俺と轟は相澤先生がいる病院に運ばれていた。
まぁ轟はもう治っているが。色々検査があるらしい。
相澤先生はあの脳無と呼ばれていた敵にボコボコにされちゃったらしい。
ボコボコ、なんて言葉で済ましていい怪我じゃない、か。
俺は個性で治しきっていなかった小さな傷を治療してもらい、その足で相澤先生の病室に向かった。
「相澤先生!失礼します!」
「おぉ治崎と轟か。ノックしろよ。」
「あ、すいません。」
「まぁいい。…今回はすまなかった。最近敵が活発になっているのに。警戒不足だった。」
「先生は悪くないでしょう。今回の敵はワープなんていう希少な個性だった。
警戒なんてしようがないでしょう!」
「轟……ありがとうな。」
………
お互い話したい事がなくなったので静かになった。
気まずいんだが…というかここにきた目的を忘れてた。
「相澤先生、失礼します。」
「なんだ、ちさっ!」
俺はベッドから出ていた手に触れ個性を使った。
「少し痛かったですか?…あ、ついでに包帯も全部分解しときました。
明日の授業はサボらないでくださいよ。」
「…ふっ。……めっちゃ痛かった。だがありがとう、助かった。個性使用許可は取ってたんだよな?」
「……あ。」
「後で説教だ。」
相澤先生は俺の頭をコツンと叩くと、
病院の先生にこの事話してそのあと昼飯でも食ってくる、と言って出て行った。
「お前、ヒーローになれなくても病院開けるな。」
「無理だな。そんな疲れる仕事。あと…俺はヒーローになりたいんだよ。」
「そうか。」
………あ、気まずい。
「…帰るか。」
「そうだな。治崎は電車で帰るのか?」
「いや、バスだ。」
「じゃあ一緒だな。…?ほら、行こうぜ。」
「あ、あぁ。」
いや電車か?って聞くって事は轟が電車で帰るって事じゃないのかよ。
なんという叙述トリック。
俺達が病院から出てバス停に向かおうとしていたら電話がかかってきた。
根津校長からだ。
轟に目配せして先に行ってもらう。
これで2人きりのバス、回避!
「もしもし…根津校長。なんでしょうか?」
「治崎君、君が植物状態にしていたウェイターを治しに一度警察病院に来てくれないかな?」
「…またですか…」
「また、とは何のことだい?」
「いや、こっちの話です。では今からすぐ向かいますね。」
「警察病院の場所は分かるのかい?」
「いえ、知りませんね。」
「なら雄英に一度戻ってきてくれ。オールマイトとタクシーで来なさい。」
「分かりました。では。」
また病院かよ…
雄英に着くとオールマイトが仁王立ちして待っていた。
「む、来たか治崎少年!」
「タクシーはまだ呼んでいないんですか?」
「そんなものは要らないさ。」
「?」
「なぜって?私が!いる!」
…そのままオールマイトに担がれて空を飛んで警察病院に来た。吐きそう。
担がれたままウェイターのいる病院まで運ばれた。
「塚内君、連れてきたよ。」
「助かった、オールマイト。」
誰だこのおじさん?
「自己紹介がまだだったね。警部の塚内だ。ウェイターの取り調べを担当しているんだが…
ウェイターがこの状態でね。」
「あぁ警部さんでしたか。治崎です。」
「よろしく治崎君、早速で悪いんだがウェイターを治してもらえるかな?」
「五体満足で治していいんですか?手足を使えない状態に治したりとかできますが。」
「いや、元通りに治してくれ。…オールマイト、準備を。」
「あぁ。」
「じゃあ治します。」
俺はウェイターに個性を使う。
「…ここは…?」
「ふん!」
「がっ?!」
ウェイターが目覚めた瞬間オールマイトが気絶させた。いやひでえな。
「これで大丈夫だ。ありがとう治崎君。」
「これでもう帰っていいんですか?」
「いや、上の階で今轟君がウェイターの事色々質問されてるから治崎君もそっち行って答えてきてほしい。」
「分かりました、では。」
その後、取り調べが終わったのは夜中の10時だった……ねむ。
組長「もう夜10時なのに治崎が帰ってこない!なぜだっ!」
塚内「あ。…こんな遅くまで治崎君と轟君ここにいたのに親に連絡してない。」
某親父「焦凍ォォッーー!」