俺は緑谷を置いて保健室から急いでカメラルームに戻ってまた観戦を始めた、が。
「悪い、レベルが違いすぎた。」
轟がビルごと全部凍らせて瞬殺。
まだ始まって10秒経ってなかったんだがな。
あいつの個性はとにかく出力が凄まじい。
A組でもダントツだろう。緑谷が腕一本壊して撃つくらいの威力をノーデメリットで撃てる。
炎も使える、という噂を聞いたがそれは使わないのだろうか。
「おい、治崎。移動するぞ。」
そうか。もう俺達の番か。俺は立ち上がる。
「治崎ちゃん。」
後ろから声が聞こえた。
誰だ?俺を治崎ちゃんなんて呼ぶ奴いたか?
と思いながら振りかえるとそこには蛙吹と常闇がいた。
そういえば対戦相手は蛙吹と常闇だったな。
「なんだ?蛙吹?」
「梅雨ちゃんと呼んで。この勝負負けないわよ。」
「俺はこの決闘に負ける理由が見つからんな。」
あ…。梅雨ちゃんはともかく常闇はなんかうざいな。
「俺も負ける気ねえぜ!」
「右に同じく。」
俺と瀬呂も返しておく。
まぁさっきあんな試合を見せられたら圧倒的な完全勝利を目指してしまっても仕方ないだろう。
雄英始めての戦闘訓練。負けられないし。
負けたくない。
俺と瀬呂はビルの外で軽く準備運動をしながら作戦会議を始めた。
「まずあの常闇のダークシャドウ?とかのを出して牽制、索敵をしてくると思うんだけどさ。
どうあれに対抗する?あれって弱点まったくねーよな?
あれを避けて行くことは多分サイズ的には可能だろうし…かわすのが1番いいと思うんだけど。」
「いや。あれは関係ない。」
「どうしてだ?」
オールマイトが叫ぶ。
「第三試合!始め!」
「拘束の準備をしてくれ、瀬呂。」
「へ?」
瀬呂のその声がいい終わるより先に俺は
ビルを分解した。
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「「「えーーー!!!!」」」
カメラルームで切島、芦戸、上鳴の声が揃う。
「オールマイト!あれなんなのっ!治崎の個性って修復じゃないの?」
「おや、聞いてなかったのかい?」
オールマイトが首を傾げる。そうか、彼、まだ自分の個性をしっかり伝えてなかったのか。
それとも隠していたのかな?
「彼の個性は分解と修復のオーバーホール、だそうだ。」
「なにそれかっこよ。処女膜も治せ『ゴキッ』」
「あ。」
「バカかよこいつ。」
透明な手に峰田の首が折られたのはまた別のお話。
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ビルが分解され、すぐにまた修復される。少しズレた場所にだが。
それも核と蛙吹、常闇を元の位置に残して。
核と2人は2階にいたようで、床がなくなった今は自由落下を始める。
「はぁ…っはぁ。瀬呂!2人を拘束しろ!」
「へ?あ、あぁ!」
「け、ケロォッ!」
「床が消失した?!」
2人が戸惑いの声を上げると同時にテープによって拘束され、地面にゆっくり落とされる。
俺は核を!
俺は落ちてくる核に個性を使って分解し、そして地面の上に置かれるように修復し、衝撃を完全に殺す。
「…っふぅ。完全勝利だ、瀬呂。」
「「「いや、何がどうなった
3人の重なった声を聞くと同時に俺はフラッと来た。
あれ?
なんでだ?
あ、そうか。轟の見て気分が高揚して。
個性使いすぎたか。
ビルを分解して、その後治さなきゃよかったな…
あんなでかいのは…きつい…
次に起きたのは緑谷の隣のベッドだった。
なん、とか投稿しました……
治崎君の個性許容量が少ないのはまだ若いのと、裏社会にいなかったので個性をあまり使っていなかったからです。
私有地以外で個性の使用は基本禁止なのでね。