普通科のやつと暑苦しいやつ
「もう少しで体育祭があります。」
「が!」
「がっぽーい!」
ほぼ全員がそう叫ぶ中緑谷は相澤に問いかけた。
「あんな事件があったのに体育祭をするんですか?!」
「ああ。雄英体育祭は日本中のヒーローに注目される、ヒーロー科にとってとても重要な行事だ。
のちにあるインターン研修にも関わるんだ。
それに、去年まで受験生だったお前らも知ってるだろうが雄英体育祭は光る赤子が生まれる前に
あった「オリンピック」のような盛り上がりを例年見せている。
そう簡単に中止には出来ん。例年より警備を強くする事で対応する予定だ。」
「なるほど…」
「二週間後にあるから各自準備をしておくように。」
そうして朝のHRは終わった。
「次は移動教室だ。移動すッか!」
「そだねー。」
俺もそろそろ移動するか、そう思って席を立つといつのまにか扉のところに人だかりが出来ていた。
「おい!出れねーじゃんか!」
「なんでここに集まってるんだ?」
「敵情視察だろぶどう。敵の襲撃を耐え抜いた連中だもんな、体育祭前に見ときたいんだろ。」
ぶどう呼びもう広まってんのかよ。
「意味ねェからどけ、モブ共。通れねぇだろ。」
「おい、爆豪、そんなふうに言わなくても…」
「どんなもんかと見に来たが……ずいぶん偉そうだなぁ?さすが襲撃を教師に守られて耐え抜いたヒーロー科だ。」
「…何が言いてぇ?」
なんだあの紫髪のやつ。あの口ぶりからして…普通科かサポート科だな。
というか教師に守られるのは当然だろ。生徒は許可なく個性使えないんだし。
「知ってるか?普通科とかにはヒーロー科落ちたから仕方なく入った、ってやつが結構いるんだぜ。
そいつらは体育祭のリザルト次第で編入を考えてもらえるそうだ。」
「だからなんだぁ?!」
「その逆も然り、ってことさ。
敵情視察?少なくとも俺は……調子乗ってっと足元ごっそりすくっちゃうぞっつー、宣戦布告しに来たつもりなんだけど。」
いや結構言うなあいつ。
「俺はお前らクソモブなんざ眼中にねえ。俺がナンバーワンになる。」
「おいおいなんだお前ッー!」
なんか暑苦しいのが増えた…
「聞いてりゃお前!」
「おい。」
……
俺がおいと口に出すと急に周りが静かになった。
まぁさっきまで話してなかったやつが話すとびっくりするわな。
「そこ、通りたいんだが。この会話に道塞ぐだけの価値はあるのか?」
「いや。…すまん。」
「……」
紫髪と暑苦しいやつを筆頭にワラワラと集まっていた連中が道を空けた。
よし、通れる。
あ。でも。
「おい、爆豪、いやそのほか全員聞いとけ。俺が…ナンバーワンになる。」
「「「………はっ?」」」
俺は跡が残らないように極小の石柱で自分の体を弾いて吹き飛び。逃げた。
「待てマスク野郎ォ!」
あ、呼び名変わってる。爆豪が追ってくるが気にしない。
なぜって?授業に遅れるからな!
時間に余裕ができた時に話ごとの名前ちゃんと付けていきたいと思います。このままじゃ自分が見返す時に見づらいんでね…