厳選が進まないのでオレカの二次小説を漁りに来ました。ありませんでした。なので書きました。ミンナモカイテクレ…
タグは少し迷ったのでつけた方がいいのとかあったら教えていただけるとありがたいです
街の外れにある潰れたボウリング場。
そこに小学校高学年くらいの少女が1人居て、彼女の目の前にはパンドラが居た。
…この時点でなんかおかしいな?
こんにちは、この女の子の中に居る一般人です。気がついたらここに立ってました。
ひとまず、気になるところしかないのでひとつずつ確認していくことにしよう。
まず、私は転生したということでいいのだろうか?
体に残ってる記憶を探ったところ、私の名前は『三上アマネ』で、今は11歳、小学5年生。
直近の記憶に強く結びついていることとして、少し前に両親が死んだらしい。
親戚の中でも誰も引き取ることを望んでいないようで、家族で住んでた家に一人で住み続け、最近は学校にも行ってない。
もともと感情が出にくい子だったみたいだが、親戚の前だともはや虚無みたいな感じで過ごしてるらしい。
最近はよく現実逃避がてらあてもなく街を歩いており、それで今日はここに来たみたいだ。
もし私の意識がアマネの体を乗っ取ってしまっているのならとっても申し訳ないが、主な記憶に入ってるのは『アマネ』の物で、入ってきた『私』の記憶はほとんど残っていないので、おそらくアマネの意識は今の私の意識に混ざっている、のかな? 記憶に関しても少し他人事に言ってはいるが、自分のもののような重みは実際に感じられる。
とすると、転生ではない…? 憑依とかそっちに近いんだろうか。
それにしても、記憶にはなんとなく違和感があるような気がするが…まあ、なんとなく予想はつくのでそれはいいか。
次に、目の前にパンドラが居るってこと。
パンドラとは、私が前世でほどほどにハマっていたゲームである、少年向けアーケードゲーム『オレカバトル』の…マスコットと言っても良いのだろうか?まあそのようなキャラクターだ。
その筐体が、何故か潰れたボウリング場に置かれている。
ただ、マンガの第1話でファイヤ―マンガの主人公が初めて本物のパンドラを見つけた場所がまさにここなので、それと合致すると考えたらまあ…そもそもなんでここに居るのかってのは分からないけども。
…ゲーム筐体としてのパンドラは知っているが、生き物パンドラは流石に知らないのでちょっと怖いなあ。最悪手とか食べられそう。
それで、最後の気になる点…上2つと比べたらまあ衝撃は少ないが。
それは、私が前世は男だったということだ。
いくらアマネの記憶が基軸だとしても、私の意識がどういう形であれ完全にTS転生です本当にありがとうございました。
体に最低限の常識は染み付いているから日常生活には支障はないが、なんかちょっと申し訳ない感じもしなくもない…
まあ、直ぐに気になったところはこのくらいだろうか。
さて、これから私がどうするべきかだが…
せっかくオレカの世界(審議)に転生したわけだから、前世で育成を楽しんでいた身として良いカードを作ってみようかなと思う。
どっちかといえばオレカバトルは少年(広義)向けの色が強かったから女の子のプレイヤーはあまり多くない…気がする。
なので、本当は友達付き合いとかを気にしてちょっとオレカはやりにくかったりするかもしれない。
しかし、アマネは親が死んで以来不登校なので友達もすっかり自然消滅してしまっている。
なので、友達付き合いとか気にせずオレカがやりまくれるわけですね(修羅)
まあ、いつか私が消えて『アマネ』に戻った時にそのままだと困るだろうからさすがにちょっとくらい現状を変えようとは思ってはいるけどね。本当にそうなるのかとかは分からないけども。
問題となるオレカをやるお金についてだが、これもひとつ解決策…何も解決してないが、漫画を読んでふと気になったことが使えるかもしれない。それ…
パンドラを呼んでやる「本物のオレカバトル」ならば、金なしで遊べるのでは?
ということだ。生き物のパンドラには100円投入も何も無いだろうし…行けないかなあ。
ということで、長々と考え事をしていたが、さっそくパンドラに接触してみようか。
目の前にあったパンドラ改めて近づく。
こう見ると外見は普通のゲーセンの筐体に近い気がする。あくまでも箱だからなのかな…?
しかし、普通の筐体と明白に違う部分がある。
それはボタンの部分だ。
当たり前だが、筐体でユーザーが叩いてるボタンがパンドラの目に見立てられているということは、実際のパンドラはその部分が目になっているのだろう。現に今その部分は瞼が降りている状態になっている。なんかちょっとやだな…
とりあえず、1回呼んでみようか。
「パンドラ。」
『んん…?』
目を開くパンドラ。そのまま私を視界に入れると、『おー、本物のオレカバトル、やるか?』と聞いてきた。どんな勧誘よそれ。マンガのファイヤくんが初めて遭遇した時と全然違うじゃん。いやまあ、やりたいしやるんだけど。
「やりたいけど、カードはなくて…」
『それじゃ、今回はオレがカードを貸してやるぜ』
見た目と違って体全体を柔らかい感じに動かしているのが正直ちょっと不気味だけど、本物のオレカでもちゃんとカードを貸してくれるのはありがたい。
そのままパンドラは戦士タンタ、召喚士キク、ロボ弐式の3体を出してくれた。
私の記憶によると、新序章になる時にお助けモンスターの内容がタンタ以外は新序章のキャラになっていたので、懐かしい感じがしてなんとなく感慨深い。
さて、原作ではまず最初にタンタが主人公に反発したりしていたけど…
「おまえが私のマスターになるのか。
…まあ、よろしく頼む」
なんかこのタンタ思ってたより素直だなあ。マスターとかわざわざ言ってるし。もしかしてプレイヤーの性別で補正とか入ってる?
キクと弐式も挨拶してくれた。なんかすごい丁寧に話しかけられたからもうちょっとフランクでいいよ、とは言っておいた。
それで、戦う敵だが…『敵の登場だ!』あ、本物のオレカバトルだとパンドラがランダムに決めてくれる感じなんだね。
パンドラが出したのはジバクガエル、ライジイ、ドラコッコの組み合わせ。
ライジイ…と言うより進化後のナルカミにはスマホ版で沢山お世話になった記憶があるので、せっかくなら取りたいところだ。個体値厳選とかこの時空にもあるのかな…
ということで、戦闘開始。
「こりゃあ!」
相手のライジイが早速行動するが、さすがにこちらのキャラが倒されることは無い。昔なのもあってダメージ倍率が微妙なんだよね。使いたいから取るけど。
ドラコッコの攻撃もいなして、こちらの番。
「リヒト!」
キクがリヒトを使ってジバクガエルを追いつめ、続くタンタは会心の一撃でライジイを撃破。
「ゲ〜ロ〜」
ジバクガエルより僅かに速かったロボ弐式がHPが少なかったジバクガエルにこうげきでトドメを刺してくれた。
あとはドラコッコの攻撃を受けつつも総攻撃をして勝利。少しでもリール運が悪かったら安定性の高いライジイのいいカモになってしまうと考えると、チュートリアル戦闘にして厳しいところがあり、なかなかの曲者だ。
『勝利おめでとうだぜ〜。初めてにしてはいいバトルだったぜ!』
と、パンドラも褒めてくれた。やったね。
さて、お楽しみのカード化の時間がやってきた。
ライジイがいい性能をしているといいのだが…
…なんと。
パンドラが映し出したライジイのステータスは体力63,攻撃力36,素早さ54…全てのステータスが最大の、前世のガチ勢が呼ぶところの「GM個体」であった。
一発で引けるとは思ってなかったな…もしかしたら本物のパンドラ産のカードはいい個体が出やすいとかあるのかな。
迷わずライジイをカード化してもらう。パンドラがカードを出してくれたが、やっぱりお金は請求されなかった。無料でやり放題とかもしかして神ゲー始まった??
『もう1戦、やるか?』
迷わず頷く。頷いた後にもう夜になってしまっていないかちょっと不安になったが、まあ次のバトルの後確認すればいいだろう。
そう思いながら、私はさっき取ったライジイと戦士タンタ、それにロボ弐式を使ってまたバトルを始めた。