前世ファンだったヤツのイナイレ転生   作:Lcrcl (エルマル)

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影山はもう帝国にいないし、冬海は雷門に残るのではって?
そんなワケないじゃんアゼルバイジャン、って事でシリアスをどうぞ。


パワー系不愉快

side三雲拓也

 

尾刈斗との再戦の数日前、俺は土門に呼ばれて相談を受けていた。

 

「何だ、相談って」

 

「実は…三雲が俺の立場を知ってるのは分かってるんだ」

 

「…!」スッ

 

「待ってくれ、俺は別にやましい事をするつもりじゃない」

 

すぐに携帯を取り出し、鬼瓦さんに連絡を取ろうとするが土門に止められる。

…偶々会った時に番号をもらったんだ、今使うべきだろう。

 

「俺の立場を知ってるから、お前に相談したいんだ」

 

「…そういう事か。スマン、早とちりだったな」

 

「別にいいさ…俺が帝国に雷門の情報を流してた事を考えるとその行動も妥当だしな」

 

暗い表情のまま、土門は続ける。

 

 

「実は…影山総帥が行方を眩ましたんだ」

 

 

「──なんだと!?」

 

「理由は帝国の、鬼道さんも知らねぇ。本当に突然総帥を辞任して消えたんだ」

 

「………」

 

完全に原作が崩壊したな、その場合鉄骨落としやバスジャックは起きないだろうから助かるが…もしかして照美が原因か?

 

「俺は総帥が消える前にスパイを辞めていいと言われたから、辞める事にした。正直、こんな事するよりもお前たちと楽しくサッカーをやりたかったしな」

 

「なるほどな…ソレで?お前が元スパイだったのはみんなに伝えるのか?」

 

「あぁ…でも、その前にどうにかしなきゃいけない人物がいる。俺と同じスパイだ」

 

土門と同じ…アイツか。

 

「冬海先生か」

 

「その通り。最近部室に来てなかっただろ?」

 

「そういや…てか、まず学校で会った覚えがないな。アイツも消えたのか?」

 

 

「消えた、というか薬物所持で追われている。総帥にあるものを渡されたらしく、ソレが薬物だったらしい」

 

 

「はぁ!?」

 

ーーー

 

話によると冬海は影山に御影の監督同様クビ宣告され、『お願いします何でもしますから!』と言ってしまった結果影山に薬物…俺の想定では神のアクアを渡されたらしい。そしてソレを受け取った所で鬼瓦刑事に見つかったとのことだ。

 

「目撃情報はココが最後だ」

 

鉄塔周辺まで来たが、一応山だから隠れようはいくらでもあるな。

 

「む?君達は…土門君と、三雲君?何故ココに」

 

調査に来てたであろう鬼瓦さんと遭遇した。

 

「冬海先生を…」

 

「よせ、君達にまで危険が及ぶ。アレを見ろ」

 

「「?」」

 

鬼瓦さんが指差した方向には、何か怪しげな雰囲気を放つ男……冬海先生がいた。

 

「っぐふ、ぐひひひひひ…っ!」

 

明らかに正気じゃない様子だ。神のアクアを飲んだのか?にしてはあまりにもヤク中だが。

 

「神のアクア…の失敗作を飲んで、数時間あの状態だ。いつ暴れだしてもおかしくない」

 

「失敗作!?」

 

つまり影山は完全に弄ぶために渡したのか!少し冬海が可哀そうだな、残当だが。

 

「今警官の援軍を呼んでるから、君達は離れてくれ──む!?」

 

「み、雲ォ…君。そしてェ、土門君ですかぁ…!」

 

気付かれた、こりゃマズいか?

 

「ク、フフフ…はっはっは!お前達にこの私は止められない!私は総帥に、この圧倒的な力を授かったのだァ!」

 

悪役のような高笑いをする冬海、その様子はキチガイそのものだ。

 

「何人がかりでこようと無意味だ、私の力の前では…ね!」

 

「ッ、離れろ君達!」

 

「「っ!」」ダッ

 

「待たんかぁ、お前達ィ!」

 

「…行かせんぞ貴様ァ!」

 

「邪魔ですよォ、たかが刑事が!」

 

冬海が俺達に向かって走り出したので、鬼瓦さんの指示に従い逃げる。

 

「鬼瓦さん…!」

 

「土門、今は逃げる事に集中しろ!捕まったらどうなるか分からねぇ!」

 

「ッ、分かった!」

 

山のふもとまで行くと民間人にも被害が及ぶ、となるとこっちだ!

 

「山頂の方に行くぞ!」

 

その間に連絡を…っ!

 

ーーー

 

side三人称

 

三雲と土門が逃げ出し、約1分後。

 

「援軍到着であります!」

 

「来たか、コイツを押さえろ!」

 

警官が数人来て、鬼瓦刑事を下げつつ冬海を抑えにかかる…しかし。

 

「チィ、援軍ですかァ。無意味です、ぬォォ!」

 

『!?』

 

冬海が突如馬鹿力を出し、警官を押しのけた。

 

「退け、私は教師だぞォ!」

 

「ぐぁっ!」

 

「させ、るかぁ!」スッ

 

「ふん」

 

「な…」

 

警官の一人が麻酔銃で眠らそうとする、が冬海は無駄に上がった反射神経でソレを避けた。直後に他の警官も仕留める。

 

「ク、ソっ…!」

 

「さてェ、お2人さんは何処に逃げたノでしょうかねぇ?」




イメージとしては冬海をムキムキにした感じです。気色悪いですね。

次回もよろしくおねがいします。
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