英雄症候群に治す治崎君っ!   作:シュガーマン

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プロローグ

治崎廻、彼は自分を産んだ親に捨てられ孤児院で生まれ育った。

彼は地位の低い人を救わないヒーローを忌み嫌うようになった。

そんな時に彼が来た。

 

「おい、お前。うちに来るか?」

 

彼は死穢八斎會 、その組長に救われたこの日のことを生涯忘れないだろう。

そして彼は

組長のように全ての人を救うヒーローになる、そう決心した。

 

 

 

 

「若!かばんお待ちしましょうか?!」

「いらん、あとその呼び方はやめろと言っただろ。音本。」

「若は若だからいいと思ってるんですけどね。」

「……お前、その呼び名で呼んだら分解するぞ。」

「ヒーロー志望の言う事じゃねえっすよ。若…」

 

 

俺はあの天下の雄英を受ける男だ。

産まれると同時に親に捨てられ孤児院で生まれ育った俺は親父に拾われていなかったら

ヴィランになっていたかもしれない。実際、俺の個性はヒーローにもヴィランにもなれる個性なのだから。

だが俺はヴィランではなくヒーローになる、なってみせる。親父のように人を救う、ヒーローに。

今日まで音本、玄野や親父と組み手をしてひたすら身体を鍛えてきた。

個性だけでヒーローになっても本当に助けを求めている人を助けられないと考えたからだ。

親父は俺を助ける時、個性を使わなかった。

さらに、俺の個性、分解と修復を操るオーバーホールは手を通じて発動する個性。

地面に向かって使い、遠距離攻撃をする事もできる。

だが確実にヴィランを倒すためには手で触れる必要がある。……分解してヴィランを殺すためじゃない。

例えば分解した後、手と足を使えない状態に修復すれば一瞬で無力化することができる。

相手の攻撃を掻い潜りながら相手に早く触れられる身体能力、動体視力、それらを鍛えるために組み手は最適だった。

世間から見れば「強個性」。だが使い方次第で人を一瞬で殺すヴィランにもなってしまう。

俺は「ヴィラン」ではなく「ヒーロー」になりたい。

 

「若なら絶対に合格できるでしょう。なんてったって、この俺が手伝ったんだから。」

「おい廻!…期待してるぞ。」

「仕事があるのにわざわざ見送りに来てくれたのか、玄野、親父。」

 

 

受験時間までまだまだ時間はあるがもう出発するか。

まだ俺のバックを持とうとする音本と玄野、そして親父に向かって叫んだ。

 

「俺はヒーローになる!もう2度と俺みたいなやつを生み出させない!」

 

「「「頑張ってこいよ!」」」

「廻!」

「「若!」」

 

俺はそれに返事をする事なく、振り返らず、歩き出した。

振り返ったら安心させるヒーローにはなれないからな。

 

俺は少し遅れて来たバスに揺られながら雄英を目指した。早めに出発した事が功を奏したな。

バスに揺られながら俺は過去に思いを寄せた。

ここに来るまで…長かった。本当に。本当に長かった。組長に救われたあの日に弱かった俺は捨てた。

俺はこの分解、修復を司る「オーバーホール」で。「助けて勝つ」ヒーローになる。

 

 

 

 

 

 

 

 




主が受験生なので不定期投稿になりますが生暖かい目で見守って下さい。応援お願いします!
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