真・三国無双 笑   作:peacementhol

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短すぎて投稿できないから二本立て

蜀帝セレブリティライフ

建安二十四年の冬、成都。漢中王の休日は、宮門の脇にムシロを敷いて露店を出すところから始まる。

「おはよう我が忠臣たちよ。休暇でここに座ったのは、ああすまぬその台を運ぶので・・・おお手伝ってくれるのか。助かるぞ。さて、このムシロの束をだな・・・」

おもむろに玄徳はムシロを丸めて両手でぎゅっと押してゆっくり両腕を離すとわらじが現れた。

「殿、それはどこで手に入れた妖術ですか?」

「ん?ああ、志を果たすべく雲長や翼徳に出会う前はこれで生活していたのだ。」

言っているうちに5足を台に並べ、6足目は逆さにして2段目に積み始めてある。

「たまにやらないと落ち着かなくてな・・・。だが、これを履いて歩く兵たちはこのわらじを履きつぶしてほしいという思いがある。つまり死なないでほしい。焼けた戦場にこれを転がしておきたくないということだな。少し私情に過ぎたか?」

「殿、それはどこで手に入れた妖術ですか?」

16足さらに無言で作り玄徳は

「・・・長年やってるとそう見えるのか。視察に行くとやけに感謝される。生活のために数をこなしていたから履き心地はともかく、私は慕われているのだとより活力をもらえるのだ。」

「面妖な妖術ですね。それがあれば曹操にたっぷり復讐できるでしょう?ほかにどんな妖術をお持ちなのですか?」

30足1ロットで4ロットほど運び出してもらった後玄徳は

「私一人では全員分を編んでやれぬゆえ、皆にも覚えてもらいたい。」

「劉備殿、そろそろ説明してくださいよ。その妖術、グボォァッッ!!!」

手を血振りした劉備は

「おお、法正!加減を間違えてしまった!すまぬ。おお・・・すまぬ・・・」

涙も流さず乾いた声で形式ばって言う。そこへ

「関羽様・・・関平様、周倉様がお討ち死に。関興様、関索様、関銀屏様ご帰還されました。うぅぅ・・・」

「全兵を集めよ。孫権を討つ!!」

2年後、75万足のわらじが長江を泳ぐ。この出来事が綴られるのはわずか60年ほど先の話である。(※60年後は数万人ほど、14世紀に再編された演義においては75万人と言われている。)

 

 

女将軍王異の寝室

212年、涼州の冀城が馬超に襲われ、王異は息子を失った。壮絶な戦いを経て、王異はついに勝利を収める。城内に残された馬超の家族、そして幼い子供たちの首が容赦なくはねられていく。

「私の息子もこんな目に遭った。でも、復讐を果たしても何も変わらない。辛いだけね。馬超も本当は……」

いびきをガーガーと鳴らす夫・趙昂が眠る隣の部屋で、王異はふと思いを馳せる。

「馬超も私も、憎い相手の家族を殺した。この乱世では当たり前の方程式なのに、なんだか眠れないわ。寒さのせいね。女の冷えには当帰芍薬散と、麻黄湯、それに八味地黄丸……身に沁みて温まるわね」

趙昂のいびきが屋敷に虚しく響く中、朝方に王異はぽつんとこぼした。

「憎いはずなのに、悪い縁なのに、一晩中あの男のことばかり考え込んでしまったわ。ああ馬超、あなたは私の眠りすらも奪うの? これ以上、私から何を奪えばいいというの?」

翌晩、眠る王異の凄まじい寝言を偶然聞いてしまった召使は、恐怖に震えながらこう耳にしたそうだ。

「ああ、馬超、何もかもを奪った男。決して許さない。旦那はもう私に興味もないし、私は何もかも失ったわ。こうなったら、あなたとサシ違えてあげる。一騎打ちをなさい。私のすべてを奪えばいいわ、私もあなたのすべてを奪ってあげる。zzz」趙昂のいびきはさらにはげしくなっていたらしい。続けて「……武器も防具も使わない一騎打ちよ。フフフ……意味がわかるかしら? そうすれば、あなたも私も、お互いに『仇の子供』を殺せなくなるのよ。ウフフフ……。馬岱、あなたも不幸ね……zzz……『姉が憎い』って、一体どんな気分かしらね。……ああ……あ……馬超……馬超……。あなたは私の心まで奪うのね……馬超……」

後日、王異はかつて親友のふりをして騙し、処刑した馬超の妻・楊氏が埋まっている場所へ向かった。墓石代わりの簡素な目印に、彼女はそっと語り掛ける。

「あなたが死んでくれたおかげで、私は馬超のすべてを奪う覚悟が決まったわ。そして私も、彼にすべてを奪われる。そうなれば、私たちから誰も何ももう奪えない。これからすべてを奪い合って、お互いに最高の人質を取り合うの。馬超が死んだら私も死ぬ。……最高じゃない? 聞けばあの男、劉備……あの男の犬になったらしいわね。そこで見ていなさい。あなたの愛した人が、あなたを殺した女に生涯縛られ、縛り付ける様子を」

彼女が視線を向けた先では、繋がれた馬の首が、成都への入り口、険しい漢中の方角をじっと向いていた。

「馬超、今すぐ何もかもを奪い合いましょう。二人が愛したもの、憎んだもの、そのすべてを……」

女傑の背負った復讐の重圧はあまりにも重く、しかし、敗れてなお猛将たる馬超の器は、その歪んだ情念すらも受け止めてしまう予感に満ちていた。

馬岱「ストーーーップ! 暗い顔してちゃダメだよ!明るくいこうよ!ドロドロは笑・三国無双じゃお断りだよ!」

 

 

 

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