「おい、起きろ。」
「…っあぁ、すまん。」
俺はいつの間にか気を失っていたらしい。轟の声で目が覚めた。
ここはおそらくUSJの中でも土砂ゾーンと呼ばれていたところだろう。
「ここには俺達だけか?」
「いやそんな訳ねえ、敵が俺達を散らしてあとは放置なんてそんな…っ!」
「ちぃっ!」
後ろから手を刃物にした敵が襲いかかってきていたッ!轟は体を捻って避けそのまま敵を…
「凍れ!」
頭だけを出した氷像に変えた。
「おい!ここには何人敵がいるんだ!吐け!」
「すぐに分かる…ぜ。」
「なに?!」
「やめろよ、俺達の仲間になんて事するんだよ。」
ちっ…
いつの間に上に立っていたんだ。
グレーの服を着た敵が俺達に気づかれる事なく丘の上に立っていた。
こいつ、戦っていた轟はともかく俺でも気づけなかったなんて…かなりのやり手だ。
「俺の仲間はウェイター、覚えて帰れよガキども…帰れたら、だが。」
……教えてくれた。
「お、お前が治崎か、あのお方から聞いてるぜ。なかなか良い個性を持ってるって。」
「あのお方が誰…とかは教えてくれるのか?」
「それはだな…オ「駄目ですよウェイターさんそれ言っちゃ!」
「あそっか。」
ウェイターの後ろから出てきたチンピラに邪魔された……ちっ。
ぞくぞくとウェイターの後ろから敵が溢れてきた。1、2、3、…11人か。
さっきの刃物の敵と合わせて12人。
雄英生とはいえ2人に12人とは過剰戦力だな。
そして俺の名前と個性が割れてる…なかなかやりづらい。
「もう1人は…轟…だっけか。親の金で入学した奴だな「そんな事言っちゃ駄目っすよ。」
あのチンピラさてはいい奴だろ。死穢八斎會入らないかな。
「おい…うるさい。」
「へっ?」
肩を持たれたチンピラが消えた。…なんだと?あいつ…どんな個性だ?
分かるのは一つ。
「「やばいな。」」
俺達の声と同時に9人のチンピラが向かってくる。ウェイターは丘の上で待機か。
まぁ他はなんとでもなるッ!
「凍りつけ!」
「っ!」
俺の地面から生やした棘と轟の氷で3人を足止めした!棘に刺さってる奴は後で治してやるよ!
「やるなぁお前ら。ちょっとハンデを…もらおうかぁ!」
その瞬間、俺と轟の足がくるぶし辺りまで埋まった。
「な?!」
「おっ!重い!」
全身が急に重たくなって歩けなくなってしまった。途端に俺と轟は膝をつく。
これは…まずい。
「ぐっ!」
「なに?!」
「あとはチクチク遠距離から撃って終わりだぜ!」
手から棘を飛ばす敵に撃たれて全身が血まみれだ。棘を生やそうにも何故か体がどんどん重たくなって
目線がぶれ、集中できない。轟も氷を撒き散らしてるがどれも当たっていない。
体が重くなるのはあいつの個性として…何故どんどん重くなるんだ?それにはなにか条件が…
あいつ、さっきまで丘の上にいなかったか?どんどんあいつが近づいてきているッ!
そうかつまりこれは!
「轟、分かったぞ。あいつがっ…近寄れば近寄るほど…重くなるんだ…はじめのチンピラは…
触れられるほど近づかれて…多分一瞬で全身が埋まったんだ…ぐっ…!早く対応しないと…
つぶ!れる…!」
俺が言い終わる頃にはもう膝までついてしまっていた。なんて個性だ…
あいつと俺達までまだ12メートルは離れているのに…
「そうか。……助かった…治崎!」
「はぁぁっ!」
「ひけ!お前らひ」
…俺まで凍りついたんだが…轟は丘を覆い尽くすほどの氷で一瞬で敵を制圧した。
「すまん、今溶かす。…あのウェイターの個性が分からなかったからこれが出来なかったんだ。
ありがとう…治崎。」
「いやこちらこそ助かった。」
ある程度轟に溶かしてもらいあとは自分で治しておいた。
「はやく戻るぞ治崎、相澤先生を助けなきゃ………くそ。」
「?」
バギィン
氷が砕ける音が聞こえた。
「おいおい俺の部下全滅じゃねえか。もう…本気出さなきゃなぁ。」
「二回戦だな…轟。」
「ちっ。あぁ。」
ウェイターが周りの氷を埋めて再び立ちはだかった。
すんませんまた更新頻度が低くなりそうです。