前世ファンだったヤツのイナイレ転生 作:Lcrcl (エルマル)
side三雲拓也
ピーッ!
「先程のはマグレである事を見せてやる…偃月の陣!」
『承知!』
陣形は砂塵を巻き上げ突き進む。狙うのは陣形を解除してから疾風怒涛を撃つまでの数秒間…その間如何にしてシュートブロックを挟めるかが鍵になる。
風丸には充分助言した、後はアイツが成功させられるかだ!
「通さないっす!」
「壁山!?」
「ちょっとでも勢いを削るっす!ザ・ウォール改!」
「邪魔だァ!」
「っぐ、ぬぉぉ…!」
真っ正面から壁山が立ちはだかり、大きな壁を生み出した。そういや原作で覚えるのがこの試合だったか…
「ぐぁぁ…っ!」
しばらく抵抗し、やがて吹き飛ばされる壁山…しかしそのお陰で時間は稼げた。前線にいた風丸がゴール付近まで戻ってきている。
「無駄な足掻きを。くらえ──」
「(疾風になって、突き進む…!)ハァァッ!」
風丸が分身し、シュート体勢の霧隠からボールを奪った。
「「「分身ディフェンス!」」」
「なん、だと…!?」
「ナイスだ風丸!」
よし、成功だ!
「上がれ!」
「はいでやんす!」
栗松にパスされ、前線に上がる。
「通すか!伊賀島流忍法、蜘蛛の糸!」
「まぼろしドリブル!」
2人に分身する幻で、蜘蛛の糸を回り込むように避けた。
「風丸さん!」
ボールは風丸に戻る…その先には児雷也がいた。
「伊賀島流忍法、しこふみ!」
四股を踏んで衝撃波を発生させる。普通ならコレで吹き飛ばされて終わりだろうが、風丸はその時──本当に疾風となった。
「真疾風ダッシュ!」
「ぬぉ!?」
風の渦となって突っ込んでいき、逆に児雷也を吹き飛ばした。アレスの疾風ダッシュだ…!
「豪炎寺!」
「あぁ、行くぞ!」
「ッ、あの技が来る!何としてでも止めろォ!」
「承知!オケハザマウォール!」
石川のシュートブロックは準備万端、このままだと止められる。だが、裏を返せば早撃ちするほど焦っている。この隙を突いてやる!
「…」
「「!」」
ハンドサインを風丸と豪炎寺に送り、跳び上がる直前に気付いてくれた。
「「炎の、風見鶏!!」」
「…っ、後ろに撃っただと!?」
「スピカ!」
「うん!」
「な、止め──」
「「遅い!」」
お前らが対策してたハズのシュートチェインじゃゴラァ!
「「焔の風見鶏ィッ!」」
赤青の両翼を持った火の玉が地面を焦がしながら飛んでいく。
「ぐ、ぬぁぁ!」
「分身ブロック──ぐぉぉっ!」
『ゴォォォォルッ!雷門、炎と焔、2つの風見鶏をチェインして逆転したァ!」
「やっったぁ!決まった!」
「サインに気付いてありがとな、2人とも」
「何かあると思ったんだよ」
試合終了まで10分。このまま勝ち越しを維持すりゃ、俺達の勝ちだ!
ーーー
「あの速さ…アイツは何者だ!?」
「名前は確か、風丸だったハズ」
「風丸…ヤツのスピードを上回ってやる!」
ーーー
ピーッ!
「ハァァァッ!」
『霧隠、再開から早々に敵陣へと突っ込んだァ!』
「風丸!貴様と我で、速さ勝負だ!」
「速さ勝負?…面白い、受けて立つ!」
「「うおおおッ!」」
風丸と霧隠がぶつかり合い、ボールを奪い合う。
「す、凄い速さだ…」
「我々でも目が追いつかん…!」
「……!」
この速さ、もしかしたらエイリアに追い付けるレベルだ。相当だぞ…!
「コレで最後だ!疾風怒涛ォォォッ!」
偃月の陣無しで単独の疾風怒涛を撃つ体勢に入る。
「分身ディフェンス!うおおおお!」
ソレを風丸が分身して3人がかりで止めに入り…やがて、風の爆発が起きた。
「「ぐぁっ!」」
ピッ、ピッ、ピーッ!
ボールは宙に弾け、2人は地面に転倒。その直後に笛が鳴った。
『試合終了!初戦は雷門の勝利となりましたァ!』
「…いい相手だった、風丸。何処かでまた、速さ勝負をしよう」
「あぁ。また会おう霧隠」
2人は歓声を浴びながら、固い握手を交わすのだった。
この試合で進化した技一覧
コイルネット(V2)
エンゼルレイ(V2→V3)
爆裂パンチ(改)
ザ・ウォール(改)
疾風ダッシュ(改→真)
控えめですね(感覚麻痺)
真疾風ダッシュ 風 風丸
アレスver.の疾風ダッシュ。文字通り風になって突っ込んだ結果こうなった。
分身フェイントV2<真疾風ダッシュ<ダッシュストーム
さて、鬼道萎えぽよ回はどうなるのでしょうか…
次回もよろしくおねがいします。