第10話 女子会 前篇(トラウマ克服大作戦)
天国の広場。
ふー子は行ったり来たりソワソワ歩き回っていた。
「……このままだと、タイトル詐欺でJAR○に通報されるにゃ……
最悪、アカBANされて……お気に入りの続きが読めなくなるにゃ……!」
ミケミケは眉をひそめる。
「いや誰も通報しないし、BANもされないから……」
コロは不安そうに尻尾を丸める。
「ふ、ふー子先輩……そんなに深刻なんですか……?」
ふー子は真剣にうなずいた。
「最近、ヨロイのトラウマのせいでまったりできてないにゃ。
……それに実は……白雪がちょっと苦手なのも……
小さいときに見たアニメの影響にゃ……」
ふー子は視線を落とした。
「そのアニメに“白い鎧のイタチ”が出てきて……
それが、もう……めちゃくちゃ怖くてにゃ……
白雪を見ると、ちょっとだけ思い出しちゃうんだにゃ……」
ミケミケとコロは目を丸くした。
ミケミケ「なるほど……だから白雪さんの前でぎこちなかったんだ」
コロ「ぼ、ぼく……全然気づきませんでした……!」
ふー子は胸を張った。
「でも“知らないものは怖い、知れば怖くなくなる”って
おじさんとテレビで見たにゃ!
ふー子は胸を張った。
「だから今日は……白雪のことをたくさん知る女子会を開くにゃ!」
ミケミケ「うん、まぁ……理屈としては間違ってないね」
「女子会〜〜!」
コロがテンション高く手を挙げる。
ミケミケ(いや、あんた女子ちゃう……)
そこへ、当の白雪が歩いてきた。
白雪は丁寧にお辞儀をする。
「本日は……女子会に招いていただき、ありがとうございます。
ところで……女子会ですよね?」
ふー子は真剣な顔でうなずく。
「そうにゃ」
そして横のコロも満面の笑みで続ける。
「そうです!」
白雪は首を傾げた。
「ええと……コロさんは“殿方”ですよね?」
ふー子は小声でミケミケに囁いた。
「ねぇミケミケ……殿方って何にゃ?」
ミケミケは噴き出しそうになりながら、
必死にこらえて答える。
「……お、おとこ、って意味……ぷふっ……」
ふー子「ふーん……なるほどにゃ」
コロは胸を張って宣言する。
「白雪さん、ぼくこの前の女子会にも参加しました!
だから今日も問題ありません!」
白雪(え……いいのですか?)
ミケミケはすでに涙が出るほど笑いをこらえている。
「いや、そこ突っ込むと収拾つかないから……はは……」
白雪はふと、別の疑問を口にした。
「では……クロベエさんは来られないのですか?」
ふー子は真顔で答える。
「今日は女子会にゃ。
男のクロベエが来るわけないにゃ」
白雪「そ、そうですか……?」
コロはニコニコしているが、
その笑顔はどこかで “あれ?” と言っていた。
ミケミケはとうとう声をあげて笑った。
「……ふふっ……もう無理……!」
⸻
■ そして女子会は始まる――
……が、これはまだ前篇。
ふー子の目的は
「白雪を知って、怖くなくなること」。
ただしその裏で、
“コロを盾にしようとしている”のは誰にも知られていない。
天国の日差しの下、
奇妙な女子会(?)がゆる〜く幕を開けた。
つづく(中篇へ)
====================
投稿作業中エラー画面で固まった為
リアル垢BANされたと思いました ⋯