ルーキー8位からの総合41位…すごいことになってた…
皆様評価、お気に入り登録ありがとうございました
『―分かっタぜ。オマエの言うガままになるのハ癪だが、オレにもメリットがあるかラな』
ダークパンドラとのお話は無事に上手くいった。
別に、作品を自らぶっ壊しに行きたい訳では無いから、ダークパンドラとはまあほどほどの関係で行かせてもらいたいね。
というわけでどうも、自称交渉のプロことアマネさんだよ!
両サイドの天使2体が私たちのやり取りを聞いて『何言ってるんだろうコイツは』みたいな目で見てきてるけど、今話したことがだいたい全てだからそれ以上は何も言えないんだよねぇ…
まあ、それは置いといて、私の要求―章関係なしにあらゆるモンスターと戦えるようにすること―は無事に受け入れられた。
もしオレカバトルがどこぞのカードゲームアニメみたいに世界を賭けて戦うような規模だったらこんなことしようとは思わなかっただろう。
だけど、オレカバトルって現実世界への影響は大したことないし規模がちっちゃいから別にヤバい輩を含めて全部放出しちゃっていいかなって…
ついでに言うと、漫画のストーリーとしては魔王系とパズズが敵という形になるんだけど、パズズはせっかくなら敵としてより味方として取って使いたいって気持ちもあったんだよね〜
まあ、所詮ここは
ということで、やることも終わったので今度こそ帰ろう。さすがに準備に手間がかかるらしいから次―3章の解禁まではこれまでと同じ感じでやるらしい。
全開放されたら急激に育てたいモンスターの待ちが増えちゃうだろうから、準備期間としてやっておきたいことはきちんと終わらせておくとしよう。
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…さて、あれから数日。新たに解禁された3章を全力でエンジョイしてる世界線のアマネさんです。
探したら、3章を待たずしてパンドラに全解禁してもらってる世界線のアマネさんもけっこういたりするのかもね。
結局これは私が全開放を望むのが早いか遅いかっていう話と同義だし。
さて、改めて…3章のモンスターたちについてだ。
原作の話をすると、主人公であるファイヤくんは漆黒の竜騎士レオンを使っていた記憶がある。
2章をやってる時にはすっかり忘れていたが、ファイヤくんはダルタも闇堕ちさせて魔幻銃士ダルタンとして使っていた。実は闇堕ちが好きなんだろうか…? かっこいいのは分かるけどね。
あとはデー太くんがマジカを使っていたかな?
デー太くんがやられる回で使われていたのでいいとこを見せられなかったのは残念だが。
どうせもう少しで章の垣根を無くせるんだし、カオスマジカを作りに行ってもいいかもね。
原作に味方として登場したモンスターで覚えているのはこのくらいかな…? あとはぶっといまゆげ君がククルカンを従えてたはずだけど、時系列的にはまだ出会ってないだろうからそちらは省略。
さて、続いて原作に登場していない3章モンスターについて少し考えようか。
たぶんフウジイやフウハクは居なかったはずだ。タツマキ埋めは居たら損はしない気がするから作るのもあり。
それと、アスタロトも3章だ…けど、ふと思い返すと敵で登場してた気がする。キャラ的に居そうではあるか。
あとはアゲハやヤマトあたりもいる。もしかしたらちゃんと原作にも登場していたかもしれないけど、ちょっとこの辺記憶があんまりないんだよね…
…ここまで、3章のモンスターを色々挙げてきたが、言及していないモンスターの中には、意図的に呼ばなかったモンスターが居る。
別に嫌いなわけじゃないんだけど、
そのモンスターだが―
「うちが傍に侍っとるっちゅうに相も変わらずお嬢はつれないお方やなぁ…もっと惹かれてまうやないの」
「貴様、さっきから人の主にベタベタと…!!」
「あらあら黒い天使はん、そんな忙しなさそうな顔して、怖いわぁ」
そう返事をされて、サリエルがちょっとキレてる。まあ、サリエルは煽り耐性無さそうだもんね…
ということで、ダッキである。
正直、この世界の対人で使うには大人気なさすぎる気がしたので最初は育てるつもりもなかったのだが、たまたまイナリと戦った時に戦闘後にじゃれついてきた個体がGMだったのだ。
育てるつもり無くてもGMが出たらほな育てるかあ…ってなっちゃうじゃん? そんな事ない? そっかあ…
まあ、そんなこんなでイナリを育てることにしたのだ。けっこう単純な構成かつ星3なのもあってそこまで手間がかからずに完成した。ここまではよかったのだ。
…なんか、イナリの時点からめちゃくちゃ懐いてたみたいで私が呼び出さなくても常に傍に張り付くようになっちゃってですね。
いやまあ、天使2人だってこれまで私抜きでもこっちの世界に来てそうな感じはあったりした。私のこと探ったりしてそうな動きには気づいてたし。
それに関しては別に好きにしてもらって構わないから気にしてないけど。
ただ、ダッキに関しては本当に神出鬼没なのだ。街中でも平気でやってくる。
モンスターってバレそうな気がするが、聞いたらそのくらいいくらでも化かせるに決まっとるやないの、と言われた。実際、街中ではしっぽをちゃんと隠して現れてはいる。
変化の常識なんてもの当然私は知らないが、そんなもんらしい。私が言いたいのはそういう話じゃないんだけどな。
バレないようにする話なのにバレたあとに化かして誤魔化すって言われても私は騙されないぞ。
そんな問題児に天使2人もなかなか手を焼いている。サリエルはいつも煽られて直ぐに怒っているし、ウリエルは煽りに動じないからと代わりにちょこちょこイタズラされてる。
一応うちはモンスター同士もちゃんと仲良くしてもらいたいから注意はしているが、ダッキは柳に風といった感じで全然気にする様子がない。ちょっと困るなあ…
なんなら私がこうやって考え込んでる間にもサリエルとダッキがずっと言い合いをしている。
このままだと埒が明かないので、一旦ダッキに無理やり人の変装をさせて外に出ることにする。サリエルはまた後で相手してあげるからちょっと待っててね…
ダッキに変化を頼むと、すぐにしっぽが隠れる。あとでサリエルの居ない時にもふもふさせてもらおうか…へへへ…
さて、外に出たといっても別に目的地はないので一旦街のほうに出てみる。あのボウリング場にずっとたむろしてるとたまに賑やかな空間に行きたくなるものだ。
店のウィンドウに反射した姿を見ると、姉妹が仲良く手を繋いで歩いてるようにも見える。私の今の体躯は小学生のそれだから尚更だ。
まあ、姉の方はモンスターな訳なんだけどね。
そのまま暫くダッキと軽くおしゃべりをしながら歩いていると、俄に風が強くなってきた。この先には建設中のビル。なんか嫌な予感がしてきたな。
また強い風が吹きつけてくる。顔を腕で庇いながら、ビルの上の方を見ると、案の定魔法陣が見えた。あのさあ…
「む…? 紙切れが一枚だけ落ちてきとるやんなあ」
「すっごい嫌な予感がするけどちょっとなんのカードなのか確認してみてくれない?」
「お嬢が言うなら、もちろん。 …竜騎兵レオン? とやらみたいやわ。お嬢の配下には居らんモンスターやんな?」
やっぱりかあ…!!
原作のククルカン回が被っていたらしい。ピンポイントで遭遇するのは果たして運がいいのか悪いのか。
原作と違ってカードがビルの下の階どころか外の道にまで落ちてきているが、もし私が通りかからなかったらこれ詰んでたのかな…
まあ、仕方ないので届けてあげようか。
ビルの中に入ってからダッキに変身を解いてもらって、私を抱えながら上の階まで上がってもらう。
しれっとお姫様抱っこになっているのは気にしない。どうせ言ったところでやめてくれないので。
さすがにモンスターなだけあって彼女の身体能力は一般小学六年生レベルの私とは雲泥の差だ。1部床が抜けている階段をものともせず駆け上がり、あっという間に最上階の真下にまでたどり着いた。
ククルカンが壊したんだろうか、屋上に上がる階段が壊れているからダッキが1回立ち止まった。
「どうするんや?」と聞いてくるが、自分で上に行けないなら向いてる人材を呼べばいい。うちの天使たちはなぜか最近呼ぶだけで現れるようになったし。
「サリエル、おいで」
「まったく、仕方の無い主だ。何をすればいい?」
「このカードを上で戦ってる人に届けてきて」
「了解した。」
サリエル急便に依頼してそのままファイヤくんにカードを届けてもらう。サリエルは相変わらず私を抱えたままのダッキをひと睨みすると、すぐに飛んでいった。えらい!
ふう、と息をついてダッキに下ろしてもらう。え?まだ抱っこしてたい?ダメダメ。一応見てる人もいるんだから。ほら、そこで赤面してるメガネの子と大きい子。
…あれ???
そうじゃん、ボスをかけて3人で競走してたんだからそりゃデー太くんと岩鉄くんも居るわ。さすがにお姫様抱っこを複数人に見られるのは恥ずかしいんだけど…ダッキも2人のことを認識したようで、流石に黙って下ろしてくれた。
と、そこで、2人も再起動したのか、デー太くんがこっちに話しかけてきた。
「き、君はいったい…? そこの狐の人や、堕天使を連れてるみたいだけど…」
「……(なんて言えばいいんだろう…)まあ…人間?」
「それは見て分かりますけど、そうじゃなくて…」
「私の事は後でいいでしょ。上、そろそろ終わりそうだよ」
あの、表情筋が死んでるのとモンスターと紗月さんくらいとしかコミュニケーションとってなかったせいで上手く喋れないんですけど…
まあ、誤魔化した通り実際戦闘もそろそろ終わりだし、戦闘後は頑張って喋ろうとするから許して…
「高いところに逃げ直してもレオンのEX技なら届くぞ!! スーパードラゴンアタック!!」
ちょうどファイヤくんが召喚したレオンがEX技を発動し、ククルカンを貫く。ギリギリ原作通りですね(原作通りではない)。
さて、戦い終わったわけだけどファイヤくんどうやって下に戻るんだろう…と思ったら、躊躇なく飛び降りてきた。着地も完璧。小学生の身体能力じゃないよね??
「助かったぜ、レオン! それと…あの時の鳥のオバケ!」
「我は鳥ではない。舐めた口を効くのであれば今から黙らせてもいいのだぞ」
サリエルがイラついてるような雰囲気を出している。このままだと第2戦を本当に始めてしまいそうだ。ちょっと面倒なことになるからそれはやめてほしいな…
「サリエル、やめな」
「主が言うなら…」
すごいしぶしぶって感じだけどちゃんとサリエルは敵意を収めてくれた。えらい!
デー太くんと岩鉄くんはまだちょっと怖そうに震えてる感じだ。まあ、そりゃ後ろに天使が控えてたら怖いか。
どうしようかなあ、と考えていると、意を決したようにデー太くんが話しかけてきた。
「それで、あなたはいったい何者なんですか?」
「あっ、それオレも聞きたかったんだ! オマエもバトラーなんだろ? 前、たしかパンドラがオマエがいちばん強いバトラーだって言ってたし!」
パンドラさん、個人情報漏洩してたの?? ちょっと後でお話しないといけないねぇ。
しれっと下の階に降りてきていたパンドラがビクッとした。危機察知能力はバッチリだ。
「まあ、そうだね」
「やっぱりか!! じゃあ、1回バトルさせてくれよ! どんくらい強いか気になってたんだ!!」
えー、面倒だけど他の子達がいるから前みたいに目を離した隙にってのは出来ないし…戦ってあげるしかないか。
「いいよ」
「よっしゃあ!! …って、オレのメインのモンスター達、さっきの戦いで何体か戦えなくなっちまってるな…」
「あっ、それじゃあ! ファイヤくん、ぼくが戦うよ! 結局ドラゴンとは戦えなかったし…」
「うーん…悔しいけど今回はデー太に任せとくか。だけど今度オレも戦わせてくれよな! えーっと、アマネ!」
パンドラさん、名前まで漏らすのはさすがに良くないと思うんですけど??
今言っても仕方ないんだけどさあ。ちょっと良くないよね〜
とりあえず、バトルしなきゃいけない流れになったからせっかくだし2人とも相手にして強さを見極めてみようか。
「気が向いたら、ね。今日はそこのメガネの子と、もう1人の大きい子、まとめて戦ってあげるよ」
あの、そんなつもりないのに舐めプしてるみたいな感じの口調になっちゃった。コミュ力…
まあ、別に舐めてないかって言われたらちょっと否定しにくいし、いいか。中身がいい歳こいてる以上、こっちが舐められるのも嫌だしね。
「お、オイラもっすか!? そりゃ、戦ってみたいとは思ってたっスけど…」
「2人まとめてって、ぼくらのことをバカにしてるの!? 1人でだっていい勝負を…」
「そんなに時間はかからないんだから、まとめてやってもあんまり変わらないでしょ? おいで、ウリエル」
「お呼びか、我が主。」
「今からちょっと戦うことになってね。パンドラもそういうことでいいよね?」
『おう、大丈夫だゼ。』
「天使がもう一体…」
「なんだか、すごく強そうな気配を感じるっス…」
「ウリエルとサリエルとダッキ。複数相手に向いた編成ではないけど、今日はこれで相手してあげるよ。」
「くっ…でも、ぼく達だって負けないぞ! おいで、ロビン!ミミ!カイチ!」
「じゃ、じゃあオイラも! よろしくっス、サルベージ、水陸両用型、陸戦型!」
2人がさっそくモンスターを召喚させる。
…あれ? 岩鉄くんのサルベージって、この時点でもう進化してたんだっけ? 後でストーリーにサッカーラが出てくるはずだから、たぶん本来は違ったと思うんだけど…まあ、どっちでも勝てるしいいか。
「それじゃあ、始めようか」
『オーケー! バトルスタートだ!!』
-----side 内木デー太
ぼくらは、油断していないつもりだった。
ファイヤくんが前から言っていた、いちばん強いバトラーだ。しっかり戦うつもりでいたし、一緒に戦うことになった岩鉄くんだってそうだっただろう。
だけど、アマネさんのモンスターたちは、ぼくらの予想を遥かに上回る強さだったのだ。
「わっちの舞、きちんと見るんやで?」
バトルが始まってすぐ踊り出したダッキによって、味方をかばってくれるはずだったサルベージが混乱してしまい、ミミに突撃してしまう。
「ちょっ、重いよー!!」
「フン、隙だらけだな。2体まとめて闇の裁きを受けるがいい」
「ぎゃあっ!!」
そうしてあたふたしている隙を彼女が従える黒い天使は見逃さなかった。サルベージとミミがまとめて攻撃されてしまう。その攻撃もとんでもないダメージで、ミミが一瞬で戦闘不能になってしまう。サルベージも既にボロボロだ。
「そんな、ミミが一瞬で…」
「バトラーが呆けるな。貴様のモンスター達まで隙だらけだぞ」
「えっ!? カイチ!! くそっ、カウンターバリアだ!」
「物理攻撃を反射する壁か。その程度、容易に抜けるがな。」
ぼくがびっくりしている内に、その隙を逃さずに白い天使がカイチを攻撃してきた。
慌ててカイチのスロットコマンドを発動させるが、先程まで斬りかかってきていた天使はカイチが使ったカウンターバリアにすぐに気づき、魔法で攻撃をしてくる。
魔法の連撃にカイチは耐えきれず、そのままダウンしてしまった。
「ああっ、カイチまで!!」
「お、オイラのロボたちを忘れて貰っちゃ困るっスよ!!」
「「遅い」」
岩鉄くんのロボたちが砲撃を打って攻撃しようとするけど、素早い身のこなしで避けられる。
「ここだっ!!」
その避けた一瞬の隙を突いてロビンが弓を白い方の天使に撃つが、
「ほう、今の攻撃は悪くなかったな。だが、我々もこの程度には負けられないのでな」
「矢を手で掴んだ…!?」
天使はぼくのロビンの攻撃すらも気づいていたのだ。
そのまま戦いは一方的に進んでいった。
「もう勝負は決まってしもうたし、せっかくやからわっちも攻撃したってええやんな?」
最後に残った陸戦型は、そう言ったダッキに蹴り飛ばされて戦闘不能になってしまった。
相手を混乱させるために入れられていると思っていたダッキですら、本来よりも明らかに高い攻撃力でロボを沈めたのだ。
天使の2体だってそうだ。本来のゲームと違い、彼らは何度も攻撃を重ねていた。
彼女のモンスターは、何かがおかしい。
「…なんだか、ズルをされたような顔をしているけど」
バトル前から変わらず、冷たい声で彼女が話す。
「『本物のオレカバトル』は、ゲームセンターでやるようなルールを遵守して戦ってくれるような相手の方が少ないよ。(まあ、何故かムウスはルールを守ってたけど…)」
その言葉に、ぼくらはハッとした。
ぼくらは、本物のモンスター達を戦わせているにも関わらず、まだどこかでただのゲームだという意識が残っていたのかもしれない。
その意識の差が、ぼくらの敗因なんだ、と彼女は告げているのだ。
悔しかった。
歯が立たなかった事実が。
彼女に言われるまで、自らの慢心に気づかなかったことが。
もしかしたら、ファイヤくんならもっといい勝負ができたのだろうか。誰よりもオレカバトルに全力で、モンスターのことを思っているファイヤくんなら。
「(ちょっと偉そうに言い過ぎちゃったかな…気まずいし帰ろう。まあ、いい刺激になっただろうし許して…)それじゃあ、私はもう行くね。また、
彼女は、表情を一切変えないまま、そう告げてビルを降りていった。
「信じらんねえ…あんな強いモンスターも居るんだな。それにしてもヤな感じだったけど…」
「ファイヤくん」
顔を上げて、ファイヤくんの方を見つめる。
「ぼく、強くなる。ファイヤくんにも勝つけど、それだけじゃない。強くなって、あの子…アマネさんにも、ぜったいに勝つ。」
「デー太… ああ!! オレたちであのアマネのしかめっ面をびっくりさせてやろうぜ!!」
「オイラも…何も出来ないまま負けっぱなしは嫌ッス! 一緒に頑張るッスよ!!」
今日の経験は、間違いなく今後に活かせるはずだ。
次会う時にはもっともっと強くなって、絶対に勝ってやる。
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あ〜〜〜怖かった〜〜〜
うちの自慢のモンスターたちが負けるとは全く思ってなかったけど、予想を遥に下回るレベルであまりにも弱すぎてそれでも主人公の仲間たちか??って思っちゃった結果、いらない説教までしてきちゃったよ…
めちゃくちゃ空気悪くしちゃったよなあ…今度会ったら謝っといた方がいいかなあ…
うーん、でも今後のことを考えるとここで1回気持ちを切り替えてもらった方がちゃんと強くなってくれるのかなあ…わからん。
「お嬢、さっきから一人でコロコロ表情を変えて、どないしたん? さっきの子が気になるのかえ?」
「それは絶対にない」
私の心はまだギリ男だ。男にときめくことはない。別に誰にも明かしてないけど。
「ん〜 別に気になる男でもないんなら、気にしなくてええんちゃうか? 気持ち切り替えて、夕飯のこと考えようや。今日は紗月はんが麻婆豆腐やって言ってたやろ」
そうだ麻婆豆腐!! 麻婆豆腐の前ではどんな悩みも吹き飛んじゃうぜ!! お腹減ってきたしもう夜も近いしすぐに帰ろう!
「お嬢はほんまに現金な子やなあ。」
ダッキがからからと笑いながらそう言ってくる。
「ダッキだって、紗月さんのご飯気に入ってほぼ毎日食べに来てるんだからおあいこじゃない?」
「ん〜、そうかもしれへんなあ。一度食べて驚いてもうて、そこから病みつきやわ」
ダッキの胃袋を掴む紗月さんの料理、流石です。実際紗月さんの料理はプロかって思うくらい美味しいからね。
そうしてお喋りしながら、私とダッキは紗月さんの家へと向かった。