前世ファンだったヤツのイナイレ転生 作:Lcrcl (エルマル)
ザ・ギャラクシー
ウィンドブラスト
…イナズマブレイク
side三雲拓也
時間は遡り、試合前日。
「千羽山中のキーパー技『無限の壁』は、予選含めて未だ無失点だそうです!」
「しかも、キーパー以外も守備面ではかなり強い。シュートチェインは戦国伊賀島の時同様封じられるでしょう」
「なるほど、正に鉄壁の守りってヤツか」
これまでの傾向を考えるとシュートブロックも強化されてそうだな。
「鉄壁の守りにはダイヤモンドの攻めだ!ガンガン攻撃するぞ!」
「どうやって?」
「あー…えと、うーん…」
黙り込んでしまった円堂をよそに、響木監督が言った。
「…やりようはある。この必殺技を覚えるんだ」
『?』
「秘伝書のページが3枚破れていただろ?ザ・ギャラクシー、究極奥義…そしてコレが最後の1枚だ。名前は──『イナズマブレイク』」
秘伝書から覚えるってのは、ゲーム寄りだな。監督から秘伝書を受け取り、円堂が読み上げる。
「『1人がバーンと蹴り、バチッと落ちてきて、そこを3人でズバーン!』だってさ。絵には雷雲みたいなのが描かれてるけど…」
「この技はマジン・ザ・ハンドや他の破れたページと同じく、俺達じゃ習得できなかった技だ。それでもやるか?」
「もちろん、やります!」
「フッ、訊くまでもなかったか」
こうしてイナズマブレイクの練習が始まった。3人は何度か試した結果円堂、豪炎寺、俺となり、ある程度の形にはできた…しかし。
「何かちょっと…威力が足りない気がするな」
「炎の風見鶏と大差ない感じだ。恐らく何か問題がある」
「イナズマ1号みたく、土壇場でやってみるしかないな…」
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戻って、試合当日。
角馬さん曰くルール上問題ないと確認が出た所で、試合の準備が完了した。
FW 三雲 豪炎寺
MF 染岡 マックス 半田 ヴァーゴ
DF 壁山 少林寺 栗松 風丸
FW 円堂
イナズマブレイク要因である俺と豪炎寺を前に出しつつ、ほとんどがシュート技に関わる攻撃型の配置だ。
「前半は鬼道をベンチに置く…怪我が完全に治っていないからな。ソレでいいか?」
「はい」
「鬼道さんが来てくれれば、もしかしたら千羽山に勝てるかも!?」
原作と違ってパスのタイミング調整はしなくても大丈夫だが…どうだろうな。
ピーッ!
「初めから飛ばしていくぞ!ブルー──」
「させないっぺ!」
「止めるべ!」
「「ハーヴェスト!」」
っ、フォワード陣がブロック技を覚えてるのか!
「ぐぁっ!」
「へへんっ、行くっぺよ!」
ボールは田主丸が持ち、敵陣に切り込んだ。
「行かせるか!クイックドロウ!」
「モんグラ~、フェイント!」
「ええっ!?」
地面にボールを潜らせ、マックスを抜いた向こう側で出した。訛り含めて聞き馴染みあるな。
「ザ・ウォール改!」
「モグラ、わひゃっ!」
「ナイスだ壁山!そのままイナズマ落としだ!」
「はいっす!豪炎寺さん!」
「おう!」
「「イナズマ落としV2!」」
高い所からのオーバーヘッドキックによって、雷が落ちた。
「通さないぞ!」
「止めてやるべ!」
3人で何もない所を円のように囲み、歩き回る。
「「「かごめ、かごめ、かーごめかごめ…」」」
「!?」
かごめかごめのシュートブロックだと!?
「「「やぁーッ!」」」
ボールが来た所に3人がかりで蹴りを入れ、シュートの勢いが完全に削がれた。ディープジャングルのようなものか…!
「こんなシュートを止めるの、朝の新聞配達より簡単だっぺ!とぉっ!」
ミッドの原野がボールに乗り、たまのりピエロと同じようにその上で走る。
「ふんふんふ~ん」
『コレは…千羽山中の必殺シュート、ラン・ボール・ラン!』
「止める!サイクロン!」
半田が足を振り風を起こすが、原野がソレを容易く避ける。
「先週の嵐より弱い風っぺな」
「コレならどうだ?」
「「「分身ディフェンス!」」」
次に風丸が技を仕掛ける。コイツはどうだ…?
「爆たまのりピエロ~っ!」
「「「なっ!?」」」
「猪の大群を避けるより楽だっぺ!」
猪の大群を避ける状況があるのかよ。田舎って怖いな。
「ラン・ボール・ラン!うらぁっ!」
原野がボールから足を離し、ゴール付近には田主丸がいた。
「からのっ、シャインドライブ!」
「爆裂──うぐっ!?」
余りの眩しさに、円堂は目を隠してしまい…ボールはそのままラインを越えてしまった。
「シュートに目眩ましって、流石に私もそこまでやらないよ…?」
反則ではないし、作戦としてはありだと思うけどな俺は。ネックは威力なんだろうが。
たまのりピエロの最終進化が分からないから、爆で止めるしかない…!
次回もよろしくおねがいします。