パクパクですわ!!がぶっちぎりで二位という面白い事態。
だがそろそろ締め切って次のアンケートをしようかと思っている!!
「おらぁ!全員伏せろやおらぁ!!」
その怒声を皮切りに、固まっていた観客達が濁流のように逃げ出した。
「で、でた!!警察だ!!サツに見つかったぞ!!!」
「逃げろぉぉ!!」
観客達がキャーキャーと騒ぐ一方で、俺は無意識にガッツポーズをした。
よーし。大阪警察さんのおかげで全部有耶無耶になった。
抱えていたウマ娘も、隣で俺から視線を外し入口の方を見て呆けている。
来ましたビッグチャーンス。
俺は封筒から250万を取り出し、目の前のウマ娘の傍にそっと置く。
そして、俺は地面に落ちているカツラを拾い上げ、全力でその場を後にした。
だが、脚に力を込めすぎたせいで、想定よりも芝が抉れてしっかりと足跡ができてしまったのは予想外だった。
「だが逃げてしまえばこちらのもの」
俺は高速で芝コースを横断し、そのまま飛び出した。
幸いコース周りに警察がいなかったおかげで脱出は容易だった。
会場から暫く走り続け、俺は市街地に出た。
そして乱れた呼吸を静かに、ゆっくりと整えていく。
よし、もうこれで問題ないだろう。
「さて、帰ったら大将に文句を言ってやろう」
息を整えてから、俺は帰途へと着いた(カツラを被ってコソコソと帰った)
■ ■
「あぁURAの方ですか?」
観客の二人を引きずりながらそう話しかけたのは大阪府警の文字を背負ったガタイの良い男だった。
「えぇ、ここで大規模な違法レースの検挙があると風の噂で」
そして、男から視線を受けているのはスーツの女性。
「そぉですね。かなりの人数とっ捕まえましたよ」
「よくこんな規模でできていましたよ。URAの目からも逃れて」
URAの関係者らしい女性は、静かになったレース場を見渡した。
すると、男が鋭い目つきで女性を見た。
「それについて一つありましてね」
「何です?」
女性が男へと視線を戻す。
「どうやらここで得た賭け金を一部URAの上層部に流していたみたいでね、今度そちらに伺わせていただきますわ」
「……やはり、そうでしたか。分かりました」
どこか腑に落ちたような表情をした女性は、再び視線を外し、今度はコースを見た。
「走っていたウマ娘の子たちはどうなりましたか?」
「……流石に放置ってわけにゃあいきません。それに、何人かにゃ逃げられましてね」
男が苦笑する。
「ほう?」
「逃げるウマ娘を捕まえれる人間がどこにいるってんですかい。俺たちゃはあくまで対人間ですよ」
「そうですか……因みにあれは?」
女性がコースのある箇所を指さした。
男がその指先を追って見る。
それは、コースを横断するように走る目立った足跡だった。
ウマ娘が走ったようだが、他よりも特段抉れて深い足跡となっているようだ。
「かなりの脚力の持ち主がいたようですね……」
「あぁあれですか。あれは俺達がコースまで来た時にゃ出来てましたよ。一早く逃げたんでしょう」
「なるほど……」
「まぁ、レース映像は手に入ったのでそこから取捨選択すれば一発です」
「それを我々も貰っても?」
女性が振り返って男を視線で射抜く。男は問題ないとばかりに肩を竦めた。
「勿論構いませんよ。ウマ娘に関してにゃURAの方が得意でしょうし」
「助かります。では私はこれで」
「はい。映像は明日にゃ送ります」
女性が軽く頭を下げて踵を返す。
その一方で、あの足跡のことが何故か頭につっかえていた。
「……貰ったら、映像はトレセンの方にも送ってみますか。秋川理事長は元気でしょうか……?」
静かな道を女性はカツリと靴を鳴らしながら去っていった―――――
俺たちゃあくまで対人間
→あくまで……???
その後、無事大阪府警さんはたくさんとっ捕まえたそうな……。
電ノコ脅しが効いたとか、効いてないとか。
というかゴルシちゃん号乗り心地良さそう。
他者視点順番~(最後は我らがカイチョー)
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おっさん→ミズホ
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ミズホ→おっさん
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レッツルーレット!
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スピスピ☆(?)