オーバーロード 傾国狐の異世界日記   作:破戒僧

93 / 121
『大人の階段』が最早エスカレーターだった件

 

 

【異世界転移400年目 +日目】

 

 ちょっと時系列前後するんだけどさ。

 

 聖王国編の前準備のために、私、結構時間かけて『南部』で破壊工作してたわけだけど……その間、当然、マーレとはいたすことができなかったわけでね?

 まあそもそも、一旦このくらい、って見込んでた『長期出張』の1か月半がもう終わったところだったから、どの道マーレ、しばらくはナザリックに戻って仕事する期間に入ってたわけだけど。

 

 それでも、マーレにとってはすごく長い時間だったみたいで。

 アウラやシャルティアからちょいちょい聞いてた感じだと、きちんと仕事は真面目にやってたものの、時々ぼーっとしてたりとか、ため息ついたりして、わかりやすく『ラストにゃんにゃん様のこと考えてるんだろうな……』ってわかるシーンがあったんだって。

 

 それはそれは、私としては光栄というか嬉しいけども……健康な男の()にあんまりそういう方向で我慢させすぎちゃうのもよくないよね。

 加えてそういうのって、自分で『1人遊び』でどうにかしても……人によっては、あんまりスッキリしないというか、満足感がなくて『やっぱりしたい……!』って余計ハングリーになっちゃうこともあるからなあ。

 

 かといって、しょっちゅう私が帰ってきて相手してあげるわけにもいかなかった。

 こっちも仕事で(趣味が多分に含まれていることは否定しない)色々ヤってるわけだし。

 

 だったらどうするか。簡単な話だ。

 マーレが、私以外の子に相手してもらって解消すればいい。

 

 ぶっちゃけた話、マーレに対して『お相手したい!』って思ってる子なんて、うちにはいっぱいいるんだよね。

 ナザリックの誇るレベル100の優秀なNPCであり、しかもかわいい『男の娘』で、さらには『覚えたて』で『興味津々』で、細い見た目に反してかなりパワフルで体力もあるときている。

 そんなん、色々と開放的な子が多いうちの子達が大喜びするに決まってんじゃんね。

 

 公募かけたら間違いなくダース単位で『お相手』したい子が集まってくるよ。

 

 そうでなくても、空中庭園(うち)には、私プロデュースのエッチな歓楽街『サキュバス街』ってものがあるんだ。そこに行けば、いろんな種族の『風俗(サキュバス)嬢』を相手に遊ぶことができる。

 毎日とは言わなくとも、ムラムラして我慢できなくなったら、シャルティアにでも頼んで『転移門』を開けてもらって――マーレとシャルティアには特使として『パス』を渡してあるから、転移妨害に引っかからないし――そこに来て遊べばいい。

 

 ……というか、そのシャルティアは結構な頻度でそこ来て遊んでるって知ってる?

 

 1人で来ることもあれば、愛人(吸血鬼の花嫁(ヴァンパイア・ブライド))同伴で来ることもある。

 世界広しと言えども、『愛人持ち込みOK』なお店ってなかなかないだろうな(もちろん『サキュバス街』の中でもそんな店は一部だけだが)……我ながらすごい歓楽街作ったと思う。

 

 そんなわけで……打ち合わせの関係で一時帰宅した時に、マーレを呼び出した。

 色々限界っぽかったので相手してスッキリさせてあげつつ、さっき言ったような感じのことを提案してあげたら『ええええええ!?』ってびっくりしてた。案として想像もしてなかったみたい。

 

 その時のマーレの心の内としては、おそらく2つの思いが同時にあったと思われる。

 

 1つは、『僕が他の人と遊んでもいいんだ……』って、独占欲からくる……私に自分のことを大切に思ってほしい、独占欲を持ってほしいという、ちょっと残念な気持ち。

 

 そしてもう1つは……私以外の色んな女の子を抱けることについての興味津々な気持ち。

 

 1つ目の方は女としてそう思ってもらえるのは嬉しいけど、もう1つの方の欲求通りにガンガンがっついて欲望に正直になっちゃう子も私としては大好きだよ。男の子なんて、スケベな心に正直になってなんぼなんだから!

 女の子の方から求めてくるくらいなんだから、思う存分食い散らかしちゃえ!

 

 そうして育ったマーレを食べちゃうっていうのも、私の楽しみの1つなんだよ……!

 

 そんなわけで、マーレには色々なものの発散のため、『カタログ』と『フリーパス』をあげた。

 

『カタログ』は、マーレが空中庭園に遊びに来た時、『呼んでもらえたらお相手します!』ってヤる気満々な子を紹介するためのリストである。

 案の定、聞いてみたら応募者殺到だった。

 

 デミアに依頼してマジックアイテムとして作ってもらい、開いたその日『OKです』っていう子のプロフィールや顔写真等が表示されて、リアルタイムで選べるようなハイテク注文端末みたいな感じになってる。

 

 なお、人によっては顔以外の写真も載ってる。うちの子はおバカでエッチな子が結構多いので、その気になればそれらの写真を見て1人プレイなんて楽しみ方もできるかもだが……呼べば来る子ばかりなのでそれだともったいないよ。せっかくだからきちんと本物を味わって。

 

 なお、避妊はしてもいいし、本人の同意さえあれば妊娠させてもいい。

 その場合は、生まれた子はこっちで引き取ることになるだろうけどね。

 

 で、もう1つの『フリーパス』の方は、『サキュバス街』でいくらでも無料で遊べる、回数無制限のタダ券である。気になるお店がある時に遠慮なく利用してね、ってことで。

 なお、使えるのはマーレ本人のみです。貸出NG。

 

 また、これらの対応についてはアインズさんにきちんと許可取ってます。

 アインズさん『純粋だったはずのマーレがそんなことに……』ってちょっと頭痛そうにしてたけど、もとはと言えば自分のために『お相手』としての仕事を与えたことにも原因の一端はあるし、誰を責めることもせず、『節度を守って、ほどほどにな』って注意しつつ、許可してました。

 

 

 

 なお、マーレはこれらを貰って以降、だいたい3~4日に1回程度のペースで、シャルティアと一緒に空中庭園を訪問し、ゲストルームで私の子の誰かを『カタログ』で呼び出して遊んだり、シャルティアと一緒に『サキュバス街』にくりだして遊んだりしてる様子。

 

 そうして心をスッキリさせて、今まで以上にきちんと仕事に身が入るようになったってさ。

 うんうん、これぞ健康な男子のあるべき姿だよね! ……健全かどうかはアレだけども。

 

 

 

【追記】

 

 なお、『破壊工作』を終えて私が空中庭園に戻った時点で、マーレが私以外の子と避妊なしでヤってできた子供の数は、4人。やりおる。

 空中庭園(うち)のダークエルフの人口が順調に増えていってます。

 

 

 

【異世界転移400年目 <日目】

 

 欲望に正直なのは一向にかまわないんだけども、なんかマーレ……私への要求というかお誘いがどんどんエスカレートしてるような気が。

 

 それも、よくある『仲良くなったから調子に乗ってどんどん過激な要求をしてくる』とかではなくて……『そんなリクエストある!?』って感じで、こう、なんだ……高度な(ヘキ)を感じるお誘いがね、多いんだ。ここんとこ。

 いや、楽しんでやってるんだけどね私も。だから何も不満はないよ、あらかじめ言っとくと。

 

 具体的にどんなのがあるのかというと、

 

 

 例1)

「い、一緒にお料理とかしませんか? 図書館に簡単そうな料理の本があったんです!」

 

 そんな風に誘ってきて、一緒にキッチンでお菓子とか作ったりね。

 

 ただし、この世界では『料理』ができるのは、それ関係のスキルや職業(クラス)を持っている者だけであり……ナザリックだと、料理長と副料理長の2人しかいない。

 スキルを持っていない者がやっても失敗する。肉を焼いても黒焦げになったりとか。

 

 私もマーレもその手のスキルは持っていないんだけど、そこは後付けで結構なんとかなるんだ。

 装備している間特定のスキルを使えるようになる系のアイテムって色々あるから。

 

 なので、マーレと2人、そういう系のアクセサリーを装備してスキルを取得した上で、仲良くキッチンでお料理したんだ。

 

 

 …………2人とも裸エプロンで。

 

 

 まあ、まともに料理できる空間じゃなかったよね。

 頭の中あっという間にエッチなことに支配されてさ……。

 

 マーレの目、料理じゃなくて私の方に釘付けだったし……エプロンの前のところ、すごい形に変形しちゃってたし。

 というか、私はともかく何でマーレまでその格好なのか……いや似合ってたけども。

 

 最終的に、なんとか失敗せずに料理こそ作ったものの……焼き上がるのを待つ間に、先に私がマーレに美味しくいただかれてしまいましたとさ。

 

 適度な運動の後に食べたタルト(塩キャラメル味)は美味しかったです。

 

 

 

 例2)

「一緒に運動しませんか? テニスコートで!」

 

 テニスウェア(女物)に着替えたマーレにそう誘われた。

 

 いいよ、って了承して、私もコスチュームの中からテニスウェアを選んで着替えて、『練武郭』の一角にあるテニスコートへ。

 

 なおこの時私は、マーレがうなじとか脇とかパンチラとかを期待してる部分があるんじゃないかな……とか思ってたので、ノースリーブの上にけっこうきわどいスリットの入ってる、スカートも超短いやつを選んで着ていった。

 見た瞬間にマーレがちょっと顔を赤らめたくらいだったので、ストライクではあったと思う。

 

 けど、その後始まったテニスがさ……予想以上に『本気』だった。

 

 マーレって、本当に魔法詠唱者(マジックキャスター)か疑わしいくらいに力もスタミナもあるじゃん?

 その彼が、かなり全力でラケット振ってボール飛ばしてくるもんだから、細腕の『典型的な魔法詠唱者』でしかない私、振り回されっぱなし。

 

『あれ、テニ()がお望みでした!?』ってテンパりながらも、こっちもかなり全力でバフ系の魔法使って、それでもほとんど相手にならなくてさ。

 向こうの球、全部破〇球か何かかってくらいにゴツい球だったから……受け止めたはずなのに何回ラケットごと吹っ飛ばされたことか。

 

 最後の方なんか『完全なる戦士(パーフェクトウォリアー)』使ってどうにか食らいついてたよ……それでもボロ負けだったけど。

 

 で、問題はその後。

 すごい汗だくになっちゃったので、早くシャワー浴びようと思って帰りかけた私を、マーレが袖をつかんで引き留めて……そのまま、男子更衣室(貸し切りなので他誰もいない)に引っ張り込まれて……その途中で気づいた。

 ああ、お望みはこれかと。

 

 テニスの最中すでにスカートが変形し始めてた時点で気づくべきだったか……いや、そんな余裕なかったな。

 

 汗だくでべとべとで汗臭くなっちゃった上、体力使い果たしてヘトヘト、何もできない、されるがままの私は、まだまだ元気なマーレに好き放題されてしまいましたとさ。

 色んなとこの匂いとかも堪能されたり、ペロッてされたり……さすがに恥ずかしかった。本当の本当にされるがままだったから、ラブドールになった気分だったし。

 

 

 例3)

「え、絵のモデルになってもらえませんか……?」

 

 これはまあ……前の2つに比べれば、意図はわかりやすかった。

 

 予想した通りに、マーレが描きたがってた『絵』っていうのは、裸婦画で……私は、何も着ていないすっぽんぽんの状態で彼の前に立って、全てを見られながら描かれることになった。

 こういうのも嫌いじゃないので、ノリノリで色々なポーズを取らせてもらったよ。無難なものから『モロ』なものまで。

 

 ……ただ、まさか外でやらされるとは思ってなかったなあ……。

 

『空中庭園』の敷地すら出て、その外にある森の中、木漏れ日が降り注ぐ結構いいシチュエーションの場所があって――事前に見つけてあったらしい――そこで脱ぐことになっちゃった。

 侵入者防止の魔法は使った上でだから、誰かに見られる心配はしてなかったけど……恥ずかしいは恥ずかしかったな……。

 

 マーレはというと、いつもどおり体の一部分を変形させながらも、絵はしっかり真面目に描いてくれた。練習したのかわからないけど、結構上手かったと思う。

 

 もちろん、その後、絵だけで終わるはずもなく……木漏れ日降り注ぐ中で、マーレも脱いでしっぽりと……うん。

 モデルやってる間から興奮してムラムラしてたのが一発でバレて、それもちょっと恥ずかしかった……。

 

 

 

 ちなみに、描いてもらってる途中、何度か茂みが『がさがさっ!』って揺れて、びくっと驚いちゃったことがあった。誰かいるんじゃないか、見られるんじゃないか、って。

 けどそれ後から聞いたら、マーレが森司祭(ドルイド)系の魔法で植物を操作して揺らしてたんだって。私を驚かせるために。

 

 ……いい趣味してるじゃないの……。

 

 

 

 例4)

 

「こ、『煌皇郭』の庭にある散歩コースって、ペットを飼ってる人達に人気の、犬の散歩用のコースなんですよね? い……一緒に、行きませんか?」

 

 真っ赤になって、恐る恐るそんな誘いをしてくるマーレ。

 なお、犬は特に連れてきていなかった。

 

 代わりにその手(ぷるぷる震えてた)に持たれていたのは……革製の頑丈そうな首輪と、そこから延びるリード。

 首輪は……私の首にちょうどよさそうなサイズだった。

 

 

 

 ……ゴメン、コレはさすがに詳細を描写しようとすると年齢制限かかる。

 

 

 

 ……え、やったのかって? ……やったよ。めちゃくちゃ興奮した。

 めずらしい、ちょっとサドっ気のあるマーレなんかも見られちゃったりして……おっと危ない。

 

 

 

 で、こんな感じでマーレからのディープめな要求がいくつもあって……けど、さすがに思ったんだよ。

 こんなの、マーレが思いつくか? って。

 

 で、容疑者に関してはすぐ思い浮かんだので、問い詰めたら……シャルティアとデミアが無事に自供しました。

 

「どれもこれも最ッ高でありんした! 特に『テニス』と『犬の散歩』……普段気弱な男の娘が、年上のエッチなお姉さん相手にひーひー言わせるのがもぉぉぉたまんなかったでありんす!」

 

 などと供述しており……っておい!? 見てたのお前ら!? 全然気づかなかったよ!?

 さてはデミア……お前だな。私の感知能力をすり抜けられるのなんてお前くらいだぞ。

 

 てへぺろ、と悪びれもせず認めるその笑顔がかわいいけどムカついたので、今度同じ目に遭わせてやろうと……いやダメだ、こいつならどれも普通に喜ぶわ。我ながらなんてエロモンスターを生み出してしまったんだ。

 

 で、そのデミアはというと……なんと理論武装でこの一連のことを正当化しにかかった。

 

「お互いに昂って、盛り上がって。興奮してる状態でヤると、満足感も大きくなるのはもちろん、統計的に強力なスキルを持った子が生まれやすくなるみたいなのよ。だからマーレ君はもちろん、あなたですら面食らうようなシチュエーションを用意してトライしてもらったってわけ」

 

 データ提示されてみて見たら、マジなんだもん……もう怒るに怒れん……。

 理由の大半はこいつとシャルティアの趣味だってことはわかり切ってるのに……。

 

 ……まあ、いいや。

 デミアも言ってた通り、どのプレイも結局……私もマーレも楽しんじゃったしね。

 

 ただ単に今のこの胸の中のもやもやは、裏で糸を引かれてたことに関してのものだし……私より彼女達が上手だったってだけのことだな。

 

 なお、今後も油断すると、シャルティアやデミアからマーレに『アイデア』を伝えて、私を超恥ずかしいけど超きもちいいシチュエーションに突き落とすのでよろしく、だそうだ。

 ほんっとにもー……楽しみにしてます!

 

 

 

【異世界転移400年目 >日目】

 

 昨日の『犬の散歩』で妊娠したので、産みました。

 

 けどその時、昨日の体験が記憶に残りすぎてて……産屋に入って産む時に、に四つん這いになって力もうとしちゃった……

 

 取り上げようとしてくれたクリムに『あの……その格好で産むんですか?』『いつもどおりちゃんと横になった方が……』って戸惑った目で見られた。超恥ずかしかった。

 

 立ち合いに来てくれたマーレも、多分昨日を思い出して顔を赤くしてた。

 

 その隣でデミアが腹を抱えて爆笑してた。おのれ……!

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。