前世ファンだったヤツのイナイレ転生   作:Lcrcl (エルマル)

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正攻法では無理ですね、はい。


vs化身使い

side三雲拓也

 

土門は壁山と交代し、尾刈斗の保健室で怪我を治してもらう事になった。

 

「尾刈斗ボールで後半開始です!」

 

ピーッ!

 

土門が身を挺してゴールを守ったおかげで、幽谷が撃てるマジシャンズボックスの回数を1つ無駄にさせる事ができた。俺のプレイミスで怪我した土門の為にも…まずは一点、返してやる!

 

「ブラック──」

 

「突風蹴り!」

 

へへっ、土壇場で進化させてやったぜ!

 

「ヴァーゴ!」

 

「うん!」

 

「ディメンションカット──」

 

「奪わせないよ!エンゼルレイV2!」

 

「な、眩しッ」

 

ヴァーゴも技を進化させ、ボールを奪おうとしたミイラの目を眩ます。

 

「行くよ、豪炎寺くん!」

 

「おう!ファイア──」

 

「──ドロップV2!」

 

赤と桃色の炎弾が飛んでいく…その先にはフランケンが待ち構えていた。

 

「フランケン…む?」

 

しかし技を発動する寸前で、ボールは軌道を逸らした。そしてその先には…染岡がシュート体勢に入っていた。

 

「ドンピシャだぜ!ドラゴンクラッシュ!」

 

「っ、影掴み──ぐぉぉ!?」

 

フランケンのシュートブロックを避けつつ、影掴みを破るシュートチェイン作戦…成功だ!

 

「よしっ!」

 

「何だと…ッ(まだだ、俺がもう一点入れるんだ!)」

 

コレで状況は振りだしに戻った…同じ作戦は通用しないだろうから、別の方法で点を決める必要がある。

 

ーーー

 

ピーッ!

 

「俺が点を決めるんだ!ウォォォッ!」

 

「なっ、ぐぁ!?」

 

「三雲!」

 

物凄い気迫で突っ込んでくる幽谷。こころなしか濃い紫色のオーラを放っている。

 

「(まさか化身が!?)幽谷を止めろォッ!」

 

「コイルネット!」

「ザ・ウォール!」

 

「邪魔だァ!」

 

「「ぐぁぁっ!」」

 

2人を突破し、幽谷の背中から濃い紫色のオーラが溢れ出る。ソレがやがて形を成し、化身となった。

 

「あ…っ」

 

「奇術魔ピューリム!」

 

化身だ…コレは本当にマズい、負ける可能性を考慮したくなかったが…ッ。

 

「マジシャンズボックスゥ!」

 

「ゴッドハンド──なっ、ぐぁぁ!」

 

化身シュートは神の手をあっさり破り、ゴールに突き刺さった。

…雷門も尾刈斗も、何なら幽谷本人でさえソレを見て困惑している。

 

「なんてシュートだ…」

 

「拓也くん、何アレ!?」

 

「アレは化身…言ってしまえば力を具現化させたような存在だ。この試合で勝つにはアレを出させないようにするしかねぇ」

 

「でもどうやって…」

 

「ソレを今から考えるしかない…強いて言うなら、化身は体力消費が激しいから幽谷のガス欠を待つぐらいか」

 

ーーー

 

「雷門ボールで試合再開!果たしてあの恐ろしいシュートを攻略する事は出来るのかぁ!?」

 

ピーッ!

 

「この力で、三点目を決めてやるッ!」

 

「エンゼルレイV2!」

 

「うぐっ、クソォ!」

 

「(強くても、この程度は効くんだね)」

 

ヴァーゴが幽谷の視界を潰すことで抜くが、ホントにコレぐらいしか現時点で化身使いを突破する方法がないんだよな…ホントにどうしろと?

 

あびせげりィ!」

 

「フラ…ぬぅぅ!」

 

以前からまた進化させた技を放ち、またフランケンの前で軌道を逸らす。そのせいでフランケンがイライラしてるな。

 

「栗松くん、少林くん!」

 

「はい、でやんす!」

 

「たぁっ!」

 

「「ジャンピングサンダー!」」

 

「影掴み、ぬぉぉ!?」

 

鉈の技を破り、ボールはそのままゴールへ──行かなかった。

 

「通すかぁぁッ!」

 

「幽谷!?」

 

ゴールライン付近まで来ていた幽谷が化身でボールを止めたのだ…クソっ、チートすぎだろ!

 

「はぁ、はぁ…(体力がもうすぐ切れる、なら…!)コレで最後だ!ハァァァァ!」

 

「そこから撃つの!?」

 

ピューリムが帽子から箱を出し、そこに幽谷が蹴り込む。すると箱が反転しシュートが放たれた。

 

「マジシャンズボックス…ッ!」

 

さっきまでと比べてかなり高くから撃ってるせいで、シュートブロックが出来ねぇ…!

 

「ッ、円堂ォォッ!」

 

「ゴッド、ハンドォ!」

 

円堂は再び神の手で止めようとする、しかし向こうのゴールから撃っていても化身技は強力だった。次第に押され、手にはヒビが入っていく。

 

「っぐぐ、ぅ…ッ!(このボールだけは、絶対に───)止めるんだァッ!」

 

「…!!!」

 

そこで円堂がやったのは…左手も使ったゴッドハンド──所謂、ダブルゴッドハンドだった。帝国戦の前に見る事になるとはな…!

ボールはついに勢いを失い、円堂の両手に収まる。

 

「なん、だと…くッ!」

 

「幽谷!」

 

「体力を使い果たしたか…よし、反撃だ!」

 

『おぉ!』

 

ボールは俺に渡り、その場でシュートチェインを始動することにした。

 

「ブルーインパクトV2!」

 

俺から、半田。

 

「ローリングキック!」

 

半田から、五郎。

 

「コロドラシュート!」

 

五郎から、栗松と少林。

 

「「ジャンピングサンダー!」」

 

そして…染岡へ。

 

ドラゴンクラッシュ!行けェッ!」

 

「フランケンシュタイン!…ぐぉっ!?」

 

「影掴み──がぁぁぁっ!」

 

「ゴーーール!コレで2-2!同点ですッ!」

 

スーパーチェインで、俺達は尾刈斗に追いついた。




余談:化身を出すつもりは3年編までなかった。でも面白いと思ったのでココで出した。

マジシャンズボックス(本物)
化身シュート。普通に考えて無印1で化身技を出してるのがおかしい。

次回もよろしくおねがいします。
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