FFⅦ Reclaim   作:笑嘲嗤

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クラウドが妄想じゃなくて、ガチでソルジャーだったという設定です。
よろしくお願いします。


第1話 徴兵

 クラウドは泣いている母を優しく抱きしめる。

 

「ごめんねぇ!あなたが兵隊に取られるようなお母さんで!ううぅ」

 

「母さん。俺はいいんだ。この村でここまで育てて貰えた。生まれてきて幸せだった。だからいいんだ」

 

 そして列車のベルが鳴る。クラウドはそっと母から離れて列車に乗り込む。

 

「手紙出すから!」

 

「クラウドぉ!!」

 

 そして少年は故郷ニブルヘイムから旅立ち、巨大企業国家、神羅の兵士になった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ウータイ戦線は膠着していた。森林地帯の基地でクラウドはライフルと剣の整備をしている。

 

「早くソルジャー様は来ねえのかなぁ。ウータイ兵どもをとっとと片づけて欲しいもんだぜ!」

 

「神羅が抱えている戦争は多いからな。俺たちのとこまで来ちゃくれないさ」

 

 同僚兵士のダリオが愚痴るのをクラウドは軽く受け流す。剣のマテリア穴を拭いてから支給されているマテリアを嵌めなおす。

 

「クラウドは真面目だねぇ。どうせ俺たち一般兵が頑張ったって英雄なんかになれやしないんだぞ」

 

「別にそんなものになるつもりはない。俺は仕送りしたいだけだ。どうせ除隊したって仕事の口なんか故郷にはないしな。ここで足掻くよ」

 

 クラウドは支給されている戦闘糧食のパックを破いて、口にする。故郷で食べられるものよりもずっと美味しかった。母に送ろうかと一瞬思ったほどだった。

 

「お前ら!出撃が決まったぞ!」

 

 テントに部隊長が入ってきた。すぐにクラウドたち兵士たちはテントから出て整列する。

 

「諸君傾注せよ!敵本体の位置が判明した!ドローンからの映像によると、敵はこの先の川辺の洞窟に潜んでいる!ソルジャーが来る前に我々が叩く!」

 

 それを聞いてクラウドの横にいたダリオが呟く。

 

「将校様の手柄取りかな?やってらんねーな」

 

 もっともな愚痴だが、逆らうことはできない。クラウドたちのいる部隊はすぐに移動することになった。じめじめした森林地帯では汗が不愉快極まりない。

 

「あっちーな!なあクラウド。敵さんはこっちみたいに通気性のいい服も装備もないんだろ?なのにこの中で戦うとかやる気ありすぎじゃね?」

 

「そうだな。俺にはわからないが故郷を守りたいんだろう」

 

「故郷ねぇ?戻りたくねーな」

 

「弟いるんだろ?」

 

「いるさ。だけど一緒に街から出たいね。ミッドガルに引っ越してぇよ」

 

「そうだな。俺も母さんといいところに引っ越したい」

 

 多くの兵士が神羅勢力下の貧しい国々の出身だった。彼らはその中でも下層階級の出身であり、本国が結んだ神羅との安保条約によって徴兵されてきた。

 

「俺の街には電気がちっとも通ってねぇ。ガス灯が煤っぽくて臭いんだ。電気があるんだろ?ミッドガルには。いいよな」

 

「俺もそうだった。家には電気が来てない。蠟燭しかなかった。下水もないから汲み取り式のトイレしかない」

 

「ははは!神羅の基地よりひでぇな!お互い振り返ってもロクなもんねえな!ひひ!」

 

 そしてヘルメットのゴーグルが敵の姿を捕らえる。部隊長がハンドサインを出す。みな銃を構えて、引き金を引いた。

 

「ヒットヒット!A班はそのまま援護射撃!B班は敵拠点へ突入!」

 

 B班のクラウドたちは敵の銃撃に警戒しつつ、洞窟へと果敢に突入していく。

 

「くそ!神羅の犬どもめ!」

 

「犬?上等だね」

 

 クラウドは銃を向ける敵兵に向かって突撃する。銃弾を切り裂いて、相手の喉も切り裂いた。そのまま手榴弾を洞窟の奥に投げ込む。ウータイ兵たちが爆風で肉片になった。

 

「おっしゃ!先行くぞ先!」

 

 ダリオがライフルを撃ちながら先に進む。あとにクラウドも続く。そして広間に出た。そこにはバリケードが築かれていた。すぐにマテリアを発動させてまほうのバリアーを張ってクラウドたちは伏せた。

 

「やっかいだな。どうするよクラウドさんや」

 

「いつも通り。まほうのサンダーを連発してくれ。目くらましにする」

 

「ほいよ。おら!サンダー!!サンダー!!サンダー!!」

 

 敵陣に雷が落ちる。その閃光にウータイ兵たちは目を瞑り、銃の狙いがずれた。そこをクラウドは見逃さない。バリケードに向かってヘイストを自身にかけながら突撃する。そしてバリケードを飛び越えて敵陣に入り、剣で多くの敵兵たちを屠っていく。

 

「クリアだ」

 

「ナイスクラウド」

 

 ダリオがバリケードに近づいてくる。まだかろうじて生き延びていたウータイ兵をライフルで射殺していく。

 

「しかし雑魚ばっかりだな」

 

「精鋭じゃなかったんだろうな。まあ今日も生き延びられたんだ。それでいいだろう」

 

「そうだな。あーもうシャワー浴びてえよ。血まみれなんだけど」

 

「そうだな。服も洗濯に出したいな」

 

「あれ?今日の洗濯係って?」

 

「俺たちだな」

 

「ぎゃー!めんどくさ!あーあー!それ知ってたら手抜いたのに!」

 

「係を忘れる奴が悪い。さあ基地に戻るぞ」

 

「はいはい。クラウドさんは真面目ですねー」

 

 そしてウータイ兵を損耗なしで片づけた神羅兵たちは基地へと帰っていった。




神羅一般兵のクラウド君。真面目に任務こなします。
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