拝啓
きっと天国にいるであろうお父さんお母さん、お元気ですか?地獄に落ちてから、何とか毎日を生きてるけど今日が俺の命日かもしれません。だって…………
「大丈夫?もうお腹空いてない?良かったらまだ食べる?」
「………………」
「も、もう大丈夫です…オナカイッパイデス。」
目の前に地獄のプリンセスと隣に俺にガンを飛ばす恋人がいるからです!!!!
なんでこうなったのか一度記憶を振り返ろう。
確か………
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俺は、何日も食べないで街道を彷徨ってたんだ。いくらそこら辺のチンピラより強くても、流石に財布から金を抜き取る行為は出来なかった。やっぱり怖いものは怖いし、犯罪は……出来ればしたくない。正当防衛は別として。
「腹が…減った……。」
だからフラフラと亡者みたいに歩いて遂には道端で座り込んで動けなくなったんだ。
「ヴァギー!こっちに来て!誰か倒れてるわ!!」
その時、救いの手を差し伸べてくれたのが俺の目の前にいるHazbinHtelの経営者、シャーロット・モーニングスターこと、チャーリーだ。
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そして現在、俺は彼女が経営するホテルにいた。
「えっと、モーニングス「チャーリーでいいわ!!」…チャーリー?改めて、助けてくれてありがとう。地獄に堕ちたばかりで右も左も分からなかったから君達みたいな悪魔がいて良かったよ。」
「まぁ聞いたヴァギー!久しぶりに感謝の言葉を聞いたわ!!」
「えぇ、聞こえたわ。貴方、最近地獄に落ちてきたのよね?私達に会うまではどうしてたの?」
「あぁ…変に絡んで来る奴とか明らかに敵対してくる奴には正当防衛を行使してたんだが、飯に関しては何も手に入らなくてな。人の財布から金をぶんどるのも気が引けてしまって……。」
それを聞いた恋人のヴァギーは「そんな悪魔がいるのか」とびっくりした目でこちらを見てきた。少しは警戒心を緩めてくれたかな。
『まぁなんて素晴らしいの!!!!!!!!』
うわっ?!なんでいきなり叫んだんだ?!
「貴方、このホテルに泊まってみない!絶対その方がいいわ!貴方みたいな善良な人は初めてよ!!」
なんて言って目をキラキラさせた彼女は俺の手を掴んでブンブン振って来た。ちょっ…結構力が、痛い痛い痛い?!
「ちょっ、ちょっとチャーリー…。勝手に決めつけるのは良くないわ。」
確かにホテルに泊まれば結構な恩恵を得られる。地獄の女王という肩書きのお陰で大抵の悪魔は寄り付かないし、シーズン1の最後に起こるあの殺戮も生き残れる可能性が高い。さて、どうしようか。