遊戯王 英雄の転生   作:茶々円

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先に言っておきます、零児ファンの方、すいません。
零児のキャラがよくわからない……


二話 振り子の目覚め

「遊星、あなたデュエルスクールはどうするの?LDSならいつでも入れてくれるらしいけど……」

「いや、俺はプログラミングのバイトが最近忙しいしやめておくよ。」

「そう…」

 

 

 

 

今の私の名は『巴遊星』。こちらに転生してから14年となった。偶然かあの神の気まぐれか私の今の容姿は幼い頃の不動遊星そのものであり名前も遊星となった。そして性格も『遊星』になってから長い時間が過ぎてしまったため元の私の性格も既に忘れてしまった、なので私はこの世界ではもう遊星として生きている。

………ただこの世界に来てまだ我が生涯の友──アンチノミー、アポリア、パラドックスと再会出来ていない。きっといつか会えるだろう……私は彼らと平和な時代を過ごせるだけでいい。そう思っている。

 

 

 

そしてこのおっとりとした金髪の優しそうな女性は『巴真美』、この世界での私の母であり超大型デュエルスクール『LDS(レオ・デュエル・スクール)』の中のエクシーズ学科の講師である。彼女自体のデュエルの腕も凄まじく【マドルチェ】と言う超高速エクシーズデッキを使用している。余談だが私が生まれる前、つまりLDSに就職する前はその美しい容姿を活かしデュエルアイドルとして名を馳せていたらしい。

 

 

 

「ただいまー。」

「お帰りなさい、父さん」

「おう、そういえばお前の欲しがっていた[ゾンビキャリア]、知り合いのシンクロコースの教授から貰ってきてやったぞ、ほれ。」

「ありがとう、父さん。」

 

 

この方は私の父である『巴恭祐』母と同じくLDSに勤めておりシンクロ部門の講師をしている。彼の使用するデッキは【ドラグニティ】と言われるシンクロデッキである。母と父はLDSで知り合い、お互いに気が合ったことが馴れ初めらしい。

 

 

 

 

 

 

Z-ONE(遊星)の部屋

 

 

 

「まだ絵がない…いつ出るんだ?」

 

 

 

私は机の中の箱に入っている40枚のカードの束────デッキを取り見つめていたがこのデッキはモンスターカードは何故か白紙となっており、その他の魔法カードや罠カードなどはしっかり写っている。このデッキについてわかっていることは効果が無効化されても戦えるデッキであること、そして【クリフォート】と呼ばれるテーマだということくらいだ。

 

 

「まあ考えるだけ無駄だな……さっさと【インフェルノイド】と【QJD】の調整をするか。」

 

 

 

私がこの世界で使っているデッキは二つ存在し、スタンディングデュエル用のデッキは神から用意された【インフェルノイド】というデッキ。

属するモンスターは全て炎属性・悪魔族の特殊召喚モンスターで統一されている、このモンスター達はクリフォトの図式である「邪悪の樹」にて各球に割り当てられた悪魔たちからとられており、モンスターのレベルは割り当てられた球の番号の値と等しい。

そして一家の息子として使用しているデッキは遊星のデッキを私なりに分析、回転に特化させた【QJD(クイックジャンクドッペル)】、を使用しており[スターダスト・ドラゴン]に似た戦士族アクセルシンクロモンスター[スターダスト・ウォリアー]をエースにしている。

 

 

 

 

 

ふむ…先ほど父から貰ったゾンビキャリアをインフェルノイドに入れてみましょう、これで名推理による事故が少なくなるはず……、いや、それなら[天魔神ノーレラス]と[ファントム・オブ・カオス]を採用して爆発型にするのもいいですね……でも安定性が落ちるのは怖い。

 

 

 

『遊星ー!遊矢君テレビに出てるわよー!』

 

 

 

遊矢がテレビに!?彼はよく何かをやらかす、今度は何をやるのですかね?

 

 

 

 

遊矢とは遊勝塾に通っている私の同じ学校の友人であり彼の父親はあの有名エンタメデュエリストの榊遊勝であり私は彼の大ファンである。

遊矢は小さな頃からの幼なじみでよく遊勝さんの試合を見に行ったり食事に招かれたりしていた。公式ではないが彼と私のデュエル戦績は私から見ると254戦190勝、彼は盤面を揃えると安心してしまう癖が存在し、そこを[ネヘモス]で破壊すると立て直しがきかなくなってしまいそのまま押し込める。ただ爆発力自体は凄まじく油断しているとすぐに4000ポイント奪われ敗北に繋がる。

 

 

 

私がそのようなことを考えながら部屋のテレビを付けると遊矢が彼の切り札[オッドアイズ・ドラゴン]に乗り、アクションデュエルを行っていた。相手はLDSのストロング石島さんですか。

 

 

 

『オッドアイズ・ドラゴンの攻撃!』

 

 

 

 

遊矢が押していますね、このままいけば………む。

 

 

 

『俺もアクションカード[奇跡]を発動させたのさ!』

 

 

 

アクションカードの確保が間に合わずオッドアイズ・ドラゴンが破壊され更にライフは10倍の差という絶対絶命のピンチ……、でもあなたならきっと皆をあっと驚かせるような手段で逆転すると信じていますよ……遊矢。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『揺れろペンデュラム!大きく!もっと大きく!』

 

 

 

 

 

遊矢…どうやら勝機を見いだしたようですね……、何っ!?

 

 

 

あの遊矢のペンダントの輝きに共鳴して箱の中に入っている私のデッキも光り出した。

 

 

 

『揺れろ!魂のペンデュラム!天空に描け光のアーツ!』

 

 

 

 

 

 

 

 

──────────────────────

 

 

???

 

 

 

 

『市内臨海にて、高レベルの召喚反応確認!』

『解析急げ!』

 

 

 

コンピューターに溢れた謎の場所、そこでは複数人の研究者が榊遊矢の起こした謎の召喚反応について解析していた。

 

 

『召喚形式、ペンデュラムです!』

『ペンデュラム……召喚!?』

『あ!市内にてそれに共鳴した大きな反応!……場所は…巴家です!LDSの講師夫婦の家です!』

 

 

 

──────────────────

 

 

 

 

遊矢…やはりあなたならやってくれると信じていました、それよりも今の光は…?…まあこのデュエルを見届けましょう。

 

 

 

 

『螺旋のストライク・バースト!』

 

 

 

でもこれだけでは彼のライフ…4000は削り切れない、そして彼の手札には必ず逆転手段があることでしょう……

 

 

 

『オッドアイズ・ペンデュラムドラゴンの効果!レベル5以上のモンスターと戦闘を行うとき戦闘ダメージを倍にする!』

 

 

 

 

 

 

そうだ……『どんなときでも諦めない』…榊遊勝の言葉でしたね…。

 

 

 

 

 

私は遊矢の勝利を確信するとテレビを切り、箱の中に入ったデッキを確認すると白紙のカードに絵柄が写し出されていた。

そこには[クリフォート・ツール][クリフォート・アセンブラ]などの【インフェルノイド】と同じ邪悪の樹をモチーフとした10種類のカードが写っていた。

 

 

 

 

───────────────────────

 

???

 

 

 

 

「社長、少年の身元が判明しました。榊遊矢、14才、舞網市立第2中学の二年生です。デュエルクラスはジュニアユース、これまでの主な大会の成績はこちらに…」

『五割程度か…デュエルはどこで?』

「市内の遊勝塾というデュエル塾に通っています。」

「遊勝塾……榊遊矢?」

「はい…お気づきの通りこの少年は榊遊勝の息子です。」

「三年前に行方不明になった榊遊勝の息子が、未知なる召喚方法を…榊遊矢……。そういえば確かそれに共鳴したもう一つの反応が出たと聞いたがどこで起こったんだ?」

「はい、あのLDSの夫婦講師……巴家です。」

「巴さん達か……」

 

 

 

……あの人達はシンクロとエクシーズの混合一家だったはずだ。遊星君か…、彼は【クイックジャンクドッペル】に加え特殊なデッキを使用していて【クイックジャンクドッペル】を使用した彼はシンクロコースでもトップクラスの成績を誇っている刀堂刃とでも同等の勝負が出来るだろう。公式大会でもそれなりの勝率を誇っており彼の母親を通じてLDSにも勧誘しているが来る気配はない。

 

 

 

 

 

「…少しでもペンデュラムに関わる手がかりがあったら私に報告しろ。」

「はっ。社長はどちらに?」

「……私直々に巴家に向かう。」

 

 

私はデッキを持ち部屋から出て行った。……少しでもペンデュラムに関わる手掛かりがあると良いのだが…。

 

 

 

 

───────────────────

 

 

 

よし……仮説が多いですがペンデュラムの効果は大体理解できた、あとは実験する相手がいれば良いのですが。

 

 

 

 

ピンポーン。

 

 

 

 

まさかもう嗅ぎつけて来たんですか……

 

 

 

 

「あら零児君、どうしたの?」

 

 

 

 

 

零児さんが来てるだって!?

 

 

零児さんは幼い頃からデュエルの英才教育を受けており、彼の講師として私の母がエクシーズを、父がシンクロを教えおり、幼い頃からよく家に来ていた。その関係かよく夕飯を共にしており私にとっては兄のような存在である。

 

 

 

「遊星ー!零児君が用事があるみたい!来てー!」

 

 

 

やはりペンデュラムのことですかね?とりあえずこのデッキを持って行きましょう。

 

 

 

 

 

 

リビング

 

 

 

 

「真美さん、いきなりで悪いのですが今から遊星君を少々お借りしてもよろしいでしょうか?用事は遊星君が一番わかっているはずです。」

「構わないわよ。ただし帰ったら一緒に夜ご飯、食べて行きなさい。」

「いつもありがとうございます。………遊星君、行こうか。」

「あ、はい、じゃあ母さん、父さん、行ってきます。」

「いってらっしゃ~い。」

「行ってこい。」

 

 

 

 

 

 

私と零児さんは母と父に見送られながらガレージに置いている自分で制作したバイクに乗り零児さんの乗るバイクの後を追いかけた。

 

 

 

 

 

 

 

 

数分後…

 

 

 

 

LDS決闘場

 

 

 

 

 

「さて…私が君を呼び出した訳はわかるかな?」

「ええ、これでしょう?」

 

 

 

私は先程持ってきたデッキ【クリフォート】の中からモンスターカード───と呼べるのかすらわからない下半分が魔法カード、上半分がモンスターカードのカードを一枚零児さんに見せた。

 

 

「……ああ、それだ。今日ストロング石島とのデュエルで榊遊矢が見せたペンデュラム召喚……それと同時に大きな反応が君の家であってね、訪ねてみたら案の定……という訳だ。」

「それで?俺からこのカードを強奪するんですか?」

「いや、そんなつもりは毛頭ない、ただ今から私とこの誰もいないアリーナでデュエルをしてほしい、そして見せてくれ、ペンデュラム召喚を。」

 

 

 

 

……彼の母がいたならきっと強奪を指示していただろう。先程バイクでライディング中に母は出張中だと言っていた。

 

 

 

 

「……誰も見ていませんよね?」

「ああ、早く始めよう。」

「それもそうですね。」

「では……」

 

 

 

 

 

お互いにデュエルディスクを展開、デッキをセットしオートシャッフル機能でデッキがシャッフルされる。

 

 

 

 

 

「「デュエル!」」

 

不動遊星4000

赤馬零児4000

 

 

 

「俺の先攻!」

 

 

 

この世界では先攻ドローが存在しない……中々厳しいですね…

それにこのデッキ…[クリフォート・ツール]を引くことが出来ないと安定性が少々落ちる…、ならこれしかない。

 

 

 

「俺は、[クリフォート・アーカイブ]を通常召喚、【クリフォート】はとある四体を除き攻撃力を1800、レベルを4にして通常召喚可能です、そして[アーカイブ]に装備カード[機殻の生贄]を装備、カードを一枚セットしてターンエンドです。」

 

 

 

このカードで出来ればアセンブラが欲しいですね…

 

 

 

 

「私のターン、ドロー。……まずは安定させよう、手札から魔法カード[おろかな埋葬]発動!」

 

 

おろかな埋葬……墓地を利用するデッキですかね……まあこのカードは今は発動させるべきではない…

 

 

 

「私はデッキから[トリック・デーモン]を墓地に送り効果を発動!デッキから【デーモン】と名の付いたカードを一枚サーチする、私はデッキからデーモンの騎兵を加えそのまま通常召喚!」

 

 

 

 

社長のフィールドに攻撃力1900のモンスターが表れた。こちらのアーカイブは装備カードによって攻撃力2100で戦闘で破壊されない……まさか!

 

 

 

「私は手札から装備魔法[堕落]を君の[クリフォート・アーカイブ]に装備!コントロールを頂く!」

 

 

 

 

 

やはりですか!やってくれますね……ですが!

 

 

 

「その瞬間俺はセットしているトラップカード[魂の転身]を発動!通常召喚されたレベル4以下のモンスターをリリースして二枚ドローします。……なっ!?」

 

 

 

驚いたことに私がリリースした[アーカイブ]は墓地ではなくエクストラデッキに16枚目のカードとして入り込んだ。

恐らくペンデュラムカードが墓地に行くときには墓地には行かずエクストラデッキに行くのだろう。……そしてペンデュラム召喚はこのエクストラデッキからも召喚可能と…。

 

 

 

 

「っ……[堕落]は装備モンスターが存在しなくなり破壊される……」

「二枚ドロー!そして一連の処理終了後にリリースされた[クリフォート・アーカイブ]とフィールドから墓地に送られた[機殻の生贄]の効果を発動!まずは[アーカイブ]の効果でそちらの[デーモンの騎兵]を手札に戻します!そして[機殻の生贄]の効果!デッキから【クリフォート】モンスターを一枚手札に加える!俺はデッキからペンデュラムモンスター[クリフォート・ツール]を手札に加える!」

 

 

 

ドローしたカードは……成る程、[クリフォート・アセンブラ]と[機殻の要塞]ですか……この状況で最高のカードを引きましたね…。

社長も戦略を崩されて少し狼狽えているようですね、このまま一気に畳みかけましょう。

 

 

 

「……カードを三枚セットしてターンエンドだ…。」

 

 

 

あの三枚のカード……恐らく一枚はデッキ的に[デーモンの雄叫び]の線が濃い、そしてあの二枚は攻撃反応……いや、[雄叫び]と役割が被るので召喚反応系の確率が一番高い……、まあ引っかかって見ましょう。

 

 

 

「俺のターン!ドロー!まずは速攻魔法[サイクロン]を発動!あなたから見て一番右のカードを破壊します!」

「……サイクロンが破壊される。」

 

 

 

よし!

 

 

 

 

「……お見せしましょう、俺はペンデュラムゾーンに[クリフォート・ツール]をセッティング!そしてペンデュラムゾーンに存在する場合のみ発動できる効果!ライフを800ポイント払うことでデッキから【クリフォート・カード】をサーチ!俺はこの効果でデッキから[クリフォート・アーカイブ]を手札に加える!そして通常召喚!」

遊星LP4000→3200

 

 

 

「君がモンスターを召喚した瞬間罠カード[激流葬]発動!そのモンスターを破壊する!」

 

 

 

 

 

「っ……!俺はフィールド魔法[機殻の要塞]を発動!このターンもう一度【クリフォート】モンスターを通常召喚可能となります!」

 

 

 

 

やはり………、こいつを出すしかないようですね……

 

 

 

──────────────────────

 

 

 

 

とりあえず激流葬で場は安定した…あのペンデュラムカードでライフを払ったおかげでキルラインは下がっている、次のドロー次第では一気にライフを削り取る。

 

 

 

「………行きます!スケール1のアセンブラをペンデュラムゾーンにセット!これにより俺はレベル8からレベル2のモンスターをペンデュラム召喚可能となります!」

 

 

 

来るか……ペンデュラム!

 

 

 

「ペンデュラム召喚!出でよ!二体のクリフォート・アーカイブ!クリフォート・ゲノム!」

 

 

 

 

あれは……!先ほど私の破壊したモンスター達ではないか!?ペンデュラムは破壊されたモンスターも降臨させることができるのか……!?

 

 

 

「そして俺は三体のクリフォートモンスターをリリース!物質主義を司る第10のクリフォート、その力で刃向かうもの全てを殺せ!アドバンス召喚!アポクリフォート・キラー!」

 

 

 

 

 

上空から神々しい巨大な光の柱が出現し、その中に三体のモンスターが飲み込まれ、凄まじい大きさの要塞のようなモンスターが降臨した。

 

 

 

 

 

「行きます!アポクリフォート・キラーでダイレクトアタック!」

「っ!罠カード発動、[次元幽閉]!貴様のそのモンスターを除外する!」

 

 

私の目の前に異次元へと繋がる裂け目が発生し、あの要塞を今にも飲み込もうとしていた。

 

 

 

 

 

 

「っ!?なんだと!?」

 

 

 

今にも要塞を覆おうとしていた裂け目は要塞から発射されたレーザーによって全て破壊され、跡形もなくなった。

 

 

 

 

 

「残念でしたね!通常召喚したキラーには魔法や罠、このモンスターのレベルよりも低いモンスター効果を受けない!戦闘は続行される!」

「くっ!」

 

零児LP 4000→1000

 

 

あの要塞───キラーの発したレーザーを食らい私のライフは一気に残り1000になってしまった

 

 

 

攻撃力3000で実質レベル9以下の効果モンスターの効果、魔法罠を全てシャットアウト……

恐らくレベル10としては大きな欠点である特殊召喚不可能という大きなデメリットをもっている所謂『ロマンモンスター』だろう。……本来はそれで許される筈だがペンデュラム召喚がロマンを現実を変えており非常に厄介な敵となって今は目の前にいる。

 

 

 

 

「メインフェイズ2に移行して[アポクリフォート・キラー]の効果発動!あなたはあなたのフィールド、手札からモンスターを一枚墓地に送らないといけない、因みに俺から見た相手プレイヤー………つまりあなたが選ぶので「墓地に送らなければならない」はカードの効果不可能です。」

「……手札からヘル・エンプレスデーモンを墓地に送る。」

 

 

 

くっ……圧倒的な攻撃力と守備力、さらに殆どのモンスターを寄せ付けない耐性に加えて更に毎ターン確実に相手の手段を潰す、……私の手札にモンスターは一枚しかない…、つまりモンスターを引き込めないとあの要塞の効果でモンスターが潰されてそのままダイレクトアタックか……

 

 

 

 

「エンドフェイズ!ペンデュラムゾーンのアセンブラの効果を発動!このターンアドバンス召喚の為にリリースした【クリフォート】モンスタ一体につき一枚ドローする!このターン俺は三体の【クリフォート】モンスターをリリースした!つまり三枚のドロー!」

 

 

 

三枚のドローだと!?……いや、それよりもあの【クリフォート・ツール】だけではなく他のペンデュラムカードにも同様にあの場所にセットしている時の専用効果があると考えていいな。

 

 

 

 

 

 

これが私の運命を決めるドロー……ここでモンスターを引けないと…

 

 

 

 

「私のターン…!」

 

 

 

 

 

 

 

 

ぐっ……[奈落の落とし穴]か……!あと一ターン早ければ…!

 

 

 

「………サレンダーだ。」

 

 

 

 

サレンダー、そう言うしかなかった、どの道ターンを返せば私の敗北は確定する。

 

 

「圧倒的だな……、これがデュエルの新たな可能性……」

 

 

ペンデュラムによるリリースの確保、そして圧倒的な攻撃力。

ペンデュラムがあれば『ロマン』と言われているデッキの救済も可能となるかもしれない。それに私の考えている全ての召喚方法を操るあのデッキにもペンデュラム召喚のギミックが入るだけで格段に成功率が上昇する。

 

 

 

 

 

「遊星君、君さえ良ければそのペンデュラムカード、貸して貰えないだろうか?」

「いいですよ、……ただし条件があります。」

「……聞ける範囲なら聞こう。」

「はい、あなたのペンデュラムの開発が終わるまでは私がペンデュラムカードを持っていること誰にも言わないで下さい。無論他のLDSの方々には『今日の反応は誤認だった』と言ってください、以上です。」

 

 

 

 

私の親友───遊矢は今頃自分だけのペンデュラムカードを手に入れて舞い上がっている筈だ、それを親友である私が壊してしまうなどもってのほかだ。零児さんに頼んで徐々に浸透させていき、何事も無かったかのように私も使うのが一番良い方法だろう。

 

 

 

「…了解した。」

「では家に帰りましょう、母さんの料理が冷めてしまう。」

「そうだな。」

 

 

 

 

再び私と零児さんは家に戻るためにバイクに乗った。

 

 

 

 

巴家

 

 

 

「どう?今日はイタリアンにしてみたの。」

「美味しいよ、やっぱり母さんの作るイタリアンは最高だ。」

「いつも通りの美味しさです、私の家のメイドが作る料理よりも格段に美味しい。」

「うふふ、誉めたって何も出ないわよ♪」

 

 

 

母さんはとても上機嫌になっていた。母さんは舞い上がってしまうと失敗してしまう悪癖がある、それはデュエルにも料理にも共通している、明日の料理が心配だ。

 

 

 

「ムグムグ…そういえば今日うちのシンクロコースに遊星に似た凄い子が来たんだ」

「へえ…どんな人?」

「遊星と相手ターンにシンクロ召喚するんだ。スピードで言えば遊星に匹敵するかもな。」

 

 

 

え?

 

 

 

「その人はどんなテーマを使っていましたか!?」

 

 

 

 

相手ターンにシンクロ召喚……そんな芸当が出来るのはクリア・マインドに目覚めたもの───本物の不動遊星と『私』、偽物の不動遊星、そして………

 

 

 

 

「ああ、TG(テックジーナス)と言ったかな………名前は……」

 

 

 

 

 

名前はもうわかっている、私の生涯の友……そして遊星の友であり彼に『希望』を見いだしそして希望を託した……

 

 

 

「思い出した!名前はブルーノ・アンチノミーだ!」

 

 

 

 

 

 

 




デュエル書くの難しい~!



零児のデッキが【デーモン】な理由はまだDDDが完成していないこと、そして悪魔繋がりです。



次回はブルーノ登場回です。お楽しみに!
感想など気軽にどうぞ。



────追記────

召喚権を追加でやってました……申し訳ない…
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