前世ファンだったヤツのイナイレ転生 作:Lcrcl (エルマル)
side三雲拓也
救急車が着て、照美は中に運ばれる。俺とヴァーゴは照美の付き添いで病院まで行った。
「照美さん、大丈夫かな…」
「何とも言えねぇ、(俺は分かるが)原因は不明だからな…」
待合室で座って待ってるが、どうも落ち着かない。神のアクアと言ってた事からほぼ確実に影山が絡んでるだろうが…やっぱアイツクソだわ。
「君達、少しいいかね?」
「?」
「…!」
この人は…!
「私は鬼瓦、刑事をやっている者だ。先ほど搬送された子について、少し話を聞きたい」
「はい、大丈夫です」
症状が出たのはいつか、そもそもどうやって照美にあったのかなどを訊かれた。
「回答に感謝する。後は彼女自身に訊くべき事がいくつかあるが…」
「…あの、どうして刑事さんが?事件性でもあったのでしょうか?」
「あぁ。彼女は恐らくある男の配下に所属していた、君達に会えたのは追放でもされたからだろう…」
ある男、とは間違いなく影山だな。FF予選前だぞ?動くの早すぎないか?
「それって…」
「だが、君達は知るべきではない。純粋にサッカーを楽しんでいればいい…裏側に潜む闇を払うのは我々の仕事だ」
「………」
そう言ってこの場を去ったが…鬼瓦さん、やっぱりまともな人だな。情報を伝えすぎない事で俺達を巻き込まないようにしている。
「…納得いかないか?」
「うん…でも、もしかしたらウチの財閥の力を借りれば…!」
「そういやあるな、その手も。でもココは鬼瓦さんに任せよう、その方がいい気がする」
「…分かった」
ーーー
しばらく待つと看護師から照美の意識が回復したと伝えられ、部屋に案内された。
「照美さん…!」
「…心配かけたね」
点滴のようなものにつながれた照美がそこにいた。何となく儚げな雰囲気だな。
「出来れば君達を巻き込みたくないけど…表情から察するに無理そうだね?」
「当然だ。同じくサッカーを楽しむ者としてほっとけないな」
「…分かった。でも、どうか口外しないでくれ」
side亜風炉照美
私は日本人と韓国人のハーフとして生まれ、幼少期で両親を事故で亡くした。
そこで、ある男…影山零治に拾われた。当時の彼は強化人間とやらを育成する為に私を拾ったらしいが、今ではもう分からない。
私は強くなるために彼の出したプログラムをひたすら実行し続けた。
『亜風炉、コレを飲め。お前の力を神の領域に押し上げる代物だ』
数年前のある日、そう言われてその代物…神のアクアを飲まされた。
大体の選手はコレを飲むと正に神の領域と言わんばかりの超人的な力を得る───しかし、私は違った。
『フンッ!』
『ガァッ!?』
『…適合しなかったか』
神のアクアに適合せず、副作用を発症した。全身強い痛みがに走るもので、度し難い苦痛を私は味わう事となった。
…ソレだけじゃない。
『神のアクアが馴染んでいない…世宇子の面汚しだな』
『顔だけは綺麗なのが妬ましい。弱者の癖に』
かつては一緒にプログラムを乗り越える仲間だった彼らからも、私は見放されてしまった。
私は実質的なサンドバックとなり、毎日蹂躙され続けた…そして、約一週間前。
『貴様は今日限りでサッカー部から追放だ』
『逃げたいのなら逃げるがいい、貴様がココに居座るのはこちらも恥ずかしいだけだからな』
ついにサッカー部から退部させられ、同時に私は世宇子中を退学した。…でも、私はむしろ嬉しかったんだ、この地獄から開放されて。
「入院して神のアクアを抜いて貰えば、私は晴れて自由なサッカーが出来るようになるからね」
side三雲拓也
「………」
壮絶な過去だったな…入院で前向きになれるぐらいなのは相当だぞ。
「…照美さん、いや、照美」
「?」
「私達は、貴女の味方だよ」
「……!」
「だからどうか…心を閉ざさないで」
…俺としても、そう願う。
「っ、うん…!…ありがとう、ヴァーゴさん」
「ヴァーゴでいいよ」
「俺も拓也でいい」
「分かった。よろしくね、ヴァーゴ、拓也」
こうして俺は本来1期ラスボスだった子と友達になるのだった。
ーーー
「…やはり、影山か。ヤツめ、相当な闇を抱えているな」
こっそり部屋の外で聞いていた鬼瓦は、影山を必ず捕らえると覚悟を決めた。
鬼瓦さんとか響木監督とか、いいよね。
次回もよろしくおねがいします。
ゲームじゃ1で登場したのにアニメでやたら盛られてる技は?
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