前世ファンだったヤツのイナイレ転生 作:Lcrcl (エルマル)
「世宇子の事か、世宇子の事かーッ!」
side三雲拓也
試合当日。例の黒い車両が押し寄せ、赤いカーペットが敷かれた道を帝国イレブンが歩く。
そしてヤツらはウォーミングアップを始めたが…
「案外普通のウォーミングアップだな」
「……!」
やってる事はアニメと同じだぞ…俺含めて雷門が相当実力を上げた証拠だな。そんな事を考えてると、アニメ同様鬼道がボールを円堂に向かって蹴ってきた。
「ハッ!」
しかし円堂は片手で止めた。
「…ほう。尾刈斗との試合を見たが、やはり豪炎寺だけのワンマンチームではないようだ」
「へへっ、そうか?」
「だが…勝つのは俺達だ。降参するなら今の内だぞ」
「誰がするかよ、しても学校を潰すクセに。目にものを見せてやるぜ」
幸いと言うべきか、尾刈斗戦で円堂はゴッドハンドを出していない。まだ無名の俺達をストーカーする頭イカれたのがいない限りは対策されてないだろう。
ーーー
一方、その頃。校長室の窓から試合を眺める者がいた。
「尾刈斗中に大差をつけて勝ったとはいえ、雷門中サッカー部はまだ無名。豪炎寺君の力を見たいのなら先週の試合映像を見返せばいいだけだし…一体何が目的なのかしら?」
ーーー
「今回も実況は角馬圭太がお送りします!」
実況の角馬!実況の(ry
ボールは雷門スタート、ポジションはこんな感じだ。
FW 豪炎寺 染岡
MF 三雲 マックス 半田 ヴァーゴ
DF 栗松 影野 風丸 宍戸
GK 円堂
MFはサイド、DFはセンターを固めることで相手の攻めを確実に潰す。
「試合開始!染岡が早々攻め上がっていく!」
「先手必勝だ!ドラゴンクラッシュ!」
使うの早いなおい。もう少し様子見しろ?
「フン…パワーシールド!」
「…チッ」
源田のパワーシールドに弾かれるが、染岡は舌打ちするだけで留まった。ボールは五条に渡る。
「通さないよ!クイック──」
「分身フェイント!」
マックスを抜き、五条はパスで鬼道にボールを渡す。
「始めよう、帝国のサッカーを…デスゾーン、開始!」
『!』
「来たか…!」
佐久間、寺門、洞面が跳び上がり、回転しながらボールにエネルギーを溜める。そしてソレを同時に蹴った。
「「「デスゾーン!」」」
「ハァッ!ゴッドハンド!」
金色の手は死の領域を容易く収め、ボールは止まった。
『!?』
流石の帝国もコレには驚愕したようで目を見開いている。いい気分だぜ。
「風丸!」
「あぁ!」
「っ、キラースライド!」
「疾風ダッシュ!半田!」
「サイクロン!」
「ヴァーゴ!…ぐあっ!」
風丸が半田にボールを渡すと、そこで万丈がサイクロンを発動。しかし半田は吹き飛ばされる前にヴァーゴへとパスをした。
…さて、コレを見たら驚くぜ?
「行くよ、豪炎寺くん!」
「おう!」
豪炎寺が跳び上がり、ヴァーゴが豪炎寺にボールを蹴り上げる。
「ファイア…!」
ファイアトルネードを繰り出し、その先で少し低めに跳んだヴァーゴがかかと落としを放った。
「…ドロップ!」
「パワーシールド…ぐぉっ!?」
ファイアドロップ、あびせげりとファイアトルネードを組合わせた技だ。ツインブーストFみたいに炎の一部が変わっている…紫じゃなくて桃色だが。
ーーー
前半が終了し、両チームは休憩となったが…帝国は衝撃を受けていた。雷門という、ぽっと出の強豪校に。
「俺達が、先制点を取られるだと…?」
「……フン」
監督、影山零治がつまらなさそうに鼻を鳴らした。
「総帥?」
「あの技を使え。未完成とはいえゴッドハンドを破る事は出来るだろう」
「…分かりました」
ーーー
「みんないいぞ!この調子で行こう!」
「あぁ!」
帝国から先制点を取り、俺達は尾刈斗戦に快勝した時のような雰囲気になっていた。
「…次の点を取るのは、難しいだろうな」
「だな。間違いなくヤツらは本気を出してくる」
「次の点を如何にして取れるかが鍵になってくるな…」
さぁ、次はどう出るんだ?帝国。
ファイアドロップ 火 ヴァーゴ・豪炎寺
ファイアトルネードで撃ち落としたボールをあびせげりで更に威力を上げる。
ドラゴントルネード<ファイアドロップ<イナズマ落とし
次回もよろしくおねがいします。