今回はお口直しに銀竜のタマゴ回(銀竜のタマゴ抜き)です。
単行本だと2巻のオマケで収録されていたんですけど、知ってる人も少なさそうですよね
あと2章を終わらせるための回だったり
ちゃんと2章キャラは後々出すのでゆるして…
突然だが、私がいつも本物のオレカバトルをやっている潰れたボーリング場には、もちろん他のオレカバトラーが現れることもある。
基本的には複数人のバトラーが来たら
実際に、私が行った時にもそういうわけで何度か他のバトラーと被ってしまうことがあった。
ただ、そういう時は、基本的に私が早めに気づいて隠れたり移動したりしていたので、幸い原作主人公やその他バトラーと遭遇することはあまり無かった。
まあ、たまに普通に間に合わなくて遭遇して、そのままバトルして相手をボコボコにするってこともあったりしたんだけどね。
申し訳ないとは思うが、うちの子たちはコマンドをかなりガチで育てているので、私が勝って相手は逃げ帰るか別の所へ移動するかまでがワンセット。
―なんで今更こんなことを説明したのか、なんだけどさ。
今日私が育成をしてる時に来たのが原作キャラ…一応、原作にいたキャラだったのだ。
名前は…なんたらスラッシュとかいう技名かのような名前だった気がする。
まだ本人が名乗ってないから合ってたかわかんない。
確かこいつは奇襲をかけてファイヤくんのカードを盗み、バトルで召喚出来ないようにしたとかいうセコいことするキャラだ。
その後余裕かましてたらタマゴのEX技で逆転負けしたんだったかな。改めて経緯を思い出してもただただ情けない。
…まあ、原作でそんなことしてたキャラだから、案の定私にも仕掛けようとしてきたのだ、スリを。
私の隣でバトルを見ていたサリエルがいち早くそれに気づいて捕まえてくれたんだけど、
主のカード―モンスターたちもカードのことは主との繋がりを示す大切なものだと思ってるらしい―を盗もうとした輩にサリエルが激怒しちゃいまして。
今にもなんたらスラッシュくんを絞めてしまいそうな雰囲気なんだよね。
…現実逃避はやめてそろそろ解決策を考えることにしようか。なんでこんなことに…
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「なあ、おい、聞こえてんのかよ!! こいつをどうにかしろって言ってんだよ!!」
「煩い。今すぐ貴様の首を落としてもいいんだぞ」
「グッ…」
私に向かって叫び続けているなんとかスラッシュくんをサリエルがドスの効いた声で脅す。
言い返したそうだけど、下手に口答えしたら不味いと思ったのか、今度は押し黙った。変なとこだけ察しがいいんだね。
正直、私も自分に対して盗みを働こうとしてきた輩にあんまいい気持ちはしない。
だけど、サリエルに好きにさせたら本当に地獄行きにしちゃいそうでなあ。
仕方ないし、ここはバトルでお仕置きするとしようか。
バトルで
「へ…へっ! 随分と余裕そうだが俺のモンスターに勝てると思うなよ! お前のモンスターなんかひとひねりさ!」
威勢のいいことで。これ、もしかしてファイヤくんにわからせられてないのかな。
まあ、別に1回やられてたとしても与える慈悲はないんだけどね。
調子に乗り出すスラッシュくんに私はただし、と付け加える。
「私が勝った場合、キミは対価として…そうだな、しばらく本物のオレカバトルを禁止してもらおうか。
盗みを働くのは、明確にほかのバトラーにも迷惑だからね。
パンドラはちゃんと戦いを見てるから、誤魔化しは効かないよ。」
「フンッ! その条件を呑んでやるから早くコイツをどけやがれ! そんな涼しい顔をしてられるのも今のうちだからな!!」
よくわからないけど、とにかく元気だ。
私も今回の編成に妥協する気は無いし、彼はそこまてガチそうには見えないからかなり厳しくなるのにね。
さて、そういうわけでバトルだ。
今はもう第2章も終盤に入った頃。来週の初めには第3章が解禁されるような段階である。
それゆえに、私の育成済モンスターには連撃型ダルタンを筆頭に何体かが加わっている。
せっかくの機会だし、使ってみようか。
ということで、私はいつものウリエルに幻銃士ダルタン、狂将タガメを召喚する。
原作では彼は物理特化パーティを使ってた気がするのでタガメで対策出来たらいいなあ、なんて思っての選択だ。
そして、スラッシュくんはその予想通りベヒモス、ケツアル、ロックドランを出してきた。
…原作から編成が変わってる!?
彼が出てきたのは序章の頃の読切だったはずだから、第2章が出てる今編成が少し変わっているのはまあ納得できる話ではある。
だけど、そんなこと全く気にしてなかったので、不意をつかれたような感じでちょっとびっくりしちゃった…
まあ、物理メイン編成なのには変わりはない。
しかもロックドランもランダム攻撃がメインだ。いい感じに噛み合っているのでまあ勝てるだろう。
ということで戦闘開始。モンスターたちがコマンドスロットを無視して駆け出す光景はもう見慣れたものだ。
まあ、別にコマンド自体が全く関係ない訳じゃないんだけどね。攻撃先の指定とかにも使えるし。
相手のケツアルが攻撃をしようとしたところを、タガメが早速切り返す。
それと同時に私のコマンドによって指示が入ったウリエルはロックドランに攻撃を仕掛ける。
ロックドランは状態異常技を複数持っているので、先に仕留めるに越したことはない。
そして、隙ができた敵の2体をダルタンが連撃で仕留める。ケツアルはこの攻撃で倒れ、ロックドランも既に瀕死だ。
なりふり構わず向こうのドラゴン2体が突っ込んでくるけど、こっちの方が機動力があるので対して攻撃を受けることもなく避け切る。
タガメがさらにカウンターで敵に傷を与えていく。怯んだところにさらにダルタンとウリエルの攻撃。
連撃はEXゲージを増やしやすいのが難点だが、貯まりきる前に倒してしまえばいいのだ。
現に、ウリエルの手によってロックドランまでもが倒れ、スラッシュくんのモンスターはもう残りベヒモスだけとなっていた。
「クソ…! なんで勝てねぇんだ!! アレからモンスターも変えたってのに…!」
あの言い方的に多分ファイヤくんには1回負けたのか。というか、負けたのにカード盗むスタンス変えてなかったんだ…
まあ、ちょっと傲慢な言い方になるけど、転生知識でコマンド育成ガチってる私に勝つって、コマンド育成をそんなガチってない人達にはなかなか厳しいものがありそう。
ボス性能の敵とかだったらちょっと私にも苦しいことはあるけど、対人だとなかなかね…
まあ、そんなことを口に出したら間違いなくドン引きされるから言えないんだけどさ。
そう思っているうちにバトルも大詰めだ。体力僅かの敵のベヒモスが望みをかけてEX技を使ってくる。
こちらのモンスターにも多少ダメージは入ったが、まちかまえを使い続けていたタガメによる反撃が炸裂。
その一撃が決定打となり、ベヒモスもとうとう倒れてしまった。私の勝ちだ。
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「ウ…ウソだ…オレがまた負けるなんて…」
「信じられなくても、負けたって事実は覆らないからね。キミはしばらく本物のオレカバトルから離れるといい」
『いや、オレは何度も負けるヤツに興味は無いゼ。スラッシュ、オマエは二度と本物のオレカバトルをさせないゼ』
わお、結構パンドラも無慈悲だね。まあ、
パンドラからすれば、面白さを与えられないバトラーは要らないのだろう。
「そんな…どうして!!」
『理由なんて聞くまでもねェじゃねーカ。それじゃアな』
パンドラがそう言うと、スラッシュくんは突如現れた魔法陣に呑まれていった。
…これ、本当に外に出されただけであってる?
なんだか人体実験場に送っててもバレなさそうな感じで怖いんだけど…
ちょっと想像したくないので、忘れておこう…
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バトルが無事に終わったので、モンスターたちを労って、タガメとダルタンをオレカ界に帰す。
ボーリング場には、私とウリエルと、サリエル、そしてパンドラだけが残った。
天使2柱を残した理由だが…まあ、色々勘づいてそうだったから、かな。バレかけてるのならば、こっちから先行して見せてあげた方が早い。
私は、待つことにメリットを感じていないのだ。
―この世界は、漫画版のオレカバトルに準拠している。
漫画は、オレカバトルのメインの章の更新に並行して連載されていたため、出てくるモンスターはその時点での解禁進捗に応じていた。
…だが、漫画には、序盤以外に季節などの描写が存在していない。
それは、章の解禁の境というものを無くすものなんじゃないだろうか?
そして、この世界においてその解禁の状況を管理しうるのは、おそらくパンドラなのだろう。
だから、私は敢えてこう声をかける。
「パンドラ、もう隠さなくていいんじゃないの?」
パンドラ、否、原作ではダークパンドラと呼ばれた―パンドラの本来の人格に。
ヒント:独自設定タグ
神風寺スラッシュくん、話が本筋に1%も…1%くらいしか絡まないので居なくても損しないキャラなんですけど、名前が面白すぎて好きだったので連れてきました
全国各地の神風寺ファンのみんなには申し訳ないけど、これにて出番は終了です。お疲れ様でした。