前世ファンだったヤツのイナイレ転生 作:Lcrcl (エルマル)
side三雲拓也
「伝説のイナズマイレブンが特訓で使っていた施設を見つけたの」
杉森と勝負した次の日、夏未が部室で入ってくるや否やそう言ってきた。
「そこなら監視されずに必殺技の特訓もできるハズよ」
「ホントか!?どこにあるんだ?」
「正門の近くよ」
「…あんな所に特訓できる場所とかあったか?」
「ふふっ…ついてきなさい」
ーーー
夏未についていき、来たのは正門付近の銅像。
「この銅像に何かあるっすか?」
「えぇ、ほら」
「…レール?」
草むらに隠れてるが銅像の横からレールのような物が伸びている。
「えい」
ポチッ、と夏未が隠しボタンを押すと…銅像が動き、下から隠し階段が姿を現した。
『おお…!』
「(ゲーム仕様みたいだな、コレは)」
階段を下りた先にあった扉を開くと、正に秘密の特訓場と言った感じの設備が揃っていた。伝説イナズマイレブンが40年前なのもあり、少し年季は入ってるようだが…
「ココはイナビカリ修練所。学校の過去の施設データを探ってると偶然見つけてね、お父様に頼んで整備してもらったの。今後の必殺技練習はココで行って頂戴」
「っ~~!伝説のイナズマイレブンがココで…燃えてきたぜ!」
いつにも増して燃えてるな、ウチのキャプテン。
「ありがとな、雷門」
「…貴方たちは雷門を代表して大会に出てるの、無様な負け方をしないようにしてるだけよ」
出たな、ツン。その内円堂にデレる時が楽しみだな。
「所で、このタイマーは何でやんすか?」
「ココはタイマーロック形式なの。指定した時間が終了するまで修練所からは出られないわ…あと一度設定すると終わるまで解除できな───」
「へぇ…(じゃあ最大で)」
『9999秒』
「──いのよ……えっ、乙女乃さん?」
「じゃあ、やろっか♪」
「えっ」
『ゑえぇぇぇーっ!?』( ゚Д゚)
「何やってんだヴァーゴ!?」
「9999秒って、えっと…2時間半より長いですよ!?」
「だって、強くなりたいならいっぱい特訓しなきゃいけないじゃん?」
「ソレは……そうだけどさ!」
「…てへっ♪」
「今ソレやっても誤魔化せねぇぞ…」
…怒った所でどうしようもないな。うん。
「…仕方ない、コレで行こうぜ」
「だな…」
半ば諦めつつ、今後するであろう地獄の特訓をこなす覚悟を決めるのだった。
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ー
9999秒後。やっと特訓が終わって…俺達はボロボロになっていた。何だよ『ルーレットやろうぜ、お前らボールな』って。止まったら死ぬじゃねーか…!
終わるころには、大半は立つのも限界だった。一部は気絶するように床の上で寝ている。
「ねぇ、拓也くん」
「…何だ?」
「いい運動になったね」
「アレをやった後にその感想は頭おかしいと思うぞ」
てか、タイマー設定したお前が一番体力余ってそうなのは何?怖いんだが?
「家に似たような物があるからね、コレ程命がけではないけど」
「あぁ、アレか」
何度かヴァーゴの家行って見たことあるが、一瞬エイリア学園かと思ったぞ。違うっぽいけど。
乙女乃家、一体何者なのか?
次回もよろしくおねがいします。