前世ファンだったヤツのイナイレ転生   作:Lcrcl (エルマル)

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気付いたら3.5話構成になってました。やったぜ。


正々堂々としたサッカー

side三雲拓也

 

「ゴォォォル!雷門中、ついに先制点を決めましたァ!」

 

 

 

「っぐ…ありえん。しかし何だ、この気持ちは。まるで…かつての…」

 

ちょっと困惑してるようだな…

 

「どうだった?」

 

「どう…とはどういう事だ」

 

「感想だよ。お前の心に、何か響いてたらと思ったんだが」

 

「………」

 

杉森は俯き、自分の手を見つめる。その目は先程とは違い、熱が籠っていた。

 

「君たちのシュートを受けて、私は思い出したよ。サッカーへの…情熱を」

 

「…そうか」

 

「感謝する。もう、データには頼らない。正々堂々とサッカーをするんだ!」

 

そう言って杉森は洗脳装置を投げ捨てた。ソレを見た御影の監督は動揺し叫ぶ。

 

「何ィ!?何をしているんだ杉森!ヘッドギアを装着しろ!!!」

 

しかし杉森はソレを聞き入れず、試合は再開する。

 

 

 

「フォーメーション、シータ20だッ!」

 

そう指示する監督…だが。

 

「…フォーメーション、オメガ24!」

 

「なっ──」

 

ソレを無視して、杉森は別の指示を出した。

 

「お前達!これからは全力で、データに頼らずサッカーをしろ!…改!」

 

「…っ!はい!」

 

ボールは下鶴に渡り、直後に彼は洗脳装置を捨てる。ソレを見た他の選手たちも次々と装置を外した。

 

「何故だッ、何故装置を外す!?勝ち試合をドブに捨てるような物なのだぞっ!」

 

テメェには分からんだろうな、そのまま影山に切り捨てられてろ。

 

「クイックドロウ!」

 

「とうっ!」

 

マックスがボールを奪おうとするが、奪われる直前に下鶴はボールを蹴り上げた。アレは…!

 

「パトリオットシュート!」

 

ボールからエンジンのような物が噴射され、ゴールに向かって飛んでいく。そこに山岸が割り込み──

 

「ダイナマイトシュート!」

 

シュートチェイン。その技使えたのか。

 

「コイルネットぉ!」

 

「ゴッドハンド!」

 

影野の新技で威力を削ぎ、円堂がしっかり止める。

 

「三雲!」

 

「あぁ!…ヴァーゴ!こっちもシュートチェインだ!」

 

「オーケー!」

 

ボールを受け取り、シュート体勢に入る。

 

「ブルーインパクトV2!」

 

群青色のシュートは空中にいるヴァーゴへ飛んでいき、そこにかかと落としが叩き込まれる。

 

あびせげり!」

 

こっちのシュートチェイン、止めてみろ!杉森!

 

「絶対に止めてみせる!うおおおおッ、シュートポケットV2!!!」

 

土壇場で進化したか、どうなる…!

強固になった防護膜とシュートはしばらく拮抗し…やがてボールは勢いを失った。

 

「…むんッ!ハハハ、やったぞ!」

 

「マジか…流石だな」

 

「行け!今度こそ点を取るんだ!」

 

「「はい!」」

 

ボールは再び下鶴と山岸に。

 

「行かせるか!突風──」

 

「大部!」

 

「…!」

 

「ダッシュアクセル!」

 

技を発動する直前にパスされ、そこで技を使われた。ダッシュアクセル…野生中からパクったなさては!

 

「ココには俺がいるんだぜっと!キラースライド!」

 

「ナイスだ土門!」

 

「…っ、あぁ!風丸!」

 

「シーフアイ」

 

「なっ」

 

パスされた傍からミッドの藤丸が奪った。ソレGOの技じゃねぇか。

 

「山岸!」

 

ボールは空中に蹴られ、その先には山岸がいる。ダイレクト狙いか?

 

「…フッ。とう!」

 

「!?」

 

フェイントかっ!ボールはいつの間にかペナルティエリア付近まで来てた下鶴まで行き──

 

「ブルーインパクト!」

 

そこで技を発動された。まずい、円堂は体勢が崩れている…熱血パンチじゃ危うい!

 

「円堂!」

 

「だぁぁぁぁっ、熱血パンチィ!」

 

円堂の拳がボールと拮抗してるが、押されている……しかしそこで諦める円堂ではなかった。

 

「1回じゃ止まらないなら、何回でも…ッ!ハァァ!」

 

「!」

 

2回、3回と何度もボールにパンチを撃ち込み、ボールを弾き返した。

──そして。

 

ピッ、ピッ、ピー!

 

試合終了。1-0で俺達の勝ちとなった。

 

 

 

「円堂、三雲──ありがとう、お陰で私たちは目を覚ますことができた。また一緒にサッカーをやるのを楽しみにしている」

 

「へへっ、今度は最初から楽しくやろうな!」

 

「あぁ!」

 

…杉森、チクチク頭以外はいいヤツだな。サッカーへの情熱もある…間違いなく今後は良き好敵手となるだろう。

御影の監督は…うん。原作通りベンチで発狂してる、恐らく影山にクビ宣告されたな。乙。

 

ーーーーー

 

ーーーー

 

ーーー

 

ーー

 

 

side三人称

 

その夜。2人の中学生が密会をしていた。

 

「こんな所に呼び出してどうしたんすか、鬼道さん?」

 

1人雷門中の転入生、土門。もう1人は帝国学園のキャプテン、鬼道だ。

 

「お前がスパイをする必要がなくなった」

 

「えっ?どうして…」

 

「総帥からの指示だ。理由は分からないが、する意味が無くなったと」

 

「は、はぁ…」

 

「帝国に戻るか?」

 

「…いや、俺は雷門にいます。アイツらといるのが楽しくなったんで」

 

「そうか…もう一つ、お前に伝えたい事がある。コレの方が重要だ」

 

「?」

 

「お前への指示など、諸々を伝えた後───」

 

 

 

 

 

 

 

「──総帥が帝国学園から姿を消した」

 

御影専農中との試合が終わった、その夜の出来事であった。




この試合で進化した技一覧
あびせげり(改→真)
ドラゴンクラッシュ(改)
ドラゴントルネード(改)
ファイアトルネード(改)
ブルーインパクト(V2)
シュートポケット(V2)

めっちゃ進化しましたね。…ネタバレすると次の試合もいっぱいするかも。

次回もよろしくおねがいします。
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