭おかしいんじゃねーの……?

 でもそれって多分、こんな魔法使えんだったら、そもそも微塵も自分が負けるとか、死ぬとか思ってないからで。

 

 ……てか、時止められんのに、腹切られる理由ってなんだ……?

 

 …………魔法を隠すため? あてぃしらを騙すため? じゃあ、ホントは看守とグルで? 当のリオっちが黒幕で……?

 

 

 

 その気になれば、いつでも全員殺せるからだ。

 

 

 

 怖い。

 

 

 怖い怖い怖い怖い怖い!!

 

 

 怪しまれるに決まってんじゃん、あんなこと言ったら……! お前が黒幕なの分かってるって言ってるようなもんじゃん……!! 絶対に殺される……!!

 

 

 やだやだやだ……! 死にたくない! あてぃし、推しに会わなくちゃいけないのに! 帰らなきゃいけないのに!

 

 

 あてぃし、あてぃし……もう……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ここは牢屋敷だよ? 生きて帰りたいなら、誰かに殺される前に、殺さなくちゃ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ああ、そっか。

 

 

 

 

 

 

 なら、先に殺しちまえばいーじゃん。

 

 

 殺さなきゃ。じゃなきゃ……じゃなきゃあてぃしが殺されるんだから。

 

 

 今朝、寝起きでボーッとしてたらうっかり房の前のゴミ箱蹴っ飛ばしちゃってさ。

 

 

 そっから、なくなってたって言うボウガンの矢を見つけたのも天啓ってやつかもしんねーし?

 

 

 目の前に、あてぃしが絶対に生きて帰らなきゃならない動機(ワケ)が映る。

 

 

 ……そんな顔しないでよ。まだ4日目なのに、すっかり弱っちゃってさ。

 

 

 もう、何もできないあてぃしじゃない。

 

 

 リオっちぶっ殺して、あいつらと脱出計画立てて……早く、早く、【推し】のとこに帰んないと……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 終わった。

 

 

 

 甘かった。

 

 

 

「沢渡、さん……?」

 

 

 

 あてぃしじゃ、やっぱりダメだった。

 

 振り向く素振りすら見せてない(千里眼は発動してない)。背後からの不意打ちのはずだった。なのに、見切られた。まるであてぃしの殺気に気づいて、どう殺そうとするのかすら分かってたみたいに、カーテシー? で華麗に避けられて、握ったボウガンの矢を蹴り飛ばされた。

 

 ベッドの枕に視界が移り変わるのと一緒に、【タブ】が開いた。時を止めてからあてぃしを抱き上げて、ゲストハウスまで移動してた。馬乗りになって、後ろ手に組まされたあてぃしの両腕を押さえ付けてる……片手だけで。顔が枕に押し付けられてる。

 

 あの時のあてぃしは、大きな思い違いをしてたんだ。

 

 リオっちが負けを想定してないのは、時を止められるからじゃない。

 

 

 

 

「殺しに来たのなら容赦は致しません……が、別にわざわざ甚振る気も、殺す気もありません。死にたくないのなら、騒がず、正直に、私の問いに答えてください。」

 

「これは、()()拷問でも処刑でもなく、ただの尋問です。分かりますね?」

 

 

 

 

 単純に、たまたまわけわかんないぐらい強いやつが、たまたま時を止められるからだったんだ。

 

 ふざけんなよ。こんな理不尽なやつ、この世にいていーのかよ? 夢も希望もねーじゃん、ねえ。なんで、あてぃし……なんで、理不尽なことばっかなんだよ、あてぃしの人生。

 

 それでもあてぃしは、暴れずに黙って、頷くしかなかった。

 

 

 

 だって、枕の横に、奪われたボウガンの矢が見えたから。

 

 

 

 何がなんでも、あてぃしは帰らなくちゃならないから。

 

 

 






 久々に投稿する回がホントこれで良かったので失踪します。

 追記:脱字どころか文章が消し飛んでいた箇所があったので追加編集。ゴクチョーの発見場所兼ココたんの襲撃場所が丸々抜けてることに気づいてマジで焦ったわね。

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転生したら【魔法少女ノ魔女裁判】の世界にいた主人公あらゆる運命が彼女を困らわせる、彼女は無事生還できるのか▼


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ヒロ!みんなは任せた!俺はユキとメルルを!!(作者:guruukulu)(原作:魔法少女ノ魔女裁判)

原作知識を持った男がTS転生して、少女たち(主にユキとメルル)を救うお話。▼なお、彼は良家出身の京都弁糸目お姉さんとする。


総合評価:730/評価:8.52/連載:6話/更新日時:2026年03月28日(土) 22:55 小説情報

洗脳少女ノ魔女裁判(作者:大正エビフライ)(原作:魔法少女ノ魔女裁判)

もし、夏目アンアンが学校に通っていて、エマと同じクラスで、彼女たちと友人関係だったら?▼そんな世界線での本編を妄想し、書き始めた作品です。▼初めてのネットへの小説の投稿故に不定期投稿だったり、文章に拙い部分もあるかもしれませんが、ご了承ください。▼本作のアンアンは原作とは設定が違う為、原作とは大きな乖離があります。▼また、本作は最初の時点で魔法少女ノ魔女裁判…


総合評価:307/評価:8.89/連載:8話/更新日時:2026年03月04日(水) 06:00 小説情報

遠野姉妹の牢屋敷生活(作者:白原うい)(原作:魔法少女ノ魔女裁判)

※このお話は仕様上、『魔法少女ノ魔女裁判』原作本編のネタバレを大量に含んでいます。エンディングまでプレイしたうえで読まれることを推奨します。▼雪の日を乗り越えた、遠野ハンナと9歳になるその妹……遠野カンナが牢屋敷に連れてこられ、魔女候補の少女たちと友情や親愛を育んだのち、牢屋敷からの帰還を果たすまでのお話。▼――――ただしカンナは魔法の天才であるものとする。…


総合評価:278/評価:8.64/連載:5話/更新日時:2026年04月05日(日) 04:27 小説情報


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