「あ~退屈だ。くっそ・・・蜀で誰か一人だけ休暇なんてめったにねぇし、俺様がその一人だけってよぉ・・・飲み仲間いねぇなぁ・・・。ック・・・ふぅ・・・しゃーねぇ、薬草でもためておくか。」
張飛は少しフラリとしながら矛を担いで歩き回った。
「なんだぁ?どっかでみたな?そうだ商人が売ってたな。なんだけっか?痛み止めとかなんとか・・・もしゃもしゃ、あめぇな!いっぱい生えてんじゃねぇか。もしゃもしゃ・・・んめ・・・んめ・・・うぃ~~。うおおおおなんか胸のあたりがドッカンドッカンしてきたぞ!!それに久々に酒がうまく効いて、うぅ~力が抜けるぜ・・・っととと、昨日鍛練しすぎたか。なんかあちこちいてぇな。無理な鍛練してねぇんだがな・・・。あん?おいおいさっき飲んだばっかりなのに頭が割れそうにいてぇな。チェッ、しゃーねぇ。帰るか。ん?力が・・・入らねぇ・・・チクショウ休暇でよかったぜ。徐州の時みたいになっちゃ洒落にならねぇ。」
夜、いびきをかいて外で寝転がる張飛のもとに女性がすっと現れた。
次女張皇后である。
「父上いったいどこで飲んで、ここまで歩いて・・・。」
ひょいと片手で担いで
「酒は抜けている。これは、甘草。大量に食い荒らして・・・もしや偽アルドステロン・・・いけない。カリウム・・・この辺りなら・・・あった。キノコ。暗くてよく見えないけど・・・」
もう片方の手で摘んでは父の口いっぱいに突っ込んだ。
張皇后が巨体を担いですたすた歩いていると、張飛はひたすら笑い出した。
「よかった。目が覚めた。・・・サイロビシンが入っていたみたい。大丈夫、明日には抜ける。」
その晩、張飛の笑い声で、夏侯夫人、敬哀皇后、張皇后、張苞、張紹、誰一人一睡もできなかったという。
魯粛的音曲造形新書
諸君、音曲は嫌いではなかろう。これは周瑜殿がつづった難しい言葉をできるだけ読みやすくまたわかりやすく書き直したものだ。これを知れば、より音曲の楽しみを知り、仲間と分かち合うことができる。さぁ、前書きはここまでだ。始めよう。
1、12の音の名前
ツェー、ニ、イー、ファ、ト、アー、ビー
チス、変ホ、ファシャープ、アス、ベー
この12の音を組み合わせることで音曲が成り立つのだ。
2,キーの調
ツェードゥアーではこのドから始まってディー、ミ、へ、ゲー、エー、ハーの音を使う。どうだ?順番に鳴らすとなかなかにいい響きじゃないか。
そして、スケールにはメジャーと短とあり、この場合イの音から始まりこれをラmollと呼ぶ。ここから順番に鳴らすと、なるほどさっきとは違うがやはり丸く収まったな。
3,和音の基礎
手短に話すとドミナントセブンスをさらに強調するセカンダリードミナントをさらに印象付ける、サスペンデット四番、を取り付けなおかつドミナントの伏線に4度下のコードを短7度の4和音にし、トゥーファイブの流れを汲んだセカンダリにし、ドミナントに9thを加えると、ⅠmM7に帰結した時のすっきり感がたまらんぞ。
4,和音の寄る辺
アイオイニアン、ドリアン、フリジアン、リディアン、ミクソリディアン、エオリアン
、ロクリアンとあって、それぞれアボイドノートがあり、このスケール上でぶつける困る音をアボイドと言う。
あとがき
さて、こんなところだ。音曲と言うのはとても自由だがちょっと覚えれば理解も深まる。これを読んだ諸君も、もちろん大人でも童でもすっとわかって音曲も今までとは違い鮮明に聞こえるだろう。
魯粛子敬