青い海……じゃなく赤い血溜まり、白い砂浜…でもなく明らかに治安の悪い街並みと、空は赤く濁っていて……絶えることのない叫び声と喘ぎ声等など。
足を止めて店の窓ガラスに写った自分を見てみると、そこにはスラッと背が長く、迷彩服を着て、爬虫類の様な緑の鱗が体を覆っている。
そして本来あるはずのない所から太い尻尾が生えていて……顔も、毎朝鏡で見る自分の顔では無く長い口が特徴のワニだった。
「これ……やっぱり俺が妄想で創ったHazbinHtelのオリキャラだよなぁ。」
HazbinHtelは、地獄の王が支配するペンタグラムシティに溢れかえる罪人のの人口過密を解決する為、地獄のプリンセスが運営する「悪魔の更生施設」を舞台にした、大人向けのアメリカのミュージカルコメディアニメで、確かパイロット版が出たのが2019年、テレビシリーズが出たのが2024年だったかな?パイロット版を見て面白そうと思ってたけどまさかテレビシリーズになるなんて、当時それを知った俺はびっくりして勿論ハマった。シーズン1は見終わってシーズン2を楽しみにしてたんだけど……。
「まさか海外旅行で死ぬとは思わんやん。」
生前はカードゲームやアニメ、映画とか色んなものを趣味?にしていたただの日本人男性だった。ある時、会社から長い休暇を貰ったから自分の好きな映画のひとつだった、警官がサイボーグになるあの映画の舞台であるデトロイトに行った。でもまさかコンビニで人質にされてナイフでブスリだなんて……まだまだやりたい事があったのに……。
「とりあえず、考えをまとめられる場所を探さないと。」
こんなスラムみたいな街にいたら落ち着いて考えられもしない。これからめんどくさくなりそうだ。
「テメェ、何処を歩いてやがる!!」
「見ねぇ顔だな、新入りか?ちょっと飛んでみろよ、金持ってんだろ?」
あぁーあ、早速不良みたいなモブ悪魔に絡まれちゃったよ。生きてる頃の俺だったら気絶して有り金持ってかれたけど今の俺…そう、オリキャラの体を持つ俺なら……
「なぁーに黙ってんだよ?チビっちまったのかぁ?ww」
「よく見りゃあ中々……いいケツしてんな」
そう言って手を伸ばしてきた悪魔の手首を掴んで体の外側に捻る。
「痛っ?!」
そしたら相手に背中を向けて背負い投げる。その早業に反応出来なかったもう一人の悪魔を尻尾で薙ぎ払い、仰向けに倒れた所に追い討ちをかけるように玉を蹴って潰す。
「くぁwせdrftgyふじこlp?!」
「て、テメェ卑怯だぞ!それでも男か!」
「悪いな、これでも加減してるんだ。で、相方はダウンしたぞ。まだやるか?」
「ひぃぃぃ!!」
ありゃりゃ逃げちゃったよ。
……にしても想像以上だな。オリキャラがこんなに強かったなんて。ちょっと俺が創ったオリキャラについて思い出してみようか。
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名前:ダイル・スワンプマン
死亡年:1987年
職業:退役軍人
好きな物:調理できる魚全般・葉巻
嫌いな物:寒さ
年齢:30歳
性嗜好:異性愛
能力:
・クラヴマガ、コマンドサンボ等の格闘術
・地面や壁に潜り、泳ぐように移動
・人間の骨を片手で折る程の怪力
・銃火器全般の射撃術
・暗殺術
戦闘スタイル
基本的に銃を使わず、ナイフを主体に戦闘。隠密活動を得意とする。
・死因
……………………………………
あれ、ダイルの死因……なんだっけ?
まぁ…後で思い出せるだろ。自分で考えた設定だからちょっと恥ずかしいけど、これのおかげでさっきの奴らの対処も出来たから良しとしよう。
さてこれからどうしようか……。
別に地獄でやりたい事とかないし………ていうか今、俺はHazbinHtelのどこら辺の時系列にいるんだ?
出来るだけ情報把握したいし、お金も稼いだ方がいいよな?どうやって仕事見つけよう……。
そういう訳で俺は街を練り歩いて情報収集を始めた。
…始めたんだけど、
「なぁ、ちょっと聞きたいんだが「うるせぇぶっ殺すぞ!」( ꐦ◜ᴗ◝)」
「少し聞きたい事が「私を抱きたいなら高く金を積みな!」……」
「いたぞ!あのトカゲ野郎だ、俺の相棒の玉を潰しやがったんだ!!」
「トカゲじゃなくてワニだっての!ってやばいやばい数の暴力すぎるって!!俺は丸腰だぞ!こっちに来るなぁぁぁ!!!!」
はぁ……今日はなんて日だ。
報復しに来た奴らから逃げて何とか撒くことは出来たけど、ここは一体どこなんだ?
ハズビンホテルが好きな人の中にはオリキャラを考えると思います。