【異世界転移400年目 ♪日目】
昨日はマーレ君の『初めて』を大変美味しくいただきました。
焦らして焦らして焦らしまくった末に爆発した男の子の欲望は、それはもうすごい……すごい、よかった。
初めてとは思えないくらいの勢いでがっついてきて……しかもマーレってああ見えて力も体力もあるから、そのまま2時間くらいぶっ続けでね。
前から後ろから上から下から、ドロドロのグチャグチャにされちゃいました。
傍で見ていたシャルティアも、鼻血を流すくらい興奮してすごく楽しそうに見てた上、途中から我慢できなくなって、目の前の光景をおかずに一人で遊び始めてたし。
マーレが最初の一発を発射した瞬間に、すごくいい笑顔でサムズアップしてたのを私は見た。
そのあと一息ついたわけだけど、マーレ、まだ全然元気だし物足りないっぽかった。ポーションがすごくよく効いて……いやちょっと効きすぎじゃない?
でもまあ、このまま引き続きヤるのについては私も何も異論はなかったので……ひとまず体を洗い流してから、場所を私の寝室に変更。
そこで改めて第2ラウンドを――いや第2どころかもうとっくに余裕で二桁いってるんだけど――始めて……気が付けば2時過ぎまでヤってた。
移動時間と休憩時間、体を洗ってた時間を引いても、だいたい6時間くらいヤってたことになる。いやあ……久々に頑張っちゃったな。
最後の一滴まで出し尽くして絞りつくした後、マーレは私の体をそのままベッドにして、すごく幸せそうにすやすや寝てしまった。
お風呂場以上にドロドロのグチャグチャになってしまい、すごい匂いが部屋中に充満してる中でとは思えないくらいに安らかな寝顔だった。体力も全部使い果たしたんだろうな……。
私もさすがに疲れたので、そのまま寝ました。
朝、目を覚ましたマーレは、朝ちゅん状態になっている自分と私(しかも2人とも全裸+色々な液体にまみれてドロドロ)という現状を見て、起きてしばらくフリーズしていた。
その後、生娘みたいな『ひゃああぁぁああ!?』という悲鳴を上げて驚いていた。寝起きでぼーっとしてた時に見るには刺激が強すぎたっぽいな。
なお、期待していた通りのリアクションである。ごちそうさまでした。
その後2人でシャワーを浴びて汗その他を流した後、朝食を食べに食堂に行った。
シャルティアを始め、同席した面々+控えていたメイド達の全員がマーレに向ける視線が生温かいものになっていて……その中心でマーレはずっと顔を赤くしていた。
メニューは昨日と違って普通のモーニングです。精をつける献立は……いやもちろん希望すれば出るけどね。朝はまあ、普通に軽く食べられるものでいいでしょ。
ぐっすり寝たことで昨日の疲れは取れてたけど、元々今日の仕事は私もマーレもお休みにしてあるので、サロンとかでのんびり一緒に過ごしました。
しばらく一緒にいると、朝起きた時から続いていたドギマギした感じも徐々に落ち着いてきて、自然体で接してくれるようになりました。
ただ、前よりも距離が近くなって……なんていうか、甘えたりくっついてくるのにためらいがなくなった感じはあるな。一回一線を越えたことで、いい意味で遠慮や緊張がなくなったのかも。
ちょっとしたことで緊張して顔が赤くなっちゃうのは変わってないようだけどね。
ところで、そんなマーレとの雑談の中で、ふと気になって聞いたんだけど……なんか昨日のマーレ、予想してた以上に元気だったなあ、って。
何とは言わないけど……っていうかナニだけど、サイズも前より大きくなってなかった? しかも、女性の組み伏せ方とか腰の動かし方とかも、なんかやたら上手だった気が……
ひょっとしてマーレ、『経験』あるのか? と思って聞いてみた。
そしたら驚くべき事実が発覚。
経験はなかったけど、色々とトレーニングしたり、その他準備をして、昨日の『本番』に備えてたんだって。
マーレ曰く、自分がきちんと私の『お相手』を務められるかどうか不安で……男として私を満足させられるかどうかも含めて、自信が持てなかった。
それで、悩んでた時に、デミウルゴスに声をかけられて、それについて相談して……その後、色々と力を貸してくれるようになったらしい。
助言だけじゃなくて。具体的に悩みを解決するためトレーニング方法とか、食生活や生活習慣で気を付けた方がいい点の指摘、さらに『元気になる』というサプリメントをくれて、それを毎日飲むように言われて……そしたら本当に元気になったという。
何とは言わないが、前より大きくなったし、量も増えたし、長続きするようになったって。
さらには、デミウルゴスの配下にいる
ただ、さっき言った通り本番まではしていなくて……イメージトレーニングとか、女性の扱い方に関する座学とかそのへんの指導にとどめた。
そしてその仕上げとして、現実ではなく夢の中でサキュバスを相手に練習してたんだって。しかも、夢操作でサキュバスの見た目を私にして。
でもそれって、一応経験あるってことにならない……のかな?
夢なのでまあ……ノーカウントでいいのかな。あるいは、すごくよくできた『お人形遊び』と言えなくもないのかもしれない、出してもいないから『初めて』には違いないかもしれないけど……精神的には何というか……むぅ、なんか複雑。
何も文句があるわけじゃないけど、なんかモヤっとしたので、今日の夜は昨日よりもっとマーレを楽しませてあげたいと思います。
え、昨日の今日でもうまたやるのかって? やるよそりゃ。
というか、雰囲気から見た感じ……マーレの方から『来る』よ多分。
今はちょっと思い出して恥ずかしい+緊張がぶり返してる感じあるけど、夜になる頃にはまたこみあげてくるだろうから。覚えたての少年の火が付いた欲求には詳しいんだ私は。
で、夜。
夕食も終わって一息ついた頃。
サロンでのんびりしていたところにマーレ君がやってきて、『今日、また……』っておずおずと、顔を赤くして上目遣いですり寄って来ました。
もちろん即OK。そのまま2人でお風呂と、その後部屋に行きました。
もちろん大満足。昨日よりはだいぶ大人しめのペースでだけど、日付が変わるくらいまで楽しんだ。
多分これから数日、こんな感じの日々になるだろうな……。
【異世界転移400年目 ///日目】
色々と爛れまくりの日々が数日続いたわけだが。
今日も今日とて朝、マーレの隣で起きると……下腹部に違和感。
この400年の間に何千回と経験してすっかり慣れ親しんだ感覚だったので、すぐに『お、当たったな』とわかった。
マーレにそのこと……妊娠したってことを教えてあげると、びっくりしてひっくり返りそうになりつつも、興味津々って感じで私のお腹を触っていた。
まだ全然大きくなってもいないから、触っても分かんないだろうけどね。
その後、デミアに話して諸々手配してもらった後、『
どうやらマーレが先に報告してたらしい。『マジですか!? もう!?』って感じですごいびっくりして焦ってて……でも一応『おめでとうございます』って言ってもらえた。
なお、『今日の昼過ぎには生まれると思いますんで待っててくださいね』って言ったらもっとびっくりしてた。
さては『フーリーの花園』のこと忘れてたな。
そんなわけで私は、起きて体を洗った後は、いつも通りすぐに『フーリーの花園』に向かった。
そこに用意されてる助産院には、既にデミアが手配して全ての準備が終わっていたので、そこのベッドに横になって待っていると、どんどん体の中で赤ちゃんが大きくなっていくのがわかる。
その間、マーレはずっと私のそばについていた。
5時間くらいとはいえ時間かかるから『生まれそうになったら呼ぶから本とか読んでていいよ』って言ったけど、ここで一緒にいたい、ってさ。
クリムとかも最初の内はそうだっけな……横にずっとついててくれたっけ。
途中からはもう慣れちゃって、生まれた後に顔見に来て『お疲れ様』って言いに来る感じになったけど。
あ、それでもきちんと子供のことはかわいいと思ってるし大切にしてるから安心してね。何もかもおざなりにしてるわけじゃ絶対ないです。念のため。
そんな感じで過ごしてた最中に、ちょっとしたサプライズがあった。
私の妊娠(父親:マーレ)の件については、シャルティアにも当然話してたんだけど……そのシャルティアがなんと、姉であるアウラを連れて来たのである。
「初めての甥っ子か姪っ子の誕生なんだからあんたも早く来て見届けなんし! 何、マーレがついてるから大丈夫だろうって? そのマーレだって父親として不安の中頑張ってんだから姉のあんたが一緒にいてやれって言ってんでありんしょうが!!」
……何度思い返しても、そのマーレの『初めて』を間近で鼻血流しながら観戦してた煩悩の権化のセリフとは思えない。
しかも、アインズさんに無礼を承知で直談判して、『アウラを今日1日だけ休みにしてあげてほしい』『必要ならアウラの分も自分が働くから』とまで言ったらしい。
アインズさん、『あのシャルティアがこんな立派な気遣いとか優しさを見せられるようになるなんて……!』って『
いる場所が『
もちろん快諾して、シャルティアにもマーレとアウラと一緒にいてやってくれ、って言い渡して送り出したんだと。
そんな感じで皆が見守る中、午後1時頃になって……無事に誕生。
元気なダークエルフの女の子だった。
生まれてきた赤ちゃんを見た……父親であるマーレに加え、アウラとシャルティアも、何というか……言葉にするのが難しいんだけど、すごくふわふわした、けど嬉しくてわくわくして……っていう感じになってた。
いや語彙力なくてゴメン。けどあの瞬間の……生まれたばかりの命(しかも自分の血縁またはそれに近い存在)を目にした時の感覚って、マジで色々ごちゃ混ぜになって、『これ』っていう言い方にまとめづらいんだよ。
ただ、おっかなびっくり抱っこしてあげてたマーレを中心に、3人ともぎこちなくだけど笑顔になって感激してたっぽいのだけはわかった。
アウラが恐る恐る指でほっぺをつつこうとした時に、赤ちゃんが反射的にその指を『むぎゅ!』って握って見せた時の、あのアウラの顔はもう……必見だった。
アウラってやっぱ女の子だったんだなあ、って思った。
……私ってさ、気持ちいいのも好きだし、家族が増えるのも好きだけど……こういう感じで、新しい命を前にして感動や嬉しさに震える人を見るのも好きなんだよなあ。ああもちろん、自分がそういう感じになるのも大好きだ。
大好きすぎて、気が付いたら大家族どころじゃないことになってたってわけよ。あっはっは。
ひとまずこの後は、この道400年のプロの助産師+看護師達に一晩預けて様子を見て、問題なければ明日退院。生まれた子を育てる乳児院でお世話始めることになります。
それはそれとして……ちょっと落ち着いてきた頭で考えたんだけど。
この子作りの目的は、私が『
生まれた子が男の子だったらその時点で失敗なわけだが、今回生まれた子は女の子。まずは可能性アリということになる。
これまでの経験から、情報・鑑定系のスキルでステータスを正確に測れるようになるのは、生後2~3日頃からだとわかっている。それ以前だとまだ不安定みたいで、はっきりしないんだよね。
それまではじっと待って、測れるようになったら……調べてみよう。
☆☆☆
そして、3日後。
ナザリックで仕事をしていたアインズの元に、ラストから『今いいですか?』と『
内容はやはり、3日前に生まれたマーレの子供のステータス鑑定結果がでたことの報告。
アインズは、ごくり、と、そんなはずはないのに唾をのむ音が聞こえた気がした。
『それでですねアインズさん、鑑定が終わりまして……その結果なんですが』
「は、はい」
『調べた結果、今までと同じで、私とマーレからいくつかスキルとかも受け継いでまして……そしてその中の、『
「はい……」
『
「はい!」
『受け継いだ職業の中に!』
「はい!」
『何と!』
「はい!」
『念願の!』
「はい!」
『『
「はい!」
『受け継いだ『職業』の中に……何と!』
「はいっ!!」
『ありませんでしたー』
「ズコ―――!!」
はいお約束。
ご丁寧にずっこけるリアクション付きでやったため、今日のアインズ様の執務室当番のメイドが『どうなさいました!?』と大慌てしてしまい、どうにかそれをなだめつつ、ラストとの会話に戻るアインズ。
「あー……やっぱり一回では無理でしたか……」
『こればっかりはしょうがないですよ。簡単にいくとはもともと思ってなかったわけですし……数こなして様子見ないとね』
時間はたっぷりあるから気長に見てください、と笑うラストだが、『それはそうと』と雰囲気をやや変えて続けてきた。
『アインズさん。『万魔の母』を受け継いでなかった場合、子供は私達の方で引き取って育てる予定してましたけど……』
「ああ、そうでしたね。なんか丸投げしちゃうみたいで申し訳ないんですけど……もしかして、何か問題でもありましたか?」
『問題って程のことでは……ある、のかなあ? いや、マーレとシャルティアが、赤ちゃんに思いのほかべったりでめっちゃ可愛がってるので……ひょっとして『連れていきたい』とか言い出すんじゃないかって。もちろん、仕事とか訓練もちゃんとやってるんですが、それ以外の暇な時間でちょくちょく乳児院に顔を出してるみたいです。時々アウラも来ます(許可済み)』
「へえ、そんなにですか……」
これまで、ナザリックの者達以外に特に興味も示さず、情も湧かず……特にシャルティアは、残虐非道な嗜好を隠そうともしなかったことを知っているだけに、そんなにも『普通』な姿を見せるようになったのかと、感心するアインズ。
シャルティアがアウラを連れ出すために直談判しに来た時にも思ったが、いい意味で彼女達は変化ないし成長しているのかもしれない、と、重ねて嬉しく思った。
もしそうなら……それを後押しできるのなら、全員とは言わずとも、何人かナザリックで引き取るのもありか? と考える。
(俺が今、『オーバーロードのモモンガ』じゃなくて、きちんと『鈴木悟』としての自分の考え方や価値観を残していられてるのは、きっと、ラストさん達のおかげだ。『空中庭園』で、自分らしく、人間らしくいられる時間を持っていられてるから……もしシャルティア達に、ほんの少しでも、その……弱いけど奥深い、人間らしい感覚のよさを知ってもらえるのだとしたら……ただの残虐非道な化け物になってしまうより、きっと、ペロロンさんや茶釜さんも……)
『アインズさん、それともう1つ』
「? はい、何です?」
『もう1つ、今回生まれた子について、『このままこっちで引き取っていいですか?』って確認しておきたい理由があって……。確かに『
「……というと?」
『いや実は……よりにもよって『ワールド・ディザスター』を受け継いで生まれてまして』
「ブッフォッ!?」
今日の当番のメイドが『どうかなさいましたか』以下略。
『聞いた時思わず『違う、そっちじゃない!』って思っちゃいましたよ……』
あっけらかんと言うラストだが、アインズとしてはそれどころではない。
魔法系職業の頂点の1つ、超激レアと言っていい『定数あり』のはずの職業が、出産したら受け継がれましたとは……
言うまでもなく、『魔法詠唱者』にとっては垂涎の職業であり、育てればそれはもう強くなるのだろうし、ぶっちゃけモモンガ(ユグドラシル時代感覚)的にも、まっさらな状態の『ワールド・ディザスター』保持者とかめっちゃビルド考えて育ててみたいんだけど!というのが本音である。
「……例えばなんですが……その子も追加で引き取りたい、って言った場合は?」
『きちんと大切に育ててくれるんであれば、あと、時々会いに行ってもいいんであれば……まあ、OK出しますよ。……間違ってもこの子をキルして職業を奪おうとか考えないのであれば』
『ワールド・ディザスター』は特殊な職業で、PKによってそれになれる資格を一定確率で奪うことができる。
極端な話、アインズがその赤ん坊を殺せば、アインズが『ワールド・ディザスター』になる資格を手にできるのだが……
「いやいや、それはありえないので安心してください」
『ですよねー。ごめんなさい変なこと言って。いや、ちょっと頭をよぎっちゃったもんで』
ノータイムで、一切迷わずアインズはそう返した。
『育ててみたい』とは思うが、『奪いたい』とは頭をよぎりもしなかった。本当である。
むしろ、ラストとマーレの子供であるその赤ん坊を、『強大なスキルが入っている宝箱』のごとく扱おうとする者が出ようものなら……アインズ自身がキレるであろう自信があった。
大事な戦友と、仲間から預かった子供の間に生まれた新しい命に対し、そんな目を向けさせるなどありえない、と。もちろんアインズは、守護者達に対しても念のためそのように後で通知するつもりだった。
「……ちょっと考えて、アルベド達にも相談して、後で返事していいですか? さすがにことが大きすぎて……」
『もちろんいいですよ。ただ、なるべく早めに回答お願いしますね……私や乳児院の子達の愛着が取り返しつかないレベルにまでなる前に』
「あっはい」
☆☆☆
そのまま平和裏に『伝言』会談を終えた、アインズとラスト。
2人は気づいていなかった。
水面下で……いや別にそれほど水面下でもないのだが、ともかく、とんでもない事態が進行してしまっていることに。
赤ちゃんのかわいさに感激したマーレが……同時に、母性ゆえの美しさをラストに感じるようになり、第一子は生まれたけどそれはそれとして僕まだまだ頑張ります! と毎晩より元気にラストといたすようになったこと…………では、ない。
問題は、出産に立ち会った3人のうち、残り2人……アウラとシャルティアである。
目の前で目にした、新しい命の誕生。
それも自分達と同じ――アウラにとっては設定上とはいえ血縁――ナザリックの守護者の血を受け継いで誕生した、小さな赤ん坊。
それを目にして、抱きしめて、体温を感じて、あやして……。
アインズは、その場面を直接見ていなかったこともあって、思い至らなかった。
ラストは逆に、慣れ親しんだ感情過ぎて、『女の子ってこういうもんだし』と納得してしまい、特筆すべきことだとは思えなかった。
ゆえに、
新しい命を産み、育むこと……『母親になる』ということを知った、ダークエルフと