前世ファンだったヤツのイナイレ転生 作:Lcrcl (エルマル)
side三雲拓也
「(臍と尻に力を込めて踏ん張れば、取れない球はない…そしてポイントは、胸だ!)…よし、来いッ!」
円堂の指示が飛ぶと、染岡・豪炎寺と鬼道・スピカの2組がシュートを放った。
「「真ドラゴントルネード!」」
「「ツインブースト
ファイアトルネードとツインブーストを掛け合わせたツインブーストF…早めの登場だな。
…しかし、そこに何者かがボールを蹴り入れた。
『!?』
煙が晴れ、ボールを足で止めた男が姿を現した。鉄兜のようなものを被り、白いユニフォームを着ている。
「両方止めるなんて、凄ぇな!」
「大した事ないさ…我がチームのキーパーならこの程度指一本で止められるだろう」
「そのチームとは、世宇子中の事だろう?デメテル」
「一体何の用だ、デメテル…!」
様子を見ながら近付く鬼道と、警戒心をむき出しにする照美。偶々練習を見に来ていたのだ。
しかし2人を無視して、デメテルは円堂の方を向く。
「円堂守だな?改めて自己紹介させてもらおう、私は世宇子中のデメテルだ。お前の話は影山総帥からよく聞いている」
「…ッ!やはり、世宇子中には影山がいるのか」
「君は照美を虐げた連中の…ッ!」
「虐げる?何故怒る、所詮失敗作の話だろう?」
「貴様──「待って、ヴァーゴ」…照美!?」
「言わせておけばいいんだ…私は気にしない」
「っ…分かった」
照美がスピカをなだめるが、デメテルが発言を撤回するつもりはないようだ。
「そこに失敗作がいるのを見てよく分かった…お前達とは次の試合、戦う価値もない」
「ンだとぉ!?」
「神と人間が戦った所で、勝敗は見えている。降参し、不戦敗とした方が身のためだぞ?」
「自分を神、とでも言ってるのか…」
「やってみなくちゃ、分からないだろ!」
「世の中には逆らえない事実があるのだ…コレもその一つ」
「………」
あ”ー…コイツの話を聞いてるとマジでイライラしてきた。
「なぁ、一ついいか?」
「何だ…三雲拓也」
「神だ何だと痛い事言うヒマがあったら、帰れ兜頭。邪魔だ」
「…何?」
「逆らえない事実がある?黙れよ、どうせまともに練習した事もねぇだろお前」
影山は泥臭い物が嫌いだろうし、ずっと神のアクアをドーピングしてそのデータを取ってるだけだろうな。
「何がいいたい」
「練習はおにぎりだ、いずれは血となり肉となる……そんな事も知らねぇテメェのような厨二野郎には、敗北の二文字がお似合いだ。分かったら帰───っと」
原作で円堂が言ったセリフを言いつつ、帰るよう急かすと気付いたらボールが眼前に迫っていた。ちょっと言い過ぎたか?
「くだらん。練習はおにぎり?上手い事でも言ったつもりか?」
「怒らせてしまったか?神でもそんな容易に頭来るんだな、やっぱり人間だろお前」
「ッ、貴様…!」
「(拓也、めっちゃ言うね…)」
「(デメテルの発言が我慢できなかったんだろうね…)」
「ほら、帰れよ。か・え・れ。聞こえないのか?なら兜脱いでみろよ、もう一回言うから──っぶね」
「我を愚弄するのも大概にしろ、三雲拓也…!」
「愚弄、ねぇ?ソイツはお前がさっき照美にした事だろ。俺の顔面を狙ってボールを蹴るのも、図星だからだろ?さっさと帰れよ、兜蟹」
「(か、カブトガニ!)」
「(ダメだ、笑うな…!)」
「ッ~~…!覚えておくがいい。我をココまでコケにした事、後悔させてやる…!」
青筋を浮かべながら、デメテルはそう言ってこの場を去った。
「…はぁ、やっと帰ったか」
「三雲、どうしたんだよ急に?」
「アイツの発言にキレそうになってな…だからキレる前に帰らせた」
「…もうキレてたっすよね?」
「さぁな、でもアイツの顔見てスッキリしたぜ。練習再開するか?」
「あ、あぁ…」
何故か少し距離を置かれてるな、心外である。
照美を貶される(まだ冷静)
↓
デメテルが神を自称(少しイラつく)
↓
ココで神のアクアを飲んでる事実を思い出す(青筋)
↓
世の中には逆らえない事実があると宣う
↓
プッツン
頭に血が上ってるので口が悪い拓也。照美を失敗作と呼ばなければほぼ原作通りになってました。
次回もよろしくおねがいします。