前世ファンだったヤツのイナイレ転生 作:Lcrcl (エルマル)
UA20000、マジで感謝。
side三雲拓也
山頂付近の岩陰で土門と隠れてるが…
「どぉこ、ですかァ~?」
「「っ…」」
冬海の声が聞こえる。鬼瓦さんたちを振り切ったようだ…本格的にヤバい状況だ、捕まったらどうなるか分かったモンじゃねぇ。
ガサッ
「あ?」
離れた所から音がしたので、そっちに冬海の意識がそれる。
「(助かったか…?)」
「(離れるまでは分からねぇぞ)」
目線で土門と会話する。油断は絶対しちゃだめだ。
「なんだ、鳥か…ん?」
「「……!」」
「土門くんの匂いがするねェーッ?」
匂い!?なんで分かンだよ、キモっ!
「こっち、いやこっちかなァ?さっさと出てこないと…こうしますよ」
バキィ!
背後から大きな音がする。木でも折ったのか!?
「~~!」
土門がガタガタ震えている。そうだよな、お前は枝だもんな。(違う)
「…そこか?」
「「ッ!」」
ザッ、ザッと隠れてる岩陰に近付く音が聞こえる。やがてその足音は俺達のすぐ傍まで───
…バゴォ!
「ゴァッ!?」
「「!?」」
何かが冬海の頭にぶつかり、ヤツは気絶し倒れた。一体誰が…!
「…危なかったな」
「まさか冬海先生が敵だったなんてね」
「豪炎寺!」
「ヴァーゴ!」
冬海の頭に当てたのはエイリアボール擬きか、助かった!
「私に無言電話するのは驚いたよ、足音とか聞こえたから緊急事態って気付けたけど」
「俺は付いていっただけだが…何があったんだ?」
「…土門」
「あぁ…全部説明するよ」
ーーー
土門は一通り内情を明かし、後から来た手負いの鬼瓦さんが冬海を捕らえつつ補足した。
「そんな事が…」
「………」
ヴァーゴは少し悲しそうに、豪炎寺は鋭い目つきで土門を睨む。
「本当にすまなかった…裏切者って言われても構わない、罪はいくらでも償うつもりだ!」
そう言って土門が頭を深く下げる。
「…三雲、副キャプテンとしてお前はどう思う?」
「俺?…俺は許すぜ」
「いいの?また裏切るかもしれないよ?」
「だったら帝国に戻ってるハズだろ。そうしないって事は、本気で謝ってるって証明になる…だから俺は土門を信じる、円堂だってそうするハズだ」
「そ、っか。私は少し考えさせてほしいかな…」
照美の事もあり、ヴァーゴは半信半疑だ。無理もないな…ん?
「っ、あれ?私は……なっ!?」
目を覚ましたか。既に手錠は繋がれ、ついでに縄で縛られてるからもう遅いが。
「冬海卓、お前を薬物所持・乱用の現行犯で逮捕する!」
「ク、クソォ!どうして、この私がァ…土門!私を助けろォッ!」
「………」
視線が土門に集まる。
「…断る!俺は、もう自分に嘘はつかねぇ!」
「な、んだと…ッ!畜生!畜生メエェェェッ!」
某閣下のような断末魔を上げ、冬海はパトカーにぶち込まれた。
「コレで一先ず逮捕できた、恐らく向こう20年は出られないだろう」
「20年…」
…あれ?コレついでにGOの再登場フラグも折ったか?よっしゃ。
ーーーーー
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ーーー
ーー
ー
次の日。土門はサッカー部全員にやった事を話し、謝罪した。
「そんな事してたのか、テメェ!」
「許せないでやんす…!」
「ッ……」
案の定土門を非難する声があがる…しかし円堂は違った。
「土門」
「?」
「お前はサッカーが好きか?」
「…あぁ、好きだよ。だけど俺はお前達のサッカーを汚して「じゃあ許す!」…え?」
『!?』
「な、なんで許すんだよ円堂!」
「この人は俺達の情報を流したでやんしょ!?」
「そうだな、でも俺には分かる。土門のサッカーへの気持ちは本物だ」
「ッ…三雲、お前はどうなんだ?」
「俺も円堂と同じ意見だ…だがお前らは納得しないだろ?だから…土門。次の試合、プレーで証明してくれないか?」
土門に向かってそう言ったが、一部はまだ納得してない様子である。
「…それでも、信用できねぇ「じゃあ信じなくていいぜ?」…何?」
「別に土門を信じろとは言わねぇ。でもな、キャプテンである円堂は土門を信じる…だから、そんな円堂をお前らは信じればいい」
某名言を少し変えて染岡に言った。
「お前らも考える時間が必要だし、練習は遅めに始める…解散」
『………』
一部は迷いのある表情で部室を出て、また一部は黙って考えてる。俺はとりあえず監督を…あれ、円堂は知ってたっけ?
「円堂、監督はどうする?」
「監督?なんで?」
「チームに監督がいないと、試合に出れねぇんだ」
「えぇぇ!?じゃあ急いで探さないと!」
やっぱり知らなかったか。
ココでの主人公は三雲ですが、円堂が霞まないようにする必要もある…考えどころですね。
次回もよろしくおねがいします。