前世ファンだったヤツのイナイレ転生   作:Lcrcl (エルマル)

50 / 54
秘伝書の破れていたページ
ザ・ギャラクシー
ウィンドブラスト
…イナズマブレイク


田舎ってそんな魔境なのか?

side三雲拓也

 

時間は遡り、試合前日。

 

「千羽山中のキーパー技『無限の壁』は、予選含めて未だ無失点だそうです!」

 

「しかも、キーパー以外も守備面ではかなり強い。シュートチェインは戦国伊賀島の時同様封じられるでしょう」

 

「なるほど、正に鉄壁の守りってヤツか」

 

これまでの傾向を考えるとシュートブロックも強化されてそうだな。

 

「鉄壁の守りにはダイヤモンドの攻めだ!ガンガン攻撃するぞ!」

 

「どうやって?」

 

「あー…えと、うーん…」

 

黙り込んでしまった円堂をよそに、響木監督が言った。

 

「…やりようはある。この必殺技を覚えるんだ」

 

『?』

 

「秘伝書のページが3枚破れていただろ?ザ・ギャラクシー、究極奥義…そしてコレが最後の1枚だ。名前は──『イナズマブレイク』」

 

秘伝書から覚えるってのは、ゲーム寄りだな。監督から秘伝書を受け取り、円堂が読み上げる。

 

「『1人がバーンと蹴り、バチッと落ちてきて、そこを3人でズバーン!』だってさ。絵には雷雲みたいなのが描かれてるけど…」

 

「この技はマジン・ザ・ハンドや他の破れたページと同じく、俺達じゃ習得できなかった技だ。それでもやるか?」

 

「もちろん、やります!」

 

「フッ、訊くまでもなかったか」

 

こうしてイナズマブレイクの練習が始まった。3人は何度か試した結果円堂、豪炎寺、俺となり、ある程度の形にはできた…しかし。

 

「何かちょっと…威力が足りない気がするな」

 

「炎の風見鶏と大差ない感じだ。恐らく何か問題がある」

 

「イナズマ1号みたく、土壇場でやってみるしかないな…」

 

ーーーーー

 

ーーーー

 

ーーー

 

ーー

 

 

戻って、試合当日。

角馬さん曰くルール上問題ないと確認が出た所で、試合の準備が完了した。

 

FW 三雲 豪炎寺

 

MF 染岡 マックス 半田 ヴァーゴ

 

DF 壁山 少林寺 栗松 風丸

 

FW 円堂

 

イナズマブレイク要因である俺と豪炎寺を前に出しつつ、ほとんどがシュート技に関わる攻撃型の配置だ。

 

「前半は鬼道をベンチに置く…怪我が完全に治っていないからな。ソレでいいか?」

 

「はい」

 

「鬼道さんが来てくれれば、もしかしたら千羽山に勝てるかも!?」

 

原作と違ってパスのタイミング調整はしなくても大丈夫だが…どうだろうな。

 

ピーッ!

 

「初めから飛ばしていくぞ!ブルー──」

 

「させないっぺ!」

「止めるべ!」

 

「「ハーヴェスト!」」

 

っ、フォワード陣がブロック技を覚えてるのか!

 

「ぐぁっ!」

 

「へへんっ、行くっぺよ!」

 

ボールは田主丸が持ち、敵陣に切り込んだ。

 

「行かせるか!クイックドロウ!」

 

「モんグラ~、フェイント!」

 

「ええっ!?」

 

地面にボールを潜らせ、マックスを抜いた向こう側で出した。訛り含めて聞き馴染みあるな。

 

「ザ・ウォール!」

 

「モグラ、わひゃっ!」

 

「ナイスだ壁山!そのままイナズマ落としだ!」

 

「はいっす!豪炎寺さん!」

 

「おう!」

 

「「イナズマ落としV2!」」

 

高い所からのオーバーヘッドキックによって、雷が落ちた。

 

「通さないぞ!」

 

「止めてやるべ!」

 

3人で何もない所を円のように囲み、歩き回る。

 

「「「かごめ、かごめ、かーごめかごめ…」」」

 

「!?」

 

かごめかごめのシュートブロックだと!?

 

「「「やぁーッ!」」」

 

ボールが来た所に3人がかりで蹴りを入れ、シュートの勢いが完全に削がれた。ディープジャングルのようなものか…!

 

「こんなシュートを止めるの、朝の新聞配達より簡単だっぺ!とぉっ!」

 

ミッドの原野がボールに乗り、たまのりピエロと同じようにその上で走る。

 

「ふんふんふ~ん」

 

『コレは…千羽山中の必殺シュート、ラン・ボール・ラン!』

 

「止める!サイクロン!」

 

半田が足を振り風を起こすが、原野がソレを容易く避ける。

 

「先週の嵐より弱い風っぺな」

 

「コレならどうだ?」

「「「分身ディフェンス!」」」

 

次に風丸が技を仕掛ける。コイツはどうだ…?

 

たまのりピエロ~っ!」

 

「「「なっ!?」」」

 

「猪の大群を避けるより楽だっぺ!」

 

猪の大群を避ける状況があるのかよ。田舎って怖いな。

 

「ラン・ボール・ラン!うらぁっ!」

 

原野がボールから足を離し、ゴール付近には田主丸がいた。

 

「からのっ、シャインドライブ!」

 

「爆裂──うぐっ!?」

 

余りの眩しさに、円堂は目を隠してしまい…ボールはそのままラインを越えてしまった。

 

「シュートに目眩ましって、流石に私もそこまでやらないよ…?」

 

反則ではないし、作戦としてはありだと思うけどな俺は。ネックは威力なんだろうが。




たまのりピエロの最終進化が分からないから、爆で止めるしかない…!

次回もよろしくおねがいします。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。