ローザリンド王太子の夢は、お洒落なカフェで恋人とタルトをはんぶんこする事!
***
殿下のささやかな夢。
***
工作好きなわりに不器用さん。
***
ジークの場合。
***
剣は研ぎに出した直後。
***
ロッチの場合。
***
兄弟が多いので分配には慣れている。
***
アーサーの場合。
***
技術使用の方向性。
***
書類を届けに来て捕まったルカ。
***
見も蓋もない。
***
通りすがりのケイト・ベペー。
***
おのれに忠実。
このあとタルトは皆で美味しくいただきました。
***
「ねぇ、ねぇねぇねぇ、ダミアン様ぁ」
「一回呼べば聞こえる、ジヨアナ嬢」
「今日、王太子様たちが、タルトを半分こする話題で盛り上がっていたそうです」
「相変わらず平和そうで何よりだ」
「私たちも半分こしませんか? タルト」
「僕としては、論文のまとめを半分こしてくれた方がありがたい」
***
~ と或る祝賀式典 ~
「久しぶり、リリィ、って・・もう男爵夫人、なのよね」
「今まで通りリリィと呼んで下さい、イサドラ様」
「この度はおめでとうございます」
「ありがとうございます、マリサ様」
「ラツェット家がただの伯爵位だったのがおかしかったのよ」
「『辺境伯』って、この国では千年も使われていなかった称号ですよね。最初に打診を頂いた時、義父も義祖父もポカンとしていたらしいです」
「ふふ、まさしくロッチの血筋っぽい反応ね。慌ただしくなるわよ、夫の実家が一気に
「実感が湧きません」
「リリィらしい」
「ロッチ、おめでとう」
「わぉっ、ルカ!」
「ごめん、驚かせた?」
「うぅん、ちょっと気を抜いてただけ」
「表じゃ声掛けられないから」
「そか、ルカ忙しそうだったもんな、あっちこっちのテーブルから呼ばれっ放しで。大丈夫?」
「うん、要領よく休憩してる。各国間ネイティブ通訳出来る人間の頭数が少ないから、こういう時に役に立てなきゃ、また税金喰い部署とか言われちゃう」
「ラツェットのお祝いなのに、何で周辺諸国からこんなに集まるの?」
「それだけラツェットは周辺国から尊敬集めてたの」
「へえ」
「知らないのは本人たちだけだったようだね」
「ロッチが
ローザリンド王太子の夢は、お洒落なカフェで恋人とタルトをはんぶんこする事!
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殿下のささやかな夢。
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工作好きなわりに不器用さん。
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ジークの場合。
***
剣は研ぎに出した直後。
***
ロッチの場合。
***
兄弟が多いので分配には慣れている。
***
アーサーの場合。
***
技術使用の方向性。
***
書類を届けに来て捕まったルカ。
***
見も蓋もない。
***
通りすがりのケイト・ベペー。
***
おのれに忠実。
このあとタルトは皆で美味しくいただきました。
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「ねぇ、ねぇねぇねぇ、ダミアン様ぁ」
「一回呼べば聞こえる、ジヨアナ嬢」
「今日、王太子様たちが、タルトを半分こする話題で盛り上がっていたそうです」
「相変わらず平和そうで何よりだ」
「私たちも半分こしませんか? タルト」
「僕としては、論文のまとめを半分こしてくれた方がありがたい」
***
~ と或る祝賀式典 ~
「久しぶり、リリィ、って・・もう男爵夫人、なのよね」
「今まで通りリリィと呼んで下さい、イサドラ様」
「この度はおめでとうございます」
「ありがとうございます、マリサ様」
「ラツェット家がただの伯爵位だったのがおかしかったのよ」
「『辺境伯』って、この国では千年も使われていなかった称号ですよね。最初に打診を頂いた時、義父も義祖父もポカンとしていたらしいです」
「ふふ、まさしくロッチの血筋っぽい反応ね。慌ただしくなるわよ、夫の実家が一気に
「実感が湧きません」
「リリィらしい」
「ロッチ、おめでとう」
「わぉっ、ルカ!」
「ごめん、驚かせた?」
「うぅん、ちょっと気を抜いてただけ」
「表じゃ声掛けられないから」
「そか、ルカ忙しそうだったもんな、あっちこっちのテーブルから呼ばれっ放しで。大丈夫?」
「うん、要領よく休憩してる。各国間ネイティブ通訳出来る人間の頭数が少ないから、こういう時に役に立てなきゃ、また税金喰い部署とか言われちゃう」
「ラツェットのお祝いなのに、何で周辺諸国からこんなに集まるの?」
「それだけラツェットは周辺国から尊敬集めてたの」
「へえ」
「知らないのは本人たちだけだったようだね」
「ロッチが
ローザリンド王太子の夢は、お洒落なカフェで恋人とタルトをはんぶんこする事!
***
殿下のささやかな夢。
***
工作好きなわりに不器用さん。
***
ジークの場合。
***
剣は研ぎに出した直後。
***
ロッチの場合。
***
兄弟が多いので分配には慣れている。
***
アーサーの場合。
***
技術使用の方向性。
***
書類を届けに来て捕まったルカ。
***
見も蓋もない。
***
通りすがりのケイト・ベペー。
***
おのれに忠実。
このあとタルトは皆で美味しくいただきました。
***
「ねぇ、ねぇねぇねぇ、ダミアン様ぁ」
「一回呼べば聞こえる、ジヨアナ嬢」
「今日、王太子様たちが、タルトを半分こする話題で盛り上がっていたそうです」
「相変わらず平和そうで何よりだ」
「私たちも半分こしませんか? タルト」
「僕としては、論文のまとめを半分こしてくれた方がありがたい」
***
~ と或る祝賀式典 ~
「久しぶり、リリィ、って・・もう男爵夫人、なのよね」
「今まで通りリリィと呼んで下さい、イサドラ様」
「この度はおめでとうございます」
「ありがとうございます、マリサ様」
「ラツェット家がただの伯爵位だったのがおかしかったのよ」
「『辺境伯』って、この国では千年も使われていなかった称号ですよね。最初に打診を頂いた時、義父も義祖父もポカンとしていたらしいです」
「ふふ、まさしくロッチの血筋っぽい反応ね。慌ただしくなるわよ、夫の実家が一気に
「実感が湧きません」
「リリィらしい」
「ロッチ、おめでとう」
「わぉっ、ルカ!」
「ごめん、驚かせた?」
「うぅん、ちょっと気を抜いてただけ」
「表じゃ声掛けられないから」
「そか、ルカ忙しそうだったもんな、あっちこっちのテーブルから呼ばれっ放しで。大丈夫?」
「うん、要領よく休憩してる。各国間ネイティブ通訳出来る人間の頭数が少ないから、こういう時に役に立てなきゃ、また税金喰い部署とか言われちゃう」
「ラツェットのお祝いなのに、何で周辺諸国からこんなに集まるの?」
「それだけラツェットは周辺国から尊敬集めてたの」
「へえ」
「知らないのは本人たちだけだったようだね」
「ロッチが
「えっ、俺は晴天の
「『誰だあの何やらせても予想を越えて成果を上げる新米は!?』って、他部署では有名になってたよ。外遊事業でアーサー様にしごかれて相当スキルを積み上げたみたいだね」
「…………」
「知らぬは本人だけって、ラツェットの伝統なの?」
「うん、でもよかった」
「うん、おめで……」
「ルカがいつも通りで」
「…………」
「いきなりラツェット男爵様とか呼ばれたら、身体中の血が足元に落っこちたと思う」
「……他の人のいる場所ではそう呼ぶよ……」
「ね、もう一回おめでとうって言って」
「はいはい、おめでとう、ロッチ」
「うん、ありがとう、ルカ、ありがとう」
「今回、嫡男以外の五兄弟に爵位を与えた訳で、それぞれに家名を考えておけと通達していたのですが」
「うむ」
「全員がラツェットという家名に執着とも言える誇りを持っておりまして」
「はあ、まぁ、あそこんちはそうだろうな……」
「各々ミドルネームを挟ませる事でおさめました」
「妥当だね」
「リリィんちの家名、二人で考えたの?」
「最初、だんなさまが、これでいいかなって聞いて来て」
「あら、ロッチが?」
「びっくりしたけど、口に出して並べてみたら、響きが可愛かったので、賛成しました」
「可愛いが基準とか、ふふ、さすがリリィね」
「でも確かに、素敵な響きだわ、『クナゥ・ラツェット』」
「リリシア・クナゥ・ラツェット夫人、これからも宜しくね」
「はいっ」
~了~
これにて、『きよらかな王子さま』追加番外編、すべて終了です。
殿下とルカが途中から勝手に動き出して、とても楽しく書けました。
思ったよりも長くなり、自分でも驚いております。
ここまでお付き合いくださり、ありがとうございました。
感謝感謝です。