英雄症候群に治す治崎君っ!   作:シュガーマン

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敵連合、邂逅

「おいお前ら、着いたぞ、降りろ。」

 

ん、いつのまにか寝ていたようだ。蕎麦の悪夢を見た気がするが多分気のせいだな。

 

1A生徒が全員降りると前に立っていたのは宇宙のようなコスチュームのヒーローだった。

 

「あ、あのコスチュームは?!」

 

今日も緑谷はうるさいな。

 

「どうも、プロヒーローの13号です。今日はどうぞよろしく。」

「13号先生だ。お前らしっかり話聞けよ。」

 

13号、か。聞いた事がある。主に避難や救助を得意とするヒーロー で個性は「ブラックホール」

指先にブラックホールを出せるとかいう強力な個性だ。

 

「オールマイト先生は?」

「あの人は遅刻だ。」

 

おい教師。

 

「まぁオールマイトが居なくても話は出来るのでね。

今日は小言が一つ、二つ、三つに四つに〜」

 

そう言って13号先生は話し始めた。

 

 

______________________

 

 

 

「〜〜〜個性は使い方によって簡単に人を殺める事が出来る、出来てしまう。

私のブラックホールも人に向けて本気で使えばすぐに塵に変えてしまえる。

個性は安全なものでもない。ただ。危険なだけのものでもない。個性は使い方なのです。」

 

 

確かにそうだな。危険で強力な個性を持った13号が言っているだけあって説得力がある。

例えば麗日の個性は人を浮かせてから解除すれば落下死させられるし

緑谷の超パワーなんて言わずもがな。

俺の個性だって触れるだけで人を殺せる。

扱いには気をつけなければいけない。ヒーローとして。人として。

 

「お前ら今日の事は忘れるなよ?プロヒーローになってからも、

いやこれから生きていく上でもとても大切な事だ。」

 

「「「「はい!」」」」

 

 

俺達がそう返事した時。黒い霧のようなものが中央の広場に突如現れた。

 

「素晴らしい講演でした、13号。」

 

「「!!」」

 

「なんだありゃ!?また入試ン時みたいなもう始まってんぞパターン?」

 

「動くな!あれは……敵だ!」

 

敵、その言葉と同時に生徒達にも緊張が走った。

霧を通ってどんどんヴィランが出てくる。もう中央の広場は占拠されてしまった。

 

「あれ?おい黒霧、オールマイトは?」

「いないようですね。」

 

明らかにさっきの霧みたいな奴、全身に「手」を付けた奴、脳みそが露出してる奴は別格だ。

逆に言えば他はほぼチンピラ。俺だって相手に…

 

「治崎、動くなよ。」

「相澤っ、先生。」

 

バレてたか。

あの3人以外を生徒で相手すれば負担が減ると思ったんだがな。

…流石に教師としてその判断は出来ないか。

 

「13号!生徒を避難させてくれ!学校にも連絡を!」

「駄目です!連絡が繋がらない!」

「電波系も対策されているか…上鳴も連絡出来ないか試してくれ!」

「分かりました!」

 

「ちっ。…行くか。」

 

相澤先生の声に反応して緑谷が叫ぶ。

 

「まさか先生!1人で戦う気ですか!!いくらあなたがイレイザーヘッド…

…個性を消す個性を持ってても、この数!」

「よく勉強している。だがまだまだ勉強不足だ。覚えておけ。」

「え?」

 

「一芸だけじゃヒーローは務まらん!」

 

相澤先生はそう言って1人、(ヴィラン)の蠢く広場へと向かった。

 

 

 

 

 

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